シベリア鉄道もいよいよ終盤

1993/10/05 - 1993/10/07

サンクトペテルブルグは雨だった、
別の列車で来たフィリップはすでにホテルにチェックインしていた。３人で夕食を約束して思い思いに市内観光をした、私とうさぎちゃんは街を歩いた後あの有名なエルミタージュ美術館へ向かった、しかしお互いに見たい物も違うし別々に行動した、私は３時間をかけてゆっくり見た、うさぎちゃんは世界屈指の美術館を見るためにこのコースを選んだそうで、聞くところ、ロマノフ王朝の女帝が密かに集めたダ・ビンチ、ラファエロ、ミケランジェロ、ゴッホ、ピカソなど逸品がずらり・・・、とにかく大きい、全室見ると徒歩で３０ｋｍぐらいあるそうだ、夕食は一緒に贅沢にとった、スープ、ストロガノフ、ステーキ、キャビヤも大盛り頼んだ！ひとり当たり７０００ルーブル（６００円）、ウラジオストックで両替した１００ドルがまだ残った、３人にとってはここが最後の晩餐だった、お互いに固い握手をして再会を約束した。私は翌早朝レニングラード駅初ヘルシンキ行き列車に乗った、いよいよシベリア鉄道も残り少なくなってきた、車内で知り合った多くの人々、親切にしてくれた車掌のおばさん・・・２度とあうことのない別れが待っている、ついに終着駅についた、９２９７ｋｍ、１５７時間にも及ぶシベリア鉄道の旅、大きな目標を成し遂げたときはいつも征服感（満足感）にひたるのだが今回は違う、何か「ポカーン」と穴が空いたような気がする。出来ることならこのままずっと走り続けたい！

エリア サンクトペテルブルク(ロシア)

ペテルブルグの公園・落ち葉の絨毯

エルミタージュ美術館

最後の晩餐・サンクトペテルブルグのホテル
キャビアをいっぱい食べた

室数１５００もあるエルミタージュ美術館

ロシア最後の駅