バックパッカーな旅　27　バンビエンからルアンパーバンへ。

2005/08/10 - 2005/08/14

バンビエンのバス停は、おそらく世界一広いかもしれない。
縦に２キロ以上、横幅300?はゆうにありそうだ。
ここはベトナム戦争時のアメリカ軍飛行場跡地。
よりにもよって何の関係もなさそうな、景勝地の緑豊かな長閑な村から、殺戮現場へと物資を送り込んでいたと聞くと腹立たしくなる。
旅計画では立ち寄るかどうか迷ったくらいのバンビエン。はなから何も期待していなかったバンビエン・・・。
不思議なくらいラオスで最も癒されたこの町に、後ろ髪引かれながらルアンパーバンへこれから向かう。

エリア ルアンプラバン(ラオス)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス

世界一広い？バス亭は、旧アメリカ空軍基地。
広い空き地の活用法として、ゴルフコースだったらショートコース。はたまた競輪、競馬、オートレース場のどれか。ナムソン川を競艇場に。更には、広い洞窟をカジノと風俗カラオケ店・・・。
こんな一大歓楽街ならないことを、祈りたい。

今にも大雨が来そうなバンビエンの空模様。
海抜270?だからビエンチャンよりも涼しいけど、
バケツをひっくり返したような雨が降ることもある。
山の天気の怖さを初めて知った。

車中で眠るには勿体ないような、豊かな緑に囲まれた奇岩の山々。
だけど上半身裸の民間人が、ライフルを担いで歩いていた。以前ここら辺で盗賊が何度も出没したらしく、少しびびる。

国道13号線沿線には、小さな集落も少なくはない。

国道沿いに広がるカーシー村。
ここで食事休憩。食事はあまり期待しない方がいい。

カーシーの食堂前。
物乞いの子どもたちが駆け寄って来ると聞いていたが、生活が良くなったのだろううか、誰も来ない。

口直しに飲んだミリンダ。2,000Kip〈約20円）。
人工着色と甘味料がどぎつい。飲まなければよかった。

峠のごく小さな集落。
小さな子どもたちが手を振っていた。

相変わらず泥で濁る小川。

PM16:30
予定時間よりも遅れること１時間、世界遺産の街ルアンパーバンに着く。
この街でも運転マナーの悪いバイク族のどら息子たち？が多い。

おっ！これこれ。
テレビ番組の“世界遺産シリーズ”でみたあの情景を、つぶさに見て感動・・・・しなかった。
あのアンコールを見た後だけに、なんとなくそんな受け取り方をしたのだろう。

メコン川沿いにあるオープンカフェ。
およそ中学生くらいの男女だろうか、ビールを飲んでいるいる。
確かラオスでは18歳以上にならないとアルコールはダメだと聞いたことがあるが、ルアンパーバンでは、日中堂々と飲んでいた。
「ラオスの親父たちはは怠け者。だから叱ることさえできない」とか、納得。

大して魅力もないルアンパーバンだけど、ゲストハウスだけが雨後の竹の子みたいに建設中ラッシュ。
全体的にグレードが低い割には、料金だけは高い。

どこそこお寺ばかり。
日本人旅行者の多くが「意外と期待はずれ！、来なきゃ良かった」、これが寸評。

世界的に有名な絹織物の村、バン・パノムは、
ルアンパーバンからトゥクトゥクで約20分。
西洋人団体客が多いけど、ここだけは必見！
絹織物館に入ると、若い女性たちが商売熱心に声を掛けてくる。
色彩豊かな織物は、一枚10ドル前後。
まとめ買いするなら７ドルでもOK.
今まで旅したお土産のなかで、いちばん評判がよかった。

夜市でも多くの絹織物が並んでいるが、ここで買うよりも割高。質もこちらの方がぐんと良い。

こんな機織り機で編んでいる。

何日もかけて一枚を完成させる。

誰もいないお昼時。

トゥクトゥクの運転手。
村まで行く水溜りのデコボコ道を、丁寧に運転してくれた。往復４ドルの言い値を３ドルに値切ったものの、帰りは大雨。申し訳ないので５ドル払うが、お釣りは受け取ろうとしない。
お礼の意味でこの後、何度か利用することした。

定番のお寺。

ひときわ目立っていたお寺。

朝の托鉢風景。