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「地球の歩き方」を手に取り、ココもダメ、アソコも行けないとガイドは印を付けた。(ダナン、ナクチュ、タクツェ、ツェタン、ギャンツェ)<br /><br /> 何だよ、これじゃほとんど行くところないやん。チベット自治区40周年を祝う式典の規制は思った以上に厳しかった。ガイドといっても同行してもらうわけでもなく、名前だけ借りていたのだが、一応ガイドがいないと勝手に旅行してはいけないという。公安に見つかった場合、ガイドも合わせて罰則を受けるため、どうやら何度も口やかましく言うようだ。<br /><br /> 中央から偉いさんが来るらしく、ポタラ宮の前では大掛かりな式典の準備が数日前から行われていた。93年に反政府運動が勃発しているだけに、絶対に何か起こってはいけない。市内はピリピリした厳戒態勢がしかれ、式典当日は一般人や観光客は中に入ることすらできなくなっていた。僕ら旅行者にはそんな式典まったく関係ない。<br /><br /> ヒマなので「行ってはいけない」と言われたダナンにあるサムイェ寺に単独で向かうことにする。「旅行人」のガイドにラサ発のバス停の場所が書いてあったので、現地の人に混じって飛び乗る。サムイェ寺に向かうにはヤルツァンポ川を渡らねばならない。朝8時にバスの乗ったのだが、船着場に着いた時点で14時をゆうに超えていた。船が来たのが15時過ぎ。果たして日帰りでラサに戻れるだろうか。<br /><br /> 船に乗り込むと制服を着た人民警察、公安がいた。見つかるとやばい。幸いにも黙っていれば中国人とわかりゃーしない。公安は僕の隣でゆっくりと本を読み出す。本当にここに軍事施設なんかあるのだろうか。船に乗っているひとは地元の人ばかりだし、公安ものーんびりしているし、特に問題なさそうだ。対岸からバスに乗り換え、寺に着いたのは16時。(寺自体はまあまあ)急いでサムイェ寺を観光し、反対岸に戻るとすでに18時。帰りのラサ行きバスはもうないという。どうしよう!とりあえずお腹が減ったので、バス停の前でラーメンを食べていると、お店の人が通りを走っていた車を停めてくれた。交渉までしてくれラサまで僕らを乗せてってくれるらしい。車に乗っていたのは貴州から旅をしている漢民族の男性2人。やたらよく話す気持ちのいい奴らだ。途中、何度か検問があったが彼らと一緒だったので大丈夫だった。<br /><br /> ラサに着いたは22時過ぎ。式典は無事何事もなく終わったようだ。とりあえず僕の任務はこれで完了。トムクルーズのような重大な任務は何もしていないけど。行って戻って少しだけ今日は疲れた。<br /><br />

不可能的任務 ミッション・インポシブル@ダナン

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2005/09/01 - 2005/09/01

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フーテンの若さん

フーテンの若さんさん

「地球の歩き方」を手に取り、ココもダメ、アソコも行けないとガイドは印を付けた。(ダナン、ナクチュ、タクツェ、ツェタン、ギャンツェ)

 何だよ、これじゃほとんど行くところないやん。チベット自治区40周年を祝う式典の規制は思った以上に厳しかった。ガイドといっても同行してもらうわけでもなく、名前だけ借りていたのだが、一応ガイドがいないと勝手に旅行してはいけないという。公安に見つかった場合、ガイドも合わせて罰則を受けるため、どうやら何度も口やかましく言うようだ。

 中央から偉いさんが来るらしく、ポタラ宮の前では大掛かりな式典の準備が数日前から行われていた。93年に反政府運動が勃発しているだけに、絶対に何か起こってはいけない。市内はピリピリした厳戒態勢がしかれ、式典当日は一般人や観光客は中に入ることすらできなくなっていた。僕ら旅行者にはそんな式典まったく関係ない。

 ヒマなので「行ってはいけない」と言われたダナンにあるサムイェ寺に単独で向かうことにする。「旅行人」のガイドにラサ発のバス停の場所が書いてあったので、現地の人に混じって飛び乗る。サムイェ寺に向かうにはヤルツァンポ川を渡らねばならない。朝8時にバスの乗ったのだが、船着場に着いた時点で14時をゆうに超えていた。船が来たのが15時過ぎ。果たして日帰りでラサに戻れるだろうか。

 船に乗り込むと制服を着た人民警察、公安がいた。見つかるとやばい。幸いにも黙っていれば中国人とわかりゃーしない。公安は僕の隣でゆっくりと本を読み出す。本当にここに軍事施設なんかあるのだろうか。船に乗っているひとは地元の人ばかりだし、公安ものーんびりしているし、特に問題なさそうだ。対岸からバスに乗り換え、寺に着いたのは16時。(寺自体はまあまあ)急いでサムイェ寺を観光し、反対岸に戻るとすでに18時。帰りのラサ行きバスはもうないという。どうしよう!とりあえずお腹が減ったので、バス停の前でラーメンを食べていると、お店の人が通りを走っていた車を停めてくれた。交渉までしてくれラサまで僕らを乗せてってくれるらしい。車に乗っていたのは貴州から旅をしている漢民族の男性2人。やたらよく話す気持ちのいい奴らだ。途中、何度か検問があったが彼らと一緒だったので大丈夫だった。

 ラサに着いたは22時過ぎ。式典は無事何事もなく終わったようだ。とりあえず僕の任務はこれで完了。トムクルーズのような重大な任務は何もしていないけど。行って戻って少しだけ今日は疲れた。

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  • サムイェ寺で禅問答をしている僧たち

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