微笑みの国の「北方のバラ」で　その４

2006/01/13 - 2006/01/21

今日１月１８日は、ラオスを回ってチェンマイに帰り着いた友人Ｋ氏が予め予約をしていたチェンマイライ病院に一日ドックで健康診断と病院見学を兼ね入院するとの事で、予てからの友人で、在タイ１５年でロングステイのプラニング・アドバイザー中心の
観光会社と、健康志向の地元人や滞在外国人に人気のベトナム料理店をも経営する、スーパーウーマンのＭさんを紹介頂き、今回の旅行で初めてガイドさんにドライバーを付けて頂き、早速チェンマイのシンボル、ドイ・ステーブ山の曲がりくねった登り坂を
１時間３０分、走り着いた所は山岳民族のメオ族の集落メオ・トライバル・ビレッチ。通路で椅子に座り刺繍をしている老婆、ズラリと土産物売りの店、色とりどりな民族衣装で観光客の写真モデルの娘さん達、ケシの花が咲いている観光用に整えられた集落に、少しの興味も感じなかったのは、私が偏屈なのでしょうか。
それに比べて道途中の海抜１、０５０ｍにある、ワット・プラ・タートはチェンマイを見下ろす絶景に、見事なランナー様式の
寺院は華麗で荘厳ささえ感じられ、思わずご本像の前に跪き、高僧より聖水と腕に糸を結んで頂き、愛しい者達や友人の幸福と
健康を祈願し、再び私が訪れられるよう小さな鐘に名前を書き、
回廊に下げて帰りました。吹き渡る風に涼やかな音色を響かせていた。山を下りＭさんのベトナム料理店で昼食し、ワット・チェット・ヨートでラーンナー・タイ王朝の栄枯盛衰を伝える、七つの尖塔と壁に見事な彫刻が残り、「わび・さび」の美に通ずるものを感じさせてくれる。
隣にある、国立博物館でチェンマイの歴史を伝える展示品に思わずに時間をかけ見回った。ここで熱心に見学している京都からの若い男女５人のグループと出会い挨拶をかわした。
若者の中でもタニヤやパッポンを駆けずり回る日本人とは異種と
言える様な素敵な人達と旅について話し合えることはうれしい事でした。

エリア チェンマイ(タイ)

メオ族の集落とケシ畑です。
種々の花が咲き乱れ、山中の空気は澄み渡っていた。

朝靄に霞んでチェンマイの街は緑の中にあった。

バンコクのワット・プラケオの本堂に安置されている
エメラルド仏像のイミテーション。
ラオスとの戦利品として持ち帰って破壊せずに奉り崇める寛容さが驚きです。（他国の一神教の世界では考えられないことですね）

異質な建築美に感嘆し、煌びやかな様式に美しいと感動する自分の変化に初めて日光の陽明門を見た時と同じ荘厳さを受けた。

この旅行記へのコメント （2）

• Komuさん 2007/03/19 23:25:21

  一番のお気に入りです。

  はじめまして。タイには何度かいったのですが、チェンマイのこのお寺、一番気に入ってます。バンコクから日帰りで行って、短い時間の訪問でしたが、小雨の日に友人と２人で行って、靴を脱ぐように言われて、一人で裸足で濡れて歩いて、すごく心が洗われる気分になりました。

• taka_0929さん 2006/02/09 21:24:49

  宗教と寛容さ

  白ひげトトロさん、初めまして。
  タカと申します。
  先日は私の旅行記にお越し下さり、ありがとうございます。
  またそれ以来、私も白ひげトトロさんの旅行記にちょくちょく訪問させて頂いてます。
  軽妙洒脱な文章についつい引き込まれ、とても楽しく拝見しております。
  
  ところで、チェンマイの寺院には、バンコクのエメラルド仏のレプリカが
  安置されているんですね。
  他の国から持ち去ってしまうのは問題ですが、それをちゃんと現在まで、
  レプリカを作ってしまうくらい大切にしているのには感心しました。
  今起きている、イスラム教の預言者を題材にした風刺漫画が中東〜欧米諸国を大混乱に陥れて
  いる出来事を目の当たりにすると、宗教と寛容の精神について、考えさせられます。
  
  またよろしくお願いいたします。
  失礼します。