ｲﾀﾘｱ世界遺産紀行?～ナポリ・ポンペイ

2003/03/25 - 2003/04/02

ｲﾀﾘｱは世界遺産の宝庫である。日本人に最も人気のある国でもある。この国を訪れると人間の叡智の素晴らしさに出会う。イタリア南部、ナポリ・ポンペイからｲﾀﾘｱ世界遺産紀行を始めた。

エリア ナポリ(イタリア)

11:55発、JAL445便でモスクワ経由ローマ行き、成田は雨で出発が20分ほど送れた。

2時間ほどで日本海を横断、ロシア領のユーラシア大陸に入る。初めは雪が少なかったがだんだん雪が多くなり、やがて白銀の世界に変わっていった。

ハバロフスク上空にくると凍結したアムール川が見えた。自然のままに流れる”暴れ者”と言う感じで、たくさんの支流が分岐したり、合流したりしていた。

10時間ほどでモスクワ・シェレメチェボ国際空港に到着した。着陸前のモスクワ郊外。大分雪は少なくなって来た。空港は閑散としていた。

7:30分にホテルを出発。ポンペイ、ナポリに向かった。ローマの郊外には新しいアパートが出来ていた。ローマ市中心部は歴史的な景観が保存されているが、郊外にはこのような近代的な建物が多い。

モスクワ経由のJALでイタリアに向かった。モスクワは雪。周囲は真っ白であった。ところがハンガリー・オーストリア上空からイタリアに入ると緑の木々が目に飛び込んでくる。３月のｲﾀﾘｱは春であった。しかし、朝夕は１０度以下まで冷える。ローマの郊外では草木が緑を増そうか、と言う時期。北欧の厳しさと南欧の豊かさを実感する１日目だった。その豊かさが文化を育んだと思う。

ローマから高速道路で約２時間半。世界遺産の街・ポンペイに着いた。ポンペイは圧倒的な広さ・大きさで私を迎えた。なにしろ街全体が灰の下に埋もれていた所だ。そのスケールの大きさに驚いた。

遺跡の入り口に向かう。

遺跡の入り口。観光客が多い。ここの所はかつて港があった所と言う説明があった。

神殿が集まるポンペイ遺跡の中心地。

円形劇場。当時２万人を数えたポンペイ市民の歓声が聞こえてくるような気がする。ベスビオ火山の噴火は７９年８月２４日と言うことであった。２０００年前の街の暮らしが手に取るようにわかるが

ポンペイの街並み。写真に取れなくて残念だが、浴場も立派である。居酒屋、パン屋など驚くほど市民の生活が発達している。

門の向こうにベスビオ山が見える。

遺跡からの出土品が保存してある所。この遺跡の被害者は有毒ガスで死亡した人が多い。火山灰の温度が低かったそうだ。そのため、人間の体がそのまま残りその上に火山灰が積もっている。そのため、人間の体だったところは空洞になり、発掘のとき石膏を流し込んで人間の体をかたちどったと言う。

ナポリの街並み。人口１２０万人。この地域の中心都市。

ナポリの旧市街。

ヌオーヴォ城。１３世紀後半築城ののフランス風の城。内部は市立博物館。

サンタ・ルチア海岸から新市街（西部）の方向。

サンタ・ルチア、ナザリオ・サウロ通り。