鰯雲が輝くとある日～硅化木紹介～

2005/07/31 - 2005/07/31

敦煌で色々観て知って感じて・・・
これまでに何気なく見ていて、ここで本物を知ってから驚き感心した物があります。
普段は手の平サイズか床の間サイズ、有っても田舎の豪邸の玄関先にあるような切株の置物くらいの物かと思っていた『硅化木』。
夜市で軒先をお借りしている藏寶齋には、この硅化木（樹化石）が、色んな形で沢山置いてあるんです。

エリア 敦煌(中国)

今朝は快晴！
部屋の窓から沙州南路を見ると、空には雲一つありません。
夏、真っ盛りですね。

表に出てみると、いつもの敦煌大厦が、青空の下で誇らしげに輝いていました。

余りにも暑すぎるので、もう部屋に戻りました。

部屋に戻って、爺ぃから貰った巨峰を食べようと思いましたら、何だか形が良くって、つい写真に撮ってみたくなりました。(^^；

適当に置いたので、被写体の構図は悪かったのですが、採光具合は最高で、こんなに美味しそうに撮れました。(^^　（え、マズそうだって？カンベン・・）
なので、撮った後はしっかり全部平らげてしまいました。(~~；

さーて、今日も出勤です。
一日天気が良かったので、夕方の日差しもご覧の通り。。。雲が多くなっていますが、コレはいつもの事です。
明日もきっと暑いんでしょうね〜・・・

・・・って、アルバムがもう終わりみたいなフレーズですね。
まだまだ続きますよ。

輝く鰯雲。
シルクロードに沿って出来た、雲のロードみたい。

出勤途中、少女がぬいぐるみのように抱えていた犬が、とても可愛いので取らせて貰った。

元気よく動くのでピンボケ・・・(＠＠；

カメラが動きに反応できず、どこにもピントが合っていない(ーー；

店舗に到着後は、２人でセッティングをしなければいけない。
ココは夜市の時間だけ許された展示場所。普段は普通の生活道路なので、毎日片付けて帰らなければいけないのだ。
結構面倒くさい。。。(ーー；

お客が少ないので、綺麗になっているウチに写真を撮っておいた。

留個記念！

正面からも。
ん？後にシャツをめくって腹出しの老王が見えます。

こやつ、ちょっと暑くなると何時もこんな感じ。
で、隣に座っている奥さんに注意される。。。
で、「煩い！」って口答えして簡単な喧嘩になる。。。(--；
かなりワンパターンな毎日・・・

夜の９時で、やっとこさ夕焼け。。。(＠＠；
同じ国の北京なら、もうとっくに真っ暗ですよね。

天気が良かった日は、西日のパワーも凄いです。

では、後にあるこの老王のお店、藏寶齋に並べてある硅化木を少しご紹介します。

初めは店先の物から。
高さ６５ｃｍ位で、台座の切株は全て特注品です。

少し短めで、高さ４５ｃｍ前後のもの。
上面図も付けておきますね。

この図面は、老王に頼まれてメールで注文先へ送った画像。シーズンオフには全て完売。
こまちゃん様々ですが、マージンはないよ。(~~；
オヤジ、ケチだから。。

断面をしげしげ見ると、「原来這個就是樹木変成化石・・（なるほど、本来は樹木だったのが化石になったんだ・・）」と納得できます。(^^

これくらいになると、もう一人では動かせません。
撮影時には、方向を決める為に、老王と２人でズラしながらやっと動いたって感じでした。。。

コレも大きい。。。
ちょっと細めですが、数少ない樹皮が残っている物の一つですね。
天変地異の環境により変わりますが、かなりのものの樹皮が禿げてしまっています。

でも、加工品にしたり研磨して艶々にしたりして売られる場合が殆どですので、こんな形の所謂「原木」として出ている事は少ないです。

・・・と言うよりも、この硅化木、基本的に国家指定の販売禁止文物なんですよね。

加工品売り場の商品は、規制前の証明などで難を免れるんでしょうけど、ここのものは、所謂「採れたて」が多いので、、、

まあ、小さな町なので、役人も買いに来るくらいですから、取り締まりがあって無いような所ですね。
大抵の場合、買いに来たお役人様には差し上げているケースが殆ど。

彼らが店に来て値段を尋ねた商品は、即手下がチェックし、店の人間にサインを送り（色々な方法があるがナイショ）、日を改めて昼間に引き取りに来ます。
コレでそのお役人様が係わっている行政などに関しては、老王はかなり贔屓されるという筋書き・・・

もうどの位贔屓預金が有るんでしょうね、この髭坊主オヤジは。。。

こんな感じで並んでいました。

ネットで売れ出したので、結構商品が流れて、展示の様子も変わっていました。
ネット使ったお陰で、例年には無かった程の羽振りの良さ！この年で、５，６年の、イヤ、１０年分の収入は得たのでは無いでしょうか？

愛犬のパンパン。

おお！？お前は偽物かっ！？
お前はターミネーターのアンドロイドじゃないのか！？
目が同じ光り方してるぞ！！！
どの犬の毛皮と「MACTH！」したんだ！？

遅ればせながら、簡単に「硅化木」について語っておきましょう。

硅化木は、１億５千年ほど前の樹木が、天変地異により地面に埋まって仕舞った物のウチ、本来腐食する筈が、火山活動などの影響を受け、木の細胞内に充填された二酸化炭素などの影響で質量変化を起こし、その中でも、砂漠地帯の乾燥した環境に有ったものだけが、長い長い年月を掛けて木の成分が石化した。
変化が浅い物には、まだ樹皮の質感が残っていたり、年輪が確認出来る物もある。
完全に石に変化した状態で硬度が高くなり、玉（ぎょく）に変化したものが価値が高いとされている。

この２本は、王愛新老板が後日新たに仕入れたもので、一本の木が折れて３本になったもののようです。
一本のままでは、運搬できないでしょうね。（密猟同様、密採取ですから）

その３本は、この様に堂々と店舗先に並んでいます。
まるで、狛犬か仁王像の様な感じですね。。。(^^；
４?半のクレーン車をチャーターし、ここに立てたそうです。１００元/Ｈ

ちなみにこの硅化木のお値段は、１０万元（1,410,000日本円）だそうです・・・(＠＠；
商談後は、半分くらいの５，６万元で売るんでしょうね。。。
（アンタ、幾らで仕入れたのよ・・怖くて言えません。。。(＞〜＜；）

高さ：１９０ｃｍ。
断面：５０ｃｍ×３５ｃｍ（一寸平べったい）
重さ：・・・？？？

でもって、支っかえには板っきれが咬ましてあるだけ。転んで誰かにのしかかったりでもしたら、大変な事になるでしょうね。

高さ：前１５０ｃｍ／後２１０ｃｍ
断面：前５０×３５ｃｍ／後３５×２５ｃｍ
重さ：前？？？／後？？？

夜市で夜に来てみたら、下の部分をセメントで固めてありました。
それでも押したらお終いでしょうね。。。

幸い、最後まで倒れずに居りました。
電話で聞いたら、「あれも売れた」とは言っていましたが、堂々と置いていた都合上、髭坊主オヤジの面子も掛かっているでしょうから、真意の程は判りません・・・

以上、ちょっと変わったアルバムでした。