カイロを経由して・・・

2003/04/28 - 2003/05/07

03/05/01
今日から５月。朝７時の便でカイロに移動。ホテルのおやじさんは最初会った時はハイだったのに今朝はロー･･･低血圧なのかな。しかもソファで寝起きしている模様。私たちが出発早いからなのかな。ごめんね。カイロ行きの飛行機の中もガラガラ。やっぱりSARSの影響みたい。どこの国にも日本人観光客がいるのに、今回のエジプトでは数えるほどしかいない。まず、ツアー客がいない。皆キャンセルしちゃったのかな〜でもお陰でルクソールでは空き×２の神殿にゆっくり浸れたからありがたい思いでした(*'ー'*)カイロでは泊まる予定はなく、そのまま夜行バスでシャルムに移動なので荷物を持ったまま夜まで観光。ちょっと辛い。日本のように、どこにでもコインロッカーがある国って他にはないけど、あれは旅行者にはすごくありがたいんだけどな。爆破テロとかの可能性もあるから治安が悪いところでは無理なんだろうけど。
【本日の宿】
SUPER　JET（夜行バス）内泊。
23時発、翌5時半着で55£E。噂ではリクライニングなしで朝まで直角のシート、凍えるように寒いクーラー（ドライバーのおやじ基準のため）、おやじの趣味のBGMが大音響･･･と聞いていたけど実際はシートも倒れるし寒さもそこそこ。（寒いのは寒い）アラファト･ターバンが防寒バージョンでお役立ち。バスは意外と良かった。

エリア カイロ(エジプト)

• 同行者: 社員・団体旅行
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 高速・路線バス
• 航空会社: エジプト航空

まずはカイロ博物館へ。空港からタフリール広場へ。すごい車の量。なんじゃこりゃ。バックパッくだから平気だけどスーツケースでは確かに辛い。うろちょろして博物館を探すと（反対側にいたみたい）親切なおじさんが連れて行ってくれた。なのに疑っていました、私たち。だってエジプトの人あやしー人多すぎなんだもん。博物館の中は物が多すぎて通路スペースも狭かった。棺とかごろごろ置いてあるし、雑？増築すべきかと思われます。ツタンカーメンの秘宝だけでもだくさんあって、ルクソールのあのお墓に全部収まるの？って多さだった。入れたらかなりぎゅーぎゅーだと思う。黄金のマスクも２個。マトリョーシカ人形みたいに使うから（せめて入れ子細工って言うべき？）１個は見えないのにきっちり黄金使ってます。高級下着を身に着けるのと同じ気持ちかしら。

文字が読めたら楽しいだろうな。ついにミイラ室へ。ここは撮影禁止なので写真はなし。同じミイラでも、苦しそうな顔のものもあれば、安らかなものもある。最初の１コ目が断末魔！って表情で怖かった。ラムセス二世のミイラもあった。90くらいまで生きたとか。しわしわでおじいさんってことは分かる。この人が作らせたものをたくさん見たんだなぁ(。￣ｘ￣。) 体だけでも近くにいるのが不思議な気持ち。

ツタンカーメンの椅子も発見。また黄金なのね。でもあの暑さで屋外で座った日にゃ火傷ですよ？ツタンカーメンとネフェルトの絵があって、二人で１つのサンダルを履いている。仲が良かったみたい。ラムセス二世に引き続き、愛妻家に弱い私。でもネフェルトはツタンカーメンの死後、じーさんのアイと再婚。年齢差50くらいっていうからすごい。レリーフを見て不思議なのが、アイとツタンカーメンが並んで描かれていて、その顔には年齢差がないこと。同じ顔に見えるから帽子とかで見分けるしかない。

アヌビス神。横からみるとりりしい顔だけど正面からみるとかわいい表情(●￣(ｴ)￣●)ﾉ☆死を司る神には見えません。シェパードとアフガンハウンドを足して２で割った感じの顔。

寄り目。

博物館を出て、シタデルへ。出待ちのタクシーはボル。ので流しをGET。気弱そうなおじさんで安い。ﾆﾔﾘ(￣Д￣)新人ドライバーなのか入り口が分からず私がナビをすることに。先輩が私の指示を同時アラビア語通訳（まっすぐ＝アラトゥール、右＝ヤミーン、左＝シマールの３つを駆使して）何とか到着。おじさんがあまりにいい人なので、たまにはボラないと生活が立ち行かなくなるかもよ？って心配になるくらい。シタデルに到着すると「TAXI？？」今着いたばっかだっつーの！

入り口に着くと、CLOSEと言われ、危うく無駄足に。でもあと30分ならいいよ！と入れてもらえる。ありがとう！でも30分ってかなりキツイ。早足で行くと途中で手荷物検査が。「かばんにナイフが入ってる！！」と大騒ぎ。入ってないってば。しかもチャックが壊されてかばんが開かなくなる。チェックできないじゃんよー（￣△￣；）壊したな！とマジギレすると一斉に「No　problem!」お前がproblemだっつーの！！ツッコミどころ多すぎ。怒るうちにナイフの件はチャラに。いいのかソレで。モスクの中へ。ガーミア・ムハンマド・アリ。大きなシャンデリアとステンドグラスがあってトルコのブルーモスクに似ている。モスクはエジプトではガーミアと言い、トルコではジャミイと言うみたい。クーポラもそうだけど、どうやって天井の装飾とか作るんだろうか。ミケランジェロは天井画を描くために梯子の上で寝転んで絵を描いたら絵の具が目に入って失明したとか。ここのドームでも同じような方法を取ったのかな。上を向いてぼーっと座っていると子供に囲まれ、答えているうちに英語の練習台になっていた。

外に出ると高台からカイロの町並みが見渡せる。イスタンブールにも似た感じ。古い町と、新しい街が共存している。所々にモスクがあるのも近い。ずっと浸っていたいけど、閉館なので追い立てられて外に出る。

大荷物なのでひやかしだけどハン・ハリーリへ。噂道り迷路みたいで地図がないと出れないところ。「山本山〜」「見るだけタダ〜」「オッハー」「価格ハカーイ」飛び交う（怪しい）日本語。元気だなー。しかも彼らはちゃんと日本人と韓国・中国人を見分けてるのがすごい。どうやって見分けるの？って聞くと、声をかけた時に笑顔で振り向くのが日本人、無表情が韓国人、ガンつけてくるのが中国人だそうな。確かに中国の街中の人はけっこう怖い顔して歩いてたかも。日本人だと他人にはつい愛想笑いしそうだもんね。いい感じのカフェを発見。Fishawiというハン・ハリーリのフセイン広場近くのお店。雰囲気も良くてなごめる。バナナジュースをオーダー。夜のバスまでには時間があるので、夜ご飯を調達。スークの中のハト料理をテイクアウト。ハン・ハリーリはイスラム地域。エジプトのムスリムは他国より厳しくない印象ですが豚とお酒は調達できない地域ですからネ。買ってからタクシーに乗り込む。ハトを堪能していたのに10£Eとか言い出すから「降ろせー！」と言って別のタクシーでラムセスヒルトンへ。泊まるためではなく、シャルム・イッシェーフへのバスチケットを受け取りに。現地代理店の人なんだけど、何となく気分は麻薬の密売人の取引現場。相手がこんなコムスメ二人だから実際は引率する先生みたいなんだけど。

バス亭まで一旦行ったものの、１時間半後だと言うのでラムセスヒルトンに戻って一杯やることに。今度はもう一つのエジプシャン・ビール、サッカーラを味見。ん〜ステラに軍配？サッカーラはピラミッドの絵があって旅行気分は高まるけど。その後SUPER　JETに乗り込んでシャルムに移動。サッカーラで即落ち。