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朝。<br />目覚まし時計を止めるたびに、考えます。<br />「仕事やめて、また中国へ一人旅に出るか・・」<br /><br />仕事に「行きたくない」じゃなくて、「やめる」の方へいっちゃってる時点で、終わってるなと自分でも思うのですが(笑)。<br />実際、有休はあっても取れないし、辞める時にまとめてしか取らせてくれないと、入社時の面接で(!)言われているので、やめなきゃ行けない訳です。<br />祝祭日が、無い会社なので、代休というものが基本的に存在しません。<br />ビコーズ連休は、皆無です。<br />ちょっと近場の温泉に一泊・・。すら、できないし、ましてや中国旅行なんて、インポシブルです。<br /><br />「平遙に行きたい・・(背包族さんのサイトで、ハマッた)」<br />「ほかにも西安のような、タイムスリップしたようなイスラームの下町と、現代の近代ビルが渾然一体となったような町も好き・・」<br />「そうじゃなきゃ、ダオダオ(陳道明)の出身地でもある、紹興とかね・・・とかね〜!」<br />「鉄道の旅も良いか。台湾の鉄道は乗ったけど、中国は北京の便利な地下鉄しか、利用してないもんなあ。駅弁つーのはあるのかな??」<br />「行くか。もう、行っちゃうか・・」<br /><br />布団の中でゴロゴロしているうちに、時間がどんどん過ぎていってしまいます。<br /><br />「今日こそ、『退職します』って言わなきゃなあ〜」<br /><br />どんな朝だよって、カンジですが。<br />こうなってしまったのには、理由があります。<br />例の「退職事件」以降、一気に風当たりが強くなってしまったのです。<br /><br />いい人はますますいい人に。<br />意地悪な人はますます嫌な人になった、ようです。<br />まあ一番の問題は、人じゃなくて自分だと思うのですが。<br /><br />一年やってきて、洋食でバイトしていた頃より、確実に何もできるようになっていないし、任されてもいない。<br />それが、かなりこたえます。<br /><br />理解のある熱血M先輩や、沈着冷静N先輩なんかは、体力的について来れていない私を、励まし叱咤しフォローしてくれます。<br />初心者の調理師としてうれしい作業、たとえば切り物や、食材の火の通し方など、自分の時間をさいてやってくれたり、なんやかんやと面倒を見てくれるのですが、そんな二人の移動が決まり、例のセクハラA先輩が上司になって、仕事がぐぐっとやりにくくなってしまいました。<br /><br />セクハラA先輩の「蹴る」「突き飛ばす」「胸倉をつかむ」、といった一連の「指導」に嫌気がさして、退職を申し出たものの、副調理長の説得と、何よりも自分自身がまだ何もやり遂げていないという、未練が強くて、前回は思いとどまったのですが、今度は言葉によるプレッシャーが、強くて、叱られても楽しかったはずの中華料理という仕事が、なんだかひどく遠くに感じるようになってしまいました。<br /><br />まだ誰も出勤してこない厨房で、一人で鍋を使って海老をボイルしたり、錦糸卵を焼いてみたり。<br />沈着冷静N先輩が、料理とはまったく関係ない私の雑用を全部、一人で引き受けてくれて、<br />「やっていいぞ。ただし、掃除もちゃんと終わらせろよ」<br />そう言って、自分がやるはずだった、チャーシューのスライスを任せてくれたり、と。<br />そんなときは、<br />「前にやってた、医療事務の仕事より絶対きついし、変な人も多いけど、中華料理って楽しいよなあ・・」<br />確かにやりがいも、持てていたのですが。<br /><br />技術職のおっかないところは、「指導者に嫌われたら、仕事ができなくなる」です。<br /><br />つまり、信頼関係がないと、やり方を教えてもらえないのです。<br />やり方を教えてもらえなければ、「やってはいけない」ということなので、何年たっても同じ仕事しかできない、という状況に陥ってしまいます。<br />セクハラA先輩には、以前から嫌がられているのはわかっていたし、はっきりとそう言われた事もあったのですが、熱血M先輩や、沈着冷静N先輩という両先輩がいたので、まあ、出来ないなりの自分の仕事に、支障が出ることは無かったのですが、2人が打荷を離れたことで、状況が一気に深刻になってしまいました。<br /><br />「お前、人の話し聞いてねえもんな。耳いらねえだろ?捨てちまえよ、耳。目もいらないよな。両方、捨てろよ」<br />「早くここを出てけよ。いつまでいんの?」<br /><br />『退職事件』以来、ジギルとハイドのKさんに、なにか失敗するたびに、ちょっと信じられないような、嫌味を言われるようになり、セクハラA先輩にまで、<br /><br />「いま、忙しいから仕方なく、お前みたいなのでも、やらしてんだよ」<br />「点心のIさんと、Sが打荷に来てくれれば、お前なんかいらねんだよ」<br />「昨日、寝れた?寝れたんだ。ふーん・・。あんだけ言われても、寝れるんだ。お前、ちっとも気にしないもんな」<br />「オレ、お前のこと信用してないから、味モノなんて教えられねえよ」<br />「俺に嫌われたら、お前、仕事なんて出来なくなっちゃうんだけど。わかってる?」<br /><br />暴力はなくなったものの、こんなことを言われ続け、失敗が不安になり、厨房にいること自体が、つらくなってきます。<br /><br />『不機嫌な味方』鍋のKさんは、怒ると吹き荒れる台風のようにおっかないし、熱血M先輩だって元アメフト部だけあって、22歳とは思えない、迫力のある叱り方をします。<br />けれど、両者とも、したことについては叱っても、人格を傷つけるような言い方はしないし、一通り言った後で、じゃあどうすれば良くなるのか、きちんと説明してくれるので、おっかなくても「ついていこう」という気になります。<br /><br />沈着冷静N先輩にいたっては、こちらの言い分も聞いた上で、理論整然と方向性を組み立ててくるので、むしろ納得させられてしまいます。<br /><br />つまるところ、2人の先輩がいなくなってしまったことで、『失敗を恐れずに』、とまではいかなくても、『失敗しても、見捨てられはしない』という、安心感がまったく無くなってしまい、いつも崖っぷちにいるような、びくびくした状況の中での仕事に、気持ちがついていけなくなってしまいました。<br /><br />「きっちーさん、元気だして下さいね」<br />「ありがとう。K君」<br />今日も、ブラックホースMさんの紹介で入った、新人K君になぐさめられてしまいます。<br /><br />「オレ、辞めるんで」<br />「ええっ??マジで?!」<br /><br />厨房経験はまったく無く、これまでずっと機械技師だったという、K君。<br />とにかく人懐こくて、会話も面白くて、ふつーの会社にいるような気分にさせてくれる、私にとっては貴重な人だったので、結構ショックかも・・。<br /><br />「2月からだから、まだ4ヶ月ですか。先輩を差し置いて、スイマセン。きっちーさんは、よく1年もガマンできますよねえ〜」<br /><br />「まあ、最初の、洋食の厨房が良かったからね。ここが、初めてだったら、3日で調理師はあきらめてたよ。そういえば、きのう100均へ行ったんだけど・・」<br /><br />「きっちーさん、好きですよねえ。100均」<br /><br />「履歴書、買っちゃった!」<br />「うわっ!聞いちゃった!まじっすか」<br /><br />「しかも、送った」<br />「さすがですね、先輩〜」<br />「まあね、まあね」<br /><br />そんな会話の数日後、抜け駆けしてK君、退職。<br /><br />最後のせりふは、<br />「きっちーさん、お世話になりました。今度どっか、飲みに連れてって下さいね!つっても、連絡、ぜったい無さそうですね!これっきりですね」<br /><br />最後まで、つかみどころの無い、K君でした。<br /><br />そうして、K君もいなくなって、蒸し暑い夜。<br />2006〜7年度版「地球の歩き方」を、めくりながら考えます。<br /><br /><br />「仕事やめて、また中国へ一人旅に出るかなあ〜・・」<br /><br />本日は、ここまで。<br /><br /><br />

職業調理師22「五月病」

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2006/06/01 - 2006/06/05

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4

6

きっちー

きっちーさん

朝。
目覚まし時計を止めるたびに、考えます。
「仕事やめて、また中国へ一人旅に出るか・・」

仕事に「行きたくない」じゃなくて、「やめる」の方へいっちゃってる時点で、終わってるなと自分でも思うのですが(笑)。
実際、有休はあっても取れないし、辞める時にまとめてしか取らせてくれないと、入社時の面接で(!)言われているので、やめなきゃ行けない訳です。
祝祭日が、無い会社なので、代休というものが基本的に存在しません。
ビコーズ連休は、皆無です。
ちょっと近場の温泉に一泊・・。すら、できないし、ましてや中国旅行なんて、インポシブルです。

「平遙に行きたい・・(背包族さんのサイトで、ハマッた)」
「ほかにも西安のような、タイムスリップしたようなイスラームの下町と、現代の近代ビルが渾然一体となったような町も好き・・」
「そうじゃなきゃ、ダオダオ(陳道明)の出身地でもある、紹興とかね・・・とかね〜!」
「鉄道の旅も良いか。台湾の鉄道は乗ったけど、中国は北京の便利な地下鉄しか、利用してないもんなあ。駅弁つーのはあるのかな??」
「行くか。もう、行っちゃうか・・」

布団の中でゴロゴロしているうちに、時間がどんどん過ぎていってしまいます。

「今日こそ、『退職します』って言わなきゃなあ〜」

どんな朝だよって、カンジですが。
こうなってしまったのには、理由があります。
例の「退職事件」以降、一気に風当たりが強くなってしまったのです。

いい人はますますいい人に。
意地悪な人はますます嫌な人になった、ようです。
まあ一番の問題は、人じゃなくて自分だと思うのですが。

一年やってきて、洋食でバイトしていた頃より、確実に何もできるようになっていないし、任されてもいない。
それが、かなりこたえます。

理解のある熱血M先輩や、沈着冷静N先輩なんかは、体力的について来れていない私を、励まし叱咤しフォローしてくれます。
初心者の調理師としてうれしい作業、たとえば切り物や、食材の火の通し方など、自分の時間をさいてやってくれたり、なんやかんやと面倒を見てくれるのですが、そんな二人の移動が決まり、例のセクハラA先輩が上司になって、仕事がぐぐっとやりにくくなってしまいました。

セクハラA先輩の「蹴る」「突き飛ばす」「胸倉をつかむ」、といった一連の「指導」に嫌気がさして、退職を申し出たものの、副調理長の説得と、何よりも自分自身がまだ何もやり遂げていないという、未練が強くて、前回は思いとどまったのですが、今度は言葉によるプレッシャーが、強くて、叱られても楽しかったはずの中華料理という仕事が、なんだかひどく遠くに感じるようになってしまいました。

まだ誰も出勤してこない厨房で、一人で鍋を使って海老をボイルしたり、錦糸卵を焼いてみたり。
沈着冷静N先輩が、料理とはまったく関係ない私の雑用を全部、一人で引き受けてくれて、
「やっていいぞ。ただし、掃除もちゃんと終わらせろよ」
そう言って、自分がやるはずだった、チャーシューのスライスを任せてくれたり、と。
そんなときは、
「前にやってた、医療事務の仕事より絶対きついし、変な人も多いけど、中華料理って楽しいよなあ・・」
確かにやりがいも、持てていたのですが。

技術職のおっかないところは、「指導者に嫌われたら、仕事ができなくなる」です。

つまり、信頼関係がないと、やり方を教えてもらえないのです。
やり方を教えてもらえなければ、「やってはいけない」ということなので、何年たっても同じ仕事しかできない、という状況に陥ってしまいます。
セクハラA先輩には、以前から嫌がられているのはわかっていたし、はっきりとそう言われた事もあったのですが、熱血M先輩や、沈着冷静N先輩という両先輩がいたので、まあ、出来ないなりの自分の仕事に、支障が出ることは無かったのですが、2人が打荷を離れたことで、状況が一気に深刻になってしまいました。

「お前、人の話し聞いてねえもんな。耳いらねえだろ?捨てちまえよ、耳。目もいらないよな。両方、捨てろよ」
「早くここを出てけよ。いつまでいんの?」

『退職事件』以来、ジギルとハイドのKさんに、なにか失敗するたびに、ちょっと信じられないような、嫌味を言われるようになり、セクハラA先輩にまで、

「いま、忙しいから仕方なく、お前みたいなのでも、やらしてんだよ」
「点心のIさんと、Sが打荷に来てくれれば、お前なんかいらねんだよ」
「昨日、寝れた?寝れたんだ。ふーん・・。あんだけ言われても、寝れるんだ。お前、ちっとも気にしないもんな」
「オレ、お前のこと信用してないから、味モノなんて教えられねえよ」
「俺に嫌われたら、お前、仕事なんて出来なくなっちゃうんだけど。わかってる?」

暴力はなくなったものの、こんなことを言われ続け、失敗が不安になり、厨房にいること自体が、つらくなってきます。

『不機嫌な味方』鍋のKさんは、怒ると吹き荒れる台風のようにおっかないし、熱血M先輩だって元アメフト部だけあって、22歳とは思えない、迫力のある叱り方をします。
けれど、両者とも、したことについては叱っても、人格を傷つけるような言い方はしないし、一通り言った後で、じゃあどうすれば良くなるのか、きちんと説明してくれるので、おっかなくても「ついていこう」という気になります。

沈着冷静N先輩にいたっては、こちらの言い分も聞いた上で、理論整然と方向性を組み立ててくるので、むしろ納得させられてしまいます。

つまるところ、2人の先輩がいなくなってしまったことで、『失敗を恐れずに』、とまではいかなくても、『失敗しても、見捨てられはしない』という、安心感がまったく無くなってしまい、いつも崖っぷちにいるような、びくびくした状況の中での仕事に、気持ちがついていけなくなってしまいました。

「きっちーさん、元気だして下さいね」
「ありがとう。K君」
今日も、ブラックホースMさんの紹介で入った、新人K君になぐさめられてしまいます。

「オレ、辞めるんで」
「ええっ??マジで?!」

厨房経験はまったく無く、これまでずっと機械技師だったという、K君。
とにかく人懐こくて、会話も面白くて、ふつーの会社にいるような気分にさせてくれる、私にとっては貴重な人だったので、結構ショックかも・・。

「2月からだから、まだ4ヶ月ですか。先輩を差し置いて、スイマセン。きっちーさんは、よく1年もガマンできますよねえ〜」

「まあ、最初の、洋食の厨房が良かったからね。ここが、初めてだったら、3日で調理師はあきらめてたよ。そういえば、きのう100均へ行ったんだけど・・」

「きっちーさん、好きですよねえ。100均」

「履歴書、買っちゃった!」
「うわっ!聞いちゃった!まじっすか」

「しかも、送った」
「さすがですね、先輩〜」
「まあね、まあね」

そんな会話の数日後、抜け駆けしてK君、退職。

最後のせりふは、
「きっちーさん、お世話になりました。今度どっか、飲みに連れてって下さいね!つっても、連絡、ぜったい無さそうですね!これっきりですね」

最後まで、つかみどころの無い、K君でした。

そうして、K君もいなくなって、蒸し暑い夜。
2006〜7年度版「地球の歩き方」を、めくりながら考えます。


「仕事やめて、また中国へ一人旅に出るかなあ〜・・」

本日は、ここまで。


  • 去年と、似たようなアングルで、おんなしようにしか写せていないのですが・・。<br /><br />横スタで4月末くらいからやっている、チューリップの花壇です。

    去年と、似たようなアングルで、おんなしようにしか写せていないのですが・・。

    横スタで4月末くらいからやっている、チューリップの花壇です。

  • こんなのに税金かけるんなら、テレビにばっか出てないで、福祉のほうに予算まわしなさいよ、中田サン。<br /><br />などと思いつつ、デジカメで写してしまいます(笑)。

    こんなのに税金かけるんなら、テレビにばっか出てないで、福祉のほうに予算まわしなさいよ、中田サン。

    などと思いつつ、デジカメで写してしまいます(笑)。

  • ホント。<br />綺麗は綺麗なんですけどね。<br />予算の使い方は間違ってるよなあ・・・。

    ホント。
    綺麗は綺麗なんですけどね。
    予算の使い方は間違ってるよなあ・・・。

  • それというのも、みなとみらいや中華街、元町や山下公園といった、JRの線路をはさんで海側の方は、わりと小奇麗で、きちんと整備されているのですが、線路の反対側。<br />石川町から関内駅にかけて、かなりすさんだ地域が影のように残されているからです。<br /><br />日雇い労働者や失業者、ホームレスや簡易宿泊施設など、すぐそばが観光地とは思えないような、風景が広がっています。<br /><br />よくよく見れば、お年寄りの姿が多く見受けられ、高齢者問題とリンクして考えずにいられません。<br />こういうとこほったらかしにして、テレビ出てる場合じゃないんじゃないの〜。<br />と、やや引き気味に中田市長を見ちゃうんですが。<br /><br />せちがない世の中ですが、せめてお年寄りには楽して暮らしてほしいなーと思う、今日この頃です。

    それというのも、みなとみらいや中華街、元町や山下公園といった、JRの線路をはさんで海側の方は、わりと小奇麗で、きちんと整備されているのですが、線路の反対側。
    石川町から関内駅にかけて、かなりすさんだ地域が影のように残されているからです。

    日雇い労働者や失業者、ホームレスや簡易宿泊施設など、すぐそばが観光地とは思えないような、風景が広がっています。

    よくよく見れば、お年寄りの姿が多く見受けられ、高齢者問題とリンクして考えずにいられません。
    こういうとこほったらかしにして、テレビ出てる場合じゃないんじゃないの〜。
    と、やや引き気味に中田市長を見ちゃうんですが。

    せちがない世の中ですが、せめてお年寄りには楽して暮らしてほしいなーと思う、今日この頃です。

  • 水道橋にある、『アテネ・フランセ文化センター』です。<br />5月27日まで上映されていた、映画。<br />イスラエル・パレスチナ問題に理性の声を投げかけ続けた、知識人、故エドワード・サイードさんの半生と、彼の周辺の人たちに対するインタビュー、パレスチナの現状を綴ったドキュメンタリーフィルム『OUT OF PLACE』を、観に行ってきました。<br /><br />ネットで公開されている地図が、えらく大雑把で、いきなり迷いましたが、何とか無事に到着!<br /><br />

    水道橋にある、『アテネ・フランセ文化センター』です。
    5月27日まで上映されていた、映画。
    イスラエル・パレスチナ問題に理性の声を投げかけ続けた、知識人、故エドワード・サイードさんの半生と、彼の周辺の人たちに対するインタビュー、パレスチナの現状を綴ったドキュメンタリーフィルム『OUT OF PLACE』を、観に行ってきました。

    ネットで公開されている地図が、えらく大雑把で、いきなり迷いましたが、何とか無事に到着!

  • ビンラディンを口実とした、アメリカのイラク侵攻の前後に、彼の著作にふれ、「えらい、はっきり言う人だなあ」と、好感を持ち、彼の著作を読み漁っているうち、ご本人の急死の知らせに、驚いたという経緯があります。<br /><br />追悼会をかねた、NHKでお蔵入りにされたサイードのインタビューフィルムの上映会があり、その席で、<br />「いつか日本のどっかの大学で、彼の講演会の可能性あるんじゃないかと、想像していた。彼の後に続く人たちの著作があれば、翻訳してほしい」<br />と、発言したのが、なんだか懐かしく思えた。<br /><br />実際にはネット上で、サイードの主張を汲んだサイトが結構あるので、関連書籍の検索には事欠かなかったけど、やっぱり、本人の話をじかに聞いてみたかったなあ・・。<br /><br />映画としては、別に面白いものではないのですが、どうしたら報復の連鎖を解きほぐすことが出来るのか、考えさせられる作品でした。<br /><br />そんでは、また。

    ビンラディンを口実とした、アメリカのイラク侵攻の前後に、彼の著作にふれ、「えらい、はっきり言う人だなあ」と、好感を持ち、彼の著作を読み漁っているうち、ご本人の急死の知らせに、驚いたという経緯があります。

    追悼会をかねた、NHKでお蔵入りにされたサイードのインタビューフィルムの上映会があり、その席で、
    「いつか日本のどっかの大学で、彼の講演会の可能性あるんじゃないかと、想像していた。彼の後に続く人たちの著作があれば、翻訳してほしい」
    と、発言したのが、なんだか懐かしく思えた。

    実際にはネット上で、サイードの主張を汲んだサイトが結構あるので、関連書籍の検索には事欠かなかったけど、やっぱり、本人の話をじかに聞いてみたかったなあ・・。

    映画としては、別に面白いものではないのですが、どうしたら報復の連鎖を解きほぐすことが出来るのか、考えさせられる作品でした。

    そんでは、また。

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この旅行記へのコメント (4)

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  • okuyanさん 2008/07/08 11:11:15
    ついつい読みきってしまいました。(^^;
    こんにちは!okuyanです。
    きっちーさんの人生の荒波体験記、なんだか共感を覚えてしまって徹夜で読み切ってしまいました。
    本当によく頑張られましたね。ご苦労様でございました。
    実は私めもこれまで2度転職経験があります。
    キャリアアップのための転職であれば素晴らしいのでしょうが、私めの場合は正直、現実逃避のための退職でした。
    まぁ、人によっては私めのような退職経験を情けないと思われるでしょうが、それもひっくるめて私自身の生き方なのだと現在は納得しております。
    退職に至る経緯は様々ですが、私めの過去の経験で共通しているのは『そこに居ちゃダメだ!』と“心の警鐘”が鳴っていたことでした。
    実際、退職したことが正しかったかどうかは判りませんが、退職したことで自分を振り返る機会を得られたことは間違いありませんね。
    海外へ旅をし始めたのも退職して落ち込んだ自分を奮起させる意味もあったんですね。いくら耐えられなくて辞めた職場でも、そこから逃げ出した自分をついつい責めてしまって・・・。
    でも、思い切って出た旅行のおかげで、狭くなって凝り固まっていた自分の視野を広げられました。
    現在の職場も決して褒められたものではないと思いますが、仕事に対する考え方というかスタンスが変わったので、ある意味『ズーズーしく』生きていけるんじゃないかと思っています。
    やっぱり私めにとって旅は『人生の再起動』なんだと思いますね。

    きっちーさんの旅行記、これからも楽しみにしています。(^−^)/

    きっちー

    きっちーさん からの返信 2008/07/08 12:33:05
    RE: ついつい読みきってしまいました。(^^;
    okuyanさん、こんにちは!
    書き込んで頂いた、旅行記(?・・いや、ジンセー旅行だ!)を久しぶりに読み返してみて、落ちました(笑)!
    読むだけで、フラッシュバックしてキツかったな〜。

    いまはもっぱら、おじいちゃん達に囲まれて、長時間で忙しくも、気持ち的にはのほほーんとストレスの発散できる職場でやっているので、自分を多少なりとも肯定してやれる場所で生きてるのが幸せなんだーと、チョット思っちゃいました。

    あいかわらず、まわりすべてが男性の職場ですが、性別関係なく、思ったことをびくびくせずに会話できる人間関係があるので、助かってます。

    まあ、性別のボーダーを越えすぎて、昨日も業者の人の搬入手伝ってる時に「小さいのにコレ重いよー。なに入ってるのっ」と騒いでたら、「男の子がなんだ!そんな重さくらいで!」といわれ、「オンナです!」と言い返したら、「なんだ、いまハヤリのニューなんとかってやつか?」と真顔で言われ、同僚に大笑いされました。
    くそー。この胸が見えないとは、節穴メ。

    okuyanさんと同じく、退職で頭がいっぱいの時は、「仕事キツイからって退職するなんて、自分は情けないやつだ・・・『これだから、オンナの仕事は続かねえよ』なんて、ウラで言われたりするんだろうな。再就職しても、こんなんじゃ辛くなったら、また逃げ出しちゃうのかな・・」と、ぐじぐじ悩んだりもしました。
    マックスの時は、厨房に行くのが苦痛で、少しでも寝なきゃと思うのに、アパートのカーテンから日がさしてくるのをじっと見ていた時期もありました。

    あの頃、okuyanさんのおっしゃる“心の警鐘”が鳴ったのだと思います。

    仕事をやめてパーッと日本を飛び出して、中国を渡り歩くうちに、「やっぱり、飯食ってかなきゃだし、『歯を食いしばって』とかは自分向いてないけど、できることしなくちゃね」と思えるようになりました。

    居心地の良い職場になれちゃうと、それはそれで不満をバンバン言ってしまいますが、あの精神状態に戻りたいとは思いません。
    これからもいろいろ、大変なことはあると思いますが、『なりゆきで生涯就職離脱組』(笑)は、お互いできることを、真剣にやっていきましょう。
    また、おじゃまします!

    きっちー


  • ジェームズ・ボンドさん 2006/06/06 23:05:47
    毎日、ムシャクシャするしムカつきます。
    公務員なのに、全く労務管理が出来ていない所におります。
    おかげで毎日、ムカついてます。
    また、あらゆる不公平にもハラが立ちます。
    雑誌を読んでると、編集者のページに「ファミレスに行くと、小さな子供がはしゃいで走り回っていた。気分を害しながらも今、この瞬間、同時刻に同じ年頃の子供が地雷で足を吹き飛ばされている。この二つには距離が離れすぎていて現実感がないが、どちらも現実なのだと思った」とありました。

    幼児の、海外での臓器移植を行う為の治療費を集める募金が幾つか行われています。
    その反面、テレビを見てると、セレブなんとかが「ン千万のアクセサリ」を自慢していたりします(ヤラセかハッタリなのでしょうが)。

    とにかく、最近は何にでもハラが立ちます。



    きっちー

    きっちーさん からの返信 2006/06/06 23:41:04
    RE: 毎日、ムシャクシャするしムカつきます。
    私も、『自分がマゾだったら、この厨房も意外と楽しいのかも・・・』と、あらぬ想像をしてしまうことがあります。

    食わせてもらうのもしんどいけど、自分で食べていくのも、大変ちゃ、大変ですよね〜。

    公務員って素人からすると、福利厚生がしっかりしてて、小さい子供がいても働けます!ってイメージがあるんですけど、そうでもないんですか?

    イラつくこともありますけど、ジェームズ・ボンドさんが引用されてた、地雷と子供の話を聞いちゃうと、「ちいせーなあ、わたし」と、ちょっと凹みました。
    ストレスがたまると、ついつい視野が狭くなってしまいますが、そうやって人の話に耳を傾ける姿勢って、大事ですよね。

    ずっと都民生活だったので、「せっかく横浜にいるんだから、もう少し歴史なんかも調べてみよう」と、5月29日におこなわれた「横浜大空襲の戦跡跡をめぐる」というツアーに参加してきました。
    横浜や神戸でも空襲があったのは、教科書で知ってはいたのですが、体験者の方から聞くと、ぜんぜんリアルさが違います。
    久しぶりに、お年寄りの話を聞いて、また違った角度から物が見えて、なんだかいい刺激になりました。

    4トラは、旅行好きの人たちの集まりですけど、いろんな世代の人たちが、それぞれ面白い見方をしているので、普段の生活範囲を超えていけるところが、好きです。
    ジェームズ・ボンドさんも、むかつくことを、どーんっと書いちゃってください!
    公務員の人が何にむかつくかって興味あります。
    公開するのがまずいようでしたら、メールでも(笑)。
    お待ちしてます!

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