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LAに行くと、なんだか映画の世界にまぎれこんだような気分になる。<br />空港でdoor to doorのシャトル・バスに乗れば、<br />一緒に乗り込んだアメリカ人の女の子が武道を習ってると、<br />身ぶりてぶりをつけて明るく話してくれるし、<br />次のバス停で乗ってきた超・美人が、そんな彼女の古い友人だったり!!<br /><br />明るいドライバーさんだって、普通に話しに参加してる。<br />立場もチガウ見ず知らずの4人で、LA談義に花をさかせるドライブ。<br />みんなおしゃべりで、みんなオーバー・リアクション気味。<br /><br />そしてみんな どっか「かっこつけてる」みたいに見える。<br />日本人の私にはね。(単なる習慣のチガイなんだろうけど)<br /><br />女優志願のラテン系の彼女が言う。<br /><br />「LAじゃ、みんな完璧を装いたがるけど、私は私よ。失敗もするけどね。」<br />               ・・・・<br />そういう彼女も、充分、完璧を装ってるみたいなんだけど。 (@v@)<br /><br />                       ★<br /><br />とにかくLAには、「私は私」って人が多い。<br />サンタモニカから市バスにのってダウンタウンへ。<br />なんとバスの中でメキシコ系のおばさんが 突然 爪を切りだした!! (@o@)おいおい。<br />もちろん彼女の爪はバスの中でとびちってる。 Can you believe it?<br /><br />jojo  「すみませんが、バスの中で爪切るのはやめてもらえませんか?」<br /><br />するとそれを聞いてた、第3者のまともそうな、やはりメキシコ系のおばさんが答える。<br /><br />「あんた、どこで爪を切ろうが、彼女の自由でしょ!」  (こえ〜)<br /><br />jojo  「私はそうは思いませんよ。迷惑です。」(ちょっと、にらむ)<br /><br />爪を切ってたおばさんは、しぶしぶ爪きりをやめた。 (あたりまえだけど ありがとう!)<br /><br />ほんの数ドル安い宿がハリウッドにあると聞いて行ってみると、<br />数メーター先で本物の警官が銃をぬき、容疑者を捕まえるところに遭遇!! (@o@)<br />犯人は映画みたいに手と足を壁につけて警官に囲まれた。(デンデン・デ・デン・デン!)<br /><br />数ドル高くても、サンタモニカにいよう。(たぶん2ドルぐらい)<br /><br />                       ★<br /><br /><br />その後メキシコを1ヶ月旅して戻ってきても、LAはやっぱり特別だった。<br />モールのトイレは紙がまき散ってるし、ゴミ箱からはゴミがあふれだしてる。<br />とにかく何でもいっぱい消費しちゃお〜っ!(って感じ)<br /><br />そんなLAに別れを告げる前夜、私は同じ部屋の日本人女性を誘って夕食にでかけた。<br />久々の日本人女性との会話はほっとするし、ヨーコちゃんはフレンドリーでおもしろい。<br />食事の後、コーヒーを飲みにモールの端にある本屋のスターバックスに立ち寄った。<br />ここは、店内の本を自由に試し読みができる素敵なトコロ。<br /><br />ラフなアメリカの人にそんなこと許して大丈夫なの?と思うけど、<br />店内の人たちは結構上品だ。<br /><br />この夜のスタバは混んでいて、空いてる席は窓に面したカウンターで、<br />でかいスムージーを飲んでる怖そうな黒人のお兄さんの横だけ。<br /><br />なのにヨーコちゃんは、好奇心にかられて彼に「その飲みものは何ですか?」<br />なんて聞いちゃってる。(>v<)  でもその人は優しいものごし+話し方で、<br />またもや見知らぬ人々のLA談義が始まった。w<br /><br />みんなお互いのLA談を笑いながら聞いては、質問もいっぱいあびせる。<br /><br />私は数日のロス滞在の集大成をそのシンプルな質問にかけた。<br /><br />jojo 「ねぇ、ねぇ、どうしてLAの人たちはこんなにクレイジーなの?」<br /><br />するとマービンは、私の心の中を見ぬいたようにこんな話しをしてくれた。<br /><br />   「まだ僕が小さかった頃、父がこんなことを聞いたんだよ。<br /><br />    マービン、人の行動には3つのやり方がある。<br /><br />    ひとつは、Wrong Way (まちがったやり方)<br />    もうひとつは Right Way (正しいやり方)<br />    そしてもうひとつは、Your Way だ。 (キミのやり方)<br /><br />    そこで質問だが、お前はこの3つのやり方のどれがいい(good)と思うかい?<br /><br />    それで僕は自信満々に答えた。<br /><br />    僕は父さんや母さんが素晴らしい人だと思うから、<br />     その息子として、My Way (僕のやり方)で行動するのが1番いいと思うよ。<br />    ってね。すると父はこう言ったんだ。<br /><br />    マービン、それは違うぞ。もし世の中の人がみんなMy Wayで行動したら、<br />    世界はめちゃくちゃになってしまうだろ?<br />    いいかい、お前はいつも Right Way で行動するんだ。」<br /><br />  <br />  ゆっくり話してくれた彼のこのお話しは、<br />  ヨーコちゃんと私の心に静かにしみこんだ。<br />  とくにLA流儀に疲れてた私には。<br /><br />  マービンは言葉がどもるという障害があるらしく、時々 言葉がでないと、<br />  手話みたいに単語のスペルを空に書いたりして、ゆ〜っくり話す。<br />  言われないと障害とは思わない、チャーミングなクセ。<br /><br />                         ★<br /> <br />あっという間に夜の11時。<br />お店にはまだ沢山の人がいたけど、スタバはあえなく閉店。<br />みんながスタッフに丁寧に追い出される時、隣で帳簿らしきものをつけていた<br />インテリそうなアジア系のおばさんが、通りすがりに笑顔で声をかけてきた。<br /><br />「立ち聞きしてたなんて思われたら嫌だけど、さっきあなたたちがモメていた<br /> 単語のスペルって、きっとこうだと思うわよ。」<br /><br />おばさんは、めがねをちょいと上にもちあげながら、<br />私が拾った謎の紙にその単語を書いた。<br />ヨーコちゃんとマービンが喜んでお礼を言う。(私は知らない単語)<br /><br />私たちはそのおばさんに、うるさくして仕事のじゃまでしたね。<br />と謝った。するとおばさんは、自分がフィリピンからの移民であることや、<br />LA生活の大変さをちょっと教えてくれて、最後に、<br /><br />   「あなたたちの会話、とっても かわいかったわ。」 (・v−)<br /><br />と、ウインクして去っていった。その場になんともいえない happy をまき散らして・・・★<br /><br />これもまさに愛すべきLA流儀。<br /><br /><br />○ 先日本棚を整理していて、このメモを見つけました。<br />  マービンのことも、このおばさんのことも、すっかり忘れていましたが、<br />  読むと次々に風景が浮かんできて、無性に懐かしくなりました。<br />  世界には、本当に色んな人たちが暮らしています。<br /><br />  同時に頭に浮かぶのは、イスラエル軍がレバノンの市民の上に爆弾を落としていること。<br />  アメリカのブッシュ大統領が、その行動を『テロとの戦い』と呼び、<br />  国連決議に反対し続けているこの時、マービンのお父さんの言葉が、<br />  今、世界が必要な大事な言葉だ・・・そんな気がしました。<br /><br />  自分の利益や保身のために、目の前が見えなくなってしまっている人も、<br />  世界には、やっぱりたくさん暮らしているのでしょう。<br /><br />  そのメモによると、あの時、ヨーコちゃんとマービンがもめていた単語は、<br />  statisticaly(統計上の)・・・<br />  <br />  最新兵器で殺される人の数が、人の心に何も訴えることのない、ただの統計上の数字として、<br />  流されてしまう日がこないように、今、戦争に断固反対する自分の声を世界に伝えたい。<br />  大事な友達から〜ネット世界へ。<br />  そして知らないオルメルト首相や、on goingの戦争を報道しない日本のマスコミへ。<br />  1ヶ月以上続いている爆撃で、レバノン市民の死者は1000人をこえ、<br />  そのうちの1/3は13歳未満の子供たちだという。もちろん詰め込まれた非難所での<br />  2次被害も始まっている。だからそんな人たちのために。<br /><br />  Why don*t we do the Right Thing today!<br /><br />○ メモは、この時スタバでひろった誰かのらくがき。(スタートレックのイラスト?)<br />○ そして目下私は、ブッシュ政権やイスラエル政府を支援するスター・バックスを<br />  ボイコット中です。

Do the Right Thing America! スターバックスのカフェで。

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2001/05/01 - 2001/05/03

2797位(同エリア3944件中)

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jojo

jojoさん

LAに行くと、なんだか映画の世界にまぎれこんだような気分になる。
空港でdoor to doorのシャトル・バスに乗れば、
一緒に乗り込んだアメリカ人の女の子が武道を習ってると、
身ぶりてぶりをつけて明るく話してくれるし、
次のバス停で乗ってきた超・美人が、そんな彼女の古い友人だったり!!

明るいドライバーさんだって、普通に話しに参加してる。
立場もチガウ見ず知らずの4人で、LA談義に花をさかせるドライブ。
みんなおしゃべりで、みんなオーバー・リアクション気味。

そしてみんな どっか「かっこつけてる」みたいに見える。
日本人の私にはね。(単なる習慣のチガイなんだろうけど)

女優志願のラテン系の彼女が言う。

「LAじゃ、みんな完璧を装いたがるけど、私は私よ。失敗もするけどね。」
               ・・・・
そういう彼女も、充分、完璧を装ってるみたいなんだけど。 (@v@)

                       ★

とにかくLAには、「私は私」って人が多い。
サンタモニカから市バスにのってダウンタウンへ。
なんとバスの中でメキシコ系のおばさんが 突然 爪を切りだした!! (@o@)おいおい。
もちろん彼女の爪はバスの中でとびちってる。 Can you believe it?

jojo  「すみませんが、バスの中で爪切るのはやめてもらえませんか?」

するとそれを聞いてた、第3者のまともそうな、やはりメキシコ系のおばさんが答える。

「あんた、どこで爪を切ろうが、彼女の自由でしょ!」  (こえ〜)

jojo  「私はそうは思いませんよ。迷惑です。」(ちょっと、にらむ)

爪を切ってたおばさんは、しぶしぶ爪きりをやめた。 (あたりまえだけど ありがとう!)

ほんの数ドル安い宿がハリウッドにあると聞いて行ってみると、
数メーター先で本物の警官が銃をぬき、容疑者を捕まえるところに遭遇!! (@o@)
犯人は映画みたいに手と足を壁につけて警官に囲まれた。(デンデン・デ・デン・デン!)

数ドル高くても、サンタモニカにいよう。(たぶん2ドルぐらい)

                       ★


その後メキシコを1ヶ月旅して戻ってきても、LAはやっぱり特別だった。
モールのトイレは紙がまき散ってるし、ゴミ箱からはゴミがあふれだしてる。
とにかく何でもいっぱい消費しちゃお〜っ!(って感じ)

そんなLAに別れを告げる前夜、私は同じ部屋の日本人女性を誘って夕食にでかけた。
久々の日本人女性との会話はほっとするし、ヨーコちゃんはフレンドリーでおもしろい。
食事の後、コーヒーを飲みにモールの端にある本屋のスターバックスに立ち寄った。
ここは、店内の本を自由に試し読みができる素敵なトコロ。

ラフなアメリカの人にそんなこと許して大丈夫なの?と思うけど、
店内の人たちは結構上品だ。

この夜のスタバは混んでいて、空いてる席は窓に面したカウンターで、
でかいスムージーを飲んでる怖そうな黒人のお兄さんの横だけ。

なのにヨーコちゃんは、好奇心にかられて彼に「その飲みものは何ですか?」
なんて聞いちゃってる。(>v<)  でもその人は優しいものごし+話し方で、
またもや見知らぬ人々のLA談義が始まった。w

みんなお互いのLA談を笑いながら聞いては、質問もいっぱいあびせる。

私は数日のロス滞在の集大成をそのシンプルな質問にかけた。

jojo 「ねぇ、ねぇ、どうしてLAの人たちはこんなにクレイジーなの?」

するとマービンは、私の心の中を見ぬいたようにこんな話しをしてくれた。

   「まだ僕が小さかった頃、父がこんなことを聞いたんだよ。

    マービン、人の行動には3つのやり方がある。

    ひとつは、Wrong Way (まちがったやり方)
    もうひとつは Right Way (正しいやり方)
    そしてもうひとつは、Your Way だ。 (キミのやり方)

    そこで質問だが、お前はこの3つのやり方のどれがいい(good)と思うかい?

    それで僕は自信満々に答えた。

    僕は父さんや母さんが素晴らしい人だと思うから、
    その息子として、My Way (僕のやり方)で行動するのが1番いいと思うよ。
    ってね。すると父はこう言ったんだ。

    マービン、それは違うぞ。もし世の中の人がみんなMy Wayで行動したら、
    世界はめちゃくちゃになってしまうだろ?
    いいかい、お前はいつも Right Way で行動するんだ。」

  
  ゆっくり話してくれた彼のこのお話しは、
  ヨーコちゃんと私の心に静かにしみこんだ。
  とくにLA流儀に疲れてた私には。

  マービンは言葉がどもるという障害があるらしく、時々 言葉がでないと、
  手話みたいに単語のスペルを空に書いたりして、ゆ〜っくり話す。
  言われないと障害とは思わない、チャーミングなクセ。

                         ★
 
あっという間に夜の11時。
お店にはまだ沢山の人がいたけど、スタバはあえなく閉店。
みんながスタッフに丁寧に追い出される時、隣で帳簿らしきものをつけていた
インテリそうなアジア系のおばさんが、通りすがりに笑顔で声をかけてきた。

「立ち聞きしてたなんて思われたら嫌だけど、さっきあなたたちがモメていた
 単語のスペルって、きっとこうだと思うわよ。」

おばさんは、めがねをちょいと上にもちあげながら、
私が拾った謎の紙にその単語を書いた。
ヨーコちゃんとマービンが喜んでお礼を言う。(私は知らない単語)

私たちはそのおばさんに、うるさくして仕事のじゃまでしたね。
と謝った。するとおばさんは、自分がフィリピンからの移民であることや、
LA生活の大変さをちょっと教えてくれて、最後に、

   「あなたたちの会話、とっても かわいかったわ。」 (・v−)

と、ウインクして去っていった。その場になんともいえない happy をまき散らして・・・★

これもまさに愛すべきLA流儀。


○ 先日本棚を整理していて、このメモを見つけました。
  マービンのことも、このおばさんのことも、すっかり忘れていましたが、
  読むと次々に風景が浮かんできて、無性に懐かしくなりました。
  世界には、本当に色んな人たちが暮らしています。

  同時に頭に浮かぶのは、イスラエル軍がレバノンの市民の上に爆弾を落としていること。
  アメリカのブッシュ大統領が、その行動を『テロとの戦い』と呼び、
  国連決議に反対し続けているこの時、マービンのお父さんの言葉が、
  今、世界が必要な大事な言葉だ・・・そんな気がしました。

  自分の利益や保身のために、目の前が見えなくなってしまっている人も、
  世界には、やっぱりたくさん暮らしているのでしょう。

  そのメモによると、あの時、ヨーコちゃんとマービンがもめていた単語は、
  statisticaly(統計上の)・・・
  
  最新兵器で殺される人の数が、人の心に何も訴えることのない、ただの統計上の数字として、
  流されてしまう日がこないように、今、戦争に断固反対する自分の声を世界に伝えたい。
  大事な友達から〜ネット世界へ。
  そして知らないオルメルト首相や、on goingの戦争を報道しない日本のマスコミへ。
  1ヶ月以上続いている爆撃で、レバノン市民の死者は1000人をこえ、
  そのうちの1/3は13歳未満の子供たちだという。もちろん詰め込まれた非難所での
  2次被害も始まっている。だからそんな人たちのために。

  Why don*t we do the Right Thing today!

○ メモは、この時スタバでひろった誰かのらくがき。(スタートレックのイラスト?)
○ そして目下私は、ブッシュ政権やイスラエル政府を支援するスター・バックスを
  ボイコット中です。

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