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大阪出張中の電車移動のなか、何気に目に入ったAERAの中刷り広告。<br /><br />特集「おひとりさま 京都の旅 一人でも孤独でない時を過ごしに」<br /><br />そうだ、せっかく関西まで来たんだから京都へ行こう!<br /><br />仕事をちゃっちゃっと30分で終わらせ、重い仕事カバンは駅のロッカーに。キオスクで買ったAERAを片手に僕は京都に降り立った。京都は学生時代、4年間過ごした街。でも観光なんてほとんどしなかった。今日の僕は観光客。時間の許す限りオススメスポットを周ってみよう。<br /><br />☆三十三間堂<br />あれ、千手観音像って33体じゃないんだ。いったい何体あるんだろう?神妙な境内でぼんやり仏像を見ていると、言葉で言い表せない迫力。宗教とか信仰とかよくわからないが、心に何か重みを感じる。<br /><br />☆河井寛次郎記念館<br />著名な陶芸家らしいがまったく知らなかった。住んでいた自宅兼工房を見学できる。小さな町家。懐かしい匂いのする書斎や休憩室。古きよき京都の暮らし。小さなお庭で日向ぼっこ。ここにいると時が経つのを忘れてしまう。隠居したら僕はこんな家に住みたい。<br /><br /><br />☆清水寺<br />今年の一文字漢字「災」を見る。思った以上に土台の高さが低かったことにびっくり。あいかわらず観光客が多い。舞妓さんに遭遇。歩いている姿を見ているだけで目が和む。<br /><br /><br />☆地主神社<br />縁結びの神様。通常の3倍の気合を入れて祈る。よい恋愛に恵まれますように。頼むぜ!<br /><br />この後はタクシーをチャーターし、知恩院、南禅寺、永観堂とまわる。<br /><br />さすがにこの時期、紅葉の季節は終わっている。紅葉見のご婦人方は少なく、若い女子大生風のグループが多い。AERAのとおり、女性1人客もたまに見かける。タクシーの運ちゃんに聞くと、最近はアメリカ、中国、韓国など海外からの観光客が増えているとのこと。でもタクシーを観光利用するのはおばちゃんたちばかり。男ひとりでの観光は珍しいらしい。僕は旅行会社の人と間違われた。いやいや、下調べじゃないんです。<br /><br />最後に大徳寺へ<br /><br />☆瑞峯院の枯山水の独坐庭<br />庭の片隅の駒札の文言。「さわがしく忙しい毎日の生活、ひとときを静かに坐ってこの蓬莱山のように雄大な泰然とした心境を体得したい」<br /><br />僕は世間の荒波に毎日揉まれている。自分という確固たる存在を持たぬまま、木の葉舟のように周りの波に影響され続けている。そもそも僕は何をするために生まれてきたのだろう?こんな今の自分でよいのだろうか?都会の喧騒のなかで暮らしていると、自分という存在自体が希薄になってしまう。しっかりしろ!自分。もっと地に足を着いた生き方をしなくちゃね。目の前の枯山水を見ながらじっくり考える。おそらく同じ情景で何千、何万人という人が時を刻んで考えさせられたのだろう。<br /><br />☆大仙院<br />ここも枯山水が素晴らしい。見終わると一人の坊さんが話かけてきた。<br />「もう見終わったんかいな、早すぎるで!自分」えっ、すんません。「あんた、初めてかいな。教科書にここの写真あったの見たことあるやろ?」ええ?全然知らないんですけど。ものすごいどぎつい関西弁を早口で捲し立てる坊さん。<br /><br />「じゃ、教えといたるわ。ええか、ここの枯山水は人生を表しているねん。ええか?この石が舟や、見たまんまやろ・・・」と聞いてもいないのに延々と説明が続く。<br /><br />次第に話は説法っぽくなる。<br /><br />「ええか?親に生んでもらったと思ったらあかんねん。俺が生まれてやったんやと思わなあかん。子供のころ、そう思ってたろう。今の大人はみんな気ばっかり使ってそれを忘れとる。俺が生まれてやった、自分が主体で生きてやってるんやから、今あんたはここに立っとる。違うか?そうやって自分に自信を持つんや。自分がわかったら、それが悟りになるわけや。」<br /><br />なんかええこと言っているような気がする。「どうや、面白いやろ?この本に全部書いてるから読んでや〜」と本も買わされちゃった。<br /><br />後から知ったけどこの坊さん「尾関宗園」和尚といいTVや本にも露出しているかなりの有名人らしい。遠くから彼の話を聞く為に、京都にやって来る人もいるという。おっさん、商売上手やなーなんて言うてしもたわ。すまんのぉ。<br /><br />AERAの特集のキャッチフレーズそのものに一人でも孤独でない時間を過ごせた。京都は『見る』というより『過ごす』ところらしい。そういう場所を何となく見つけれた気がする。<br /><br />京都駅へ向かう帰りのタクシーで運ちゃんに話かけられる。<br />「兄ちゃん、次に京都来るときは絶対女の子と来いや。一人もいいけど、二人の京都はもっと面白いで。お金はかかるけど、綺麗な景色や歴史のある建物、おいしいお店に行けば、絶対満足できるはずや。一緒に二人で共有できるって素晴らしいことやでー。」と。<br /><br />わかってるっちゅーねん。やっぱ関西人は一言余計や。鴨川の景色を一人で味わっているときに。でもそれだから関西が好きで好きでたまらんねんけどな。また戻ってきまっせ、それまで待っててや。京都。次はおふたりさまで来まっせ!<br />

おひとりさま 京都の旅@京都 

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2004/12/15 - 2004/12/15

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フーテンの若さん

フーテンの若さんさん

大阪出張中の電車移動のなか、何気に目に入ったAERAの中刷り広告。

特集「おひとりさま 京都の旅 一人でも孤独でない時を過ごしに」

そうだ、せっかく関西まで来たんだから京都へ行こう!

仕事をちゃっちゃっと30分で終わらせ、重い仕事カバンは駅のロッカーに。キオスクで買ったAERAを片手に僕は京都に降り立った。京都は学生時代、4年間過ごした街。でも観光なんてほとんどしなかった。今日の僕は観光客。時間の許す限りオススメスポットを周ってみよう。

☆三十三間堂
あれ、千手観音像って33体じゃないんだ。いったい何体あるんだろう?神妙な境内でぼんやり仏像を見ていると、言葉で言い表せない迫力。宗教とか信仰とかよくわからないが、心に何か重みを感じる。

☆河井寛次郎記念館
著名な陶芸家らしいがまったく知らなかった。住んでいた自宅兼工房を見学できる。小さな町家。懐かしい匂いのする書斎や休憩室。古きよき京都の暮らし。小さなお庭で日向ぼっこ。ここにいると時が経つのを忘れてしまう。隠居したら僕はこんな家に住みたい。


☆清水寺
今年の一文字漢字「災」を見る。思った以上に土台の高さが低かったことにびっくり。あいかわらず観光客が多い。舞妓さんに遭遇。歩いている姿を見ているだけで目が和む。


☆地主神社
縁結びの神様。通常の3倍の気合を入れて祈る。よい恋愛に恵まれますように。頼むぜ!

この後はタクシーをチャーターし、知恩院、南禅寺、永観堂とまわる。

さすがにこの時期、紅葉の季節は終わっている。紅葉見のご婦人方は少なく、若い女子大生風のグループが多い。AERAのとおり、女性1人客もたまに見かける。タクシーの運ちゃんに聞くと、最近はアメリカ、中国、韓国など海外からの観光客が増えているとのこと。でもタクシーを観光利用するのはおばちゃんたちばかり。男ひとりでの観光は珍しいらしい。僕は旅行会社の人と間違われた。いやいや、下調べじゃないんです。

最後に大徳寺へ

☆瑞峯院の枯山水の独坐庭
庭の片隅の駒札の文言。「さわがしく忙しい毎日の生活、ひとときを静かに坐ってこの蓬莱山のように雄大な泰然とした心境を体得したい」

僕は世間の荒波に毎日揉まれている。自分という確固たる存在を持たぬまま、木の葉舟のように周りの波に影響され続けている。そもそも僕は何をするために生まれてきたのだろう?こんな今の自分でよいのだろうか?都会の喧騒のなかで暮らしていると、自分という存在自体が希薄になってしまう。しっかりしろ!自分。もっと地に足を着いた生き方をしなくちゃね。目の前の枯山水を見ながらじっくり考える。おそらく同じ情景で何千、何万人という人が時を刻んで考えさせられたのだろう。

☆大仙院
ここも枯山水が素晴らしい。見終わると一人の坊さんが話かけてきた。
「もう見終わったんかいな、早すぎるで!自分」えっ、すんません。「あんた、初めてかいな。教科書にここの写真あったの見たことあるやろ?」ええ?全然知らないんですけど。ものすごいどぎつい関西弁を早口で捲し立てる坊さん。

「じゃ、教えといたるわ。ええか、ここの枯山水は人生を表しているねん。ええか?この石が舟や、見たまんまやろ・・・」と聞いてもいないのに延々と説明が続く。

次第に話は説法っぽくなる。

「ええか?親に生んでもらったと思ったらあかんねん。俺が生まれてやったんやと思わなあかん。子供のころ、そう思ってたろう。今の大人はみんな気ばっかり使ってそれを忘れとる。俺が生まれてやった、自分が主体で生きてやってるんやから、今あんたはここに立っとる。違うか?そうやって自分に自信を持つんや。自分がわかったら、それが悟りになるわけや。」

なんかええこと言っているような気がする。「どうや、面白いやろ?この本に全部書いてるから読んでや〜」と本も買わされちゃった。

後から知ったけどこの坊さん「尾関宗園」和尚といいTVや本にも露出しているかなりの有名人らしい。遠くから彼の話を聞く為に、京都にやって来る人もいるという。おっさん、商売上手やなーなんて言うてしもたわ。すまんのぉ。

AERAの特集のキャッチフレーズそのものに一人でも孤独でない時間を過ごせた。京都は『見る』というより『過ごす』ところらしい。そういう場所を何となく見つけれた気がする。

京都駅へ向かう帰りのタクシーで運ちゃんに話かけられる。
「兄ちゃん、次に京都来るときは絶対女の子と来いや。一人もいいけど、二人の京都はもっと面白いで。お金はかかるけど、綺麗な景色や歴史のある建物、おいしいお店に行けば、絶対満足できるはずや。一緒に二人で共有できるって素晴らしいことやでー。」と。

わかってるっちゅーねん。やっぱ関西人は一言余計や。鴨川の景色を一人で味わっているときに。でもそれだから関西が好きで好きでたまらんねんけどな。また戻ってきまっせ、それまで待っててや。京都。次はおふたりさまで来まっせ!

  • ☆河井寛次郎記念館<br />ぜひ空いている平日にいってほしい

    ☆河井寛次郎記念館
    ぜひ空いている平日にいってほしい

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