2006/08/11 - 2006/08/15
225位(同エリア514件中)
きっちーさん
ソウル、翌日。
今朝も暑い!
古都慶州からソウルへ戻り、ひと段落。
もう、「やりとげたぜ〜」って感じ(笑)。
緊張も解けて、すっきりした気分です。
明日は帰国なので、今日はのんびりソウル近郊の観光地へ。
『水原華城』と『韓国民俗村』へ行って来ます!
日本語で『華城』を観光案内してくれるという、銀政の友人のありがたい好意を辞退して、母と二人お気楽な郊外散策。
「日本語ガイドを目指してる子で、本人も練習だからお金いらないよ」
銀政はそう言ってくれたのですが、かえって恐縮なのでやっぱり2人で行こうという事になりました。
だってホント、暑いんですよ。
こんな炎天下、赤の他人様を好意だけで引っ張りまわすというのもねえ〜。
ね、お母さん。
「お母さん、知らない人と一緒はやだな。銀政さんなら良いけど・・」
銀政は仕事だから無理です。
つーか、銀政はガイドさんでは無いし。
前回はソウル市内観光に付き合ってくれたけど、本職は超有名5つ星ホテルのおねーさんなのよ。
私でガマンしてね。
『親子水入らずで、近場の世界遺産観光!』・・・・になる筈だったのですが。
大変でした〜。
ソウル市内から『水原』へのアクセスは極めて楽チン。
地下鉄1号線にゆられて、ひたすら水原駅をめざします。
「銀政の新居もこっちの方って言ってたね」
「お母さんすこしハングル読めるようになったの!ホラ、あの『エル』っぽいの。あれが『ン』ね。安國(アング)の『ン』」
「一部じゃわかんない・・」
かみ合わない会話をしながら、水原駅到着。
ここからどう行けばいいのか分からないので、とりあえず地下改札口から左手に進み、地上に出てすぐ目の前にある、インフォメーション・センターへ入ります。
「アンニョンハセヨ〜。すいません、日本語わかる方いらっしゃいますか?」
「はい!お伺いします」
受付カウンターにいる、ほぼ全員が異口同音に答えてくれます。
すごい・・。
海外とは思えん。
やっぱり女性同士が安心なので、小顔のお姉さんの席につき、水原華城の南門までの行き方を教えてもらいます。
これは『歩き方』の記載どおりで、11.13.36.39、どのバスで行けます。
料金先払い、850ウォン。
停留所は、インフォメ前の道路を渡ったバスターミナル。
番号が記載されているので、わかりやすいです。
問題はどこで降りるか、なんですけど。
それもお姉さんが地図をくれて、
「この風景が見えてきたら、この辺りで降車ボタンを押してください」
と丁寧に教えてくれたので、問題なくたどり着くことが出来ました。
しかし・・。
本当の『問題』は・・・。
ここからだったのです・・!!
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- 大韓航空
-
ハイ!
写真とんだ!
世界遺産『水原華城』の写真、一枚もなし。
(これは韓国民俗村の写真です)
その真相は・・・。
暑くて暑くて暑くて・・・!
暑かったんです!
バスを降りたとたん、圧し掛かるような重ーい熱気!
「うっ・・」
母が無言になります。
華城の城門は、有料な所とタダで入れちゃう所とあるようで。
チケットボックスのあるところは避けて(笑)、みんなが勝手に出入りしているところから、取り掛かります。
最初のうちは、復元された城門をそれなりにエンジョイしていた母ですが、徐々に顔が険しくなり、亡者行列の一員になったかのように、足取りもゆらゆらと・・・。
ついてきません。
「もうお母さんは、年なのよ〜。あんたとは違うのよ〜」
よろめきながら必至で訴えられちゃうと、なんか悪いことしているみたいじゃ〜ん!
こんな炎天下のもと観光しているのは、夏の何たるかをわかっていない母子(子だけか?)と、意外と涼しい顔をして楽しそうに歩いている中国の団体ツアーの人々だけです。
慶州めぐりの翌日に、日影のほとんど無い広大な敷地を歩きまわるのも、確かに健康に悪そうなので、ひきあげることに。
母は、露骨にホッとしています。
「あんたといっしょの旅行は、いっつもこう」
なんてこと言うんだー(怒)! -
世界遺産・水原華城は日本でも知られていますが、水原にはもうひとつの歴史があります。
1919年3月1日ソウルや平壌を発端に、日本の植民地からの反植民地闘争、独立運動が朝鮮半島全域に広がります(3・1独立運動)。
日本の弾圧はすさまじく、水原・提岩里では村人を教会堂に集め焼き殺すという、恐ろしい虐殺事件が起こりました。
ガイドブックなどではまず触れられませんが、世界遺産で有名なこの地域の歴史も、もうすこし知られるといいなあ。
さて、華城のあちこちでみられる看板地図をたよりに、バス停を探し、水原駅行きのバスに乗り込みます。
途中、母の大好きな『チャングムの誓い』のロケ現場(華城行宮)があったのですが、
「寄ってく?」と訊ねても、
「イヤ、いい」
ときっぱり拒否されました。
本当に、疲れてるのね。
一人がけの座席でぼんやりしていた母でしたが、前に座っていたおじさんが、急に振り向いて話しかけてきます。
このおじさん、落ち着きが無く先ほどから窓の外にどなったり、ひとりごとを言ったり歌いだしたり、やや挙動不審な人でしたが、捕まった母は早口のハングルをまったく理解できないまま、バスを降りるときまで聞かされ続けていました。
さて、スタート地点のインフォメに戻ると、なかは日本の旅行者でいっぱい。
カウンターすべてで日本語による応対が飛び交っています。
そうとう行きやすいんでしょうね、韓国。
ツアー客以外で日本の個人旅行者が、こんなに集まってるの見るのって初めてです。
民俗村のチケットもこのインフォメーションセンターで販売しており、ここで券を買うと、隣の駐車場から出発する送迎バスに無料乗車できます。
行列している9割が日本からの、個人旅行の人たち。仲間、仲間。
チケットを買ったメンバーが、そのままバス待ち行列にスライドします。
送迎バスは大型なので、乗りはぐれも無く全員乗車。
郊外へむけてバスが発車します。
1時間ほどで、韓国民俗村へ到着。
ゲートをくぐると、古民家や王朝時代の行政施設の復元家屋が、ちらばっています。
う〜ん。
ここも日影が少ないぞ・・・。 -
「とりあえず、昼ご飯にしない?」
水原駅のコーヒースタンドでホットドッグを食べて以来、なにも口にせず歩き回っていたので、おなかがすいて死にそうです。
入口近くのお店はすべてふさがっているので、民俗村の奥にあるフードコートへ、見学しながらすすみます。
敷地をすすむと、朝鮮半島の南北・沿岸など、地域ごとの建物の特色がみれて、とても興味深いです。
農家や武家、焼き物やお味噌の製作所など、暑くなければ長い時間かけてゆっくりしたい、エンターテイメントパークです。
農家に限らず朝鮮家屋はオンドルで室温を保つため、ひと部屋がとても小さいのに驚きます。
『チャングムの誓い』なんかの映像をみると、そんなに狭そうには見えないのですが、お役所のような集団であつまる部屋にしても、えらくこじんまりとした印象です。
「寒いのかな?そんなに冬、寒いのかな?」
憶測が流れますが、冬の気温など想像できません。
だって、暑いんですものー!
木陰をぬって歩き、フードコートへ到着。
中央にある食券売り場で券を買って、番号ごとに分かれた厨房窓口で料理と引き換えます。
日本語は通じませんが、英語と日本語訳のついたメニューなので、注文も安心。
「これを、ハナ チュセヨ。それとこれも、ハナで」
こんなハングル(?)でも通じます。
お母さんは、冷麺。
私は、すいとんと(韓国の有名な)ゴッツイかき氷。
「あんた行ってきて。席は取っとくから」
人は多いけど、席取りの必要もない、ゆとりスペースなんですけど・・・。
屋外につくられた畳の座敷に座り込んだ、バテ気味のお母さん。
さきに冷麺を貰ってきてあげよう。やさしー、わたし。
メニューごとに受け取れる厨房が番号で決まっているので、冷麺とかき氷を運んでから、すいとんを取りに行きます。
民俗村の野外厨房に働いているのは、ほとんど年配の女性。
ハルモニ達です!
手際よく威勢良く料理を仕上げていく姿は、かっこいい。
年をとったら、ご近所付き合いしながら、のんびり暮らすのも悪くはありませんが、こうやって現役で社会参加している人たちって、素敵だなと思います。
ハルモニお手製のすいとんをゲットして戻ってみると、山盛りだったはずのわたしのかき氷が、フラットにっ!!
トケナイ!こんな短時間じゃ、とけないよ!
おまけに、のっていた小豆とかフルーツも無いじゃん!!
「え?お母さんに買ってくれたんじゃないの?」
きさまか〜(怒)!
さっき食券売り場できいたとき「いらない」って言ってたろが。
「ごめん、ごめん。お母さんにくれるのかと思って。
まだ残ってるから、とけないうちに食べちゃいなさい」
フラットじゃー!かき氷じゃなくて、氷水ばっかじゃー!
怒る元気も無く、(それでもあとにまわすと水になってしまうので)残りのかき氷を食べていると、冷麺をキレイにたいらげた母は、ひと言。
「そのすいとん、ひとくちいい?」
そのひとくちが、ブタになるわヨ。 -
あまり遅くなっても怖いので帰りたがる母を待たせて、お化け屋敷によっていきます!
だってせっかく、園内施設フリーパスのほうのチケットを買ったのに、暑くて全然まわれてないし。
見られるのに見ないで帰ろうとする、母がみょーにリッチに見えます。
いやあ〜、私だったら全部見て歩くよ。セコイもん。
韓国のお化け屋敷だって興味あるし!
さっそくのぞいてみましょう。
どこの国もおどろおどろしい雰囲気音楽は同じなのですが、お化け人形はちょっと韓国っぽくて面白かったです。
子供向けなので、怖くはないんですけど。
せまいのが怖いかな?
水原駅に送迎バスに揺られて戻り、駅ビルで買物を済ませ、1号線で帰路につきます。
しかし!
ここでも変なオヤジに絡まれる、母!!
なにごと?!
地下鉄といっても途中まで、地上を走る1号線。
車両の座席にならんで腰掛け、夕日を背に受けてうつらうつらしていた母の前に、神父の格好をした男性が近寄ってきて、突然ハングルでまくし立てます。
何を言われているのか、さっぱり分からないのですが・・?怒ってるっぽい?
顔を見合わせて黙っていると、こんどは若いお兄さんが立ち上がって、お母さんを吊るし上げている神父に、食って掛かります!
しまいには胸倉まで掴んでしまいます。
いかん!暴力はよくないよ!
すっかりビビって成り行きに固唾を飲む、母子。
散々もめたすえ、舌打ちしてお兄さんは去り、神父は相変わらずお母さんに何か言いつづけています。
「このひとたちは、役者・・役者?どっきりカメラとかじゃないよね?」
母にささやいた言葉に、耳をとめた神父は「なんだ、日本人か」と肩透かしをくったように、始めた時と同様、突然説教を打ち切り、次の車両へ移って行ってしまいます。
なんなの、あれ?
「お母さんが思うに・・」
母が言います。
「足を組んでたから、そのことで文句を言ってたんじゃないかしら?」
「足を組んでる人なんて、車両にいっぱいいるじゃん」
「そうじゃなくて。『女が足を組むなんて!』みたいなことを言ってるんだと思うんだけど・・・」
母の推測の正否はともかく、いきなり公衆の面前で、怒鳴りつけるような説教を始める神父はご免です。
いかつい男性ではなく、おっとりしたウチの母に!
そういうチョイスをする彼の基準にも、納得できないし。
「あのお兄さんは、『失礼だろう!』って諌めてくれたんだろうと思うけど。でも、手が出そうになってたし。お母さん、びっくりしちゃった」
母がぼやきます。
それはそうと・・。
なんで、お母さんはあんなのにばっか、絡まれてるの〜っ。
「知らないわよ、そんなの」
ごもっとも。 -
海外旅行が嫌いな人には、それなりの理由があるものです。
お母さんをみていると、海外旅行との相性というか・・縁というか・・。
そういうものに、なにか重大なマイナス要素を感じます。
いっしょに中国に行ったときも、帰りの飛行機とばなくなったもんな〜。
「あんたとの旅行は、こんなのばっかり!」と母は不平を言いますが、ワタシひとりのときは変な人は寄ってこないもん。
そんな母ですが、韓国だけは大好きなようで。
「今度はプヨへ行きたいなあ・・」
などと言いつつ、朝鮮半島関連本を熱心に読み込んでいます。
まあ、このひとは一人じゃ絶対行かないだろうから、保護者がついて行ってあげよう!
やさしー、わたし! -
いよいよ、韓国ソウル・古都慶州への旅も終了です。
あいかわらずハングルはかけらも読めないくせに、いきおいで始めた旅行でしたが、銀政とインフォメのお姉さん達のおかげで、列車の旅も不安なくまわれて、よかったよかった。
つーか、銀政の結婚を祝いに来たんじゃ・・・。
たしか、そうだったはず。
お土産まで貰って帰ってるし。
なにしてるんでしょう、この母子は。
『yims house』(http://www.seoulbusinesshotel.com/)のそばから出る、仁川国際空港行きのエアポートバス(602−1A)の運転者さんが、丁寧に接してくれるので母はご満悦です。
また来ようね、お母さん。
飛行機の窓から眺める空の色は、今日もきれいです。
アニョーン、韓国!
ここまで、だらだらな親子の旅行記を読んで下さった方、ありがとうございます。
また機会がありましたら、ぜひ。
ありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- revelstokeさん 2007/03/29 19:15:01
- いいコンビですね。
- 実にいいコンビですね。
この旅行の失敗は夏に水原華城へ行ったことだと尾舞います。
自分も夏に行って半分しか廻れませんでした。
ただ、当時は有料の場所はなかった気がしますが。
水原駅から2つめの成均館大の駅前の駅ビルの8階に北水原温泉があります。
疲れがとれますよ。今度ぜひよって見てください。
1〜4まで読ませてもらいました。
- きっちーさん からの返信 2007/03/29 23:15:19
- RE: いいコンビですね。
- ありがとうございます〜っ。
何処にでもいる親子ですが、個人旅行というのはプロがくっついてくれるわけではないので、トラブルには事欠きません。
ホンット、泣きました。
暑くて!
水原華城もそうですが、慶州もめちゃめちゃ暑くて・・・。
そりゃそうですよね、夏ですもん。
地元の人は、まったくいませんでした(笑)。
仕事の関係でどうしても、2人そろって休暇が取れる時期って決まってしまいますが、何も暑いところへむざむざ行かなくても良かったかも?
温泉情報ありがとうございます!
次回ぜひ行ってみたいと思います。
ありがとうございました!
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