2001/09/17 - 2001/09/18
94位(同エリア175件中)
4nobuさん
- 4nobuさんTOP
- 旅行記344冊
- クチコミ10件
- Q&A回答89件
- 775,891アクセス
- フォロワー37人
今日はかみさんをジュネーブ空港から成田へ送って一人で気ままな放浪を始める。
まず荷物はブリックあてのチッキにしてシンプロントンネルを通ってドモドッソラ経由マクガーニャまで行く。かねてから行きたかったモンテローザをイタリア側から見た後、モンテモロ峠越えサースタール(谷)へのハイキングのためだ。
気がかりなのは持ってきたはずのサース谷一帯の地図が見つからないことで、ジュネーブでは大きな本屋に行けず、駅、空港にはない。それではブリックならあるだろうと途中下車したが何かの行事が昨日の日曜日にあったらしく今日は月曜なのに全市の店が臨時休業だ。
ドモドッソラならとバスの乗り換え時間に街へ出たらシエスタで後2時間は街が死んだようになってて本屋も勿論閉まったまま。
さらにマクガーニャでも入手できず、いままでスイスでは道標がしっかりしていて地図に助けてもらうことがほとんどなかったので今回もまあ何とかなるさと軽く考えた。しかしお陰でモロ峠で非常に難渋した。良きにつけ悪きにつけ「スイスとイタリアは違うんだ」というのが今回も身にしみた体験だ。
夏のハイシーズンが終わりだというのをここでも体験し、モロ峠へのリフトが今日から運休でがっくり。
急な上り(高度差1500m、スイス標準で4時間、私なら6時間?)で峠を越すのをあきらめて引き返すつもりが宿のおかみの好意で工事人のための特別運行に便乗させてもらう。これはイタリアのよさだ。それに夕食の変哲もないあっさり味の鳥のソテーも久しぶりの美味。
イタリア側から歩く人は当然私よりいないが、やがてサース谷側から峠を目指す総計100人ほどのハイク客とすれ違う。
スイス側の整備された道標、道、交通、客の数など観光のレベルの違いがはっきりわかる。ツェルマットでも同様なんだが。
写真:モンテモロ峠のマリア像とモンテローザ
PR
-
モンテローザに最も近いリゾート地マクガーニャ。リゾート地らしくシャレー風の別荘やホテル、スポーツ施設が見られるがもうすでに閉鎖してひっそり。スイスに比べてまだ夏の様な気温と明るい日差しなのにまったく違う雰囲気。
-
壁絵のあるかなり公共的雰囲気の建物。
-
まだ営業している2軒のホテルの一つで広場に面したホテルに泊ることにする。
モンテローザの展望台の前山ベルベデーレへのリフトがもしやまだ運転してないかと奥の谷間まで散歩してマクガーニャに戻る。
街の中央広場はすでに7時を過ぎ周りは暗くなってきた。
ホテルのマダムが「どうしてこのシーズンオフに来たの」と聞くので「モンテモロ峠を越えてスイスのサース谷へ行きたくてきたのだが今日からリフトが閉鎖で明日はまた下を回って引き返すつもり」と答えた。
夕食のときに「明日リフト駅に7時に行きなさい。工事で上がる人のための臨時運転に同乗させてもらうように話しをつけておいたから」と。こちらが頼まないのにこの好意に大感謝。 -
早朝のマクガーニャ。左端にモンテローザが少し見える。早めにリフト駅に行くが運転したのは8時前。イタリアらしい。
-
モンテモロ上駅の向こうにモンテローザがくっきりと。同じくイタリア国境にあるマッターホルンは朝10時になっると雲がかかってくるがモンテローザはそれ以上に早く雲をかぶる。
地図もなく歩くのでまさかの時のために下りのリフトの運転時間を聞き場合によっては乗せてくれと頼む。イタリア語は出来ないのでゼスチャーで意志を伝えるのに苦労する。 -
リフト上駅そばからのモンテローザとベルベデーレ氷河。
ここからモンテモロ峠とサースタールへの道標を探した。しかしたったの一つだけ、それも古い木製の板に書かれた色あせた花文字で読めない。
まあここから見えるあのマリア像まで行けば道標があるはずと像を目指して歩く。大きな石のみで小石のない道なので歩いた痕跡はどろで汚れた石を探さねばならないがが不幸なことに新雪を被っていてそれが見えない。これが地図を持たないことの大失敗だ。
道を見つけるのに苦労しながらやっとマリア像のあるところに到着する。 -
モンテモロ峠のチッタディマルナーテ小屋そばの池からのストラールホルン4190m(左)
-
モンテモロ峠2868mにあるマリア像。ここにこんな金ぴか像を立てるなんてどうもセンスが合わない。
確かどこかの守護神だからだと読んだが忘れた。
後はモンテローザ4634m -
同じくマリア像とモンテローザ
-
マリア像のそばからサースタールの人口湖マットマークを見下ろす。
向こうのミシャベル山塊は左からアラリンホルン、テーシュホルン、ドム、ネーデルホルン -
雲の下に隠れたサースタールの向こうに私の好きなビーチホルンが一際高くそびえる。ここを下りたら次はあの山のそばの谷レッチェンタールに入ろう。
マリア像から下の雪原を見下ろしてサースタールへの道が真下を通るのがわかり、下り道を推定できた。
その後国境線を越えてスイス領に入るととたんに道が整備され道標も現れる。 -
アラリン氷河の末端とアラリンホルンを見上げる
-
マットマーク湖ダム横の小屋で昼食。そこからサースタールを見る。向こうはアルマーゲルアルプとホーサースへの支稜。ダムからのバスに乗ってからストックを小屋で忘れたことを思い出し、あわてて停車してもらい歩いて小屋に帰る。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (5)
-
- ken-kenさん 2013/09/15 21:54:00
- 始めまして。
- 4nobuさん始めまして。ken-kenと申します。
自分もアルプスが大好きなのですが、4nobuさんの旅行記は素晴らしいですね。
ほとんど知られてない所ばかりいらっしゃっていて、羨ましい限りです。
特にこのマクニャーガ、モンテローザを眺める最高の場所なのに、検索しても旅行記の数の少ないこと。
特にこのモンテモロからのこれだけの絶景写真は皆無と言っていいと思います。素晴らしい写真ですね。
マクニャーガ、現地ではどちらかというと冬のスキー場として有名みたいですが、夏の時期に一度は行ってみたいです。
4nobuさんのおかげで目の保養をさせていただきました。
ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
ken-ken
- 4nobuさん からの返信 2013/09/16 00:26:15
- RE: 始めまして。
- ken-kenさんこちらこそよろしくお願いします。それからご訪問と沢山のご投票有難うございます。
家内もスイス好きで他の国には関心がなく、スイスばかり行っておりました。そしてやがて自分なりに好きな所を調べるようになっていきました。
参考にしたのは主に英と独のガイドブックで
Kompass社、Rother Walking Guide社 Cicerone社のものからヒントを頂いてました。
モンテモロはスイスポストバスのバスツアーの記事からヒントを得て
Rother Walking Guide社(Rother Wanderfuhrer社)Oberwallis編から詳細を得ました。
なお何時も参考にさせて頂いている次の先輩方の素晴しいスイスの旅行記事があります。ごらんになってください。
・ハイジの小部屋
・めざせスイスの100名山
・ふぐの女王ホームページ一点豪華足で歩くスイス
・スイスアルプスの花を訪ねて
もう老年で山に登る体力もなくなり最近はもっともっと低い所(主に英国)をさまよっていますがこれからもよろしくお願いします。
4のぶ
-
- とらいもんさん 2006/06/15 09:01:36
- 冒険
- 4のぶさんへ
お早うございます。
拝見しました。
健脚に敬服いたします。
わたしなんぞ、公園の散歩みたい。
いなかより
- 4nobuさん からの返信 2006/06/15 17:04:06
- RE: 冒険
- もう5年も前のことですがその当時でも既に体力が落ちてましたのでもっぱら下りコースです。
それでも峠を越えて向こうの村に着くというのはなぜか達成感があります。
これからも「老いて」の体力に合った山歩きを続けたいものです。そのためには日ごろから鍛錬が必要ですがついついサボっています。
- とらいもんさん からの返信 2006/06/15 21:46:43
- RE: RE: 冒険
- 4のぶさんへ
今晩は、お便り有難うございます。
準備は順調です。旅券(航空券・瑞西パス・氷河特急券)が来ればOKです。
忘れてた!お酒と梅干がまだでした!
ハイクコースも、当初より穏やかになるかも?(1935生)年(とし)ですから。
国内投稿(今日)ご覧ください。厚かましくてすみません。
いなかより
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
4nobuさんの関連旅行記
サース・フェー(スイス) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
5
13