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弥次喜多記1<br /><br /> カイロ空港に下り立ったのが午前2時近く、ひっそりとしているかと思いきや、空港は混雑している。私たちの姿を見るや、「タクシーか」と何人もが声を掛けてくる。エイジェンシーの呼び込みもかなり強引だ。様子が分からないので、値段は高いがリムジンに乗って、ナイル・ヒルトンまで行く。さすがに道路は空いている。3時近くだというのにホテルもざわついている。 <br /> <br /> 到着早々から洗濯。いつも旅行で私が持つのはカメラバッグがひとつ。カメラとレンズが中心に手帳、筆記用具、スティック糊、千代紙などの入った袋と本が一冊。これにワープロが入っていたのだが、フロムカードが使えなくなったので、今回は置いてきた。次からは軽いPCを持っていけるようにしようと思う。サイドにはゴミ袋が一枚。雨の時すっぽりバッグを覆うためにいれてある。<br /> <br /> 夫はキャリー付きのバッグだけ。フィルム50本はこれに入れて貰うので、私の物は極力減らす。私は着替えは一組しか持っていかない。だからこまめに洗濯する。ヨーロッパの時は音楽会用にドレッシーそうなブラウスとスラックスが余分に入る。<br /> 石けん、シャンプー、リンス、歯磨きは合成洗剤を使わないので持参。でも消費量は分かっているから、余分には持っていかない。洗濯の仕方は、洗濯した物を最後に熱湯ですすぎタオルに包んで絞る。バスタオルにくるくるにくるみ、足で踏んで水分を取るとラク。ホテルには悪いが浴室の電気をつけ、ファンを回しっぱなしにしておくと、乾きが早い。<br /><br />ナイル・ヒルトンに宿をとったのも、先ずはカイロ考古学博物館から行動開始しようと考えたのだったが、イスラムでは金曜日は安息日、入ってもお祈りで11時半で出されてしまう。ホテルの窓から博物館の様子がよく見える。観光バスが並び、人々のすごく長い列が出来ている。持ち物をX線検査するため。<br /> 2年前のあのテロのせいで、治安回復を狙ってのことだろうが、エアポートはもちろんホテルに入るにも、駅でも、博物館でも、例外なく金属探知器の下を通らなければならない。博物館など二回は通らなければならない。ホテルだって出たり入ったりの度に探知機をくぐる。くぐると必ずピーと警音が鳴る。私は「ピー」と言いながら入る。係員が笑っている。<br /><br /> 発展途上国の問題はなんといっても貧富の格差が大きいことだ。貧しい人たちは富を求め、職を求めて都市に集中する。エジプトの正確な人口は知らないが、半分近くがカイロに集中しているようだ。貧しい国々(GNPの判断で)をずいぶんまわり、物乞いの多さも知っているが、(ヨーロッパだって乞食はいる。スーパーで買い物をしたり、切符を買ってお釣りがあるとすぐ手を出すのはイタリアが多かった)、私の知っている限りの他の國と比べるとここはかなりせこい。日本人と見れば、タクシーはふっかけるし、親切そうに道を教えてくれたと思ったらチップを要求する。入場料を払って入ったモスクでも、<br />更に更にチップを要求される。<br /> <br /> 町中、いや国中、治安のためだろうが小銃を持った警官があふれている。警官の給料を払うだけでも、国はかなりの予算が必要だろう。しかし警官の低賃金には驚いた。低賃金でも安定しているからだろうか、この数の多さは。さぞかしワイロが利くだろうな。国中どこへ行ってもムバラク大統領の顔写真が貼ってある。そういえばこの国は社会主義の洗礼を受けている筈だ。いまの制度がどうなっているか勉強不足でしらないが、このせちがらさは社会制度が充実しているとはとても思えない。<br /> <br /> とはいえ、町中車があふれかえっている。結構、HYNDAI(韓国車)が幅を利かせている。タクシーは多い。だから競争原理でふっかけられそうな客を物色して、日本人は良いカモにされている。タクシーに乗るには値段の交渉から始まる。何回も行っているところは運賃の相場が分かっているからいいが、初めて行くところは、フロントあたりで情報を貰っておく。<br /> <br /> 一流ホテルにいるリムジンはかなりの割高だが、英語が通じる。町中で拾うタクシーの運ちゃんは英語が出来ないのが多い。こんなことがあった。<br />  歩くにはちょっと遠い所だったので、タクシーを拾い、「ラムセス セントラル ステイションに行ってくれ」と頼むと、運転手は傍らの店の親父さんに何か言って、OKと車を走らせた。この国の車は交通規則などあって無きが如しで、車を押しのけて走る。もっと恐いのはそういう車の間を平然と歩行者が横切ることだ。そのうちには馴れてしまったが、はじめは「ヒャー あぶない」と思わず声をあげた。<br /> <br /> 地図を見ていた夫が「道が違う」と言い、運転手の肩を叩き、「私の行きたいのはここ」と地図を見せると、頷いている。しかし車は反対方向に走っている。「一方通行じゃないの。大回りして行くんじゃない」と私。大回りまではよかったが、ついたところは考古学博物館。「違う違う」と再度地図を見せると、運転手は外に出て、警備員を連れてきた。彼は英語が話せそうだ。「ラムセス セントラル ステイション」とゆっくり地図を見せながら言うと、「ラムセス セントラル」と頷いて運転手に指示した。タクシーがその方向に走り出し、やれやれと思ったら、すぐ止まった。今度はなんとラムセス ホテル。再度地図を見せ「私たちの行きたいのはここ。でももういい」と約束の料金に回った分をうわのせしてもいいよ、と言って夫がお金を出すと、その意味も分からなかったのか、約束の料金しかとらなかった。それからは英語が出来るかどうかきいてから乗ることにした。<br /> <br /> 英語ができても、エジプト英語はすごい。30はセルティ。夏はサマル。とまどったが馴れてくると勘で分かる。分かるのはいいが、マネしてしゃべるから自分の英語もおかしくなってしまう。<br />白人女性に「Can you speak English?」と声をかけられた。「Yes」と答えると、「イスラム博物館を知っていますか」と。「今私たちは行って来たのだけど、電気のトラブルで今日は入館出来ないと断られた」と言うと「急いで30分もあるいてきたのに」とがっかりしている。「そこを左に曲がって数分だから行ってみたら」と言って別れた。彼女も英語が通じなくて苦労してきたのだろう。<br /><br />

エジプト・弥次喜多道中記1

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1999/01 - 1999/01

1633位(同エリア1722件中)

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buchijoyce

buchijoyceさん

弥次喜多記1

 カイロ空港に下り立ったのが午前2時近く、ひっそりとしているかと思いきや、空港は混雑している。私たちの姿を見るや、「タクシーか」と何人もが声を掛けてくる。エイジェンシーの呼び込みもかなり強引だ。様子が分からないので、値段は高いがリムジンに乗って、ナイル・ヒルトンまで行く。さすがに道路は空いている。3時近くだというのにホテルもざわついている。 
 
 到着早々から洗濯。いつも旅行で私が持つのはカメラバッグがひとつ。カメラとレンズが中心に手帳、筆記用具、スティック糊、千代紙などの入った袋と本が一冊。これにワープロが入っていたのだが、フロムカードが使えなくなったので、今回は置いてきた。次からは軽いPCを持っていけるようにしようと思う。サイドにはゴミ袋が一枚。雨の時すっぽりバッグを覆うためにいれてある。
 
 夫はキャリー付きのバッグだけ。フィルム50本はこれに入れて貰うので、私の物は極力減らす。私は着替えは一組しか持っていかない。だからこまめに洗濯する。ヨーロッパの時は音楽会用にドレッシーそうなブラウスとスラックスが余分に入る。
 石けん、シャンプー、リンス、歯磨きは合成洗剤を使わないので持参。でも消費量は分かっているから、余分には持っていかない。洗濯の仕方は、洗濯した物を最後に熱湯ですすぎタオルに包んで絞る。バスタオルにくるくるにくるみ、足で踏んで水分を取るとラク。ホテルには悪いが浴室の電気をつけ、ファンを回しっぱなしにしておくと、乾きが早い。

ナイル・ヒルトンに宿をとったのも、先ずはカイロ考古学博物館から行動開始しようと考えたのだったが、イスラムでは金曜日は安息日、入ってもお祈りで11時半で出されてしまう。ホテルの窓から博物館の様子がよく見える。観光バスが並び、人々のすごく長い列が出来ている。持ち物をX線検査するため。
 2年前のあのテロのせいで、治安回復を狙ってのことだろうが、エアポートはもちろんホテルに入るにも、駅でも、博物館でも、例外なく金属探知器の下を通らなければならない。博物館など二回は通らなければならない。ホテルだって出たり入ったりの度に探知機をくぐる。くぐると必ずピーと警音が鳴る。私は「ピー」と言いながら入る。係員が笑っている。

 発展途上国の問題はなんといっても貧富の格差が大きいことだ。貧しい人たちは富を求め、職を求めて都市に集中する。エジプトの正確な人口は知らないが、半分近くがカイロに集中しているようだ。貧しい国々(GNPの判断で)をずいぶんまわり、物乞いの多さも知っているが、(ヨーロッパだって乞食はいる。スーパーで買い物をしたり、切符を買ってお釣りがあるとすぐ手を出すのはイタリアが多かった)、私の知っている限りの他の國と比べるとここはかなりせこい。日本人と見れば、タクシーはふっかけるし、親切そうに道を教えてくれたと思ったらチップを要求する。入場料を払って入ったモスクでも、
更に更にチップを要求される。
 
 町中、いや国中、治安のためだろうが小銃を持った警官があふれている。警官の給料を払うだけでも、国はかなりの予算が必要だろう。しかし警官の低賃金には驚いた。低賃金でも安定しているからだろうか、この数の多さは。さぞかしワイロが利くだろうな。国中どこへ行ってもムバラク大統領の顔写真が貼ってある。そういえばこの国は社会主義の洗礼を受けている筈だ。いまの制度がどうなっているか勉強不足でしらないが、このせちがらさは社会制度が充実しているとはとても思えない。
 
 とはいえ、町中車があふれかえっている。結構、HYNDAI(韓国車)が幅を利かせている。タクシーは多い。だから競争原理でふっかけられそうな客を物色して、日本人は良いカモにされている。タクシーに乗るには値段の交渉から始まる。何回も行っているところは運賃の相場が分かっているからいいが、初めて行くところは、フロントあたりで情報を貰っておく。
 
 一流ホテルにいるリムジンはかなりの割高だが、英語が通じる。町中で拾うタクシーの運ちゃんは英語が出来ないのが多い。こんなことがあった。
  歩くにはちょっと遠い所だったので、タクシーを拾い、「ラムセス セントラル ステイションに行ってくれ」と頼むと、運転手は傍らの店の親父さんに何か言って、OKと車を走らせた。この国の車は交通規則などあって無きが如しで、車を押しのけて走る。もっと恐いのはそういう車の間を平然と歩行者が横切ることだ。そのうちには馴れてしまったが、はじめは「ヒャー あぶない」と思わず声をあげた。
 
 地図を見ていた夫が「道が違う」と言い、運転手の肩を叩き、「私の行きたいのはここ」と地図を見せると、頷いている。しかし車は反対方向に走っている。「一方通行じゃないの。大回りして行くんじゃない」と私。大回りまではよかったが、ついたところは考古学博物館。「違う違う」と再度地図を見せると、運転手は外に出て、警備員を連れてきた。彼は英語が話せそうだ。「ラムセス セントラル ステイション」とゆっくり地図を見せながら言うと、「ラムセス セントラル」と頷いて運転手に指示した。タクシーがその方向に走り出し、やれやれと思ったら、すぐ止まった。今度はなんとラムセス ホテル。再度地図を見せ「私たちの行きたいのはここ。でももういい」と約束の料金に回った分をうわのせしてもいいよ、と言って夫がお金を出すと、その意味も分からなかったのか、約束の料金しかとらなかった。それからは英語が出来るかどうかきいてから乗ることにした。
 
 英語ができても、エジプト英語はすごい。30はセルティ。夏はサマル。とまどったが馴れてくると勘で分かる。分かるのはいいが、マネしてしゃべるから自分の英語もおかしくなってしまう。
白人女性に「Can you speak English?」と声をかけられた。「Yes」と答えると、「イスラム博物館を知っていますか」と。「今私たちは行って来たのだけど、電気のトラブルで今日は入館出来ないと断られた」と言うと「急いで30分もあるいてきたのに」とがっかりしている。「そこを左に曲がって数分だから行ってみたら」と言って別れた。彼女も英語が通じなくて苦労してきたのだろう。

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