2006/08/11 - 2006/08/15
319位(同エリア663件中)
きっちーさん
仏国寺から屋台が連なる坂道をくだり、バス停のある大型駐車場へ戻ります。
強い日差しが打ちつける駐車場は、閑散とした様子でバックパッカーの男性や、欧米系の夫婦連れの姿しか見えません。
駐車場の端にあるインフォメーションボックスのガラス戸をひらきます。
「アニョハセヨ」
明るいカウンター。
パソコンに向かっていた女性たちが、すばやく立ち上がって声をかけてくれます。
「アニョハセヨ。すいません。日本語を話せる方はいらっしゃいますか?」
「少しなら、話せます」
仏国寺と石窟庵を行き来する巡回バスの発着時間を尋ねると、ガイドブックにあるとおり毎時40分にインフォメの斜め向かいから、出ているそうです。
ちなみに1年前まで、ソウルの北仁寺洞観光案内所(インフォメ)では日本語案内はナシ。
英語も若干といった感じでした。反対にお店やレストラン、コンビニなどでは日本語ぺらぺらな方が必ず1人はいて、
「さすが民間は、政府の先を行ってるなあ」
と感心した思い出がありますが、たった1年で事情は大きく変わったようです。
ソウルに比べたらマイナー(?)なイメージのここ慶州でも、すべてのインフォメーションボックスで「ちょっとしかしゃべれませんが・・」などといいつつ、日本語ぺらぺらの女性が常駐。
東大邸の駅前インフォメや水原の駅前インフォメも、親切かつ丁寧に案内をしてくれました。
今までお世話になった国の中でも、韓国のインフォメは最高です!
至れり尽くせりな彼女達のおかげで、ハングルがまったく覚えられません(笑)。
いいえ、文句なんてありません!
ありがとうございますっ!!
話がそれましたが、仏国寺の駐車場にあるインフォメで40分にバスがでることを確認し、駐車場の向かいにあるファミレスでソフトクリームを舐めながらバスを待ちます。
うす曇りの午後のむせるような暑さの中で、クーラーの効いたガランとした店内で、母は先ほど購入した慶州の仏教遺跡写真集(日本語版)を熱心に眺めています。
本当にそれ、もって歩くのね。
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- 大韓航空
-
3:40。
毎時40分の定刻どおりに出発したバスに揺られ、石窟庵へ続く山道をどこまでも進みます。
料金、1300ウォン。
むかしは本当に修行僧しか通らなかっただろうな、と思わせるぐにゃぐにゃした道筋には、民家らしきものは見当たりません。
このくそ暑いシーズン。韓国の人たちは、避暑地でバカンスを楽しんでいるんでしょう。
暑い季節に、わざわざ熱い場所をまわっている少数のバスの乗客は、ほぼ全員がハングル以外の母語で会話をしています。
やがて狭く急な山道がひらけて来ると、石窟庵の駐車場が見えています。
所要時間16〜17分で到着。
けっこうマイカーでの人が多いかな。
親子連れも多いようです。 -
石窟庵へは山門で入場料を払ったあと、うっそうとした緑が頭上をおおう広い砂利道を10分ほど歩きます。
リスがたくさんいるらしく、ときおり道端や木肌を走り、子供達の歓声があがります。
お年寄りやカップルも多く、仏国寺より混雑しています。
さらに進むと岸壁に沿って、小さな建物が張り付いています。
これが世界遺産『石窟庵』。
行った方の感想に、『ガラス越しでガッカリした』『あんまり行くほどの価値はないと思う』というような感想が多いので、期待していなかったのですが・・。
そもそもガラス越しというのがどういう意味なのかといいますと。
崖にくりぬかれた洞窟の(実際は人工的に作られた洞窟だそうです)壁面に、綺麗な仏教神のレリーフが施されています。
ドーム状に広がったレリーフの中央に、ほのかな間接照明に照らされて、ゆったりと石仏が鎮座しています。
洞窟の入り口はガラスで区切られており、そのまわりを写真の小さな前室が覆っている、というもの。
建物内は写真撮影禁止。
レリーフが美しい洞窟の入り口部分は、ガラスで塞がっているので、当然洞窟内や仏像には近づけません。
じゃあやはり、行く価値ナシのしょぼい世界遺産かといえばとんでもない!
写真だと、まあ京都か奈良かどこかで見たような仏像ですが、ガラス越しとはいえ実物を前にすると、優美な精神性をうかがわせる、すごい石像です。
大理石のように艶っぽい滑らかさと、クオリティーの高さがひしひしと伝わる本尊は、破損させないために保護する価値が十分あると納得させられます。
「やっぱすごいな・・」
ボンヤリと見つめていると、年配の旅行者のパーソナルガイドさんの解説が耳に飛び込んできます。
「壁に彫られた護法神のレリーフの何体かは、戦時中日本軍に持ち去られ、ドームの修復も不完全だったため、安全と文化財保護のため現在はドーム内に入ることができません」
ああああ・・・・・。
ここもかあ・・・。
韓国は国そのものを、日本の植民地化政策によって奪われたわけですから、秀吉にさかのぼらなくてもこのような日本のろくでもない所業が、いたるところに転がっています。
戦後こんだけたっても、盗掘していった世界遺産の追跡調査さえしていないという事実に、腹が立ちます。
節約第一の個人旅行のため、ガイドさんも頼みませんでしたが、こういうコトはしっかり聞いておかねば。
同じく母もちゃっかり、人様のガイドさんの説明に聞き入っています。
すまん。
いつか必ずもうちょっと、プチリッチな旅行を手配させていただきますので。
今回は私のてきとーなナビと、盗み聞きの解説でガマンしてね! -
石窟庵を5:00に出るバスに乗り込み、16分ほどで仏国寺駐車場へ戻ります。
5:20分には仏国寺から、パークホテルそばの慶州バスターミナルへ向かう10番バスが到着。
山をくだり慶州駅が見えてくると、駅前の目抜き通りから横道いたるところに露店がでています。
魚や衣類、フルーツや雑貨など、商店街の前でも歩道いっぱいにマーケットが溢れ、縁日のように賑わいにお母さんも夢中で車窓を眺めています。
40分で出発したバス停まで戻ると、改めてこれからどこかへ食事しに行く気にもなれず、ホテルそばのコンビニやパン屋、バスターミナルの軽食屋で、海苔巻きや菓子などをたっぷりと買い込みます。
パークホテルは2人あわせて、1泊70000ウォン。
ソウルのyims houseより3000ウォンほど高めですが、部屋もバスルームもかなり広い。
日本のビジネスホテルなら、部屋2つぶんはあるでしょう。 -
パソコン、テレビ、エアコン、冷蔵庫と何でもそろっています。
-
バスルームもゆったり広々。
さっそく洗濯タイムです。
汗びっしょりのシャツやら、靴下、マイボディーもごしごし洗います。
ああ、生き返った〜。 -
慶州パークホテルは、アメニュティーもそろっていますが、韓国では環境への配慮から歯ブラシなどすべてが有料!
カードが添えられており、事細かに料金設定が表記されています。
ま、自前ので間に合ってるので関係ないんですけど。
さっそく買い込んできた食糧を、部屋の隅にすえられた不釣合いなヨーロッパ調のガラステーブルに広げます。
メシじゃ。
海苔巻きじゃ。 -
お腹も満足し、洗ったシャツなども干し終わると、華奢なデザインの椅子に腰掛けた母が、
「散歩に行く?」
と上目遣いにたずねてきます。
めずらしい!
台湾、イギリス、中国。母と行った旅行で、日が落ちてから外出を提案されたことはありません。
もちろんワタクシは一人なら夜も遠慮なく出かけますが。
自称臆病な母上は、
「あぶないから、知らないところで夜にうろうろしない!」
と、いつだって取り合ってくれなかったのです。
「屋台、見に行く?」
「いく」
バスの窓から見たマーケットへ行ってみたくなったのでしょう。
それにしたって彼女がこんなに警戒心を解くのは、銀政のおかげなんじゃないかなあ、と思います。
言葉が通じないし読めない。漢字圏の台湾や中国、英語圏のイギリスに比べてあきらかに素養のないハングルのなかに、しかも夜に外出すると言い出すとは。
やっぱ、銀政がいろいろ親切にしてくれたおかげとしか思えません。
たった一人でも打ち解けた人が居ると、その人が暮らす環境もまた大切な場所だと、実感が生まれます。
銀政が優しくしてくれたから、お母さんも「他者」としての韓国の人たちへの接し方に、変化がでてきたように思えます。
とりあえず大きな通りを1周する事に決めて、パークホテルをあとにします。
慶州市内は、駅から町外れの総合バスターミナルまで徒歩40分弱で行けてしまうので、散歩するにはてごろなロケーション。
薄暗いなか駅方面に歩き始めると・・・・。
第一『古墳』発見!
真っ暗な公園に、こんもりと茶碗を伏せたような丘が見えてきます。
ライトアップどころか、街灯もまばらな夜の公園。
芝生にシートを敷いたカップルや犬を散歩させる女性など、なんだか古墳というより市民公園といった感じです。
あたりはラブホテルや、飲食店が建ち並ぶ繁華街で、唐突に現れる古墳はやや浮いた感じですが、地図で見ると慶州の街にはいくつもの古墳が点在しており、開発された街中に憩いの場所を提供しているようです。
「この古墳の保護にスウェーデン皇太子が協力しました」と(間違った訳でしたらスミマセン)書かれた石碑を横目に繁華街へ足を向けます。
ブティックやレストラン、焼肉店や和食の店などどこも夜はこれからといった雰囲気で、欧米の観光客の姿も多く見かけます。
「ここまできて和食は無いよねえ。やっぱ韓国料理を食べなくちゃ!」
和食店の前でガラスケースのサンプルを覗き込んで、メニューに悩む若い欧米系の男性を見ながら、母が呟きます。
まあ、カライの不得意な人だっているし、お母さんだって今朝は散々だったくせに・・・。
人間、過ぎた事は忘れてしまうもの。
慶州駅に到着し、今度は駅前からまっすぐ伸びるメインストリートをパークホテルへ折り返します。
歩行者用の路上に小さい屋台がならび、地元のお母さん達が売れ残ったものを物色しています。
このマーケットは残念ながら日が落ちるまでのようで、夕暮れにバスの窓から見たような景色はもう無く、お店の人たちが手際よく片付けをはじめています。
「もうちょっと早く来れば良かったね」
「商店街の前に屋台を出しちゃって、営業妨害にならないのかな?それとも相乗効果でもうかるのかな??」
などと言い合いながら、ホテルへ到着。
ホテルの周りも歩いてみましたが、先述したように、電灯がなくてうすっ暗いし、ホテル周辺の安いと噂の宿はちょっとラブホっぽいし、女性が泊まるならやっぱパークホテルが良さそうです。
お母さんも、そのあたりだけやけに早足に(笑)。
ただ旅館街だけあって、海鮮チゲのお店や慶州名物のおまんじゅう屋さん、手作りパン屋さんなんかもあって食には困りません。
で、夜食なんか買ってしまったりします。 -
翌朝!
今日で慶州とはお別れ。
午前中を利用して、『国立慶州博物館』へ向かいます。
開館前からカップルや親子連れなどが、チケット売り場が開くのを待っています。
入場料は1000ウォンに値上がりしていましたが(歩き方などでは400ウォンと記載)、まあそれでも相当安くおさえていると思います。
東大門のおでんひと串と同額ですから。
開館と同時に、ゲートの横にある『音声案内レンタル受付』で日本語案内を申し込んだのですが、あいにくこのときはやっていなくて残念でした。
デジカメの画像が少なくて、申し訳ないのですが。
ホラ!!
これっ!
有名なやつ。
本物ですよ。
360度から見れるようになっていて、これは・・。
後ろからだったかな?
前だったかな(笑)?
気になる方は、行ってみてください。 -
なかなかゆったりとした、いい博物館でした。
チェックアウトもしなくては。
11:00に博物館を出ます。
バスが少し遠いのとバスがなかなか来ないので、タクシーをつかまえることにして、駅のほうへ歩きます。
道の左右がラベンダー畑になっていたり、遺跡後が残っていたりで、けっこう楽しめます。
ここも道沿いにある池で、地元の人や中学生くらいの女の子達が散歩したり写真を撮りあったりしています。
歩いてるだけでも古い町はいろいろあって楽しい。
ま。
暑くなきゃですけど。
この日も暑かった〜。
暑さで、すっかり態度悪く写っております。 -
お母さんも目つきが悪くなっている(笑)。
-
チェックアウトを済ませ、ホテルの歩いてすぐそばにある『慶州総合バスターミナル』へ。
15分〜30分おきに出ている『東大邸(ドンテグ)』行きのバスに乗り込みます。
12:30出発の切符を購入。
慶州→東大邸 3300ウォン。
乗り方は中国と同じ。
?バスターミナルの切符売り場で、時刻表と行き先をチェックし、窓口で切符を買う。(自信のない人はお隣のインフォメで日本語で希望を伝えて、紙にハングルで書いてもらう手もあり)
?建物の奥の改札で切符を見せ、駐車場にでる。
?バスの運転席のプレートもしくは、写真のように行き先が書いてある上の看板をチェック。目的地のバスに乗車する。
出発時間がバスの運転席に電工掲示されていました。
こういうのもわかりやすくていいですね。
だいたい20〜30分おきに出発しているので、列車を使うより時間の融通がききます。
時間どおりにバスが出発!
さて今日の午後は『海印寺』へ!!
・・・と思っていたのですが。
母「もうおかーさん疲れたから、いいや。このままソウルへ帰ろう」
きっちー「ええ〜!大邸からすぐだよ、すぐ(ウソ)。世界遺産だよ。寄ってこうよ〜」
母「いい。帰りたい・・。木経があるだけなんでしょ。疲れたの、帰ろ帰ろ」
そしたら東大邸へ行かなくても、慶州→ソウル行きの直行バスも出てたのに!
未練たらたらでしたが、疲労の極地っぽい母の訴えにまけて東大邸からソウルへ戻ることにします。
そんなら、KTXには乗るからね!
「ねえねえ、お昼どうしようか?」
クーラーの効いたバスに乗ったとたん元気になる母。
暑いのがキライなだけだな、お母さん・・。
長距離バスはノンストップで、東大邸『高速バスターミナル』に到着。
バスターミナルは地下鉄と隣り合わせですが、乗りたいのは鉄道の方。
地図を見ると近くにあるようなのですが・・。
わからない!
とりあえず、高くて見晴らしのいい所。
バスターミナルの後手にある、多摩川の土手のような丘陵の階段を登ってみると。
お!
あった!!
丘陵の上は川ではなく、巨大な道路なのでした。
すぐ右手に、巨大なステーション。
東大邸駅です。
なんだ。
歩いて行けんじゃん。
駅前の綺麗なインフォメセンターで、
「アニョハセヨ。すいませ〜ん、日本語わかる方いらっしゃいますか?」
もう向上心のかけらも無く、日本語でたずねると(笑)、
「少しならわかります」
慶州に続いて、ここでも完璧なイントネーションで、受付のお姉さんが応えてくれます。
う〜ん!
「少し」じゃないじゃん。
こないだ来た時とは全然違うじゃん。(国営のインフォメではハングルか英語でした)
よっぽど、うちらみいたにろくにしゃべれもしないくせに、「なんとかなるさー」系の観光客が右往左往してんだなー。ご迷惑をおかけします。
?いまから一番早く出発する。
?KTXに乗りたい!
という希望を伝えると、お姉さんはさらさらと紙にハングルでメモを作ってくれ、最後にインフォメーションセンターの電話番号も書き込んでくれます。
「入って左手の切符売り場で、窓口の者にこれを見せてください。ここの電話番号も書いておきましたので、なにかありましたらこちらの方へ電話するようにおっしゃってください」
「ありがとうございます!カミサハムニダ!」
ちょっと、スゴクないですか。
こんな丁寧なインフォメは初めてで、ちょっと感動。
お姉さんのメモで十分通じて、無事に切符を購入。
東大邸ステーションの2階の、フードコートで少し遅い昼食をとり、KTXへ〜。
と、ところが!!
ちょっと〜。
せまい!
せまいですっ!
セマウルのゆったりとしたつくりと違い、なんか・・・バスみたい?
足があんまり伸ばせなくて、シートも頭が引っかからないフラット。
セマウルはちゃんと広くて、『U型』のバックシートだった。
私のKTXへの夢が・・・。
速いは速いのでしょうが、乗り心地はセマウルの勝ち!
「中国とは全然違うねえ」
お母さんが車窓をみつめながら、つぶやきます。
「うっそうとした感じだよね。中国の山とか緑はもっと乾燥してるし」
「風景がそっくり。むかし日本列島に渡った人たちも、環境が近い所を選んだんでしょうね」
「ハングルの看板がないと、群馬と間違えそう」
まあそんなこんなで、夕方にはソウル駅へ到着。 -
「ちょっと、いまなら16:30の『昌徳宮』日本語ツアーに間に合うよ!」
「ええ〜!もう疲れたから、イムさんの宿に帰ろうよ」
「やだー。海印寺に行けなかったし、せめて別の世界遺産見るっ」
「一度、行ったじゃない〜」
渋る母を連れて強引に、昌徳宮へ。
日本語ツアーには間に合いませんでしたが、ハングルツアーには間に合いました。
ロッカーが付近になく、着替えなどの入ったリュック、重い写真集を持ったままの、母の顔はかなり深刻。
折りしも夏の夕暮れの打ちつけるような日差しに、気温は急上昇。
ガイドさんの解説はわからないし、母はもうついて歩く気力も無く、日陰から出てきません。
見まわせば、一緒に参加している韓国の人たちも、日影へ避難しており炎天下にガイドさん一人・・・。 -
やばい。
揺れて見える、揺れて。
無理して参加したものの、暑さに閉口してけっきょく途中で宿に引上げることに。
汗で全身ベタベタ。
荷物と重たい足を引きずり、『昌徳宮』のお向かいの路地。
イムさんの宿へたどり着きます。
汗まみれで疲労の極地に至り、ボロボロになった母を見て思わず、
「お母さん、疲れてますね!」
「はい〜っ」
イムさんの優しい言葉。
心配そうに肩をたたかれ、泣きつく母。
・・なんか私が虐待してるみたいじゃん。
ちょっと、そこ。
くっつかない。離れて。
愛が生まれちゃうでしょ! -
「お友達から、電話が何度かきていましたよ」
母を虐待しているっぽい娘に、イムさんが向き直ります。
あ。銀政だ。
ソウルにも戻ったら電話するって、約束してたんだった。
ヨロヨロと部屋に引上げる母にルームカードを預け、1階の電話で銀政のケータイを呼び出します。
『ヨボセヨ?』
「うーんちょーんっ!いま宿についたよー!」
『あんたー!駅で電話してって言ったでしょーっ』
「すんません!今どこいるの?」
『安國駅に着いたところ。そっちに向かってる』
「んじゃ、おもてで待ってるね」
ほどなく。
小さな坂を、仕事帰りの銀政がこちらへ歩いてきます。
「いつ戻ってきたの?」
「さっき。電話くれたって?」
「遅いから心配したよ〜。ハイ、これ、お母さんへお土産。うちのお母さんから」
「え〜!なになに」
「人参茶とチャングムのCDとか、いろいろ。私が選んだの。お母さん気に入ってくれるかな?ウチのお母さん『あんたが選んで渡しといて』って言うんだもん」
「あははは。じゃあ、銀政もちなんだ。ホント家族に使われてるよね」
「そうなんだよね」
銀政を安國駅まで見送ります。
「銀政サマごめんね、仕事帰りに。お土産ありがとうございます!」
「ううん。あした水原へ行くんでしょ?付き合えなくてごめんね」
「いやいや。忙しいときにスンマセン。またね」
「うん。バイバイ」
手を振って地下鉄の階段を下りていく銀政。
心配してくれて、ありがとね。
また会いましょう。
宿へ戻ると、シャワーを浴びてさっぱりした母が、銀政のおみやに食いつきます。
「歌詞カードが韓国語だ!読めないね。あ、こっちは絵葉書」
「急に元気になったね」
夏の長い陽が落ち、涼しい風が吹き始めます。
「夕飯どうする?」
「ガイドブックに『トゥレ』っていうレストランが載ってたの。そこにしょう。安心だから!」
母の希望で、仁寺道にあるレストランへ向かいます。
yims houseから仁寺道通りまでは徒歩で行けるので、お土産屋さんを冷やかしながらぶらぶらとレストランを探します。
探します・・。
無いねー。
お母さんは熱心に探しますが、どうしても見つかりません。
「もう、あんたの好きな所でいいや」
空腹に負け音をあげる母。
『トゥレ』を探している最中に見つけた、写真のチゲ屋さんで夕食をとる事に。
仁寺道通りの路地にあります。
地元の人ONLYのお店だったのですが、店員さんで一人だけ日本語を話すアジュンマがいて、その人が辛さから料理の取り方とか、丁寧に教えてくれました。
味もすっごく良かったので、お勧めのお店です!
いやあ〜、でもちゃんと帰って来れてよかったね!
お母さん!
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