![世界遺産ナスカ展が上野の国立博物館で開催されていることを知った。今年2月に旅の畏友H氏と共にナスカ現地を旅したので同氏を誘うと一緒に見に行こうという。<br /> 上野公園も久し振りの訪問である。何時もこの公園は賑わっているのだが、今日は修学旅行で上京してきた地方の中学生達であろうか数百人の生徒が屯していて壮観であった。<br /><br /> 西洋美術館の前を通ると構内にはにロダンの彫刻が数点いつものように置かれていて懐かしい。カメラを持っていたので撮影しておいた。<br /><br /> やがて国立博物館の前に来ると昔懐かしい蒸気機関車D51が鎮座していた。<br /> <br /> ナスカ展は2月に現地を訪問しているので馴染みやすく当時の旅情を思い出しながら見学した。今回のナスカ展はなかなか優れた企画で陳列の構成も一部と二部に分かれて以下のようになっていた。パンフレットから引用してみよう。<br />第1部 「ナスカー沙漠からのメッセージ」<br /> プロローグ、1自然 2暮らし 3ものづくりの文化と技術 4ナスカの日常生活 5ナスカ人の姿 6儀礼と音楽 7神々の世界 8戦争と首級 9誕生と再生 10パルパ谷ラ・ムニャで発掘された埋葬品 <br />第2部 「地上絵の謎」<br /> 1地上絵はなぜ描かれたのか?ーー考古学者の挑戦 2バーチャルで飛ぶ。ナスカの地上絵 <br /><br /> 今回は6才の子供のミイラを発掘されたままの状態でペルーより日本へ運び埋葬時の梱包を初めて日本で解きほぐし中に納まっていたミイラに科学の光をあてたのである。そして現代科学の粋を結集した測定機器を駆使してミイラの鑑定を行ったのである。その様子と過程と結果が図解して展示されており、大変勉強になった。<br /><br /> また会場では中学生達が陳列品の前でノートを広げ熱心にメモしている姿が印象に残る。<br /><br /> 帰りにアメ横通りを歩いてみたが相変わらず威勢のいい売り子の掛け声が飛び交い活気に満ちていた。先だって4月に中央アジア五ケ国周遊の旅にでたとき、各国のバザールを数多く見学したが、雰囲気には似た所が多い。アメ横は日本版バザールであるという印象である。<br /><br /> 陳列品とその解説をみながら歩いて受けた強烈な印象を記してみると以下の通りである。<br /><br />1.ナスカ人は好戦的な民族で戦争が日常茶飯事の如く行われ戦争を題材にした作品が多いこと。<br />2.戦争時には首級(トロフィー)狩が手柄として当然の如く行われており、画材にも首を切る場面とか切られた首そのものが多用されていること。<br />3.狩り取った首を加工装飾して儀礼に用いられたこと。 <br />4.幼児の頭を布等で縛って頭骸骨を変形させる風習のあったこと。<br />5.悪霊を追い出すために生きている人間の頭骨に穴を穿ったり、削りとったりする医療行為が日常よく行われていたこと。<br />6.土器の着色と図柄に特徴があること。<br />](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/07/00/650x_10070094.jpg?updated_at=1149204494)
2006/06/01 - 2006/06/01
3884位(同エリア4258件中)
早島 潮さん
世界遺産ナスカ展が上野の国立博物館で開催されていることを知った。今年2月に旅の畏友H氏と共にナスカ現地を旅したので同氏を誘うと一緒に見に行こうという。
上野公園も久し振りの訪問である。何時もこの公園は賑わっているのだが、今日は修学旅行で上京してきた地方の中学生達であろうか数百人の生徒が屯していて壮観であった。
西洋美術館の前を通ると構内にはにロダンの彫刻が数点いつものように置かれていて懐かしい。カメラを持っていたので撮影しておいた。
やがて国立博物館の前に来ると昔懐かしい蒸気機関車D51が鎮座していた。
ナスカ展は2月に現地を訪問しているので馴染みやすく当時の旅情を思い出しながら見学した。今回のナスカ展はなかなか優れた企画で陳列の構成も一部と二部に分かれて以下のようになっていた。パンフレットから引用してみよう。
第1部 「ナスカー沙漠からのメッセージ」
プロローグ、1自然 2暮らし 3ものづくりの文化と技術 4ナスカの日常生活 5ナスカ人の姿 6儀礼と音楽 7神々の世界 8戦争と首級 9誕生と再生 10パルパ谷ラ・ムニャで発掘された埋葬品
第2部 「地上絵の謎」
1地上絵はなぜ描かれたのか?ーー考古学者の挑戦 2バーチャルで飛ぶ。ナスカの地上絵
今回は6才の子供のミイラを発掘されたままの状態でペルーより日本へ運び埋葬時の梱包を初めて日本で解きほぐし中に納まっていたミイラに科学の光をあてたのである。そして現代科学の粋を結集した測定機器を駆使してミイラの鑑定を行ったのである。その様子と過程と結果が図解して展示されており、大変勉強になった。
また会場では中学生達が陳列品の前でノートを広げ熱心にメモしている姿が印象に残る。
帰りにアメ横通りを歩いてみたが相変わらず威勢のいい売り子の掛け声が飛び交い活気に満ちていた。先だって4月に中央アジア五ケ国周遊の旅にでたとき、各国のバザールを数多く見学したが、雰囲気には似た所が多い。アメ横は日本版バザールであるという印象である。
陳列品とその解説をみながら歩いて受けた強烈な印象を記してみると以下の通りである。
1.ナスカ人は好戦的な民族で戦争が日常茶飯事の如く行われ戦争を題材にした作品が多いこと。
2.戦争時には首級(トロフィー)狩が手柄として当然の如く行われており、画材にも首を切る場面とか切られた首そのものが多用されていること。
3.狩り取った首を加工装飾して儀礼に用いられたこと。
4.幼児の頭を布等で縛って頭骸骨を変形させる風習のあったこと。
5.悪霊を追い出すために生きている人間の頭骨に穴を穿ったり、削りとったりする医療行為が日常よく行われていたこと。
6.土器の着色と図柄に特徴があること。
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西洋国立美術館
ダビデの像 -
西洋国立美術館
少女の像 -
西洋国立美術館
ロダンの地獄門 -
西洋国立美術館
ロダンのカレーの市民 -
西洋国立美術館
ロダンの考える人 -
上野公園でロボットにバイオリンを演奏させる外国の大道芸人
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国立博物館前の蒸気機関車D51
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ナスカ展のパンフレットより引用した土器
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ナスカ展のパンフレットより引用したサルとキツネ
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ナスカ展のパンフレットより引用した漁師の壺
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ナスカ展のパンフレットより引用した首級を持つ人物とナスカの首級
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ナスカ展のパンフレットより引用した交合する男女
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ナスカ展のパンフレットより引用したビーズのネックレス
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ナスカ展のパンフレットより引用した
左ハチドリ 右コンドル -
ナスカ展のパンフレットより引用したバーチャルで飛ぶナスカの地上絵
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アメ横の光景
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