ジブラルタル海峡　■寄り道編その１■ ドバイ

2003/07/17 - 2003/07/26

カサブランカからエミレーツ航空で帰国。
せっかくなので途中降機して観光する。

実は、ドバイの空港は過去3回訪れたことがある。
シンガポール航空のイスタンブール行がドバイを経由しており、その便を利用した時に立ち寄った。
単に飛行機で経由しただけなので、空港のトランジットエリアで1時間程過ごしただけだが、ベンチの下で野宿している乗客の多さや、免税店の規模の大きさに驚いた記憶がある。
当時はビザが必要で、しかも観光目的での取得は面倒そうだったので、ドバイを観光できるなんて思いもしなかった。
しかし、その後いつの間にかビザ免除! しかもエミレーツの直行便が就航!!
ちょっと前まで謎のエリアだったペルシャ湾岸が一気に身近になってしまった。

エリア ドバイ(アラブ首長国連邦)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 高速・路線バス
• 航空会社: エミレーツ航空

この時期のドバイは最高気温40〜50℃!!
砂漠地帯なので空気も乾燥していると思われがちだが、何と湿度ほぼ100％!!!
海水が蒸発するからだろうか?
外を歩くと、空気が体に纏わり付いてくるようで、気持ち悪い。

ドバイの街は市内バスが充実しているので便利。
ドバイといえば世界中の金持ちが集まる超高級リゾートらしいが、トランジット観光のメインは巨大ショッピングセンター巡りだろう。
日本でも巨大モールは珍しくなくなったが、ドバイのモールはゴージャスさが違った。
ちょっと店内をウロウロしただけでは全体像が掴めない程の広さがある。
カーディーラーがテナントとして入居している所もあった。
食料品と高級乗用車が同じ建物内で売られているなんて、ちょっと普通の感覚ではない。

ドバイでは意外な日本製品が目に付いた。
コカコーラには劣るものの、なぜか日本の清涼飲料水が幅を利かせていて、中でもポカリスエットはスーパーや雑貨店で普通に売られていた。
産地はインドネシア。
隣のオマーンで飲んだものもインドネシア産だった。
ポカリの海外進出といえば韓国の東亜大塚が成功例だろうが、このあたりの地域でも結構頑張っている。

今回利用したエミレーツ航空、当時の日本では全くの無名航空会社で、出発前に「エミレーツ航空で行く」と話すと、決まって「どこの会社?」「UAE? それどこ?」「アラブ系? 危ないんじゃない?」と返された。
だがこの会社、航空マニアの間ではかなり以前から一流航空会社として認知されていたらしい。
実際乗ってみて驚いた。
機内は非常に明るさを感じるインテリアだ。
クルーは多国籍編成なので、アラブっぽさは全く感じない。

機内食はもちろん横長トレーで内容も満足。
豚肉は使っていないが、それ以外は他の航空会社と変わらない。
ドリンクサービスにはアルコールもある。
2度の食事以外にも、カップ麺・おにぎり(日本発のみ)・サンドイッチが用意されており、いつでも食べられる。

エコノミーにも個人用テレビ完備は当然として、面白いのはエンターテイメントプログラムの内容。
フライトナビチャンネルでは、メッカの方向が矢印で示されていた。
音楽チャンネルには、コーランがあった。
せっかくのアラブ系航空会社なので、エンドレスでコーランを聞いていた(笑)。
個人用テレビといえば、面白いのはコントローラーの配置。
ほとんどの航空会社は肘掛部分にコントローラーを設置しているので、使いにくい上に故障の原因になりがちだが、エミレーツは前席背面、液晶モニターとテーブルの間に埋め込んであった。
この配置は、いまだエミレーツ以外で見たことがない。

マイレージなど期待していなかったが、UAマイレージプラスに100％加算でき、こちらも大満足。
知られざる一流航空会社の噂は本当だった。
ただ、シートがやや窮屈なのと、何よりも冷房ガンガンなのは勘弁して欲しかった。