2005/08/31 - 2005/08/31
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フーテンの若さんさん
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ラサ滞在2日目。初日は問題なかった高山病がゆっくりと僕を襲ってきた。頭が締め付けられるように痛く、体が少しダルイ。昨夜、ビールを呑んでしまったのがいけなかったのか。
かつて悟空が、標高が高く、空気の薄いカリン塔で修行して苦しんでいたことを思い出した。こんなときに仙豆があれば一発で直るのになぁ。「カリン様、オラにも分けてけろ!」
朝からポタラ宮を見学し、ジョカン、博物館、ノルブリンカ、セラ寺とまわる。セラ寺では僧侶たちの問答修行を見学する。仏教論理学をひたすら問答するそうだ。チベット仏教では明快な論理による哲学的思考が重要視されており、僧侶同士の問答を通じて仏教を学習するらしい。とても複雑な内容だが、見た目はまるで漫才のネタ合わせのように単純だ。立ち上がってオーバーなゼスチャーで手を打ち鳴らし、質問する問い手。その周りを囲むように受け手たちが待ち構える。時折笑みがこぼれるなか、彼らは楽しみながら問答修行に励んでいた。
ホテルに戻り、飯を食っていると大きな花火の音。時計を見るとすでに22時過ぎ。こんな夜中になんだろう?聞くところによると今年は自治区成立40周年らしく、その前夜祭のお祝いらしい。
ホテルの屋上に登って花火を眺める。ヤナギやキクなどの大きな花火はさすが本場だけあって迫力がある。だが、チベットに住むチベット民族たちは単純に喜べるのだろうか。この花火はチベットが中国の自治区となった40周年を祝うものだからだ。
まだ2日しか旅行していないが、チベット民族は明らかに漢民族とは異質だと感じた。まずもってして顔つきが違う。そして宗教、建物、食物、風習など文化があまりにも違いすぎる。アメリカンのインディアン、オーストラリアのアボリジニなど古来よりその地に住む高潔な土着の民であることを感じさせる、スピリチュアルな何かを持っているのだ。それは中国の徹底した同化政策によっても変えられないものだ。
目の前の花火を単純に綺麗といっていいものか。一旅行者でも複雑に考えずにはいられなかった。答えの出ない難問を自分に投げてしまい、さらに高山病が悪化して、眠れない一夜を過ごす。
「カリン様、オラにはやく仙豆を分けてけろ!」夢のなかでカリン様は何も答えてくれない。僕は、まだまだ修行が足りないようだ。
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