2005/07/08 - 2005/07/09
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mozartianさん
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カナダ・アラスカ旅行 第17,18日目
カナダのホワイトホースから念願の“ホワイトパス・ユーコンルート鉄道”で国境を越えて、いよいよアラスカに入ります。
ゴールドラッシュの跡を辿るのもこの旅行のテーマですので、途中のベネットに寄りたいのですが、道路もなくホワイトホースからは行く方法がありません。明日土曜だけに運転される列車でスカグウエーから引き返すしかないのです。
「ホワイトパス・アンド・ユーコンルート鉄道」
ゴールドラッシュ時にアラスカのスカグウエーとの間に177kmの狭軌鉄道が敷設されました。ゴールドラッシュに伴う資材と人員を運ぶために1898年に着工し、 33kmの間に870mを登る急勾配もあり、難工事が続いたが、1900年に完成しました。
完成時にはゴールドラッシュは既に終わりかけていたので、1930年代には週1往復の運転になったり、戦時中にアメリカ軍のアラスカハイウエー建設の資材運搬や、その後は鉱物資源運搬などで細々と運行を続けていましたが1982年の金属価格の暴落で廃線に追い込まれました。
しかし、沿線の美しい景色を観光に生かすため、1988年にスカグウエーとカークロス間で観光鉄道として夏季のみの運行を再開しました。しかし運転区間は縮まりつつあり、現在はベネットまでの62kmのみとなりました。ホワイトホースとの間はフレーザー乗り継ぎのバス連絡で、期間中毎日1往復が運行されています。この鉄道はカナダの歴史遺産に登録されている。
1979年にこの鉄道を利用した旅行作家のクリストファー・ポートウエーは「安全という面では半病人の路線だが、存続自体がサヴァイヴァルとの戦いだから少々危険でも仕方がない。沿線の山々や湖の美しさは例えようがない。」と述べていました。この鉄道は現在はスカグウエーに立ち寄る大型クルーズ船観光客の観光の目玉になっており、船の停泊中はその乗客で賑わいます。
(念のため、2007年の運行スケジュールを調べたところ、驚くべきことには、スカグウエーから114km地点のカークロスまで運転が復活することになっていました。)
「スカグウエー」
トランギット族の言葉で“北風の吹く場所”を意味するスカグウエーは、かってクロンダイク地方のゴールドラッシュ時代にホワイトパス峠やチルクート峠を越えて人や資材を運ぶ玄関となったアラスカの水深の深い港町です。ユーコンを目指す人達はスカグウエーからホワイトパスを越え、ベネット湖か近くの湖で平底船を仕立ててユーコン川を下って行きました。
現在は一度廃止されたホワイトパス・ユーコンルート鉄道を使った夏の間だけの観光の町となっています。町にはゴールドラッシュ時代の歴史的建造物が100ほどあり、年に75万人が訪れますが、その殆どがクルーズ船の客です。西部劇の雰囲気を持った町で、人口は900人、殆どが白人です。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
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ホワイトホース・スカグウエー間ルート(鉄道会社ホームページより)
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“ホワイトパス・ユーコンルート鉄道”営業所ホワイトパスデポ
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いよいよバスに乗車して、スカグウエーに向かいます。乗客は12名
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バスの車窓から(1)
アラスカ・ハイウエー -
バスの車窓から(2)
バスは、アラスカハイウエーからクロンダイクハイウエーに入りしばらくは雪を被った2000m級の山々を望みながら走ると、ナーリズ(Nares)レークが左に現れ、しばらくするとタゲシ(Tagish)レークのウインディーアームを左に見ながら湖に沿って走ります。更に行くと同じ左側に今度はツーシャ(Tutshi)レークです。これらの湖畔沿いの山と湖の織りなす美しさは例えようもありません。
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バスの車窓から(3)
このバスは、鉄道会社内では連絡バス程度の位置付けなのでしょうが、展望場所も幾つかあるのだし、鉄道だけを売り込むのではなく、このバス路線の素晴らしさも含めて紹介して欲しいものです。若し、再びこの地を訪れることがあるとすれば、この辺りでのドライブを楽しみたいと強く思いました。 -
バスの車窓から(4)
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バスから列車に乗り換えるフレーザー駅、建物がぽつんと一つあるだけで何もありません。
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列車内
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フレーザーを発車すると、雪や氷河に覆われた山に囲まれ、大小の池沼が散在する岩だらけのごつごつした特異な山岳風景画しばらく続きます。
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フレーザーを発車すると、雪や氷河に覆われた山に囲まれ、大小の池沼が散在する岩だらけのごつごつした特異な山岳風景画しばらく続きます。
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カナダ・アメリカ国境である最高地点ホワイトパスです。ここを通過すると景観が一変します。
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ホワイトパス・サミットを過ぎると、それまでの比較的平坦な池沼と岩の地形から、急峻な下り勾配にかかリ、肝を冷やすような断崖をブレーキをきしませながら下り始めます。ここを下っていると、旅行作家のクリストファー・ポートウエーに「安全という面では半病人の路線だが、存続自体がサヴァイヴァルとの戦いだから少々危険でも仕方がない。沿線の山々や湖の美しさは例えようがない。」と言わせたのは、この辺りの風景を見てかなと思います。
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列車は3重連の古めかしいDLが牽いています。
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息をのむような下り勾配に差し掛かる
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最初のトンネルを抜けると1969年まで使われていた世界最高のカンチレバー式の鉄橋が見えます。その下の谷では金鉱探しの不注意と荷物の積み過ぎで3千頭の馬が死んだといいいます。
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1969年まで使われていた世界最高のカンチレバー式の鉄橋
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車内灯もない車輌はトンネルに入ると真っ暗になります。
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さらに高度を下げていくと
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下っていくと、明後日船で渡るリン水道が望見されます。
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スカグウエーに到着すると、アメリカの税関が乗り込んできてパスポートのチエックがあります。大抵は往復の客なので再入国になり顔写真のチエックだけですが、緑色の入国カードを持っていない私とアイルランド人の夫婦だけはパスポートの提出が必要でした。返却するときに、お前は列車で来たからSLの綺麗なスタンプを押しておいたよと愛想良くいいいます。確かにヨーロッパの各地での列車による入出国時のスタンプの列車マークに較べたら鮮やかなものでした。
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スカグウエーの駅舎
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1899年に建てられたアラスカ最初のカレッジを使った博物館
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1899年に建てられたホール、現在は案内所
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スカグウエーの大通りからクルーズ船のドック方向を望みます。この町と、乗ってきた鉄道は、頻繁に立ち寄るクルーズ船の乗客に頼る現在のようです。早朝のため人影がありませんが、両側には宝飾店を中心にした土産物屋が並んでいます。
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この旅行記へのコメント (1)
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- jimmyさん 2021/11/09 09:22:56
- ありがとうございます😊
- とても珍しいところの旅行記で、なかなか行けない😅多分行けないなぁ?でも、少し行った気持ちになりました。ありがとうございました😊
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