2005/08 - 2005/08
2662位(同エリア5322件中)
Giraudさん
- GiraudさんTOP
- 旅行記89冊
- クチコミ0件
- Q&A回答0件
- 386,437アクセス
- フォロワー4人
かつての紫禁城=現在の故宮博物院は、広さにばかり目がいってしまいがちですが、その名の通り、歴史的な文物が収められた博物館でもあります。
宮殿見学と合わせて、そういった展示物も見て回ると面白いです。
-
前門。
故宮へは北の神武門からも入れますが、訪れるなら南の正面入口からにしたい。これから登殿するぞ、という気分になれるので。 -
天安門を抜けて端門へ。大きな門が続きます。
-
ようやく故宮の入口、午門に到着。
-
内部へ。とにかく広い。皇帝の権威を見せ付けられます。
-
石の基台。
飛び出している龍の口は、雨天時には排水溝になるとか。西洋建築のガーゴイルと同じですね。 -
屋根の上には魔よけの瓦飾り、走獣が並んでいます。
-
乾清門の格子天井。
五爪の龍は皇帝だけに許された紋様で、どんな小さな龍にも、目立つように爪が五本描いてありました。 -
雲龍階石。
皇帝は、この上を輿に乗って通ったそうです。つまり両側の階段は、輿を担ぐ人が登り下りするためのもの。 -
故宮の中心線上に位置する大宮殿を見終わったら、この長い路地を通って中程まで戻りました。
これは皇后と先代皇帝の妃(つまり嫁と姑ですね)の居宅間を結ぶ通路で、よそ者が入ってこないよう、途中には出入口がありません。 -
大禹治水図山。
伝説の夏王朝の創始者が行ったという治水工事を、高さ2m・重さ5tの巨大な玉に彫ったもの。
紫禁城の豪華な宝物は台湾に持っていかれた物も多いですが、これはさすがに運べなかったか。 -
細かいところまで見事な彫刻です。
-
故宮はそれ自体ひとつの街のような広さで、現在はあちこちの建物が展示室として使われています。
-
子供の粘土細工のようですが、死者の副葬品。
あの世でも困らないようにと墓に一緒に埋めたもので、始皇帝の兵馬俑と同じ発想。しかしこちらは井戸や家畜の模型でほのぼのしてます。 -
承乾宮。
ここは青銅器館になっていました。ただし修復状況によって、どこに何を展示しているかは変わるようです。 -
青銅の武器。
ちなみに青銅は、鋳造したばかりだと(新品の5円玉のように)金色で、古くなると錆が付きます。
だから昔の人が現役で使っていた青銅器は、金ぴかのものでした。 -
中国というより古代オリエントの雰囲気です。
-
龍の形をした帯の留め金(ベルトのバックルみたいなもの)。
-
こんな小さな屋根にも魔よけの走獣が付いてます。
-
玉製の武器。実用ではなく、典礼用。
ちなみに玉器は、作ったばかりのときは白一色や緑一色で、時間が経つと変色して模様ができます。
古美術品としては、ほどよく変色したものの方が貴重とされます。 -
玉壁。
完璧、という言葉の語源になりました。 -
玉製の剣飾り。
4点1セットで、束とか鞘に付ける。 -
乾隆花園。
ここは観光客も少なくて静かな雰囲気でした。 -
三希堂。
乾隆帝が美術品を収集した部屋。 -
玉製の斧が飾り物になっています。
古代の出土物を古美術品として鑑賞すること自体、古くから行われていたそうです。 -
神武門から外へ出てきました。
この城壁と濠の内側に、あれだけ広大な街があるというのがすごい。 -
景山公園から故宮を望む。
故宮博物院には、他にも書画・礼服・印章・アンティーク時計などいろいろ展示されているので、興味のある人はぜひ見学してみて下さい。 -
<おまけ>天安門広場に面する中国歴史博物館。
残念ながら改装中で一部しか見れませんでした。 -
土器の副葬品。故宮にあったのより豪華で家畜も多い。
-
玉製の死装束。
これを着せていれば死体が腐らないと信じていたらしい。
(古いガイドブックだと、これは故宮内にあることになっていました。ときどき展示品の入れ替えがあるようです。)
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
29