下侍塚古墳・上侍塚古墳　栃木県大田原市湯津上町

2005/11/23 - 2005/11/23

道路の横に一里塚？松の木が植わった古墳です。「前方後円墳」ではありません。「前方後方墳」（ぜんぽうこうほうふん）です。出雲と並んで前方後方墳が全国で４８６基の中で、栃木県には２８基存在すると聞いてびっくりしました。しかも、この地は新羅（朝鮮最初の統一王朝）からの移住者が住んでいたと言うことです。なぜ、こんな田舎に移民者が？古墳に眠る支配者は誰か？歴史をもう一度勉強しなければ！下侍塚(しもさむらいずか）古墳・上侍塚（かみさむらいずか）古墳、見学記です。

エリア 栃木

国道294号線を黒羽町から湯津上町へ南進すると東側（左手）に「下侍塚古墳群」（しもさむらいづか）が見えてきます。北側の説明版です。東側には那珂川が流れていますが木々が邪魔して見えません。　

「下侍塚回遊路」一部舗装ではありますが、田のあぜ道と考えてください。説明版もここに3枚と「上侍塚古墳」に一枚のみでした。これから興味を持って見学される方は事前にネットで調べて印刷して出かけることをお勧めします。

遠くからの「下侍塚古墳」逆光になり、ただの山？一里塚？

1号墳から「下侍塚古墳」水戸黄門が発掘を指示、調査を行い丁寧に埋め戻し、さらに松を植生して保存をはかったとして日本でも先駆的であり、日本考古学史上特筆されるものだそうです。

「下侍塚古墳」の北側、「前方後方墳」の“後方墳”のほうです。

「下侍塚古墳」のくびれた部分。

「下侍塚古墳」の“前方”部分。

冬になり松の木の「コモ巻」作業をテレビでニュースとして取り上げられました。「兼六園の雪つり」のほうが有名ですが…“後方墳”のもっとも高い部分からの撮影です。

「下侍塚古墳」の東側、「下侍塚回遊路」一部。

「下侍塚古墳」南西の石碑

「8号墳」「下侍塚古墳」の東側、一番近い場所にありました。手前側に見える森の東側には那珂川が流れていますが木々が邪魔して見えません。仮に無かったとしても、一段低い位置を流れているので見えるかどうかは怪しいです！那珂川の東側は八溝山系の山々です。大田原市（旧）湯津上村）片田・下山田地区。　

一辺約17メートルの方墳。昭和52年発掘調査が実施され土師器器台の破片が出土しました。5世紀前半に築造された古墳だそうです。1500年も前からそのままの姿だなんて考えられますか？

田を製作する時、邪魔でしたでしょうね？よく、このまま残ったと思います。

「1号墳」立て看板は倒れて裏返しになっていました。毎年雑草を刈るだけでも大変でしょうね？

「1号墳」前方後円墳の“後円墳”でしょうか？丸い、高い部分です。

「1号墳」前方後円墳の前方の部分は削り取られていました。

「下侍塚古墳」から南に約600ｍ。「上侍塚古墳」入り口があります。車一台が精一杯の狭い道路です。網は梨を鳥害から守るものです。直線のためスピードを出すと看板は見逃します。

国道294号から見た「「上侍塚古墳」“小高い山”としか見えません。わずかに大切に巻かれた松の木の「コモ巻」が重要な場所と認識させられます。

近くまで行った「上侍塚古墳」駐車場はありません。農道に路上駐車です。Uターン場所もありません。那珂川の上流に「下侍塚古墳」下流に「上侍塚古墳」何かおかしくありませんか？普通、川の上流を「上××」といい下流を「下××」といいます。はてどうしてでしょうか？見学の夫婦の方に現地にて「上侍塚古墳」は「下侍塚古墳」より上流では？なんて嘘を言ってしまいました。大変申し訳なく思います。この場を借りて謝ります…見る訳無いかな？＿答えは＿中央（京）に向かって構築したからだそうです。

「上侍塚古墳」全長114ｍ幅58ｍ高さ11.5ｍ。どうして、侍塚（さむらいづか）古墳の名が付いたか判りませんでした。侍のいない時代の古墳に“侍”はおかしいです。どなたかSOSです。教えてください。

“小高い山”前方からの後方墳方向。

松林の中のため“マツタケ”を探しました。

残念ながら見つかりませんでした。

国道294号方向を眺める。

ヤブコウジ（藪柑子）(十両)　 ヤブコウジが「お目出度い」といわれるのは、日陰で育ち、数年同じ葉を付けているそうです。駄目ですよ、ここで採取しては！

「上侍塚古墳」北側の「上侍塚北古墳」全長48.5ｍ畑の中に無残に削られてありました。以上「那須国造碑」謎に満ちた古墳の紹介と見学記でした。この後、喜連川城温泉へ向かいました。