2005/05/18 - 2005/05/22
1206位(同エリア1728件中)
ゆにかさん
自転車旅行をやったとき、屋久島に滞在した5日間をデブリーフィングします。ひとり旅をしたいけど、ためらっているひとに読んでほしいです。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自転車
-
低く雲が垂れこめた屋久島が見えてきた。
折田汽船株式会社が運航している『フェリー屋久島2』で、鹿児島から4時間の船旅だった。
昔は往復で4000円程度だった時代もあるそうだが、2005年5月時点では、8000円もの運賃が必要だった。
ボクは自転車も積んでもらうので、別途800円ほどの手荷物運賃もかかった。 -
屋久島の雲は、低く発生するのが特徴だ。
洋上を吹き抜けていく風が、山にあたって上昇して雲になる。周囲は海一色。
遮るものがなにもなく、だから九州第三位の高峰を擁する屋久島周辺にばかり雲が漂う。 -
島の北側、宮之浦港が本土からの旅行者を受け入れる玄関だ。
宮之浦に着いたそうそう、ボクは途方に暮れることになる。
当初、港に近いキャンプ場オーシャンビューに泊まろうと予定していたけど、電話受付で確認すると、なんと使用中止になっているコトが判明した。
去年の台風でやられたのだそうだ。まだ復旧していなかった。 -
ボクがスーパーマーケットの前で、今日のねぐらはどこにしようかと悩んでいると、折りたたみ自転車に乗ったNJがやって来た。
NJは、屋久島に長期滞在している旅行者のひとりで、地図には記載されていないキャンプ場を利用しているという。
NJとしては、見かけぬ自転車旅行者を見かけ、興味津々で声をかけてきたのだが、そのおかげでボクはろくに宣伝していない隠れキャンプ場の存在を知ることができた。
やる気のないオッちゃんが営んでいる宿の草生い茂る広場が、キャンプできる場所だった。
「雷が危なそうだったら、非難小屋に入ること。なにかわからないことがあったら、長く居ついている連中がいるから、そいつらに聞いてみて」
テントを設営し、夕暮れになる頃、鹿が現れた。他の長期滞在者にいわせると、しょっちゅう顔を出すそうだ。 -
宿の名前は、書こうとは思わない。
そこは一泊500円だし、コインシャワーもあるし、冷蔵庫やレンジも用意されている。やる気のないオッちゃんが、長期滞在者が居心地良く過ごせるよう、いろいろとそろえてくれている。良心的で、最高のキャンプ場だと思う。
え、クチコミ情報って?
旅行の楽しみのひとつとして、よく知らない場所だから行く価値があるのだと思う。事前に知ってしまったらツマラナク感じることだってあるものだ。
実際、宣伝活動を一切していないようなところなので、クチコミじゃないと、そのキャンプ場の場所はわからない可能性が極めて高いのだ。
そこに泊まっている旅行者は、もれなく誰かに教えてもらった人間しかいなかったし、それ以外だと、地元の者しか利用していない。
翌日ボクは、白谷雲水峡をめざし、ルイガノのペダルを漕ぎだした。 -
白谷雲水峡までは、たかだか10キロ程度の道のりだったと思う。しかし、自転車で行ったので、ひどく時間がかかってしまった。
-
ふと、海の方向をふり返ると、屋久島にキテヨカッタと思った。これからそう痛感することが度々ある。
あとで聞いた話だと、ボクが泊まったキャンプ場の近くから人道が伸びていて、1時間半くらい歩けば白谷に着くとのこと。
ボクは1時間40〜50分かけて、国道から、自転車を押し歩きながら現地に到着した。 -
さて、ようやく着いた白谷雲水峡。しかし、このときの屋久島は、珍しく乾いていた。ウェットじゃなくドライだったのだ。
ともかく、屋久島にしては、まとまった雨が降らない日々が続いていたのだ。
いつもなら水しぶきがバシャーっとなって、白絹のような水の流れを見せる、この写真の光景も、地元の人間にいわせると「いつもはもっと水量があって迫力がある」そうだ。 -
受付にて、森林環境整備推進協力金300円を支払う。受付のおばちゃんが、どういうふうに進んだらいいのか悩んでいるボクに助言してくれた。
「この地図の上のほうから行って、下のほうから戻ってくるほうがいいよ。坂道とかを考えると、そうしたほうが楽ちんよ」
地図はよくあるものだし、ネット上でもすぐ見つかる。確認した。受付の広場と駐車場が右側にあるものなら、このときボクが手渡されたパンフと同じものだ。
ここで大切なことは、「原生林コース」を歩かねばならないという点だ。2時間半もかかるし4.8キロもあるが、歩くだけの価値がある。
逆に屋久島まで来て、このコースを歩かないのは、非常にもったいないコトだと思う。
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