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 ジンバブエきっての観光都市、ビクトリアフォールズから隣国ナミビアの首都ウイントフックへは、南アフリカのバス会社インターケープが約20時間かけて結んでいるが、ここではそれを紹介したい。<br /><br /> ウィントフック行きのバスはビクトリアフォールズの郵便局前を10:30頃に出発する。乗客は私の様な個人観光客も多いが、出稼ぎ労働者の様に多くの荷物を抱えて乗り込む黒人も少なくない。同路線は南アフリカのインターケープ社の長距離バスなので、トイレも装備され、快適なのかと思っていたが、予想は見事に外れてしまった。ジンバブエのバスよりもシートピッチもバスも良かったが、バスは木枯らしに吹かれているのではないかと思うほど、冷房が寒いほど良く効きいていた。またインターケープのバスだからトイレは装備されているだろう、と勝手に想像を膨らませていたが、トイレがついていない。同じインターケープでもウイントフックと南アのケープタウンをやはり20時間くらいで結んでいるが、バスは2階建て、トイレも装備されている。ビクトリアフォールズ・ウィントフック線は幹線ではないから、手抜きをされたのだろうか。途中休憩は取られるのだろうが、トイレがないというのは案外プレッシャーに感じる。<br /><br /> バスはビクトリアフォールズの郵便局前を出発し、幾つかのピックアップポイントで乗客を乗せながら進んで行き、一時間もしないうちに国境へと差し掛かった。ジンバブエはナミビアとザンベジ川により国境を隔てているが、互いに国の僅か先っぽ程しか隔てておらず、橋も架けられていない。その為バスはジンバブエからまずボツワナへと入る。<br /><br /> ちょうどバスがインしたボツワナの地域は、ボツワナ・サファリのメインイベント、チョベ国立公園が広がっている。チョベ国立公園は南部アフリカでもかなり規模も大きく、多くの鳥獣が生息する事でも知られている。まさか国立公園内を走る事はないだろうな、とは思いつつも、そうあって欲しいと期待していたが、バスはボツワナに入国するとそのままチョベ国立公園の中を走った。<br /><br /> 国立公園に行くには個人旅行では現地のサファリツアーを利用しなければ、なかなか行きにくい場所だが、移動中のバスで公園を走ると言うのは大変お得だ。車窓からどんな鳥獣に出会うことができるのかワクワクしながら見ていたが、残念ながらバスは一時間も公園内を走る事なく、とりだてて鳥獣を見掛ける事もなく公園を抜けてしまった。<br /><br /> ボツワナのチョベ国立公園を走り抜けるといよいよナミビアへと進路を向ける。バスは地図上でナミビアの細い回廊になった辺りから入国するのだが、その国境として隔てた沼地に架けられたンゴマブリッジを渡る。この沼地付近にはカバが生息していると乗客の一人が私に説明したが、警戒心の強いカバが我々の前に姿を見せる事はなかった。<br /><br /> ンゴマブリッジを渡るといよいよナミビアへ入国する。ナミビアは1990年、南アフリカから独立した比較的新しい国だ。ナミビアに入国し30分程走りバスは休憩をとる。日本にもある様な大きなスーパーの前に停車し、トイレに行ったり、思い思いの食料を購入してバスに乗り込む。ナミビアではナミビアドルの他に南アフリカの通貨ランドも利用できるので便利が良いが、更にクレジットカードの利用も一般的。スーパーでもクレジットカードを利用できることが有り難い。スーパーでは惣菜ものやピザも販売されているので、夜食用のスナック菓子のほかに「バス弁」として惣菜物を選びながら買うことができる。また食料もさることながら、飲料水の補給も重要だ。乾燥した大地でエアコンをガンガンに効かせて走るので、車内では思った以上に水分を欲する。その為、飲料水だけは余分も考慮して購入した方が良い。とはいえ水分を補給すればトイレも近くなるので、バスが何時間ごとに休憩を取るのか計算しながら飲まなければならない。<br /><br /> スーパーを出発すると、それ以降はガソリンスタンドに設置された規模の小さなコンビニがある程度、スナックやジュースのような飲料水は補給しようと思えばできるが品揃えは貧弱である。<br /> トイレ休憩は3〜4時間毎あるにはある。そのトイレ休憩の二度はバスを路肩に止めてのトイレ休憩だ。そう、トイレはこのアフリカの大地なのだ。バスを挟んで女性は右側の野原で、男性は左側の野原で用を足すが、木々の低いサバンナなのでハイデッカーのバスにいると、用を足している姿が丸見えだ。日本では考えられないが、国際バスのトイレ休憩はサバンナの大地とは、流石アフリカ!豪快だ。<br /><br /> ナミビアに入るとバスは暫くの間、アンゴラとボツワナに挟まれた細い回廊を走る。バスの走る道の横の川がアンゴラとの国境になっており、直ぐ横にアンゴラが広がっていた。アンゴラは1975年にポルトガルから独立から2002年までほぼ絶え間なく内戦を繰り広げていた。バスの中からアンゴラを見ている限り、とりだてて内戦の傷跡が見えるわけでもなく、一昨年まで内戦をしていたのかと思うほど、平穏に見えた。但しあくまで垣根から隣の家を覗いただけなので実情は全く把握していない。<br /><br />バスは夜中も数回休憩を繰り返しながら向かい、ウイントフックに到着したのは未だ夜も明けぬ6時頃、市内中心のカラハリサンドホテル前に到着した。ナミビアは南部アフリカ諸国の中でもっとも治安の良い国とはいえ、バス停付近には乗客の殆どに出迎えの車が待っていた。一方私は、治安の問題もあるので、夜が明けるまでカラハリサンドホテルのロビーに止どまることを考えていたが、幸いバックパッカー宿として有名なカードボードボックスの客引きがいたので、彼に連れられ労せず宿にたどり着くことができた。約20時間にも及ぶバスの旅はこうして終焉を迎えたが、個人的にはバスの旅の中で最も楽しめたルートでもあった。是非ジンバブエ・ナミビア間を移動する人はこのバスを利用してみて欲しい。

南部アフリカ バスの旅 トイレはサバンナ

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2004/04/15 - 2004/04/30

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worldspan

worldspanさん

ジンバブエきっての観光都市、ビクトリアフォールズから隣国ナミビアの首都ウイントフックへは、南アフリカのバス会社インターケープが約20時間かけて結んでいるが、ここではそれを紹介したい。

 ウィントフック行きのバスはビクトリアフォールズの郵便局前を10:30頃に出発する。乗客は私の様な個人観光客も多いが、出稼ぎ労働者の様に多くの荷物を抱えて乗り込む黒人も少なくない。同路線は南アフリカのインターケープ社の長距離バスなので、トイレも装備され、快適なのかと思っていたが、予想は見事に外れてしまった。ジンバブエのバスよりもシートピッチもバスも良かったが、バスは木枯らしに吹かれているのではないかと思うほど、冷房が寒いほど良く効きいていた。またインターケープのバスだからトイレは装備されているだろう、と勝手に想像を膨らませていたが、トイレがついていない。同じインターケープでもウイントフックと南アのケープタウンをやはり20時間くらいで結んでいるが、バスは2階建て、トイレも装備されている。ビクトリアフォールズ・ウィントフック線は幹線ではないから、手抜きをされたのだろうか。途中休憩は取られるのだろうが、トイレがないというのは案外プレッシャーに感じる。

 バスはビクトリアフォールズの郵便局前を出発し、幾つかのピックアップポイントで乗客を乗せながら進んで行き、一時間もしないうちに国境へと差し掛かった。ジンバブエはナミビアとザンベジ川により国境を隔てているが、互いに国の僅か先っぽ程しか隔てておらず、橋も架けられていない。その為バスはジンバブエからまずボツワナへと入る。

 ちょうどバスがインしたボツワナの地域は、ボツワナ・サファリのメインイベント、チョベ国立公園が広がっている。チョベ国立公園は南部アフリカでもかなり規模も大きく、多くの鳥獣が生息する事でも知られている。まさか国立公園内を走る事はないだろうな、とは思いつつも、そうあって欲しいと期待していたが、バスはボツワナに入国するとそのままチョベ国立公園の中を走った。

 国立公園に行くには個人旅行では現地のサファリツアーを利用しなければ、なかなか行きにくい場所だが、移動中のバスで公園を走ると言うのは大変お得だ。車窓からどんな鳥獣に出会うことができるのかワクワクしながら見ていたが、残念ながらバスは一時間も公園内を走る事なく、とりだてて鳥獣を見掛ける事もなく公園を抜けてしまった。

 ボツワナのチョベ国立公園を走り抜けるといよいよナミビアへと進路を向ける。バスは地図上でナミビアの細い回廊になった辺りから入国するのだが、その国境として隔てた沼地に架けられたンゴマブリッジを渡る。この沼地付近にはカバが生息していると乗客の一人が私に説明したが、警戒心の強いカバが我々の前に姿を見せる事はなかった。

 ンゴマブリッジを渡るといよいよナミビアへ入国する。ナミビアは1990年、南アフリカから独立した比較的新しい国だ。ナミビアに入国し30分程走りバスは休憩をとる。日本にもある様な大きなスーパーの前に停車し、トイレに行ったり、思い思いの食料を購入してバスに乗り込む。ナミビアではナミビアドルの他に南アフリカの通貨ランドも利用できるので便利が良いが、更にクレジットカードの利用も一般的。スーパーでもクレジットカードを利用できることが有り難い。スーパーでは惣菜ものやピザも販売されているので、夜食用のスナック菓子のほかに「バス弁」として惣菜物を選びながら買うことができる。また食料もさることながら、飲料水の補給も重要だ。乾燥した大地でエアコンをガンガンに効かせて走るので、車内では思った以上に水分を欲する。その為、飲料水だけは余分も考慮して購入した方が良い。とはいえ水分を補給すればトイレも近くなるので、バスが何時間ごとに休憩を取るのか計算しながら飲まなければならない。

 スーパーを出発すると、それ以降はガソリンスタンドに設置された規模の小さなコンビニがある程度、スナックやジュースのような飲料水は補給しようと思えばできるが品揃えは貧弱である。
 トイレ休憩は3〜4時間毎あるにはある。そのトイレ休憩の二度はバスを路肩に止めてのトイレ休憩だ。そう、トイレはこのアフリカの大地なのだ。バスを挟んで女性は右側の野原で、男性は左側の野原で用を足すが、木々の低いサバンナなのでハイデッカーのバスにいると、用を足している姿が丸見えだ。日本では考えられないが、国際バスのトイレ休憩はサバンナの大地とは、流石アフリカ!豪快だ。

 ナミビアに入るとバスは暫くの間、アンゴラとボツワナに挟まれた細い回廊を走る。バスの走る道の横の川がアンゴラとの国境になっており、直ぐ横にアンゴラが広がっていた。アンゴラは1975年にポルトガルから独立から2002年までほぼ絶え間なく内戦を繰り広げていた。バスの中からアンゴラを見ている限り、とりだてて内戦の傷跡が見えるわけでもなく、一昨年まで内戦をしていたのかと思うほど、平穏に見えた。但しあくまで垣根から隣の家を覗いただけなので実情は全く把握していない。

バスは夜中も数回休憩を繰り返しながら向かい、ウイントフックに到着したのは未だ夜も明けぬ6時頃、市内中心のカラハリサンドホテル前に到着した。ナミビアは南部アフリカ諸国の中でもっとも治安の良い国とはいえ、バス停付近には乗客の殆どに出迎えの車が待っていた。一方私は、治安の問題もあるので、夜が明けるまでカラハリサンドホテルのロビーに止どまることを考えていたが、幸いバックパッカー宿として有名なカードボードボックスの客引きがいたので、彼に連れられ労せず宿にたどり着くことができた。約20時間にも及ぶバスの旅はこうして終焉を迎えたが、個人的にはバスの旅の中で最も楽しめたルートでもあった。是非ジンバブエ・ナミビア間を移動する人はこのバスを利用してみて欲しい。

同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス
航空会社
マレーシア航空
  • ボツワナはビクトリアフォールズからナミビアのウィントフックに行く途中インターケープというバス会社を利用した時に通過しました。ビクトリアフォールズ郵便局前を朝10時半頃に出発しウィントフックには朝6時に到着するバスの旅です。この時バスにはトイレが付いていませんでしたが三時間に一度トイレ休憩があります。といっても公衆便所があるのはずがなく、バスが止まると男女問わず平原で用を足します。一応バスを軸に男女左右に分かれていますが、バスからは見えます。。流石アフリカ!ワイルドです。バスは冷房が効き乾燥しているので飲み物と食料は必須です。ナミビアに入るとスーパーで休憩するので、後に食料補給は可能です。

    ボツワナはビクトリアフォールズからナミビアのウィントフックに行く途中インターケープというバス会社を利用した時に通過しました。ビクトリアフォールズ郵便局前を朝10時半頃に出発しウィントフックには朝6時に到着するバスの旅です。この時バスにはトイレが付いていませんでしたが三時間に一度トイレ休憩があります。といっても公衆便所があるのはずがなく、バスが止まると男女問わず平原で用を足します。一応バスを軸に男女左右に分かれていますが、バスからは見えます。。流石アフリカ!ワイルドです。バスは冷房が効き乾燥しているので飲み物と食料は必須です。ナミビアに入るとスーパーで休憩するので、後に食料補給は可能です。

  • 写真の沼地に土台が見えるのがンゴマブリッジ。手前がボツワナ、向こう岸がナミビアです。ンゴマブリッジを挟み両国の出入国が行われます。沼地にはカバもいると聞きましたが、残念ながら遭遇しませんでした。因みにナミビアとボツワナは日本人査証不要です<br /><br />

    写真の沼地に土台が見えるのがンゴマブリッジ。手前がボツワナ、向こう岸がナミビアです。ンゴマブリッジを挟み両国の出入国が行われます。沼地にはカバもいると聞きましたが、残念ながら遭遇しませんでした。因みにナミビアとボツワナは日本人査証不要です

  • ンゴマブリッジから見る沼地です。インターケープのバスはチョべ国立公園の中を一部駆け抜けました。<br />

    ンゴマブリッジから見る沼地です。インターケープのバスはチョべ国立公園の中を一部駆け抜けました。

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