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新しい町について私がまずやることには、 <br />効率的なパターンができていた。 <br />1.まずなんとか安宿を見つけて、 <br />2.地図をもって、めぼしいカフェを探す。 <br />安くて、静かで、relaxできそうなところ。 <br /><br />そこでコーヒーを飲みながら、新しい町に挨拶、<br />そして「いつも残り少ない所持金」との打ち合わせ。 <br /><br />その日もそんな風に、私はカフェにたどりついた。 <br />いつもの基準で選んだというより、疲れてもう1歩も歩けないから、<br />仕方なくそこに座ったという感じで。 <br />どうして海の傍でもない、人通りの多いカフェテラスに座ったのか、ちょっと謎。思えば何か、<br />広場にお祭りみたいな飾りつけがあって、 <br />それを眺めることができたからかもしれない。 <br /><br /><br />その町はラ・パス。(La Paz) <br />スペイン語で、『平和』っていう意味の名前。 <br />だけど久々に人がいっぱい行き交ってる街らしいサイズの街。 <br /><br /><br />               ☆ <br /><br /><br />「今日は何かあるんですか?」私はスペイン語で <br />ウエイターさんに尋ねた。けどあいにく、その答えがわかるほどの <br />実力はもちあわせていない・・・(>▽<) <br /><br />親切なウエイターさんは困って、2つ隣の席にいた麦わら帽子の <br />じっちゃんに助けを求める。じっちゃんは、足元に大きな犬を <br />2匹はべらせて、なんともスローで気のぬけた空気で座ってた。 <br />それがレインボー。 <br /><br />Rainbow:   「今日は市長のやつがここへ来るんじゃよ。」 <br />jojo:      「あなたは、英語が話せるんですね。」(@v@)v <br />R:       「ははは、そうじゃよ、わしはアメリカ人じゃからな。 <br />         だがもう25年はこの街に住んどるが・・・」 <br />jojo:      「25年!一体こんなところで何をしているんですか?」 <br />R:        「わしゃ、アーティストなんじゃよ。」 <br /><br />レインボーと私はこんな風に話だした。 <br />よく見ると、じっちゃんは手にぶあついファイルをもっている。 <br /><br />jojo:    「うわぁ!どんな絵を描いてるんですか?」 <br /><br />そう言って見せてもらったファイルの表紙には、いきなり私の大好きな <br />インディアンの伝説、『虹の戦士』の絵が現れた! <br />それもペンで細やかに点をうった、なんともナチュラルでやさしい絵。 <br /><br />   「な、なんでこんな地球のはてみたいな町で、 <br />    こんな素敵な絵に出会うんだろう。」 <br />    私はその偶然に思わずニマニマになる。 <br /><br />jojo:   「このお話し、大好きですよ。」 (・v・)ノ <br />R:   「お前さん、この話しをしっとるのかね。」(@v@) <br /><br />じっちゃんも、日本人の私が『虹の戦士』を知っていることに <br />気をよくしたのか、熱い午後の退屈しのぎか、 <br />調子にのって色んな話しをしてくれた。 <br /><br />若い頃はヨーロッパでコミューンを作ったり、サンフランシスコで <br />カフェをやったりしたもんじゃ、トカ、チャールズは、(←スヌーピー <br />の作者)子供たちの募金にも協力的で、イイやつじゃったよ、トカ。 <br />おいおい、じっちゃん、それ本当に本当なの〜〜〜!?と、 <br />オドロク話しばかり・・・。 <br /><br />ラパス滞在中の3日間、レインボーとお茶は日課になった。<br />売る気なんて全然なさそうなスタイルで、(←コピーを売っている)<br />歩道の上のカフェ・テラスで日がな1日絵を描いている、<br />それがじっちゃんのスタイル。<br /> <br />行き交う町の人は、みんなこのじっちゃんにニコニコ挨拶していく。 <br />その度彼は、ちょっと魔法使いみたいなチャーミングな ウインクを投げ返す。<br />私はじっちゃんの紹介で、ラリったサーファーの車で暴走もした。(焦) <br />憧れのトド・サントス(←ネイティブ・アメリカン系のアーティストが <br />多く住む町)からラパスへ戻り、いよいよロスへ帰る直前、<br />私はなけなしの資金と相談して、レインボーの絵を購入することにした。 <br /><br />レインボーは喜んで、いつもの極細ペンでその絵の裏に <br />こんなアーティスト・プルーフを書いてくれた。 <br /><br />  『虹の戦士』 by レインボー・ホーク。 <br />  これはネイティブ・アメリカンに伝わる予言。 <br />  ボブ・マーリーはこの話しをもとに、Sun is Shiningという <br />  歌を歌った。彼にこの話しをしたのは、このアーティストである。 <br /><br /><br />またまた、じっちゃん、それ、本当に本当なの〜〜〜!!??(@o@) <br /><br /><br />オドロク私にレインボーはいつものニクイ、ウインクを飛ばす。 <br /><br />それはまるで、<br />「お前さんは、自分の疑問の答えを、 もう知っとるハズじゃろ?」<br />と、魔法をかけてくれるみたいに。 <br /><br /><br />              ☆ <br /><br /><br />そう、はじめてレインボーの『虹の戦士』の絵を見た時、 <br />私はすぐに、グレーロ・ネグロ(黒い戦士)のことを思い出していた。 <br /><br />あのハイパー・フレンドリーなコククジラの親子に会って以来、 <br />どう考えてもあの入り江に、沈んだ捕鯨船の名前がついてることが <br />時代錯誤に思えて仕方なかったから・・・。 <br /><br />『虹の戦士』は、喜びや楽しさを人びとの間に広げることで、 <br />環境の悪化した地球を救う人たちがいる・・・ <br />そんなインディアンの伝説。( or 予言?) <br /><br />50年前、人間たちの乱獲で絶滅寸前になったコククジラたち。 <br />捕鯨が禁止されたこの50年で、彼らの数は、 <br />以前の2万頭まで回復してきているという。 <br />それはまるで奇跡のようなコトだと。 <br /><br />だけどそれよりももっと「奇跡みたいだ!」と思うのは、 <br />そんな悲しい過去を背負う彼らが今、自分たちから人間に近づいて、 <br />喜びと楽しさをひろめてくれている、という事実・・・☆<br />彼らこそまさに、インディアンの伝説にでてくる『虹の戦士』<br /><br />もしも人間同士だったら、こんな風に関係が修復されるんだろうか? <br /><br />「クジラたちには、過去の記憶がない。」という研究者もいる。 <br />だけど本当にそうなのかは謎。 <br />彼らは私たち人間には解読できない言葉で、 <br />フクザツな情報を互いに交換しているというのだから。 <br /><br />もしかすると?    <br /><br />北の果てからバハまでの、7000Kmの長い長い旅の経験を通して、 <br />彼らは大切なことを学んでいるのかもしれない。 <br />私にはそんな気がしてならない。 <br />旅は普段忘れていることを思い出させてくれるものだから。 <br /><br />『グレーロ・デ・アルコ・イリス』 (虹の戦士) <br /><br />通ってきた一本道を、<br />長距離バスで再び北へ戻りながら、 <br />私の心の中で、あの町に新しい名前がつけていた。 <br /><br />『会えて嬉しい』ってみんなが思う瞬間のあの幸福には、 <br />国境や言葉の壁やあらゆるチガイが全く意味を失って、<br />ただただ愛情だけがそこにアル。 <br /><br />それが生き物の本当の姿だと、 <br />コククジラたちが教えてくれた旅。<br /><br />『過去の過ちを許す』ということが、<br />やさしくて、強くて、まっすぐで、キラキラしてる・・・☆<br />ということも。<br /><br />一見孤独できびしく見える、このバハの道みたいに。<br /><br /><br />Travel journal on 2001 in Baja California.

Warrior of the Rainbow.

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2001/04 - 2001/05

79位(同エリア85件中)

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3

jojo

jojoさん

新しい町について私がまずやることには、
効率的なパターンができていた。
1.まずなんとか安宿を見つけて、
2.地図をもって、めぼしいカフェを探す。
安くて、静かで、relaxできそうなところ。

そこでコーヒーを飲みながら、新しい町に挨拶、
そして「いつも残り少ない所持金」との打ち合わせ。

その日もそんな風に、私はカフェにたどりついた。
いつもの基準で選んだというより、疲れてもう1歩も歩けないから、
仕方なくそこに座ったという感じで。
どうして海の傍でもない、人通りの多いカフェテラスに座ったのか、ちょっと謎。思えば何か、
広場にお祭りみたいな飾りつけがあって、
それを眺めることができたからかもしれない。


その町はラ・パス。(La Paz)
スペイン語で、『平和』っていう意味の名前。
だけど久々に人がいっぱい行き交ってる街らしいサイズの街。


               ☆


「今日は何かあるんですか?」私はスペイン語で
ウエイターさんに尋ねた。けどあいにく、その答えがわかるほどの
実力はもちあわせていない・・・(>▽<)

親切なウエイターさんは困って、2つ隣の席にいた麦わら帽子の
じっちゃんに助けを求める。じっちゃんは、足元に大きな犬を
2匹はべらせて、なんともスローで気のぬけた空気で座ってた。
それがレインボー。

Rainbow:   「今日は市長のやつがここへ来るんじゃよ。」
jojo:      「あなたは、英語が話せるんですね。」(@v@)v
R:       「ははは、そうじゃよ、わしはアメリカ人じゃからな。
         だがもう25年はこの街に住んどるが・・・」
jojo:      「25年!一体こんなところで何をしているんですか?」
R:        「わしゃ、アーティストなんじゃよ。」

レインボーと私はこんな風に話だした。
よく見ると、じっちゃんは手にぶあついファイルをもっている。

jojo:    「うわぁ!どんな絵を描いてるんですか?」

そう言って見せてもらったファイルの表紙には、いきなり私の大好きな
インディアンの伝説、『虹の戦士』の絵が現れた!
それもペンで細やかに点をうった、なんともナチュラルでやさしい絵。

   「な、なんでこんな地球のはてみたいな町で、
    こんな素敵な絵に出会うんだろう。」
    私はその偶然に思わずニマニマになる。

jojo:   「このお話し、大好きですよ。」 (・v・)ノ
R:   「お前さん、この話しをしっとるのかね。」(@v@)

じっちゃんも、日本人の私が『虹の戦士』を知っていることに
気をよくしたのか、熱い午後の退屈しのぎか、
調子にのって色んな話しをしてくれた。

若い頃はヨーロッパでコミューンを作ったり、サンフランシスコで
カフェをやったりしたもんじゃ、トカ、チャールズは、(←スヌーピー
の作者)子供たちの募金にも協力的で、イイやつじゃったよ、トカ。
おいおい、じっちゃん、それ本当に本当なの〜〜〜!?と、
オドロク話しばかり・・・。

ラパス滞在中の3日間、レインボーとお茶は日課になった。
売る気なんて全然なさそうなスタイルで、(←コピーを売っている)
歩道の上のカフェ・テラスで日がな1日絵を描いている、
それがじっちゃんのスタイル。

行き交う町の人は、みんなこのじっちゃんにニコニコ挨拶していく。
その度彼は、ちょっと魔法使いみたいなチャーミングな ウインクを投げ返す。
私はじっちゃんの紹介で、ラリったサーファーの車で暴走もした。(焦)
憧れのトド・サントス(←ネイティブ・アメリカン系のアーティストが
多く住む町)からラパスへ戻り、いよいよロスへ帰る直前、
私はなけなしの資金と相談して、レインボーの絵を購入することにした。

レインボーは喜んで、いつもの極細ペンでその絵の裏に
こんなアーティスト・プルーフを書いてくれた。

  『虹の戦士』 by レインボー・ホーク。
  これはネイティブ・アメリカンに伝わる予言。
  ボブ・マーリーはこの話しをもとに、Sun is Shiningという
  歌を歌った。彼にこの話しをしたのは、このアーティストである。


またまた、じっちゃん、それ、本当に本当なの〜〜〜!!??(@o@)


オドロク私にレインボーはいつものニクイ、ウインクを飛ばす。

それはまるで、
「お前さんは、自分の疑問の答えを、 もう知っとるハズじゃろ?」
と、魔法をかけてくれるみたいに。


              ☆


そう、はじめてレインボーの『虹の戦士』の絵を見た時、
私はすぐに、グレーロ・ネグロ(黒い戦士)のことを思い出していた。

あのハイパー・フレンドリーなコククジラの親子に会って以来、
どう考えてもあの入り江に、沈んだ捕鯨船の名前がついてることが
時代錯誤に思えて仕方なかったから・・・。

『虹の戦士』は、喜びや楽しさを人びとの間に広げることで、
環境の悪化した地球を救う人たちがいる・・・
そんなインディアンの伝説。( or 予言?)

50年前、人間たちの乱獲で絶滅寸前になったコククジラたち。
捕鯨が禁止されたこの50年で、彼らの数は、
以前の2万頭まで回復してきているという。
それはまるで奇跡のようなコトだと。

だけどそれよりももっと「奇跡みたいだ!」と思うのは、
そんな悲しい過去を背負う彼らが今、自分たちから人間に近づいて、
喜びと楽しさをひろめてくれている、という事実・・・☆
彼らこそまさに、インディアンの伝説にでてくる『虹の戦士』

もしも人間同士だったら、こんな風に関係が修復されるんだろうか?

「クジラたちには、過去の記憶がない。」という研究者もいる。
だけど本当にそうなのかは謎。
彼らは私たち人間には解読できない言葉で、
フクザツな情報を互いに交換しているというのだから。

もしかすると?   

北の果てからバハまでの、7000Kmの長い長い旅の経験を通して、
彼らは大切なことを学んでいるのかもしれない。
私にはそんな気がしてならない。
旅は普段忘れていることを思い出させてくれるものだから。

『グレーロ・デ・アルコ・イリス』 (虹の戦士)

通ってきた一本道を、
長距離バスで再び北へ戻りながら、
私の心の中で、あの町に新しい名前がつけていた。

『会えて嬉しい』ってみんなが思う瞬間のあの幸福には、
国境や言葉の壁やあらゆるチガイが全く意味を失って、
ただただ愛情だけがそこにアル。

それが生き物の本当の姿だと、
コククジラたちが教えてくれた旅。

『過去の過ちを許す』ということが、
やさしくて、強くて、まっすぐで、キラキラしてる・・・☆
ということも。

一見孤独できびしく見える、このバハの道みたいに。


Travel journal on 2001 in Baja California.

  • レインボーの虹の戦士。

    レインボーの虹の戦士。

  • ミグレで出会ったティファナの子供たち☆

    ミグレで出会ったティファナの子供たち☆

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