1970/02 - 1970/02
35069位(同エリア37042件中)
片瀬貴文さん
私の友人の土木技術者は、理工系最高のグランド・ゼコール「エコール・ポリテクニーク」を出て、さらに土木最高の学校「ポン・ゼ・ショッセー」を出ていた。
名刺では「アンジェニュール・デ・ポン・ゼ・ショッセー」と書く。
彼はまだ30歳を過ぎたばかりだが、何がしかの補償を国に払い、公務に就かずに自分でコンサルタントを経営していた。
社長の出勤はほかの社員より毎日1時間早く、日本の「重役出勤」とは逆だ。
しかしバカンスの長期休暇だけは、きっちり取っている。
「バカンスは人生のエネルギー」と言っており、馬車馬的な日常の忙しさから逃れて、一年に一回自分をゆっくり見直す貴重な時間と見ている。
「ポリテクニークを出ているメリットは、顔が広いこと」だそうだ。
それぞれの卒業生は団結を誇り、お互いの情報が社会組織を越えて密度濃く交換されるので、一種の閉鎖的上流社会を形成する。
社会に向けておおっぴらな、堂々たる学閥の形成である。
あまり感心しないが、各省、各企業間の連係を強め、社会の効率化にプラスする面もあるのだろう。
こうした学歴重視は、社会に出てからの各人の地位をかなりの程度固定化し、そのため目の色を変えての出世競争は減るようだ。
その結果、社会全体の組織面から見れば、安定化というメリットと、不活性化というディメリットとが共存することになる。
彼は理工科出身だが、法律、経済、経営などに強い。
日本の土木技術者とは一味違った、広く社会を見る視点を持っている。
学校の教科でも、そのように幅広く教える傾向が見られるようだ。
彼と接していると、日本の土木教育は、技術的分野に偏っていると感じる。
その結果、社会創りにおける総合的視点が不足している。
理工系の文系音痴、文系のエンジニアリング思考音痴が一般的傾向のわが国から見れば、うらやましい。
法学部土木科や、工学部法律科があってもよいと思う。
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