2006/10/09 - 2006/10/09
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くろちゃんさん
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ぐずついた天気から一転、好天に恵まれた3連休の最終日、長野県上松町の赤沢自然休養林へ行ってきました。
赤沢自然休養林は、豊臣秀吉、徳川家康の時代から厳重に管理され、明治に入ると、「御料林」と呼ばれる皇室の財産として管理されてきました。現在は国有林だそうですが、ひのきを始め、立派な木々が今も守られ続けています。
自然の中を歩くことはもちろん、観光用に復活した赤沢森林鉄道にも乗ってきました。
赤沢森林鉄道は、かつて小川森林鉄道の名で、御料林からの木材を中央本線の上松駅まで運び出すために大活躍していました。小川森林鉄道は昭和50年に役目を終えましたが、その一部区間(赤沢〜丸山度)が昭和62年に観光鉄道「赤沢森林鉄道」として復活しました。
帰りには、木曽町(旧日義村)の天神温泉「清雲荘」で汗を流しました。
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- 自家用車
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東名高速、東海環状道、中央道、国道19号経由で走ること3時間、ようやく赤沢自然休養林に到着しました。
まずは赤沢森林鉄道に乗ります。駐車場から階段を上っていくと、改札所・乗り場があります。休日は30分おきに列車が運行されています。 -
小川森林鉄道は、木材を運ぶだけでなく、旅客も運んでいました。その当時の客車が台車を外され、待合室として活用されています。客車は小さく、車内の高さは180センチぐらいです。
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待合室の反対側に森林鉄道記念館があり、その前に「理髪車」という聞き慣れない客車が展示されています。長期間、森にこもって仕事をする人たちのために造られたそうです。客車を改造して、散髪用椅子や鏡、スチーム釜や流し台などが備え付けられています。
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モーターカーと言われる車両です。理髪車の右側に止まっています。遊園地の乗り物のようですが、立派な仕事用車両です。
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森林鉄道に乗る前に、森林鉄道記念館をのぞいてみました。かつて森林鉄道が現役だったころの写真を始め、鉄道関連のものが多数展示されています。
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森林鉄道記念館の右側に車庫があり、いくつかの車両が保存展示されていて、そこでひときわ目立つのが特別展望客車(貴賓車)です。昭和32年に皇太子(現今上天皇)殿下が赤沢神宮備林行幸の際に造られたそうです。いまだにピカピカ光っています。
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貴賓車の車内です。肘掛椅子には白いカバーが着いていて、貴賓があふれています。
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森林鉄道乗り場前の側線上にボールドウィン製の機関車が鎮座していました。営業日の天気がいい日には、このようにディーゼル機関車に引っぱられて、車庫の外で展示されるそうです。
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そうこうしている内に、12時発の列車が入線していきました。それほど客は乗っておらず、待っている人の数も少なかったです。
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列車が到着すると、すぐに機関車は切り離され、側線を使って入れ替えをし、先頭客車に連結されました。ポイントの切り替えは手動でした。
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先頭客車から前方を見ます。丸山度へ向かうときは、機関車の後ろ側を前にして進みます。運転士は後ろを向きながら運転をしていました。
時速はおよそ8キロ。人が走っても追いつけそうなスピードです。路盤や台車が普段乗っている鉄道と比べると良くないので、レールの継ぎ目を通るたびにガツンガツン震動が伝わってきます。ですが、乗っているうちにそれも心地よくなってきました。 -
赤沢を出発して、およそ10分で終点の丸山度に着くのですが、その手前で分岐する線が見え、その先に不気味に2両の客車が置かれていました。
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丸山度では、5分ほど停車時間があり、その間に機関車の入れ替えが行われます。帰りは機関車の先頭が前になります。
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森林鉄道で赤沢に戻った後、線路沿いを中心に歩いてみることにしました。
線路から分岐するように遊歩道の橋が架かっています。コンクリートは古く、よく見ると鉄骨はレールを転用してものなので、かつての鉄道用の橋のようですが、橋の向こうは鉄道は通ったような感じはありませんでした。 -
遊歩道のコースに御神木伐採跡地が残されています。昭和60年に伊勢神宮に奉納されるために切り倒されたひのきの切り株です。今も大事に奉られています。
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歩くこと1時間、再び森林鉄道の終点、丸山度に到着しました。ちょうど列車が赤沢へ向かって発車したところでした。
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先ほど森林鉄道から見えた不気味な客車に近づいてみました。木造の客車が2両留め置かれていました。前の客車は脱線しています。
先ほど森林鉄道の運転手に話を聞いたところ、この先700mほどレールが続いているそうで、今上天皇が皇太子時代に訪れた線がここだそうです。 -
客車が留め置かれていたところからも続く線路をずんずん進んでいきました。管理が全くされていない線路はところどころが歪んでいます。遊歩道から外れたところなので、人の気配は全くありません。
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数百メートル進んだ当たりで、線路が土砂で埋まっていました。まだまだ線路は続くようですが、この辺りで引き返しました。
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歩いて赤沢に戻ってきたところで、丸山度へ向かう列車と出会いました。機関車の後ろ側はこんな感じです。
これで、赤沢自然休養林を後にしました。
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