2006/04/13 - 2006/04/24
35945位(同エリア48500件中)
きっちーさん
4月中旬のある日。
ポストに1枚の封筒が届きます。
差出人は、アパートを契約した不動産屋さん。
「なんだろ?賃貸契約の更新は、まだ1年先だしなあ」
中には、パソコンで作られたチラシが、1枚。
端に手書きで、時候の挨拶と短い文章が、書いてあります。
内容は・・・・。
『本日は、新しい、楽しい、世界へのご招待をお持ちしました』
新しい、楽しい世界?
チラシには、英語で『バーチャル フライト トゥ ザ テンワールド』。
下に『横浜支部主催 英語セミナー(十界への仮想旅行)』とあります。
英語セミナー??
どこら辺が、楽しい世界?
よくよく見てみると、片隅にローマ字で『Souka Gakkai』。
うわっ。
不動産屋さんに、宗教勧誘されちゃったよ。
まあ、アパートの大家さんが、学会の会員であることは、毎日5部も配達されてる、聖教新聞で知ってはいたのですが。
創価高校を目指して受験戦争に挑もうが、池田大作の著書を買いまくろうが、ぶっ高い仏壇を購入しようが、公明党に投票しようが、それは個人の自由ですので、宗教についてもまったく同様に、その人の一部分として理解しています。
ようするに、誰が何を信仰しようと、「〜教を信じている」ことで、その人を変な目で見るようなまねはいたしません。
ただし、私自身は、無宗教。
理由は、みっつあります。
?神の実在を、証明できた宗教はない。
どこの宗教も神が住んでいる世界や、その存在についてまことしやかに語りますが、神自体をいま、ここに、人前につれてこられる宗教はない。
つまり、いるいないが、ぶっちゃけはっきりしない。
?百歩譲って、神がどっかに実在したとして、その万能性を信じられない。
神は何でも知っていて、なんでもできる。
あらゆる事態は、不幸な出来事であっても、神の深い考えがあってのことである、なーんてことが、納得できません。
世界の紛争地域、「先住民」と呼ばれる人たちの歴史、過去の戦争犯罪など、こんなことを万能な神のコントロールの元だとするなら、そんな神とは気が合いそうにありません。
また、いても万能じゃないなら、いろいろ祈られる方も、きっと迷惑でしょう。
?誰かに誰かの「完全な代弁」を行なうことができるのか?
あらゆる宗教は、神の希望に沿った行動を要求しますが、それを提示する宗教指導者は、絶対に間違うことがないのか?
神だろうがなんだろうが、自分ではない赤の他人の「完全な代弁」が、本当にありえるのか?
などという、とりとめもない疑問が、どんなありがたそうな事を聞かされても、頭から離れません。
そんなわけで、このチラシも、メモ代わりに使われてしまうのでした。
さて、調理師さんたちの『お説教』には、特徴があります。
説教と言っても、叱るほうの説教ですけど。
なんといっても一番多いセリフは、ひとつ。
「もう、やらせてもらえねえぞ」
?????
どういう意味かと申しますと、何か失敗をしたり、先輩の気に入らないやり方をしたときに、言われちゃうんです。
打荷の仕事量は、やたらと多く、その一部は他の部署の仕事の肩代わりだったりします。
鍋の仕事や板の仕事を、「やらせてもらっている」という扱いで、打荷がおこなっています。
もちろん、「やらせてもらっている」というのは建前で、嫌ならやらなくていい、などという事は無く、ほとんど強制なのですが。
もちろん勉強にはなるのですが、量が多くてやりきれないと、このお説教が始まります。
だいたいのやり方がわかってしまうと、別のことをやってみたくなるし、「やらせてもらえない」というのも、それはそれでアリかなぁ・・。
などと、不埒な考えが思いっきり頭をよぎります(笑)。
「もう、やらせてもらえねえぞ」
などと言う割には、どこの部署も仕事が増えるのはごめんらしく、実際にやらせてもらえなる、という事態には至りません。
ただし、「打荷」自体の仕事は別で、他の部署の先輩が口出ししてきて、「やらせてもらえなくなる」という事態が起こります。
以前いた洋食の厨房とは違い、男性の体力にスタンダードが合わされているこの職場は、体力面で女性には不利になりやすい状況が、うまれます。
たとえば、「早番」のシフト。
文字通り、他の人より早めに来て、いろいろ開店までの準備をする担当です。
この「早番」。
メインはなんといっても、鳥ガラのボイルです。
180kgの大量のニワトリのボイルを、制限時間内に使った鍋やガス台、床の掃除も含めて、終わらせなければいけません。
ゴールデンウィーク直前の現在は、どんどん増えてなんと200キロ!
鍋のサイズもあるので、一気にはできず、5キロずつ3つの鍋に分けて、ボイルしていくのですが、重くてとてもスピーディーにはいけません。
男性にとっても決して楽な仕事ではないのに、筋肉量が違う女性にはかなりハードになります。
生のニワトリなので、血液はコックコートにつくし、生臭いし、重いし、もうちょっと楽なやり方は無いのかなあ、とゲンナリしてしまいます。
少しでも効率よくやろうと、自分なりのやり方を模索すると、先輩の逆鱗に触れます。
「そんなやり方でやれって、誰が言ったんだ」
と、今までどおりのやり方を要求する、板のジギルとハイドのKさんが、打荷の先輩にねじ込みます。
「おまえら、あんなのに、やらせんなよな」
「あいつなんか、この厨房にいらねえんだよ」
辛らつな嫌味を鼻先で平然と、聞かされたりします。
打荷の先輩たちは、割とその点では、自由にやらせてくれるほうなので、困りきった様子です。
しかし、部署は違えど、ジギルとハイドのKさんは先輩。
結局、早番を外されることが、決定したそのとき、鍋の副主任もう一人のKさんがふらりとやってきます。
「どうしたの」
この鍋のKさん。
気分屋なところがあり、普段はひょうきんで面白い人なのですが、不機嫌なときは無口でイライラ、あまり近寄りたくないタイプに大変身してしまう人物です。
それも結構定期的に、ご機嫌斜めになるので、
「この人は、『不機嫌な状態』が『安定した状態』でもあるんだな」
と、なんとなく思っておりました。
ただし、男女でえこひいきしたりとか、理不尽なことは要求しない人なので、同じKでも、こっちのKさんの方が私の中では評価が高い人でもあります。
でも、不機嫌なときは、近寄りませんが(笑)。
話を聞くと、いつにもまして不機嫌そうな表情を浮かべた、Kさんは腕組みしながら、集まっている打荷の面々をにらみます。
「ンなこと言ったって、やらせねえと出来ねえじゃねえかよ!」
シンクで洗い物をしながら聞き耳を立てていた、わたしはビックリです。
と、いうのもこの厨房では、誰かが否定的な決定を下したとき、それに異を唱えることは、裏ではともかく、公けではやりにくい空気があるからです。
どんなに理不尽でも、誰かの説教に口は出さない、という暗黙のルールがあるわけです。
そんな渦中で不機嫌なKさんが堂々と反対意見を口にしたので、まわりも少し驚いた様子です。
まさか、味方してくれてるわけでもないでしょうが、「できてない」ことを「やらせろ」というのは、めずらしいを通り越して、意外な意見なのです。
ねじ込んでいたジギルとハイドのKさんが、あわてて何か訴えると、不機嫌なKさんは少し考えて、
「じゃあ、テストすればいいだろ。それで出来ないんなら、早番、やめさせろ」
と、答えます。
不機嫌なKさんは、ジギルとハイドのKさんより若いのですが、厨房歴が長いので立場が上。
つまり、これは上司の決定にあたります。
こうして、テストの日が決まり、嫌々ながら(笑)わたしも挑戦したわけですが、数々の改善点を指摘され、一時的に早番を外されます。
この早番というのは、業務時間内にきちんと教えてもらえるものではなく、自分の休日にわざわざ店に来て、ほとんど見て覚えるモノなので、当然回数こなさなきゃうまくは出来ません。
仕込むものも、日によって違うので、臨機応変に出来ないと時間内に終わりません。
つまり、慣れが必要なのです。
不機嫌なKさんは、よく考えれば至極妥当なことを言ってくれたのです。
外されたものの、チャレンジを続け1ヵ月後には何とかもとのさやに収まり、土日以外の早番続けております。
「テメ、どこ見てんだよ!みりゃわかんだろっ!」
相変わらず、Kさんは不機嫌です。
口も悪いし、近寄ると噛み付く、取り扱い注意の人物です。
しかし、この人のおかげで、とりあえず今のところは、続けていけてます。
ヨカッタ、ヨカッタ。
でも、『お説教』を受けないようにこなせるのが、一番なんですけどネ☆
本日はここまで!
-
上野の国立博物館へ行ってきました。
無宗教にこだわってる割りは、浅い知識しかもっておりませんので(笑)、ちょっとは教養を深めましょう。
ゴートゥー「最澄と天台の国宝」展。
天台宗は、空海の真言宗よか私的に、マイナーなイメージがあるのですが、仏像は様式にとらわれないものもある、と聞いているのでどんなもんか、見物に。
というよりは、今回32年ぶりに一堂に会す、「六道絵」が見たかったんですが、4月16日で展示換えと聞いていたので、ちょっとがっかし。
まあ、しょうがないっすね。
行きやしょう。
新宿のガード下付近の金券ショップで、当日券1300円のところを、890円で購入。
新宿、最高。
新宿の紀伊国屋でウロウロしていたら、上野駅到着が4:00に!
やばいぞ、急げ!! -
噂にたがわず、面白い仏像が多い!
上半身はフツーなのに、下半身は踊ってるとしか思えない、みょーな仏像。
巨乳な仏像。
展示直前に盗まれてしまい、「関連情報をお持ちの方はご連絡ください」の曼荼羅図(のカラーコピー)!
ウケ狙いかしら???
経典や古典資料なんかは、全然わからないのですが、絵画や彫刻なんかは、見ごたえありです。
お目当ての、15幅の六道絵はもう撤去されてしまっていましたが、3幅の六道絵(地獄絵)と、天道・人道・阿修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道セットの六道絵の展示が残っていました。
地獄絵のほうは、だいぶ痛んじゃってて、CGで再現したのを並列してもらえたら嬉しいのですが、多少ハゲててもすごい迫力。
必見です。
面白かったのは、龍や鳳凰が「畜生道」に、カテゴライズされていたこと。
龍と象とが一緒でいいのか??
見物客の人たちも、ヒソヒソ言い合っていました。
しかし、です。
こういっては何ですが、最終目標の「極楽浄土」や「天国」って、一般庶民にとって良い所なんでしょうか?
ちょっと考えてみると、行ける人って、煩悩やら欲望やらを捨てちゃったメンバーなわけですよね?
そうすると、「極楽浄土」や「天国」って『願望や欲望が、かなう場所ではない』ということになります。
入るために捨てた欲求がかなう場所、それじゃあ論理的に矛盾しちゃいます。
好きなミュージシャンや、初恋の相手と天国で暮らしたい。
歴史をさかのぼって、アジアや中東をぶらぶら旅してみたい。
なーんていう野望も、当然色欲だの煩悩だのに入ってしまい、叶うことはなさそうです。
つまり、宗教的禁忌がある場合、その宗教が目指す場所にはそれが無い、ということになります。
「極楽浄土」や「天国」って、響きはいいんですけど、実際に行ってみたら、庶民の私にはありえないくらい退屈な所かもしれません。
考えてみると、「極楽浄土」や「天国」の具体的な様子って、「地獄絵」のような具体的描写に出会った覚えが無い気がします。
「極楽浄土」や「天国」の詳細について。
信者の人はその点、クリアに理解した上で入信しているのかしら?
聞いてみたくてウズウズしてきますが、いきなり見に来ている人を捕まえて、
「信者?ひょっとして信者?」
なんて聞けないので、この謎は解けないのでありました。
トラベラーさんの中で、宗教者や信者の方がいたら、その辺どうなのか教えてください。
そいでは、また!
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この旅行記へのコメント (2)
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- ジェームズ・ボンドさん 2006/05/17 13:10:24
- エッセイみたい
- 面白く読ませていただきました。
こちらは「神も仏もあるものか」という考えの持ち主です。
ヨーロッパなど行くと、宗教が政治や文化と深く結びついているのを感じます。
だから外国のスリラー・ホラー映画でキリスト教がベースになっている物なんか、全く怖くないし。
封建的な雰囲気が嫌いなので、厨房など行ったら中華鍋で大暴れしてしまいそうです。
- きっちーさん からの返信 2006/05/18 22:58:08
- RE: エッセイみたい
- 「ジェームズ・ボンド」さんが、「封建的な雰囲気が嫌い」というのは、インパクトがありますね!
たまたま宗教の話を載せてみたら、思いがけず盛り上がったしまいましたが、宗教にはまろうと、通販に凝ろうと、誰かに負担をかけない限りは、個人の自由なので、ちょっと言い過ぎたかなーと、反省しています。
でも議論は面白かったので、また話題になりそうなテーマがあったら、何でも書き込んでくださいませ。
読んでいただいてありがとうございました。
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