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奥岳の朝露踏み分け屋久鹿の声ぞ恰も女性の悲鳴  <br /><br />朝起きてまずすることといえば、小用。<br />トイレは小屋の外。<br />小屋から出ると、暗闇の登山道の奥の方から何やら女性の叫び声。<br />まあ事件などはあるはずもなく、鹿の鳴き声だった。<br />木々の間から見上げる未明の空に星が瞬いている。<br />ヘッドランプを灯しながら小用を足す。<br />そんな一日の始まり。  <br /><br />この日は、標高1470mの新高塚小屋から屋久島最高峰かつ九州最高峰の宮之浦岳1936mのピークを踏み、1380mの淀川小屋まで縦走。<br />屋久島の山の中で、寝て起きて、登って下りて、そしてまた眠りに就く一日。

屋久島で修行中。−屋久島縦走記(三)

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2005/11/23 - 2005/11

1128位(同エリア1728件中)

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高級和牛の会のかい

高級和牛の会のかいさん

奥岳の朝露踏み分け屋久鹿の声ぞ恰も女性の悲鳴 

朝起きてまずすることといえば、小用。
トイレは小屋の外。
小屋から出ると、暗闇の登山道の奥の方から何やら女性の叫び声。
まあ事件などはあるはずもなく、鹿の鳴き声だった。
木々の間から見上げる未明の空に星が瞬いている。
ヘッドランプを灯しながら小用を足す。
そんな一日の始まり。  

この日は、標高1470mの新高塚小屋から屋久島最高峰かつ九州最高峰の宮之浦岳1936mのピークを踏み、1380mの淀川小屋まで縦走。
屋久島の山の中で、寝て起きて、登って下りて、そしてまた眠りに就く一日。

  • 4:30起床。<br />寒気に覆われれば雪になることもあるという11月下旬だが、前日同様、雪の降る気配は全くない。<br />朝飯は山菜おこわとたまごスープ。<br />おそらく宿泊者の中で一番に小屋を出る。<br />6:18、未だ明けきらず。

    4:30起床。
    寒気に覆われれば雪になることもあるという11月下旬だが、前日同様、雪の降る気配は全くない。
    朝飯は山菜おこわとたまごスープ。
    おそらく宿泊者の中で一番に小屋を出る。
    6:18、未だ明けきらず。

  • 6:40過ぎ、宮之浦歩道第一展望台。<br />雲の切れ間からさらに遠くの雲が紅く輝く東の空。

    6:40過ぎ、宮之浦歩道第一展望台。
    雲の切れ間からさらに遠くの雲が紅く輝く東の空。

  • 第二展望台へ。<br />そろそろ日の出の時刻のはずなのに、<br />霧に閉ざれた暗い現実・・・。<br />これから一日の天気が心配。

    第二展望台へ。
    そろそろ日の出の時刻のはずなのに、
    霧に閉ざれた暗い現実・・・。
    これから一日の天気が心配。

  • 宮之浦歩道を行く。<br />さすが世界遺産、さすが深田百名山。<br />稜線上でも整備が行き届いている。<br />手厚い保全を必要としなければならない現実があるのだろうけど。

    宮之浦歩道を行く。
    さすが世界遺産、さすが深田百名山。
    稜線上でも整備が行き届いている。
    手厚い保全を必要としなければならない現実があるのだろうけど。

  • 第二展望台と平石の間の小ピーク。<br />太陽が出てきそうになったものの、<br />またも白い霧に包まれる。<br />そして霧よりも白い枯存木。

    第二展望台と平石の間の小ピーク。
    太陽が出てきそうになったものの、
    またも白い霧に包まれる。
    そして霧よりも白い枯存木。

  • どこまで登ってくるのか、<br />稜線上のヤクシカ。白い尻。

    どこまで登ってくるのか、
    稜線上のヤクシカ。白い尻。

  • 平石岩屋の向かい側の岩。<br />いろいろな形の岩が稜線のあちこちに。

    平石岩屋の向かい側の岩。
    いろいろな形の岩が稜線のあちこちに。

  • 平石を過ぎ、さらに進む。<br />怪しい雲の奥に翁岳が浮かび上がる。

    平石を過ぎ、さらに進む。
    怪しい雲の奥に翁岳が浮かび上がる。

  • 天候は回復するのか。<br />森林限界を越え、笹の中の一本の縦走路が先へと続く。

    天候は回復するのか。
    森林限界を越え、笹の中の一本の縦走路が先へと続く。

  • 変化が兆す。<br />朝日を背にして稜線が明瞭になってくる。

    変化が兆す。
    朝日を背にして稜線が明瞭になってくる。

  • 雲が上がっていく。<br />焼野三叉路から仰ぎ見るネマチの岩稜。

    雲が上がっていく。
    焼野三叉路から仰ぎ見るネマチの岩稜。

  • さらに正面には宮之浦岳。<br />山頂まであと僅か。

    さらに正面には宮之浦岳。
    山頂まであと僅か。

  • 宮之浦岳に直接向かわず、横に逸れて永田岳を目指す。<br />焼野三叉路から歩くこと30分強、九州第二の高峰・永田岳山頂へ。<br />この日の登山者のうちで一番早く永田岳のピークを踏んだと思う。<br />正面には険しい姿の障子尾根。

    宮之浦岳に直接向かわず、横に逸れて永田岳を目指す。
    焼野三叉路から歩くこと30分強、九州第二の高峰・永田岳山頂へ。
    この日の登山者のうちで一番早く永田岳のピークを踏んだと思う。
    正面には険しい姿の障子尾根。

  • 遠くに目を移す。<br />海が見える。<br />山深い屋久島の頂から見る海。<br />あの永田浜からは、この永田岳がどのように見えるだろうか。

    遠くに目を移す。
    海が見える。
    山深い屋久島の頂から見る海。
    あの永田浜からは、この永田岳がどのように見えるだろうか。

  • 晴れた空の下、朝から歩いてきた稜線がきれいに並んでいる。

    晴れた空の下、朝から歩いてきた稜線がきれいに並んでいる。

  • そして、永田岳に対峙する宮之浦岳。

    そして、永田岳に対峙する宮之浦岳。

  • 永田岳を後にし、焼野三叉路に戻る。<br />永田岳山腹を転がりそうで転がらない、玉のような岩。

    永田岳を後にし、焼野三叉路に戻る。
    永田岳山腹を転がりそうで転がらない、玉のような岩。

  • 振り仰ぐ永田岳山頂。<br />岩の上には後続の人。

    振り仰ぐ永田岳山頂。
    岩の上には後続の人。

  • 永田岳と宮之浦岳の鞍部。<br />永田川の源流の小湿地。<br />直ぐに急流となって海へと流れ落ちる。

    永田岳と宮之浦岳の鞍部。
    永田川の源流の小湿地。
    直ぐに急流となって海へと流れ落ちる。

  • 今回の山行で最も爽快な光景。

    今回の山行で最も爽快な光景。

  • 島の山とは思えない。<br />緑の笹、白い岩、青い空。

    島の山とは思えない。
    緑の笹、白い岩、青い空。

  • 焼野三叉路からいよいよ宮之浦岳へ。<br />この花が何かご存知の方、教えてください。

    焼野三叉路からいよいよ宮之浦岳へ。
    この花が何かご存知の方、教えてください。

  • 岳参り。<br />宮之浦岳山頂の祠。

    岳参り。
    宮之浦岳山頂の祠。

  • さっきまで晴れていたのに、宮之浦岳の山頂が近付く僅かな時間に雲の中。<br />10:43、遂に山頂へ。<br />山頂から縦走路を振り返る。<br />反対の淀川方面から登ってきた人たちと山小屋について情報交換。

    さっきまで晴れていたのに、宮之浦岳の山頂が近付く僅かな時間に雲の中。
    10:43、遂に山頂へ。
    山頂から縦走路を振り返る。
    反対の淀川方面から登ってきた人たちと山小屋について情報交換。

  • 足元には安房川の源流部。

    足元には安房川の源流部。

  • 宮之浦岳山頂1936m+αmで修行。

    宮之浦岳山頂1936m+αmで修行。

  • 宮之浦岳山頂で再び晴れ上がるのを待ったが、一向に晴れない。気温も下がる。<br />諦めて先へ進む。<br />左は翁岳、右は栗生岳。<br />ここから先は宮之浦岳登頂最短コースのため、これまでの静かな縦走から一転して団体客に遭遇することになる。<br />【例1:画像右下の大行列】

    宮之浦岳山頂で再び晴れ上がるのを待ったが、一向に晴れない。気温も下がる。
    諦めて先へ進む。
    左は翁岳、右は栗生岳。
    ここから先は宮之浦岳登頂最短コースのため、これまでの静かな縦走から一転して団体客に遭遇することになる。
    【例1:画像右下の大行列】

  • ガスの中の単独行。<br />森林限界上の稜線を上り下り。<br />投石平付近の清水。

    ガスの中の単独行。
    森林限界上の稜線を上り下り。
    投石平付近の清水。

  • 黒味岳への分岐で昼食後、ちょっと寄り道。<br />目指すは黒味岳。<br />登るにつれて見えてきたのは、山頂にトーフ岩を乗せる高盤岳と眼下の湿原・花之江河。

    黒味岳への分岐で昼食後、ちょっと寄り道。
    目指すは黒味岳。
    登るにつれて見えてきたのは、山頂にトーフ岩を乗せる高盤岳と眼下の湿原・花之江河。

  • 岩の山頂、黒味岳。<br />風が強く、煽られて落ちやしないかと怖い。<br />そして独り、フォー!と叫ぶ。<br />相対するは宮之浦岳。<br />登っても何も見えなかった宮之浦岳。<br />永田岳でも黒味岳でも、眺めた時には見えた宮之浦岳。

    岩の山頂、黒味岳。
    風が強く、煽られて落ちやしないかと怖い。
    そして独り、フォー!と叫ぶ。
    相対するは宮之浦岳。
    登っても何も見えなかった宮之浦岳。
    永田岳でも黒味岳でも、眺めた時には見えた宮之浦岳。

  • 黒味岳から下りる。<br />もうすぐ花之江河。<br />晴れた空は気持ちがいい。

    黒味岳から下りる。
    もうすぐ花之江河。
    晴れた空は気持ちがいい。

  • 黒味岳を借景に。<br />庭園のような花之江河。

    黒味岳を借景に。
    庭園のような花之江河。

  • 小さな池塘に広がる大きな空

    小さな池塘に広がる大きな空

  • 花之江河の少し下の小花之江河。<br />こちらも見事な庭園。

    花之江河の少し下の小花之江河。
    こちらも見事な庭園。

  • 小花之江河の杉の向こうに黒味岳。

    小花之江河の杉の向こうに黒味岳。

  • 奥岳の主稜線も花之江河も越え、あとは淀川小屋まで下るだけ。<br />きれいに切れ目が入っているトーフ岩。<br />トンカツにも見えるけど。

    奥岳の主稜線も花之江河も越え、あとは淀川小屋まで下るだけ。
    きれいに切れ目が入っているトーフ岩。
    トンカツにも見えるけど。

  • 標高も下がり、秋の森へと入っていく。

    標高も下がり、秋の森へと入っていく。

  • 淀川へ。<br />川とは思えないほど透き通る水。<br />鏡のように周りを映し出す水。

    淀川へ。
    川とは思えないほど透き通る水。
    鏡のように周りを映し出す水。

  • 瑞々しい苔と川の中の青空。

    瑞々しい苔と川の中の青空。

  • 今夜の寝床、淀川小屋。<br />休憩していたガイドから、人里離れた山奥に相応しい話を聞く。<br />1.この淀川のほとりに埋められた骨壷とそれにまつわる怪奇現象。<br />(掘り起こして病気になってしまった人がいるんだとさ。)<br />2.屋久島の山に棲むという「山姫」。<br />(血を吸うらしい。子供の頃山姫にさらわれたおっさんもいるんだとさ。)<br /><br />今夜はこの小屋で寝るんですけど・・・。<br />俺しか泊まらなかったらどうするんすか・・・。<br />怖いじゃないすか・・・。

    今夜の寝床、淀川小屋。
    休憩していたガイドから、人里離れた山奥に相応しい話を聞く。
    1.この淀川のほとりに埋められた骨壷とそれにまつわる怪奇現象。
    (掘り起こして病気になってしまった人がいるんだとさ。)
    2.屋久島の山に棲むという「山姫」。
    (血を吸うらしい。子供の頃山姫にさらわれたおっさんもいるんだとさ。)

    今夜はこの小屋で寝るんですけど・・・。
    俺しか泊まらなかったらどうするんすか・・・。
    怖いじゃないすか・・・。

  • さすがに水が豊富。<br />小屋の裏の沢から水を汲んで晩飯の支度。<br />今夜はフリーズドライのカツ丼。<br />いや、カツ丼風と言うべきか…。

    さすがに水が豊富。
    小屋の裏の沢から水を汲んで晩飯の支度。
    今夜はフリーズドライのカツ丼。
    いや、カツ丼風と言うべきか…。

  • 夕食後(といってもまだ18時前)、<br />淀川の橋から眺める夜へと移る時間。<br />日の暮れた小屋には10人程が泊まる。<br />安心して19時就寝。<br />夜の間も幾人か小屋に入ってきた。<br />(山姫じゃないはず・・・。)<br />夜の間も寒くはなく、はぎさんから借りてきたランタンも使うことがなく済んだ。<br /><br />【縦走2日目の行動記録】<br />新高塚小屋6:18→焼野三叉路8:13<br />焼野三叉路8:24→永田岳9:07<br />永田岳9:21→焼野三叉路10:00<br />焼野三叉路10:18→宮之浦岳10:43<br />宮之浦岳11:10→黒味岳分岐12:38<br />黒味岳分岐12:55→黒味岳13:21<br />黒味岳13:25→黒味岳分岐13:41<br />黒味岳分岐13:43→花之江河13:51<br />花之江河14:01→淀川小屋15:10

    夕食後(といってもまだ18時前)、
    淀川の橋から眺める夜へと移る時間。
    日の暮れた小屋には10人程が泊まる。
    安心して19時就寝。
    夜の間も幾人か小屋に入ってきた。
    (山姫じゃないはず・・・。)
    夜の間も寒くはなく、はぎさんから借りてきたランタンも使うことがなく済んだ。

    【縦走2日目の行動記録】
    新高塚小屋6:18→焼野三叉路8:13
    焼野三叉路8:24→永田岳9:07
    永田岳9:21→焼野三叉路10:00
    焼野三叉路10:18→宮之浦岳10:43
    宮之浦岳11:10→黒味岳分岐12:38
    黒味岳分岐12:55→黒味岳13:21
    黒味岳13:25→黒味岳分岐13:41
    黒味岳分岐13:43→花之江河13:51
    花之江河14:01→淀川小屋15:10

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