羅臼(らうす)旅行記(ブログ) 一覧に戻る
 秋の道東を目指した旅の始まりは、スターフライヤー・北九州空港発最終便。144席の機内に、乗客は5人。しかし、革張りの広く豪華な座席はこれから旅を盛り上げてくれそうだ。日付変更線を超え羽田のJALシティで一泊。<br /><br /> 翌朝第一便で釧路へ。早速予約しておいたレンタカーで一路厚岸へ。厚岸では、水鳥観察館から、湿原で遊ぶ野鳥たち対面することが出来た。職員の方に説明していただきながら、ライブカメラでタンチョウヅルウォッチング。子育て、縄張りなど興味深い話が次々。あっという間に昼食時間だ。<br /><br /> ちょうど厚岸カキ祭りが開かれていると聞き、近くの子野日公園に向かった。生憎の小雨模様。でも、カキを焼く匂いが食欲をそそる。10センチ以上もある大きなカキは、甘み、香り、食感とも全て合格点。カキ飯、つぶ貝も頂いた。<br /><br /> 車は北太平洋シーサイドライン(R123)を走る。乙女の涙に見えるという涙岬、霧多布湿原が見渡せる琵琶瀬展望台、霧多布湿原センターを抜け、この日の宿は霧多布湿原ビジターセンター隣のペンション「ポーチ」。今回の旅をコーディネートしていただいた4トラ常連のツーリスト今中さんと再会。楽しみにしていた夕陽は見ることが出来なかったが、楽しい宿泊客との会話であっという間に時間は過ぎる。<br /><br /> 翌朝、地元ガイドの日高さんの案内で霧多布三昧。奥琵琶瀬では湿原の柔らかさを実感、霧多布岬ではウミウがアブラコの超大物と格闘する場面と遭遇し、妻、同行の方と大笑い。北海道の自然体験はガイドさんの説明は不可欠だ。<br /><br /> 午後は恵茶人(えさひと)へ移動(25?)。北太平洋シーサイドライン乗馬クラブで初めての乗馬体験。20分のレッスンの後、無謀にも荒波の海岸を馬の背に揺られながら約1時間のトレッキングだ。オーナーの安藤さんは本業は昆布漁師さんだそうだ。昆布のおみやげをいただいて、羅臼へ急いだ。この時期の日暮れは午後5時前。ホテルに着いた午後5時半は真っ暗で、カーナビがなければどうなっていたやら。<br /><br /> 翌日は羅臼湖へ。ぬかるみに悪戦苦闘しながら往復3時間のトレッキングは、道中の紅葉が全ての苦労を忘れさせてくれた。赤、黄、緑、そして湖の神秘の色。案内いただいた環境省の方の足を引っ張りながらではあったが、とても貴重な体験をさせていただいた。<br /><br /> 午後は、今回の旅で一番心に残る時間を送ることになった。地元の方の案内で知床半島の中程にある小さな川へ。「サケの遡上が見たい」と何気なく出かけたが、そこで見た光景はすさまじいものだった。体を傷つけ、フラフラになりながら、それでも最長10キロにも及ぶ急流遡上。産卵後、私たちがちょっと目を離した間に力尽き、最後を迎えたサケたちがそこかしこに。自然の営みの大きさに、ただただ声も出ない。<br /><br /> 体を半分食いちぎられたサケもいた。近くにはヒグマの足跡。その上を通り過ぎたというエゾシカの小さな足跡。全てが初めて見る本来の知床の自然。この後標津町のサーモン科学館にいく予定にしていたが、ガラス張りの水路を遡上するサケを見ることはショーを見るような気がしてとても行く気にはなれなかった。<br /><br /> 「自然を守る」「共存共栄のために食料とする」。いつも相反することとして語られるが、地元の人たちとじっくり話さないと理解は出来ないと、実感した。<br /><br /> この後旅は、朝霧の立つ屈斜路湖早朝カヌー、摩周湖、阿寒湖、養老牛温泉、鶴居村と続くが、行く先々ですばらしい方々に出会った。<br /><br /> 北海道旅行中に永住の土地をいきなり買ってしまったお母さん、バイクで旅行中に住み着いた若者、アイヌコタンの木彫り作家、週末にコツコツと原野を開墾して畑を作り喫茶店を開いたご夫婦、慰安旅行で泊まったホテルでお客様の気持ちが分かったという旅館で働くおかあさん。皆さん、私たちに素敵な旅を有り難うございました。<br /><br /> 最終日。鶴居村を離れる時、えさ場に向かうツルたちに出会った。見送ってくれているようでとてもうれしかった。そして、帰りの飛行機からは、ほぼ真上から富士山を見ることが出来た。なんだか出来すぎなような気がするくらい楽しい旅だった。

知床 サケ遡上 自然の営みに声もなく

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2006/10/02 - 2006/10/09

287位(同エリア346件中)

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serachan

serachanさん

 秋の道東を目指した旅の始まりは、スターフライヤー・北九州空港発最終便。144席の機内に、乗客は5人。しかし、革張りの広く豪華な座席はこれから旅を盛り上げてくれそうだ。日付変更線を超え羽田のJALシティで一泊。

 翌朝第一便で釧路へ。早速予約しておいたレンタカーで一路厚岸へ。厚岸では、水鳥観察館から、湿原で遊ぶ野鳥たち対面することが出来た。職員の方に説明していただきながら、ライブカメラでタンチョウヅルウォッチング。子育て、縄張りなど興味深い話が次々。あっという間に昼食時間だ。

 ちょうど厚岸カキ祭りが開かれていると聞き、近くの子野日公園に向かった。生憎の小雨模様。でも、カキを焼く匂いが食欲をそそる。10センチ以上もある大きなカキは、甘み、香り、食感とも全て合格点。カキ飯、つぶ貝も頂いた。

 車は北太平洋シーサイドライン(R123)を走る。乙女の涙に見えるという涙岬、霧多布湿原が見渡せる琵琶瀬展望台、霧多布湿原センターを抜け、この日の宿は霧多布湿原ビジターセンター隣のペンション「ポーチ」。今回の旅をコーディネートしていただいた4トラ常連のツーリスト今中さんと再会。楽しみにしていた夕陽は見ることが出来なかったが、楽しい宿泊客との会話であっという間に時間は過ぎる。

 翌朝、地元ガイドの日高さんの案内で霧多布三昧。奥琵琶瀬では湿原の柔らかさを実感、霧多布岬ではウミウがアブラコの超大物と格闘する場面と遭遇し、妻、同行の方と大笑い。北海道の自然体験はガイドさんの説明は不可欠だ。

 午後は恵茶人(えさひと)へ移動(25?)。北太平洋シーサイドライン乗馬クラブで初めての乗馬体験。20分のレッスンの後、無謀にも荒波の海岸を馬の背に揺られながら約1時間のトレッキングだ。オーナーの安藤さんは本業は昆布漁師さんだそうだ。昆布のおみやげをいただいて、羅臼へ急いだ。この時期の日暮れは午後5時前。ホテルに着いた午後5時半は真っ暗で、カーナビがなければどうなっていたやら。

 翌日は羅臼湖へ。ぬかるみに悪戦苦闘しながら往復3時間のトレッキングは、道中の紅葉が全ての苦労を忘れさせてくれた。赤、黄、緑、そして湖の神秘の色。案内いただいた環境省の方の足を引っ張りながらではあったが、とても貴重な体験をさせていただいた。

 午後は、今回の旅で一番心に残る時間を送ることになった。地元の方の案内で知床半島の中程にある小さな川へ。「サケの遡上が見たい」と何気なく出かけたが、そこで見た光景はすさまじいものだった。体を傷つけ、フラフラになりながら、それでも最長10キロにも及ぶ急流遡上。産卵後、私たちがちょっと目を離した間に力尽き、最後を迎えたサケたちがそこかしこに。自然の営みの大きさに、ただただ声も出ない。

 体を半分食いちぎられたサケもいた。近くにはヒグマの足跡。その上を通り過ぎたというエゾシカの小さな足跡。全てが初めて見る本来の知床の自然。この後標津町のサーモン科学館にいく予定にしていたが、ガラス張りの水路を遡上するサケを見ることはショーを見るような気がしてとても行く気にはなれなかった。

 「自然を守る」「共存共栄のために食料とする」。いつも相反することとして語られるが、地元の人たちとじっくり話さないと理解は出来ないと、実感した。

 この後旅は、朝霧の立つ屈斜路湖早朝カヌー、摩周湖、阿寒湖、養老牛温泉、鶴居村と続くが、行く先々ですばらしい方々に出会った。

 北海道旅行中に永住の土地をいきなり買ってしまったお母さん、バイクで旅行中に住み着いた若者、アイヌコタンの木彫り作家、週末にコツコツと原野を開墾して畑を作り喫茶店を開いたご夫婦、慰安旅行で泊まったホテルでお客様の気持ちが分かったという旅館で働くおかあさん。皆さん、私たちに素敵な旅を有り難うございました。

 最終日。鶴居村を離れる時、えさ場に向かうツルたちに出会った。見送ってくれているようでとてもうれしかった。そして、帰りの飛行機からは、ほぼ真上から富士山を見ることが出来た。なんだか出来すぎなような気がするくらい楽しい旅だった。

同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
10万円 - 15万円
交通手段
JALグループ
  • 羅臼展望台から見た朝陽。視界が良ければ正面に国後島が見える。この後午後からはくっきり見えた

    羅臼展望台から見た朝陽。視界が良ければ正面に国後島が見える。この後午後からはくっきり見えた

  • 厚岸カキ祭りで食べたジャンボカキ

    厚岸カキ祭りで食べたジャンボカキ

  • 大きな円内がヒグマの足跡。小さな円内がエゾシカの足跡

    大きな円内がヒグマの足跡。小さな円内がエゾシカの足跡

  • 羅臼湖に向かう登山道の紅葉

    羅臼湖に向かう登山道の紅葉

  • 羅臼湖

    羅臼湖

  • 屈斜路湖からダートコースを通ってキンムトーへ

    屈斜路湖からダートコースを通ってキンムトーへ

  • 養老牛温泉「たいいち」露天風呂

    養老牛温泉「たいいち」露天風呂

  • 鶴居村の喫茶店「支雪裡」。

    鶴居村の喫茶店「支雪裡」。

  • 鶴居村でツルの見送りを受けた

    鶴居村でツルの見送りを受けた

  • 富士山を、ほぼ真上から見ることが出来た

    富士山を、ほぼ真上から見ることが出来た

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