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ラ・ミュール鉄道は、グルノーブルの南およそ20キロ、St. Georges de CommiersからLa Mureまでの約30キロを走るナローゲージの鉄道です。元々は鉱山鉄道でしたが、閉山後は沿線の景色を売り物にした観光鉄道となりました。開業は1888年ですからかなりの歴史を有しています。 <br /> もともとは沿線住民の足としても機能していたのでしょうが、今は純粋に観光鉄道化しており、残念ながら国鉄線との接続もあまり良くありません。今は夏場なので、ラ・ミュール鉄道は1日4往復走っていますが、通常期は1日2往復のみです。一部の本には要予約と書いてありますが、基本的に予約は団体客に限られます。なお、この鉄道のダイヤはトマスクックの時刻表にも掲載されています。私がSt. Georges de Commiersの駅に着いたのが10時半、ラ・ミュール鉄道の次の列車は12時丁度ですから、1時間半の待ち合わせ時間です。国鉄駅とラ・ミュール鉄道の駅は隣接しています。小さな町なのでどこに行くわけでもなく、駅の売店のお土産を覗いたりして時間をつぶすしかありません。

ラ・ミュール鉄道

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2001/07/21 - 2001/07/21

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覇王樹

覇王樹さん

ラ・ミュール鉄道は、グルノーブルの南およそ20キロ、St. Georges de CommiersからLa Mureまでの約30キロを走るナローゲージの鉄道です。元々は鉱山鉄道でしたが、閉山後は沿線の景色を売り物にした観光鉄道となりました。開業は1888年ですからかなりの歴史を有しています。
 もともとは沿線住民の足としても機能していたのでしょうが、今は純粋に観光鉄道化しており、残念ながら国鉄線との接続もあまり良くありません。今は夏場なので、ラ・ミュール鉄道は1日4往復走っていますが、通常期は1日2往復のみです。一部の本には要予約と書いてありますが、基本的に予約は団体客に限られます。なお、この鉄道のダイヤはトマスクックの時刻表にも掲載されています。私がSt. Georges de Commiersの駅に着いたのが10時半、ラ・ミュール鉄道の次の列車は12時丁度ですから、1時間半の待ち合わせ時間です。国鉄駅とラ・ミュール鉄道の駅は隣接しています。小さな町なのでどこに行くわけでもなく、駅の売店のお土産を覗いたりして時間をつぶすしかありません。

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  • 数少ない緑の電機。

    数少ない緑の電機。

  • ラ・ミュール鉄道の始発駅、サン・ジョルジュ・デ・コミエール駅。国鉄駅に隣接する。

    ラ・ミュール鉄道の始発駅、サン・ジョルジュ・デ・コミエール駅。国鉄駅に隣接する。

  • ラ・ミュール鉄道の客車。戦前製の古典客車。座席は木製。

    ラ・ミュール鉄道の客車。戦前製の古典客車。座席は木製。

  • モンティナール湖を前にベルコワーズ山塊とモンデギュイをまとめて視界に入れる。<br /><br /> 列車はSt. Georges de Commiersを出発すると、180度のヘアピンカーブで一気に高度を上げていきます。走り出して10分もするとダム湖が見えてきますが、その上に見えるVercors山群の白い断崖と青い湖との対比がすばらしい。暫くこのような景色が続きますが、観光の要所に差し掛かると、列車はスピードを落としたり、停車したりとまさに観光鉄道としてのパフォーマンスをします。Monteynard湖というダム湖を望む橋の上で一時停止。ここからはLe Mont Aiguille(針の山)を遙かに望むことができます。幸いにして、今日の天候は雲一つない快晴。実にすばらしい景色でした。ここがほぼこの鉄道の中間地点となり、ここからはダム湖を離れ、山の中へと入っていきます。

    モンティナール湖を前にベルコワーズ山塊とモンデギュイをまとめて視界に入れる。

     列車はSt. Georges de Commiersを出発すると、180度のヘアピンカーブで一気に高度を上げていきます。走り出して10分もするとダム湖が見えてきますが、その上に見えるVercors山群の白い断崖と青い湖との対比がすばらしい。暫くこのような景色が続きますが、観光の要所に差し掛かると、列車はスピードを落としたり、停車したりとまさに観光鉄道としてのパフォーマンスをします。Monteynard湖というダム湖を望む橋の上で一時停止。ここからはLe Mont Aiguille(針の山)を遙かに望むことができます。幸いにして、今日の天候は雲一つない快晴。実にすばらしい景色でした。ここがほぼこの鉄道の中間地点となり、ここからはダム湖を離れ、山の中へと入っていきます。

  •  発車30分ほど前になって山から列車が降りてきました。もうその頃にはお客さんがゲートの前に長蛇の列を作っています。このお客さん達は車や観光バスで来た人たちばかりで、国鉄線で来たのは我々だけでした。列車は6両の長編成で、オープン客車も連結されています。機関車も客車もどれも戦前製のものすごく古いものばかりです。車庫には比較的新しそうな電車(スイスから来た)もいましたが、果たして使われることはあるのでしょうか。

     発車30分ほど前になって山から列車が降りてきました。もうその頃にはお客さんがゲートの前に長蛇の列を作っています。このお客さん達は車や観光バスで来た人たちばかりで、国鉄線で来たのは我々だけでした。列車は6両の長編成で、オープン客車も連結されています。機関車も客車もどれも戦前製のものすごく古いものばかりです。車庫には比較的新しそうな電車(スイスから来た)もいましたが、果たして使われることはあるのでしょうか。

  • 快走! いくつものアーチ橋を渡っていく。

    快走! いくつものアーチ橋を渡っていく。

  •  正にこの鉄道はオメガカーブとヘアピンカーブの連続。その最大の見せ場はローラの重なり陸橋です。同じ谷を高度を変えて2度渡るというもので、ここでも、列車は速度を落として走ります。La Motte dユAveillans駅を出るとすぐに鉱山博物館があり、車窓からも鉱石運搬用トロッコが並べられているのを見ることができます。博物館の脇を抜けると、長いトンネルに入りますが、何とこのトンネルの中では影絵が楽しめる仕掛けになっています。トンネルの壁をスクリーンにして鉱山をイメージした影絵がストーリー仕立てに見ることができるようになっています。勿論、列車も車内灯を全て消し、ゆっくりとトンネルの中を走っていきます。トンネルを出ると、右手に標高2857mのLe Taillefer山が見えてきます。トンネルを過ぎると、線路は殆ど直線になり、列車はスピードを上げて走り出します。終着駅はもうすぐです。

     正にこの鉄道はオメガカーブとヘアピンカーブの連続。その最大の見せ場はローラの重なり陸橋です。同じ谷を高度を変えて2度渡るというもので、ここでも、列車は速度を落として走ります。La Motte dユAveillans駅を出るとすぐに鉱山博物館があり、車窓からも鉱石運搬用トロッコが並べられているのを見ることができます。博物館の脇を抜けると、長いトンネルに入りますが、何とこのトンネルの中では影絵が楽しめる仕掛けになっています。トンネルの壁をスクリーンにして鉱山をイメージした影絵がストーリー仕立てに見ることができるようになっています。勿論、列車も車内灯を全て消し、ゆっくりとトンネルの中を走っていきます。トンネルを出ると、右手に標高2857mのLe Taillefer山が見えてきます。トンネルを過ぎると、線路は殆ど直線になり、列車はスピードを上げて走り出します。終着駅はもうすぐです。

  • ローラの重なり陸橋を渡る。

    ローラの重なり陸橋を渡る。

  • ローラの重なり陸橋。

    ローラの重なり陸橋。

  • 終着駅で機回しをする。電源用貨車を入れ替えるのでかなり複雑。

    終着駅で機回しをする。電源用貨車を入れ替えるのでかなり複雑。

  • 終着駅、ラ・ミュール駅。

    終着駅、ラ・ミュール駅。

  •  この鉄道に乗るには、鉄道利用の場合、グルノーブル発ギャップ(Gap)方面行きの列車に乗り、St. Georges de Commiersで下車します。バスの場合には、グルノーブルのバスターミナルからLa Mure方面行きのバスで同じくSt. Georges de Commiersで下車となります。ラ・ミュール鉄道の詳しい情報についてはhttp://www.trains-fr.org/unecto/lamure/を見て下さい。フランス語ですが、ダイヤや値段は分かると思います。なお、この鉄道は私鉄ですので、各種パス類は使用できません。時刻表を見ると、la Mure発の殆どの列車はSt. Georges de Commiers駅で国鉄線と1分違いで接続できないようなダイヤ設定になっていますが、国鉄線はいつも遅れて走るらしく、乗り換え可能だとの車内放送があったような気がします。実際、私の場合も国鉄線の列車が15分遅れて来たので、余裕で乗り換えることが出来ました。万が一乗り遅れても、バスの便も駅前からあります。

     この鉄道に乗るには、鉄道利用の場合、グルノーブル発ギャップ(Gap)方面行きの列車に乗り、St. Georges de Commiersで下車します。バスの場合には、グルノーブルのバスターミナルからLa Mure方面行きのバスで同じくSt. Georges de Commiersで下車となります。ラ・ミュール鉄道の詳しい情報についてはhttp://www.trains-fr.org/unecto/lamure/を見て下さい。フランス語ですが、ダイヤや値段は分かると思います。なお、この鉄道は私鉄ですので、各種パス類は使用できません。時刻表を見ると、la Mure発の殆どの列車はSt. Georges de Commiers駅で国鉄線と1分違いで接続できないようなダイヤ設定になっていますが、国鉄線はいつも遅れて走るらしく、乗り換え可能だとの車内放送があったような気がします。実際、私の場合も国鉄線の列車が15分遅れて来たので、余裕で乗り換えることが出来ました。万が一乗り遅れても、バスの便も駅前からあります。

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