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 小さい頃から書斎に置いてあるサルバドール・ダリの画集が怖くて仕方がなかった。下半身がライオンで顔だけ人間の生き物、ピアノの上にある火のように燃える魂、腹部に引き出しがある燃えるキリン、溶けた時計、至る所に蟻の大群を描く奇怪なシュールな画家。生涯愛したガラがいながら、ピカソと同性愛者として恋人の関係だったダリ。拝金主義なダリ。<br /> 母が大好きな画家であり、小さい頃から山梨にある本物の彼の絵を見に行きながら、心ではすごく恐怖を覚えていた。恐怖を感じながらも、「でも見たい」という欲求を抑えられず書斎に忍び込み、画集を手にとっていた。<br /><br /> それから10年以上経った今、スペインに住んだことを切っ掛けにフィゲレスにあるダリ美術館を訪れることができたのだ。バルセロナのサンツ駅からフィゲレスまで往復25ユーロ弱で国鉄Renfeがジローナ経由で通っている。約1時間半の電車旅である。<br /> <br /> 美術館というよりも、アミューズメントパークと言っても過言では無いほど見るモノの好奇心をあおる作りになっている。と思う。<br />スペイン到着後、初めてこの美術館に訪れた際は全くダリの意図や美術館の仕組みに気づかず、まんまとしてやられてしまった。<br />1階から順番どおりに見たため4階に気づかずに帰ってしまった<br />、気づかないような場所に置いてあるコインを入れたら動くような機械を総無視、などなど後からスペインでスペイン画家を研究している方に言わせると50%も楽しめずに帰って来てしまったそうだ。なので再びリベンジ!と決めていた。<br /><br />2005年、母妹がスペインに遊びに来た際、再びダリフリークの母を連れてフィゲレスに赴いた。もちろん今度はちゃんと調べ済み。(というか聞き済み)<br />まずダリ美術館に行った際の注意点や隠れポイントなどをがあるそうだ。<br />?ダリは4階から部屋番号を逆順番に見てもらう構造で建物を作った。3階から4階へは階段の場所が離れている為4階には行きにくい。なので行った際は4階まで必死に上がりきりそこから降りて見ていくことをお勧めする。<br /><br />?至る所にコイン入れたら動くボックスが置いてあるので見逃さないようにする。まずは中庭(パティオ)にある車の下に小さなコインBoxがあり、そこに50セントを入れると車の中に緑の雨が降る。他にもリンカーンの絵はあまりにも有名だが、その絵画のある大きなホールの脇にコインBoxがあり30セントを入れると双眼鏡が見え、ガラの絵が大統領に見える。他にも、ホール左奥の部屋には動く機械が天井にあったり、その他もろもろ。<br />なので、小銭を作ってから美術館に入るのが懸命だろう。私はチケット販売の兄ちゃんに両替を頼んだ。<br /><br />?マリリンモンローのような女性の大きな顔を見ることが出来る部屋の角にある木が貼ってある絵は影に注目!影があるものになって映っていることがわかるであろう。<br /><br />他にもあったはずだがあまり記憶にない。<br />これらのことを頭に留めてから入館すると、100%に近く楽しめるのではないだろうか。もちろんその人の気持ちの持ちようだが。<br />私は隣にある彼の宝石館も大好きだ。写真を撮って大きく引き伸ばし部屋に飾ってある。<br /><br />ダリはスペインでは、好き嫌いがはっきりしている画家であり(全世界でもそうか)あまり人気がないように思う。ピカソやミロ、ロルカなど他の有名人が人気を奪う。<br />確かに生前の良い噂や話はあまり訊かない彼だが、私は彼の漠然とした不快を与える絵を欲する時が、時々ある。<br />スペインには他にもマドリッドにあるソフィアやティッセン美術館もダリの絵を保有する。イギリスのテート現代美術館やパリのダリ美術館にもあったはずだ。いつかフィラデルフィアにあるダリの作品も見に行きたい。<br /><br />私も母と同じような画集を一冊買ってしまった。<br />いつか子供が生まれた時、同じような思いをさせないように隠しておこう。

Trickyなダリ美術館In Figueres

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2005/03/21 - 2005/03/21

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Maria

Mariaさん

 小さい頃から書斎に置いてあるサルバドール・ダリの画集が怖くて仕方がなかった。下半身がライオンで顔だけ人間の生き物、ピアノの上にある火のように燃える魂、腹部に引き出しがある燃えるキリン、溶けた時計、至る所に蟻の大群を描く奇怪なシュールな画家。生涯愛したガラがいながら、ピカソと同性愛者として恋人の関係だったダリ。拝金主義なダリ。
 母が大好きな画家であり、小さい頃から山梨にある本物の彼の絵を見に行きながら、心ではすごく恐怖を覚えていた。恐怖を感じながらも、「でも見たい」という欲求を抑えられず書斎に忍び込み、画集を手にとっていた。

 それから10年以上経った今、スペインに住んだことを切っ掛けにフィゲレスにあるダリ美術館を訪れることができたのだ。バルセロナのサンツ駅からフィゲレスまで往復25ユーロ弱で国鉄Renfeがジローナ経由で通っている。約1時間半の電車旅である。
 
 美術館というよりも、アミューズメントパークと言っても過言では無いほど見るモノの好奇心をあおる作りになっている。と思う。
スペイン到着後、初めてこの美術館に訪れた際は全くダリの意図や美術館の仕組みに気づかず、まんまとしてやられてしまった。
1階から順番どおりに見たため4階に気づかずに帰ってしまった
、気づかないような場所に置いてあるコインを入れたら動くような機械を総無視、などなど後からスペインでスペイン画家を研究している方に言わせると50%も楽しめずに帰って来てしまったそうだ。なので再びリベンジ!と決めていた。

2005年、母妹がスペインに遊びに来た際、再びダリフリークの母を連れてフィゲレスに赴いた。もちろん今度はちゃんと調べ済み。(というか聞き済み)
まずダリ美術館に行った際の注意点や隠れポイントなどをがあるそうだ。
?ダリは4階から部屋番号を逆順番に見てもらう構造で建物を作った。3階から4階へは階段の場所が離れている為4階には行きにくい。なので行った際は4階まで必死に上がりきりそこから降りて見ていくことをお勧めする。

?至る所にコイン入れたら動くボックスが置いてあるので見逃さないようにする。まずは中庭(パティオ)にある車の下に小さなコインBoxがあり、そこに50セントを入れると車の中に緑の雨が降る。他にもリンカーンの絵はあまりにも有名だが、その絵画のある大きなホールの脇にコインBoxがあり30セントを入れると双眼鏡が見え、ガラの絵が大統領に見える。他にも、ホール左奥の部屋には動く機械が天井にあったり、その他もろもろ。
なので、小銭を作ってから美術館に入るのが懸命だろう。私はチケット販売の兄ちゃんに両替を頼んだ。

?マリリンモンローのような女性の大きな顔を見ることが出来る部屋の角にある木が貼ってある絵は影に注目!影があるものになって映っていることがわかるであろう。

他にもあったはずだがあまり記憶にない。
これらのことを頭に留めてから入館すると、100%に近く楽しめるのではないだろうか。もちろんその人の気持ちの持ちようだが。
私は隣にある彼の宝石館も大好きだ。写真を撮って大きく引き伸ばし部屋に飾ってある。

ダリはスペインでは、好き嫌いがはっきりしている画家であり(全世界でもそうか)あまり人気がないように思う。ピカソやミロ、ロルカなど他の有名人が人気を奪う。
確かに生前の良い噂や話はあまり訊かない彼だが、私は彼の漠然とした不快を与える絵を欲する時が、時々ある。
スペインには他にもマドリッドにあるソフィアやティッセン美術館もダリの絵を保有する。イギリスのテート現代美術館やパリのダリ美術館にもあったはずだ。いつかフィラデルフィアにあるダリの作品も見に行きたい。

私も母と同じような画集を一冊買ってしまった。
いつか子供が生まれた時、同じような思いをさせないように隠しておこう。

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