蒼い空を探しに＠ラサ

2005/08/29 - 2005/09/05

夏期休暇を上司に告げたのは金曜日の21時30分を過ぎたところだった。

「明日からちょっと休みますけど・・・」上司、「えっ？聞いてたっけ」

「えー、だいぶ前にメールしたじゃないですかぁ」ぶっちゃけメールなどしていない。得意の確信犯プレーだ。

「そうだっけ？」上司はあっけにとられている。

几帳面な上司は過去のメールを探し出した。やばい、バレる前に会社に出なくては！トイレに行く振りをしてフロアを出て、エレベータに突進！ロビーをひた走り、地下鉄のドアに飛び乗る。はぁはぁ、ここまでは追って来れまい。ワレ奇襲ニ成功セリ。・・・僕は絶対に出世できないだろうなぁ


今年の夏休みの行き先はチベット。


取り立てて詳しい訳ではない。チベットといえばダライ・ラマぐらいの知識しかなかった。きっかけは、上海に住む友人からのメールだ。


「ずっーーーーと前からチベットのあの間近に迫る蒼い空を見に行きたかった。すごい神聖な感じがして。空気が透き通っていて。キンとして。そんなチベットに夏に行きます」


東京の澱んだ曇り空の下、ドロドロした悪魔の巣窟、六本木ヒルズ（ＨＥＬＬＺともいう）でシコシコ働く僕にとって、そのたった一通のメールが旅の動機になるのには充分過ぎる程だった。即効で僕は便乗したい旨、メールを返した。

中国の北京、成都を経由して、チベット・ラサへ。飛行機で約8時間後、空港から約2時間車に揺られやっと着いた。


肉眼で見るポタラ宮。その上に広がる蒼い空は、想像よりも少し白掛かっていたけれど、東京に比べれば全然蒼い。標高3600Ｍ。

空にとても近い町、ラサ。たった７日間のチベット滞在が今日この場所から始まった。

エリア ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群周辺(中国)

ジョカン正門前。

パタラ宮で出会った若い僧侶。

ノルブリンカ。ダライラマの離宮。

ソーラー発電

おぼうさん