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かつての紫禁城=現在の故宮博物院は、広さにばかり目がいってしまいがちですが、その名の通り、歴史的な文物が収められた博物館でもあります。<br />宮殿見学と合わせて、そういった展示物も見て回ると面白いです。

故宮博物院

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2005/08 - 2005/08

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Giraud

Giraudさん

かつての紫禁城=現在の故宮博物院は、広さにばかり目がいってしまいがちですが、その名の通り、歴史的な文物が収められた博物館でもあります。
宮殿見学と合わせて、そういった展示物も見て回ると面白いです。

  • 前門。<br />故宮へは北の神武門からも入れますが、訪れるなら南の正面入口からにしたい。これから登殿するぞ、という気分になれるので。

    前門。
    故宮へは北の神武門からも入れますが、訪れるなら南の正面入口からにしたい。これから登殿するぞ、という気分になれるので。

  • 天安門を抜けて端門へ。大きな門が続きます。

    天安門を抜けて端門へ。大きな門が続きます。

  • ようやく故宮の入口、午門に到着。

    ようやく故宮の入口、午門に到着。

  • 内部へ。とにかく広い。皇帝の権威を見せ付けられます。

    内部へ。とにかく広い。皇帝の権威を見せ付けられます。

  • 石の基台。<br />飛び出している龍の口は、雨天時には排水溝になるとか。西洋建築のガーゴイルと同じですね。

    石の基台。
    飛び出している龍の口は、雨天時には排水溝になるとか。西洋建築のガーゴイルと同じですね。

  • 屋根の上には魔よけの瓦飾り、走獣が並んでいます。

    屋根の上には魔よけの瓦飾り、走獣が並んでいます。

  • 乾清門の格子天井。<br />五爪の龍は皇帝だけに許された紋様で、どんな小さな龍にも、目立つように爪が五本描いてありました。

    乾清門の格子天井。
    五爪の龍は皇帝だけに許された紋様で、どんな小さな龍にも、目立つように爪が五本描いてありました。

  • 雲龍階石。<br />皇帝は、この上を輿に乗って通ったそうです。つまり両側の階段は、輿を担ぐ人が登り下りするためのもの。

    雲龍階石。
    皇帝は、この上を輿に乗って通ったそうです。つまり両側の階段は、輿を担ぐ人が登り下りするためのもの。

  • 故宮の中心線上に位置する大宮殿を見終わったら、この長い路地を通って中程まで戻りました。<br />これは皇后と先代皇帝の妃(つまり嫁と姑ですね)の居宅間を結ぶ通路で、よそ者が入ってこないよう、途中には出入口がありません。

    故宮の中心線上に位置する大宮殿を見終わったら、この長い路地を通って中程まで戻りました。
    これは皇后と先代皇帝の妃(つまり嫁と姑ですね)の居宅間を結ぶ通路で、よそ者が入ってこないよう、途中には出入口がありません。

  • 大禹治水図山。<br />伝説の夏王朝の創始者が行ったという治水工事を、高さ2m・重さ5tの巨大な玉に彫ったもの。<br />紫禁城の豪華な宝物は台湾に持っていかれた物も多いですが、これはさすがに運べなかったか。

    大禹治水図山。
    伝説の夏王朝の創始者が行ったという治水工事を、高さ2m・重さ5tの巨大な玉に彫ったもの。
    紫禁城の豪華な宝物は台湾に持っていかれた物も多いですが、これはさすがに運べなかったか。

  • 細かいところまで見事な彫刻です。

    細かいところまで見事な彫刻です。

  • 故宮はそれ自体ひとつの街のような広さで、現在はあちこちの建物が展示室として使われています。

    故宮はそれ自体ひとつの街のような広さで、現在はあちこちの建物が展示室として使われています。

  • 子供の粘土細工のようですが、死者の副葬品。<br />あの世でも困らないようにと墓に一緒に埋めたもので、始皇帝の兵馬俑と同じ発想。しかしこちらは井戸や家畜の模型でほのぼのしてます。

    子供の粘土細工のようですが、死者の副葬品。
    あの世でも困らないようにと墓に一緒に埋めたもので、始皇帝の兵馬俑と同じ発想。しかしこちらは井戸や家畜の模型でほのぼのしてます。

  • 承乾宮。<br />ここは青銅器館になっていました。ただし修復状況によって、どこに何を展示しているかは変わるようです。

    承乾宮。
    ここは青銅器館になっていました。ただし修復状況によって、どこに何を展示しているかは変わるようです。

  • 青銅の武器。<br />ちなみに青銅は、鋳造したばかりだと(新品の5円玉のように)金色で、古くなると錆が付きます。<br />だから昔の人が現役で使っていた青銅器は、金ぴかのものでした。

    青銅の武器。
    ちなみに青銅は、鋳造したばかりだと(新品の5円玉のように)金色で、古くなると錆が付きます。
    だから昔の人が現役で使っていた青銅器は、金ぴかのものでした。

  • 中国というより古代オリエントの雰囲気です。

    中国というより古代オリエントの雰囲気です。

  • 龍の形をした帯の留め金(ベルトのバックルみたいなもの)。

    龍の形をした帯の留め金(ベルトのバックルみたいなもの)。

  • こんな小さな屋根にも魔よけの走獣が付いてます。

    こんな小さな屋根にも魔よけの走獣が付いてます。

  • 玉製の武器。実用ではなく、典礼用。<br />ちなみに玉器は、作ったばかりのときは白一色や緑一色で、時間が経つと変色して模様ができます。<br />古美術品としては、ほどよく変色したものの方が貴重とされます。

    玉製の武器。実用ではなく、典礼用。
    ちなみに玉器は、作ったばかりのときは白一色や緑一色で、時間が経つと変色して模様ができます。
    古美術品としては、ほどよく変色したものの方が貴重とされます。

  • 玉壁。<br />完璧、という言葉の語源になりました。

    玉壁。
    完璧、という言葉の語源になりました。

  • 玉製の剣飾り。<br />4点1セットで、束とか鞘に付ける。

    玉製の剣飾り。
    4点1セットで、束とか鞘に付ける。

  • 乾隆花園。<br />ここは観光客も少なくて静かな雰囲気でした。

    乾隆花園。
    ここは観光客も少なくて静かな雰囲気でした。

  • 三希堂。<br />乾隆帝が美術品を収集した部屋。

    三希堂。
    乾隆帝が美術品を収集した部屋。

  • 玉製の斧が飾り物になっています。<br />古代の出土物を古美術品として鑑賞すること自体、古くから行われていたそうです。

    玉製の斧が飾り物になっています。
    古代の出土物を古美術品として鑑賞すること自体、古くから行われていたそうです。

  • 神武門から外へ出てきました。<br />この城壁と濠の内側に、あれだけ広大な街があるというのがすごい。

    神武門から外へ出てきました。
    この城壁と濠の内側に、あれだけ広大な街があるというのがすごい。

  • 景山公園から故宮を望む。<br />故宮博物院には、他にも書画・礼服・印章・アンティーク時計などいろいろ展示されているので、興味のある人はぜひ見学してみて下さい。

    景山公園から故宮を望む。
    故宮博物院には、他にも書画・礼服・印章・アンティーク時計などいろいろ展示されているので、興味のある人はぜひ見学してみて下さい。

  • <おまけ>天安門広場に面する中国歴史博物館。<br />残念ながら改装中で一部しか見れませんでした。

    <おまけ>天安門広場に面する中国歴史博物館。
    残念ながら改装中で一部しか見れませんでした。

  • 土器の副葬品。故宮にあったのより豪華で家畜も多い。

    土器の副葬品。故宮にあったのより豪華で家畜も多い。

  • 玉製の死装束。<br />これを着せていれば死体が腐らないと信じていたらしい。<br />(古いガイドブックだと、これは故宮内にあることになっていました。ときどき展示品の入れ替えがあるようです。)

    玉製の死装束。
    これを着せていれば死体が腐らないと信じていたらしい。
    (古いガイドブックだと、これは故宮内にあることになっていました。ときどき展示品の入れ替えがあるようです。)

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