バナーラス (バラナシ)旅行記(ブログ) 一覧に戻る
バナラシ3日目 3/18<br />火葬場のマニカルニカー・ガートへ行く<br /><br /><br />ゆっくり眠っていようと思っても、4時の鐘で起こされてしまう。<br />それからは断続的に眠ったり、起きたりを繰り返した。<br /><br /><br />テラスに下りて、コーヒーを飲む、ガートから<br />割れた音の音楽が聞こえる、ボートにたくさんの<br />観光客が乗っている。<br /><br />普通ツアーだと夜明けに列車で駅に着き、その後<br />大きめのボートに乗ってガンがーを下り、<br />バスに乗り換えて博物館や寺院をササッと見て回ると、<br />また列車に乗ってカジュラホやデリーに向かうようだ。<br /><br />せっかく来たのなら見所はなるべく見たいと思いつつも、<br />あんなふうに慌ただしいのは嫌だなと思う。<br />それでもどんなにこちらのリズムに合わせたいと願っても、<br />やはり自分はここでは異邦人に過ぎない。<br /><br /><br />10持過ぎ、昨日ボートで見た火葬場のマニカルニカー・ガートに向かって歩きだす。<br /><br />途中シヴァ信仰の中心地として全巡礼が目指すという、<br />ヴィシュワナート寺院があり、アクセサリーや様々な<br />土産物を売る小さい店や露店を見ながら歩いていると、<br />少年3人が「ここから黄金寺院が見える」と言いながら、<br />僕の手を引っ張る。<br /><br />地球の歩き方に書いてあった3階から寺院の上部が<br />見えるという店のようだ。<br />特に見たいとは思わなかったので、手を引っ張り返すと、<br />「カソウバハ、アチラ」とカタコトの日本語。<br /><br />彼らの後をついて、またしても迷路のような細い道を行く、絶対に自力では戻れないなと思いながらも<br />もう着いて行くしかない。<br /><br /><br />白人バックパッカー5人くらいとすれ違った、<br />なんとなく雰囲気が今までと違い道が少し広くなったなと<br />感じると、すぐ前方に煙が見えた、<br />その向こうにガンがーも見える。<br /><br />3階建ての建物の2階に上って、見下ろすと3カ所くらいで火葬が行われている。<br />まさに火にかけられるところ、他では灰の塊から<br />煙が出ている、すぐ側に牛がいる、数人が炎を見守っている。<br />緑の美しい布の端がめくれて足が見えた。<br /><br />もう充分だと思った。<br /><br /><br />そして3人にバイバイと言ってから歩きだした、<br />沢木耕太郎の深夜特急を持って来ていた、読み返した<br />この火葬場のシーンは多分今自分がみたままだろう。<br /><br />熱病のような感じは自分には感じられなかった。<br />だから何だというのだ、自分は日本で彼の本を読み、<br />そしてなんとなくは分かっていたはずだ、<br />あれは彼の旅だと。<br /><br /><br />少し歩きだしてカフェの文字を見つけ休憩することにした。<br />緊張していたのか喉が乾いているのに、<br />カフェの文字で気が付いた。<br /><br />暑い空気をかき回すだけの扇風機の送る風に<br />少しすると汗がひいて、コーヒーの香りに落ち着きを取り戻す。<br />沢木のような「何か」を自分も感じたいと願っていた、<br />しかし人の旅をなぞろうとしてもダメなのだ、自分自身の旅をしないことには。<br /><br />分かっている、分かっている<br />だけど何かを感じる感覚はにぶっているのは確かだ、<br />冷静に考えるにはここは暑すぎる、<br />すぐに物売りが声をかけてくる、かなりの距離をものともせず、<br />無視をしても後を付いてくる。<br /><br />そして全くの別世界のようなところで<br />日々新しい出会いをしていると、<br />それらを飲み込んで自分の言葉に置き換えるのがおっくうになるのだ。<br /><br />座っているカフェは韓国人の女性が、<br />これも韓国から来た団体にいろんな事を教えている。<br />メニューにはキムチやプルコギまである。<br /><br />しばらく座って日記を少し書き、外に出てまた歩きだした。<br />どこに向かっているか分からないが、何とかなることだけは分かっていた。<br /><br /><br />宿に着いてデリー→アグラ行きのチケットの手配を頼んだ。<br />手数料は一枚80ルピー、往復で160ルピー約500円。<br />駅まで行って自分で買うことを考えたら安いものだ。<br /><br />テラスでチャイを飲みながら、ふと考えた。<br />旅に出始めた頃、なるべく安く宿泊し、面倒な切符の手配に<br />半日かけても、手にした切符に満足感を覚えていた、<br />インドに来て切符の手配料の500円を安いと考えている自分。<br />もうそんな旅のスタイルになっているのだな。<br /><br /><br />エアコン無しの部屋でぐったりとしながらも、<br />次の目的地に胸を高鳴らせていた。<br />自分だけの地図、自分だけの旅。<br /><br />同じようなことをしているつもりでも<br />旅のスタイルは随分と変わってしまったのだ。<br /><br />My Blog → http://yaplog.jp/sora2001/

ベナレス(バラナシ)3日目/2006/3/18

1いいね!

2006/03/18 - 2006/03/18

680位(同エリア735件中)

3

0

soramoveさん

バナラシ3日目 3/18
火葬場のマニカルニカー・ガートへ行く


ゆっくり眠っていようと思っても、4時の鐘で起こされてしまう。
それからは断続的に眠ったり、起きたりを繰り返した。


テラスに下りて、コーヒーを飲む、ガートから
割れた音の音楽が聞こえる、ボートにたくさんの
観光客が乗っている。

普通ツアーだと夜明けに列車で駅に着き、その後
大きめのボートに乗ってガンがーを下り、
バスに乗り換えて博物館や寺院をササッと見て回ると、
また列車に乗ってカジュラホやデリーに向かうようだ。

せっかく来たのなら見所はなるべく見たいと思いつつも、
あんなふうに慌ただしいのは嫌だなと思う。
それでもどんなにこちらのリズムに合わせたいと願っても、
やはり自分はここでは異邦人に過ぎない。


10持過ぎ、昨日ボートで見た火葬場のマニカルニカー・ガートに向かって歩きだす。

途中シヴァ信仰の中心地として全巡礼が目指すという、
ヴィシュワナート寺院があり、アクセサリーや様々な
土産物を売る小さい店や露店を見ながら歩いていると、
少年3人が「ここから黄金寺院が見える」と言いながら、
僕の手を引っ張る。

地球の歩き方に書いてあった3階から寺院の上部が
見えるという店のようだ。
特に見たいとは思わなかったので、手を引っ張り返すと、
「カソウバハ、アチラ」とカタコトの日本語。

彼らの後をついて、またしても迷路のような細い道を行く、絶対に自力では戻れないなと思いながらも
もう着いて行くしかない。


白人バックパッカー5人くらいとすれ違った、
なんとなく雰囲気が今までと違い道が少し広くなったなと
感じると、すぐ前方に煙が見えた、
その向こうにガンがーも見える。

3階建ての建物の2階に上って、見下ろすと3カ所くらいで火葬が行われている。
まさに火にかけられるところ、他では灰の塊から
煙が出ている、すぐ側に牛がいる、数人が炎を見守っている。
緑の美しい布の端がめくれて足が見えた。

もう充分だと思った。


そして3人にバイバイと言ってから歩きだした、
沢木耕太郎の深夜特急を持って来ていた、読み返した
この火葬場のシーンは多分今自分がみたままだろう。

熱病のような感じは自分には感じられなかった。
だから何だというのだ、自分は日本で彼の本を読み、
そしてなんとなくは分かっていたはずだ、
あれは彼の旅だと。


少し歩きだしてカフェの文字を見つけ休憩することにした。
緊張していたのか喉が乾いているのに、
カフェの文字で気が付いた。

暑い空気をかき回すだけの扇風機の送る風に
少しすると汗がひいて、コーヒーの香りに落ち着きを取り戻す。
沢木のような「何か」を自分も感じたいと願っていた、
しかし人の旅をなぞろうとしてもダメなのだ、自分自身の旅をしないことには。

分かっている、分かっている
だけど何かを感じる感覚はにぶっているのは確かだ、
冷静に考えるにはここは暑すぎる、
すぐに物売りが声をかけてくる、かなりの距離をものともせず、
無視をしても後を付いてくる。

そして全くの別世界のようなところで
日々新しい出会いをしていると、
それらを飲み込んで自分の言葉に置き換えるのがおっくうになるのだ。

座っているカフェは韓国人の女性が、
これも韓国から来た団体にいろんな事を教えている。
メニューにはキムチやプルコギまである。

しばらく座って日記を少し書き、外に出てまた歩きだした。
どこに向かっているか分からないが、何とかなることだけは分かっていた。


宿に着いてデリー→アグラ行きのチケットの手配を頼んだ。
手数料は一枚80ルピー、往復で160ルピー約500円。
駅まで行って自分で買うことを考えたら安いものだ。

テラスでチャイを飲みながら、ふと考えた。
旅に出始めた頃、なるべく安く宿泊し、面倒な切符の手配に
半日かけても、手にした切符に満足感を覚えていた、
インドに来て切符の手配料の500円を安いと考えている自分。
もうそんな旅のスタイルになっているのだな。


エアコン無しの部屋でぐったりとしながらも、
次の目的地に胸を高鳴らせていた。
自分だけの地図、自分だけの旅。

同じようなことをしているつもりでも
旅のスタイルは随分と変わってしまったのだ。

My Blog → http://yaplog.jp/sora2001/

この旅行記のタグ

1いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

この旅行記へのコメント (3)

開く

閉じる

  • SUR SHANGHAIさん 2008/06/02 07:49:24
    インドの旅
    お久しぶりです。
    インド旅では色々と見て、瞬間的に感じる事・考える事が多いですね。
    私にとっては、soramoveさんと同じようにバラナシでの滞在がそうでした。

    ここしばらくインド旅とは縁の無くなった私。
    バラナシ周辺や南部に行った時にはまだフィルムカメラだった頃なので、また戻って行きたい…。

    でも、今戻って行ったら旅のスタイルは前とは違ったものになるんだろうなあ、と思います。
    自分自身も昔に比べたら多少年を取ったわけですし、同じ所に戻って行っても感じ方・見方は全然別の物になるのかも。
    昔の思い出を壊してしまいそうで、ちょっとためらってしまう私がいます。

    soramoveさん からの返信 2008/07/09 08:09:20
    RE: インドの旅
    こんにちは!
    バナラシ懐かしいですね、
    当時の強烈な印象とは別に、また行けば
    今、現在の新たな感動もあるんじゃないでしょうか!

    自分はそのうちまた行きたいです、
    もうあんな場所はなかなか残ってないようですからね。

    SUR SHANGHAI

    SUR SHANGHAIさん からの返信 2008/07/09 08:21:49
    RE: インドの旅
    そうですね。
    昔は昔、今は今、…の見方の違った想い出作りもいいかもです。(*^。^*)

soramoveさんのトラベラーページ

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

インドで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
インド最安 306円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

インドの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP