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レストラン「さくら」<br />外国での旅人に対してのそこまでは無い親切、人間通じるものがあれば言葉は不要。<br />“あうん”の呼吸に人間性を高める必要を感じる<br /><br />店の名は「トコロロ」(キューバに生息する鳥)。その一角に日本料理店の{さくら}がある。<br />外国ではめったに日本料理店には行かないのだが久しぶりに「てんぷら」が食べたくなった。−と言うのも大型ホテルでは毎日同じようなビュフェッスタイルで食べているから味付けの変化が無い。<br />新市街から旧市街へホテルも移動。<br />ホテルの前でタクシーを捕まえて値段交渉、15分ぐらいの距離で「6ペソ」は良心的な値段。やっと探し当て、トコロロに到着したのが7時45分。車もあまり通らぬひっそりとした住宅街。迎えを1時間30分後に約束してタクシーを帰した。入り口へ行くと店内は真っ暗、エッ!休みかいナ。もちろん年中無休を確認している。小鉄(女房)と二人、途方に暮れていると、60歳ぐらいのオヤジがスペイン語で話しかけてきた。どうやら今日は休みと言っているらしい。近くにレストランがあると地図と店名を書いてくれたが、歩いて行くには少し遠すぎる。道行く車を止めてくれてはいるが一台も止まってくれまへん。タクシーの姿も見えない。しかし幸運の神様は見捨てなかった、通り過ぎようとした一台の軽自動車がバックしてきた。親父が一生懸命に交渉してくれたお陰で、助手席のドアは開かれ座席に付いた。チョット大袈裟かも知れないが「地獄に仏」とはこの事だ。<br />5分ほどで次の店に到着。「グラシャス」「グラシャス」と何度も礼を言って、車から降りようとしたら2本の指を立て「2ペソ」と言ったのには驚いた。ここは社会主義のキューバ、ヒッチハイクでお金を見せて立っているのがようやく理解できた。<br />食事を済ませて元の場所へ戻り迎えのタクシーを待っていると、先ほどの親父が再び何処からとも無く現れ、鍵を取り出し店内を見せてくれた。<br />旅先の親切は嬉しいネ<br />翌日、義理堅い二人は再び店を訪れ<br />「オーナーは?」<br />「後一時間ぐらいで来ます」<br />一時間後名刺を持って現れたのは、昨日とは別人。<br />「小柄なオーナーはどうしたんですか?」<br />「アッあれは水曜と金曜に働く店員です」の答えにビックリ。<br />てっきりオーナーと思っていた、でも昨夜の親切は忘れられない。<br />「幻のオーナー」によろしく言ってくれと心地よい気持ちで店を後にした。<br /> 味と値段はどうだったと聞かれるのが辛い。<br />味はまぁまぁだったが、キューバにしては驚く値段。タクシーが10時間チャーターできるほど。後はご想像にお任せしまっさ。<br />

キューバ旅行記

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2006/05/08 - 2006/05/17

681位(同エリア816件中)

0

10

鉄人60

鉄人60さん

レストラン「さくら」
外国での旅人に対してのそこまでは無い親切、人間通じるものがあれば言葉は不要。
“あうん”の呼吸に人間性を高める必要を感じる

店の名は「トコロロ」(キューバに生息する鳥)。その一角に日本料理店の{さくら}がある。
外国ではめったに日本料理店には行かないのだが久しぶりに「てんぷら」が食べたくなった。−と言うのも大型ホテルでは毎日同じようなビュフェッスタイルで食べているから味付けの変化が無い。
新市街から旧市街へホテルも移動。
ホテルの前でタクシーを捕まえて値段交渉、15分ぐらいの距離で「6ペソ」は良心的な値段。やっと探し当て、トコロロに到着したのが7時45分。車もあまり通らぬひっそりとした住宅街。迎えを1時間30分後に約束してタクシーを帰した。入り口へ行くと店内は真っ暗、エッ!休みかいナ。もちろん年中無休を確認している。小鉄(女房)と二人、途方に暮れていると、60歳ぐらいのオヤジがスペイン語で話しかけてきた。どうやら今日は休みと言っているらしい。近くにレストランがあると地図と店名を書いてくれたが、歩いて行くには少し遠すぎる。道行く車を止めてくれてはいるが一台も止まってくれまへん。タクシーの姿も見えない。しかし幸運の神様は見捨てなかった、通り過ぎようとした一台の軽自動車がバックしてきた。親父が一生懸命に交渉してくれたお陰で、助手席のドアは開かれ座席に付いた。チョット大袈裟かも知れないが「地獄に仏」とはこの事だ。
5分ほどで次の店に到着。「グラシャス」「グラシャス」と何度も礼を言って、車から降りようとしたら2本の指を立て「2ペソ」と言ったのには驚いた。ここは社会主義のキューバ、ヒッチハイクでお金を見せて立っているのがようやく理解できた。
食事を済ませて元の場所へ戻り迎えのタクシーを待っていると、先ほどの親父が再び何処からとも無く現れ、鍵を取り出し店内を見せてくれた。
旅先の親切は嬉しいネ
翌日、義理堅い二人は再び店を訪れ
「オーナーは?」
「後一時間ぐらいで来ます」
一時間後名刺を持って現れたのは、昨日とは別人。
「小柄なオーナーはどうしたんですか?」
「アッあれは水曜と金曜に働く店員です」の答えにビックリ。
てっきりオーナーと思っていた、でも昨夜の親切は忘れられない。
「幻のオーナー」によろしく言ってくれと心地よい気持ちで店を後にした。
 味と値段はどうだったと聞かれるのが辛い。
味はまぁまぁだったが、キューバにしては驚く値段。タクシーが10時間チャーターできるほど。後はご想像にお任せしまっさ。

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