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所用で山陽方面へ行った帰りに、「スルッとKANSAI 2Dayチケット」を使って関西のケーブルカー巡りをしてきた。<br /><br />高野山ケーブルは正式名称を「南海電気鉄道 鋼索線」という。<br />その名の通り、南海の一路線という扱いで、切符も通しで購入できるし、ケーブルカーのダイヤも高野線の電車と接続するように組まれている。<br />全国版の大型時刻表では「高野山ケーブル」として南海電車とは別扱いになっているが、南海発行の時刻表では完全に高野線の一部のような扱いになっている。<br />ケーブルカーは比較的普通の路線だが、そこへ至る高野線は山岳鉄道の雰囲気満点で、むしろこちらの方が面白いかもしれない。

関西山岳鉄道紀行 【4】南海高野線と高野山ケーブル

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2006/10/18 - 2006/10/18

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STAMP MANIA

STAMP MANIAさん

所用で山陽方面へ行った帰りに、「スルッとKANSAI 2Dayチケット」を使って関西のケーブルカー巡りをしてきた。

高野山ケーブルは正式名称を「南海電気鉄道 鋼索線」という。
その名の通り、南海の一路線という扱いで、切符も通しで購入できるし、ケーブルカーのダイヤも高野線の電車と接続するように組まれている。
全国版の大型時刻表では「高野山ケーブル」として南海電車とは別扱いになっているが、南海発行の時刻表では完全に高野線の一部のような扱いになっている。
ケーブルカーは比較的普通の路線だが、そこへ至る高野線は山岳鉄道の雰囲気満点で、むしろこちらの方が面白いかもしれない。

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  • 難波から急行電車で高野山駅へ向かう。<br />途中の橋本駅で極楽橋行の普通電車に乗換、極楽橋駅でケーブルカーに乗換える。<br />本数は少ないが、難波〜極楽橋直通の電車もある。<br />橋本まで50分、橋本から50分なので、首都圏でいえば西武池袋線・秩父線みたいな感じかと思ったが、既に河内長野の先で山間部を走っていた。<br />地図を見ると、河内長野〜橋本間で和泉山脈を越えている。<br /><br />橋本で乗換えた電車は2000系の4両編成。<br />見た目は普通の通勤電車だが、最大50‰の勾配を登る登山電車並の性能を持っているらしい。<br />車内は車端部のみボックスシートで、京急の最新型通勤車みたい。<br />この形式以外にも、2両編成で全席転換クロスシートの最新型(?)電車が走っていた。<br />すれ違ったのは全て2両転換クロスの電車だったので、現在の主力はそちらと思われる。

    難波から急行電車で高野山駅へ向かう。
    途中の橋本駅で極楽橋行の普通電車に乗換、極楽橋駅でケーブルカーに乗換える。
    本数は少ないが、難波〜極楽橋直通の電車もある。
    橋本まで50分、橋本から50分なので、首都圏でいえば西武池袋線・秩父線みたいな感じかと思ったが、既に河内長野の先で山間部を走っていた。
    地図を見ると、河内長野〜橋本間で和泉山脈を越えている。

    橋本で乗換えた電車は2000系の4両編成。
    見た目は普通の通勤電車だが、最大50‰の勾配を登る登山電車並の性能を持っているらしい。
    車内は車端部のみボックスシートで、京急の最新型通勤車みたい。
    この形式以外にも、2両編成で全席転換クロスシートの最新型(?)電車が走っていた。
    すれ違ったのは全て2両転換クロスの電車だったので、現在の主力はそちらと思われる。

  • 地図で見ると明らかに距離が違う難波〜橋本間と橋本〜極楽橋間とがほぼ同じ所要時間とは、最初は信じられなかった。<br />単線で交換待ちがあるにしても時間がかかりすぎると思ったが、その理由は乗ってみるとよく分かる。<br />とにかく物凄い山岳路線だった。<br />50‰というあり得ない勾配が続き、京津線ほどではないにしろ、急なカーブが連続する。<br />表定速度(停車時間を含めた平均運転速度)は20km/h台。<br />もしかしたら正真正銘の登山電車である箱根登山線より遅いかもしれない。<br /><br />写真は上古沢駅。<br />勾配のきつさがよく分かる。

    地図で見ると明らかに距離が違う難波〜橋本間と橋本〜極楽橋間とがほぼ同じ所要時間とは、最初は信じられなかった。
    単線で交換待ちがあるにしても時間がかかりすぎると思ったが、その理由は乗ってみるとよく分かる。
    とにかく物凄い山岳路線だった。
    50‰というあり得ない勾配が続き、京津線ほどではないにしろ、急なカーブが連続する。
    表定速度(停車時間を含めた平均運転速度)は20km/h台。
    もしかしたら正真正銘の登山電車である箱根登山線より遅いかもしれない。

    写真は上古沢駅。
    勾配のきつさがよく分かる。

  • 高野線終点の極楽橋駅はケーブルカーとの乗換の為だけに存在する駅といってもよい。<br />そもそも、駅出口の存在に気付かない客が多いのではないか。<br />駅前には山道が通っているだけ。<br />秘境駅だと聞いてはいたが、ここまで何もないとは思わなかった。<br />山間の秘境駅といえば飯田線の小和田駅が有名だが、駅の場所だけならここの方が秘境かもしれない。

    高野線終点の極楽橋駅はケーブルカーとの乗換の為だけに存在する駅といってもよい。
    そもそも、駅出口の存在に気付かない客が多いのではないか。
    駅前には山道が通っているだけ。
    秘境駅だと聞いてはいたが、ここまで何もないとは思わなかった。
    山間の秘境駅といえば飯田線の小和田駅が有名だが、駅の場所だけならここの方が秘境かもしれない。

  • 高野線電車を降りた全員がケーブルカーに乗換えた。<br />客の半数は通学の高校生。<br />残りの大多数は高野山の住民だろうか。<br />重要な観光鉄道であるとともに、重要な地元の足でもあるようだ。<br />箱根登山ケーブルでも定期券を持った学生を見たことがあるが、ここはもっと地元客比率が高そうだ。<br />運賃は片道380円と、ケーブルカーにしては安い。<br /><br />ケーブルカーは2両連結の巨大な車両だった。<br />車内の勾配がかなりきつい。<br />既に日が落ちていたので車窓は何も見えなかったが、暗闇であっても恐ろしさを感じるほどの急勾配を登った。<br />明るいうちに高野山観光を含めて再訪したい。

    高野線電車を降りた全員がケーブルカーに乗換えた。
    客の半数は通学の高校生。
    残りの大多数は高野山の住民だろうか。
    重要な観光鉄道であるとともに、重要な地元の足でもあるようだ。
    箱根登山ケーブルでも定期券を持った学生を見たことがあるが、ここはもっと地元客比率が高そうだ。
    運賃は片道380円と、ケーブルカーにしては安い。

    ケーブルカーは2両連結の巨大な車両だった。
    車内の勾配がかなりきつい。
    既に日が落ちていたので車窓は何も見えなかったが、暗闇であっても恐ろしさを感じるほどの急勾配を登った。
    明るいうちに高野山観光を含めて再訪したい。

  • 0.8kmの距離を5分で登ってきた。<br />高野山駅には普通の鉄道のように自動改札が設置されていた。<br />完全に高野線の延長部分という扱いだ。<br />そういえば極楽橋行の高野線電車の方向幕は「高野山 極楽橋」となっており、「高野山」の方が大きな字で書かれていた。<br /><br />駅前は巨大なバスターミナルになっており、高野山方面へのバスが出ていた。<br />今回はケーブルカーが目的だったので、次の便で折り返す。<br /><br />写真は高野山駅の二階待合室。

    0.8kmの距離を5分で登ってきた。
    高野山駅には普通の鉄道のように自動改札が設置されていた。
    完全に高野線の延長部分という扱いだ。
    そういえば極楽橋行の高野線電車の方向幕は「高野山 極楽橋」となっており、「高野山」の方が大きな字で書かれていた。

    駅前は巨大なバスターミナルになっており、高野山方面へのバスが出ていた。
    今回はケーブルカーが目的だったので、次の便で折り返す。

    写真は高野山駅の二階待合室。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • くろちゃんさん 2006/10/21 10:07:33
    こんにちは
     わたしも数年前に乗ったことがあります。カーブの旅にキーキーいいながら走るけっこうな山岳鉄道だった記憶があります。もっと前には自転車で高野山まで行ったことがあり、高野線を眼下にヒーヒー言いながら登りました。高野山駅から高野山の街まではちょっと距離がありますね。

    STAMP MANIA

    STAMP MANIAさん からの返信 2006/10/21 23:04:22
    コメントありがとうございます。
    高野線の電車、極楽橋への登りはそうでもありませんでしたが、橋本への下りは車輪の軋む音(フランジが擦れる音?)がすごかったです。
    キーキーという高周波の音で頭が痛くなるほどでした。
    自転車で高野山とはすごいですね。
    今回はケーブルカーだけ乗って帰ってきましたが、今度は高野山観光もしてみたいいと思っています。

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