2005/05/27 - 2005/05/27
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buchijoyceさん
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クスコ→プーノ
5月27日(金)晴
7時クスコを発つ。プーノまで394キロの旅、途中遺跡を訪ねていくがロングウェイになる。これから高度は更にあがる。鼻水は相変わらず出ている。鼻を拭きすぎるので、鼻のまわりにかさぶたができてしまった。
ミチコさんの背中のザックが大きくなった。すると中から、大きな赤い柔らかなショールをだして「ひざ掛けに使って」と貸してくれた。鼻水たらたらの私を慮って持ってきてくれたのだろう。
遺跡を二つ見た。ラクチ(ピラコチャ遺跡)とシクアニだと思うが城塞都市、どちらも現在整備をしているところ。どっちかで掘り出された大きなアルマジロのような骨格をみた。道端にはエニシダの仲間だという黄色い花が目立つ。
途中、お弁当を食べた。ちらし寿司だ。箸やお手拭を見ると、プカラでつくってくれたようだ。薄焼き卵の千切り、ベニしょうが、鶏のそぼろ、鶏の照り焼き、ボイルした海老、川海老かな、この辺で取れるきのこだろうか、その含め煮、鞘みたいな緑の豆、などが入っている。外は日差しが暑いので、車の中でドアをあけて食べていると、どこからかわんこがやって来た。大きなわんこだ。赤い首輪がついている。「お前が食べられるものあるかな。鶏があったよ。」わんこは喜んで食べている。海老の殻も残したすし米もやったがきれいに食べてしまった。無駄がなくていいね。アメをやったが、そのままでは食べなかった。アメは知らないと見える。
3千メートル以上の高地に続く畑、山の形もならだか。なんか日本の農村を思い起こさせるのどかな風景。高度を考えなければ、低いなだらかな山々が連なっている日本の風景なのだが、これが平地が3800もあるとなれば、なだらかな山々は有に4000メートルを越えている。
クスコ大学の畜産学科がある。リャマや牛や羊や馬を放牧している。
温泉がある。施設が整っているので、休日にはここに来る人たちも多いそうだ。そう言っている私たちの前を、家族連れの車が一台入って行った。ペルーでは一番高いところにある温泉。ボリビアにはもっと高いところにあるそうだ。
ララヤ峠は4335m。峠はクスコ県とプーノ県の境。4535mの標識が立っている。私が自分の足で立った一番高いところだ。おみやげ物やが屋台を広げている。日差しが強くてもやっぱり風は冷たい。この辺になると、もう畑はなく放牧の牧草地帯だ。これが延々と続く。
こちらにはプーノ大学の畜産学科がある。リャマが放牧されているこういう景色を眺めていると、どこでも人間はたくましいものだ、とつくづく思う。ララヤ峠は分水嶺でもある。川は蛇行して今度はプーノに向かって流れている。
屋根瓦を焼いている村、粘土を掘り出した穴に水がたまってあちこちに小さな池ができている。瓦を焼くのはユーカリが燃料だ。ユーカリはそこかしこに植えられ、林を作っている。ユーカリは南米の在来種ではない。もちろんオーストラリアからもたらされたものだ。それを国策として奨励しているようだ。たしかにユーカリは15年で一人前になる成長が早い木だ。燃料にも、木材にも役に立って入るようだ。荒地を緑に回復するには適しているようだが、はたして自然植生をかんがえると、う〜ん??だ。
プカラでトイレを借りた。道路からプカラ遺跡が見える。だんだん瓦よりトタンやネガ目立つようになる。そういえばマサイ村もトタン屋根が多くなっていたなぁ。
フリアカの町はプーノより人口は多い。飛行場もある。商人の町と言われているそうだ。プーノ近くでローカルガイドのアルフォンソさんを乗せ、シスタニ遺跡に行った。
プーノについた。プーノはティティカカ湖のほとりの標高3855mの町。岬が出っ張っているのでティティカカ湖の全貌は見えない。
目の前を「VIVA EL PARO!」(ストライキ万歳!)と書いた車が走っていく。プーノも月曜日にはロックアウトするといった情報が流れている。プーノのストライキは石油の値上がりに抗議するのだとか。石油の値上げは生活に広く影響する。
情報が入った。ボリビアの国境はロックアウト、飛行場もクローズしてしまった、という。ということは私たちはボリビアに入ることは出来なくなった。残念だが仕方がない。ボリヴィア情勢については来る前からチェックしていたから。明後日、隣町のフリアカから飛行機でリマに戻ることになった。
夕食に町の繁華街にあるピザ屋に行った。通りは歩行者天国でにぎわっていた。ピザは目の前のかまどで焼いていた。暖かいし美味しかった。親子連れ客も多い。こういう雰囲気にいると平地にいると錯覚してリラックスしてしまう。禁を破って私はサングリア、Papasanはホットワイン。サングリアはスペインとはずいぶん違ったが、ホットワインは美味しいとPapasanは2杯も飲んでしまった。「みんなのまねをしてはダメ。ここは3800mですよ」と注意はしたが、「大丈夫、もう体がなれた」と頑張っていた。ところが夜中、息苦しい、とわめいていた。ほら、いったことじゃない。目に見えないから分からないが、空気の薄さは確実に私たちに影響を及ぼしているのだ。
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