2005/07/18 - 2005/07/18
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night-train298さん
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2005年7月18日
朝7:30、10年ぶりのヒースロー空港に降り立つ。
ヨーロッパはいつも同じ顔で迎えてくれるから、これだけの時間が流れたとは感じさせない。
以前何度もここに降り立った時と同じ気持ち。 なつかしいというよりも、戻ってきたという安堵感がある。
今回のロンドンは二泊三日の短い滞在だ。
ここでしなければならないこと・・・。銀行に預けていた少しばかりの預金の預け直し。(10年放っておいたので)
ここでしたいこと・・・。お世話になったおばさんのお墓参り。
ここでしてみたいこと・・・・。テート・モダンだけは行きたい。あとは特に観光もしないで、以前に住んでいた地域などを歩いてみたい。
・・・・・、こんなとこだった。 この後はスペインの大地を1000km歩く旅。
その序章にすぎないロンドンであったが、同行してくれたシエナッちやミカさんのお陰で、短い間とは思えないほどの収穫があった。
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サウスケンジントン界隈
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時は7月18日、まだテロの爪痕が残るロンドンであった。
私たちは、いく先々で、未だに復旧されていない地下鉄の駅を迂回するためのバスに乗らなければいけなかった。
それはテロという最も憎むべき行為の悲惨さ、復旧という言葉では片付けられない重さを感じさせるものだった。
実際ピカデリーラインは、ヒースローからグリーンパークまでしか運行されてなく、途中の主な駅が使用できず、北の終点までのほんの数駅のみが、細々と運行されていた。
運良く私たちの宿は、ピカデリーラインのサウス・ケンジントン。 ここまでは幸い地下鉄が通 っていた。
ここは私の思い出の場所の一つであり。もっとも安らげる場所だ。
そしてどこに行くにも便利であり、緑とミュージアムの多い、そして治安もいい地域である。 安らげる理由の第一は、最後の二年間を過ごした学校があるからだろう。 学校は、ケンジントン・ガーデンズに面 し、ロイヤル・アルバートホールを隣に控えた好条件の場所にあった。
すぐそばには、ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックや、インペリアル・カレッジがあり、今回は、インペリアル・カレッジの寮に宿をとっていた。 寮は夏の間は一般に開放される。 何よりもこの立地条件の良さ。そしてホテル代の高いロンドンではお値打ちだった。 -
ヒースローからピカデリーラインへの通路、改札、ほとんど変わっていない。自動販売機だけが新しくなっていた。
サウス・ケンジントンの駅に降りたつ。
7月のロンドンは、私が最も好きな季節だった。
陽は燦々と輝いていながら、爽やかな、夏でも透明感がある水色の空気。 駅も何も変わっていない。
バス停もそのままあるし、10年前にここい居た続きに今いるような気がした。
駅から宿までの道も気持ちが良かった。
シエナッちは昨日の夜にすでに寮に入っているはずだった。 まずはその寮に行ってみることにした。
まだチェックインまでには早いが、荷物だけでも預けておこう。
私は以前、この大学の学食で、お昼ご飯を食べたり、スポーツクラブの会員だったので、馴染みはあったが、寮は初めてだった。
見当をつけたところに行ってみるが、受付のビルはわかりにくかった。
寮はいくつかのビルにあって、一つにまとまっていないのである。
昨日の夜に一人でここに着いたシエナッちは、どんなに心細かったことだろう。 そしてちゃんとここに到着しているのだろうか?
何しろホテルではないのだから、看板がないのだ。
しかし看板のないビルで、入り口にたむろする若者たちが目印だった。
中に入り、荷物を地下に置く。シエナっちはすでに到着しているということだった。
私はまず第一に、銀行での野暮用を済ませることにした。
ミカさんにはすぐそばの、ナチュラル・ヒストリー・ミュージアムに行ってもらうことにして、待ち合わせをした。
しかしその後、私は迷路に入ってしまった。 隣のグロスターロード駅やアールズコート駅周辺と、記憶が混同している。
見覚えのあるホテル、名前が変わっている。 郵便局はそのまま。 しかし、私の目指す銀行が見当たらない。
てっきり駅前だと思っていた場所にはなかったのだ。 しかし、人に聞きながら、思い出も蘇ってきて、やっと目的の場所に着いた。 そこはすでにハロッズに近い場所だった。
幸い時間は充分とってあったが、それでも手続きに時間がかかるかもしれない。
一度待ち合わせ場所まで引き返すことにした。 しかしミカさんはいなかった。
ミカさんは、時間に遅れる人ではない。 何度も携帯に電話したが、留守電になってしまう。 私の携帯がおかしいのかと思い、テレフォンカードを買って、公衆電話からもかけてみたが繋がらない。
私は待ち合わせ場所のミュージアムの入り口を、出たり入ったりした。 その度に、テロの影響もあって、セキュリティチェックを受けることになる。 そんなことをしているうちに、待ち合わせの時間から1時間半がたってしまった。
いったい何がどうなってしまったのだろうか? いろいろな事が頭の中を駆け巡った。
私の用事を済ませることができなければ、翌日からのスケジュールが狂い、迷惑をかけるだろうから、もう一度銀行に行き、手続きをする。そちらは無事に完了した。
もう一度待ち合わせ場所に戻ったが、やはりいない。 寮に入れる時間までまだある。 -
待ち合わせ場所/ナチュラル ヒストリー ミュージアム
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ナチュラル ヒストリー ミュージアム内部
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テートモダン
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テートモダンのテラスより、セントポール寺院方向を望む
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途方にくれながら、最善策を考えた。
もしかしたら、ミカさんはテート・モダンに行っているかもしれない。
そうだとすれば、シエナッちはテート・モダンには行かないと聞いていたので、私も今日行っておかなければならないだろう。 または北部のおばさんのお墓参りに行っても良かった。
とりあえず、地下鉄の切符は北部のおばさんのお墓参りに行くつもりで、4ゾーンまで使えるものを買った。 しかし地下鉄に乗ってみて、やはり今日の夕方まで戻ってくるにはすでに厳しい時間だった。
地下鉄に揺られながら、私はテート・モダンを選んだ。 大急ぎで回って来よう。
私は広い会場を駆け足で回った。
まず、この空間の大きさに感動した。 ここは確か発電所だった建物を利用しているのだが、その使い方が、とてもイギリスらしく、古いものを大切にしながら、その特徴を生かし、新しいものを共存させる。 みごとな融合だと思った。
ここには20世紀以降の現代美術を所蔵してあり、ミロやピカソの作品もあったし、流行りの映像やインスタレーションが広い空間に、心置きなく翼を広げているといった具合だった。
じっくりと、一つ一つの作品を見ることができなかったが、大好きなニューヨークのMOMAにも負けない、素晴らしいモダンアートの美術館が、ヨーロッパにもできたことをうれしく思った。
また、ミュージアムのテラスからの景色は最高に美しい。
ロンドンは、テムズが中心だ。常に新しいものはテムズの辺りにある。 それだけこの川と岸辺は美しい。
川の向こうにはセントポール大聖堂。 この景色を見てしまった以上、私は橋を渡りたくなった。新しい橋なのだった。 -
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橋の上も素晴らしかった。 どんどん近付いてくるセントポール。そして後ろを振り返れば、テート・モダン。 川に目をやれば、ウォータールー・ブリッジ、ロンドン・ブリッジ。
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振り返るとテート・モダン
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再びサウスケンジントンにトンボ返りし、インペリアル・カレッジの寮へ。
受付で書類に名前などを記入していると、そこへミカさんからの携帯のベルが鳴った!
少し前にミカさんもここに着いたばかりだった。 聞いてみると、ミカさんと私はすぐ近くの場所で、お互いを待っていたらしい。 ほんの少し、目線をずらせば、お互いが見える距離であった。 また、ミカさんの携帯は、ロンドンに着いてすぐに、充電が切れたそうで、今やっと繋がったとのことだった。
早速一緒にピカデリーサーカスまで行く。普通なら、5分で行けるはずだったが、ピカデリー線は使えないため、乗り換えをして行く。 駅で地図をもらい、そこからはバスで戻る。 バスから寮に近い停留所までの景色はとても良い。
お馴染みの景色だった。 ピカデリー通りを過ぎ、フォートナム&メイソンのウインドーを見ながら、グリーンパークへ。そしてハイドパークコーナー。ハロッズを斜めに見て、ハイドパークの横を通 る。
アルバート記念碑、そしてアルバート・ホールで降りる。
私が通っていた学校は、夏休みで入れないようだった。相変わらず、見かけは悪い建物だ。(内装はきれいです) -
寮の部屋から公園が見える
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部屋の中はこんな感じです。
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ロイヤル アルバート ホール
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虹が見えた!
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そこから歩いて寮に戻ると、シエナッちから部屋に電話があった。 時間通りコッツウォルズのツアーから帰ってきたのだ。
シエナッちのビルは、シングル専用のため、別々の建物の中にあった。 迎えに来てもらい、お散歩をすることにする。 もう一度アルバートホールの方へ。 すると突然雨が降ってきた。
雨具の用意をしていなかった私たちは、ホールの屋根の下でしばし雨宿り。
寒いくらいだった。
雨は次第に小降りになり、歩き出すと道の向こうにきれいな虹がかかっていた。 こんな都会の真ん中で、美しい虹だった。
ここから、隣の駅のグロスターロードの方向へ向かう。 いつも歩いていた道だった。 よく通った小さなパブをみつけた。 その向かい側には、いまだに高級中古車の店があり、カー・デザイン科のともだち達が、 毎度通るたびに覗き込んでいたそのままの姿だった。
不思議だなぁ。そこに友だちの姿が浮かんでくるから。 -
パブには寄らずにグロスターロード駅の方へ。
よく通っていた、小さな大好きなレストランが見当たらない。
そのかわり、別の感じの良いレストランが何軒も並んでいる。 そこに座っている人たちはみんな素敵な人ばかりだった。
10年前の私なら、どこへでも自在に行けることができた。 しかし勘が戻るまでには時間がかかる。以前のように、何事もスムーズにはいかなかった。
私たちはその中の一軒に入り、ロンドンに着いた祝杯を上げることにした。 いろいろなものを少しづつ取って食べるが、どれもおいしかった。
シエナッちは、コッツウォルズの日帰り旅行が素晴らしかったらしく、またツアーで一緒だった人たちの話などしてくれた。
シエナッちは、たったの3泊のために日本から旅行に来ているのだ。 楽しんでもらわなくては!
朝ロンドンに着いて以来、歩き回っていた私はその夜ゆっくり休むことができた。
寮の部屋は広く、ツインのそれぞれに机や棚があり、清潔だった。
キッチンも隣にあったので、お茶を飲んだりできるようになっていた。また、一応タオルと石鹸などの最低限のアメニティーは揃っていた。 ただ、トイレとシャワーは共同だった。それでも、ほんの数人しか使えないようになっているので、不便は感じなかった。 -
朝食
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