2003/07/08 - 2003/07/08
4600位(同エリア6451件中)
まみさん
7/08(火)ウィーン観光第2日目
【旅程抜粋】
午前:ウィーンの南の森マイヤーリンク・ツアー(マイヤーリンク、ハイリゲンクロイツ教会)
午後:ゼーグロッテ見学(ツアーの続き)
市内観光:劇場博物館、アルベルティーナ、カールスプラッツ駅&カールス教会
夜:プラター遊園地大観覧車&グリンツィングのホイリゲ・ディナー・ツアー
この日は、旅程にあるように現地ツアーの予定を2つ入れて、ウィーンでぜひ行きたいと思っていたけれどアクセスに時間がかかりそうだと思っていたところを3か所、効率よく回ることができました。
まず1つ目は、「ウィーンの南の森マイヤーリンク」ツアーです。このツアーは、マイヤーリンクはもちろんですが、ハイリゲンクロイツ教会にも足をのばし、ハイライトは地底湖ゼーグロッテです。旅行の下調べをしたときに、在日観光局の資料からゼーグロッテを知り、ぜひ行きたいと思っていました。でも、自力で訪れるにはアクセスが面倒そうで、時間も余計にかかりそうだなぁと思っていたところ、どうやら現地ツアーがありそうだという情報も下調べで仕入れることができたので、行く前から当てにしていました。ツアー代金は39ユーロでした。
2つ目のツアーは、ナイトツアーです。ウィーンの郊外グリンツィングのホイリゲ(新酒ワインを出すバー・レストラン)でダンスとミュージックとともにホイリゲ(新酒ワイン)を味わうディナーツアーで、その前にプラター遊園地の大観覧車のおまけ付です。ウィーンでのホイリゲに、プラター遊園地の大観覧車、ウィーン名物ともいうべきどちらも、できれば行きたいと思っていましたので、好都合でした。
というわけで、この日の観光ハイライトはこの2つのツアーで回ったこれらの目当ての場所なのですが、あいにく、まともな写真はほとんどありません。この写真メインの旅行記としては、写真の多さから、ハイライトは、マイヤーリンク・ツアーで行ったハイリゲンクロイツ教会と、ツアー後の午後の市内観光で行ったカールス教会となるでしょうか。どちらも行く前はそれど期待していなかったのに、どちらも思ったより気に入って、ゆえに何枚もシャッターを切りました。案外、「思ったより気に入った!」というときほど、その驚きと意外性ゆえ、シャッターを切る回数が余計に増えるのかもしれませんね。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
-
午前中は、ウィーンの南の森マイヤーリンクに行くツアーに参加ました。パンフレットには所要3時間とありましたが、実質約2時間でした。ホテル・ピックアップから南駅のバスターミナルで目的地に行くバスに乗り換えるまで約50分かかっているので。ツアーはラクで時間効率が良いですが、こういうところに時間のロスがあります。ウィーンの森マイヤーリンク行きのバスの中では、ヨハン・シュトラウスの「ウィーンの森の物語」がバックミュージックとして流れました。ものすごいベタな演出ですが、そのサービス精神は汲んでおきましょう。
マルチリンガツアーとガイドさんが自慢するだけあって、最初のガイドさん自身の自己紹介とツアーの概要案内のとき、ガイドさんは英語・フランス語・イタリア語をぺらぺらと話していました。ツアー参加者の国籍と言語を確認し、説明は5カ国語でなされました。英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語の順番でした。イタリア語から英語に戻ると、英語がどこかイタリア語っぽくなまるので、少し可笑しかったです。
ツアーに参加してみて、「ウィーンの森」と呼ばれる場所の広さを実感させられて、ため息がでました。これら全てが。かつてハプスブルグ家の狩猟用の私有地だったとは……。もっとも、往時のハプスブルグ帝国の広さを思えば、これくらいの広さは広いと言えないのかもしれません。それにしてもただの庶民の私には、やっぱり規模がケタ違いでした。
ちなみに、ホテルを出る前、今日はウィーンの森に行くんだから、ダニに刺されて脳炎なったら困ると思って(外務省海外安全ホームページの安全対策基礎データやガイドブックにそういった注意書きがありました。)、むき出しとなる手足や首に、虫除けスプレーを盛大に撒いておいきました。ところが、ツアー中に歩くところは、森といっても、せいぜい木立ち程度でした。「森」という響きから想像されるようなところは特に歩きませんでした。もっとも、ダニ対策については、一応、街中の公園を歩くときでも、少なくとも外務省海外安全ホームページやガイドブックで注意されていたように、決められた散歩道や遊歩道を歩くよう心がけました。
写真は、なんだかわかりますか? ウィーン郊外で見かけた、ひまわり畑です。バスの車窓から撮りました。(厳密には翌日のヴァッハウ渓谷ツアーのときのバスの車窓から撮りました。)
満開のひまわりは、その形と色からして、とても目を引きますよね。それが畑として、視界一面……とまではいきませんが、ぎっしり咲き誇っているのですから、可愛くて可愛くてワクワクしてしまいました。そういう光景にあまり縁のない私なので、失敗するかもしれないなぁと思ってもカメラを構えずにはいられませんでした。揺れるバスの車内のせいで、というよりは、コンパクトカメラ(フィルムカメラ)の望遠モードと低感度フィルム(ISO100)のせいで、このようにブレブレ写真になってしまいました。望遠モードはピントが合う幅が狭いのでブレやすいですし、それに低感度フィルムの方がシャッター速度が遅くなりますから。でも、そうと知っていてわざとこういうブレブレ写真を撮ろうと思ったわけではないので、やはりカメラマンの腕がまずかったせいですねぇ@
でもこの写真、私は案外、気に入っています。ひまわり畑の向こうに見える家はヨーロッパらしい家ですし、それに、このひまわり、なんだか、小さい頃に読んだ絵本「ちび黒サンボ」(黒人差別を含むとかで絶版にされましたが、小さい頃はそのような深読みはせず、お話自体、好きでした。)の、椰子の木の周りをぐるぐる周りすぎてバターになってしまったトラを、連想してしまうんです。ひまわりとトラの共通要素は、黄色!ってところしかありませんけど(笑)。 -
ハプスブルグ家の実質最後の皇帝ヨーゼフ・フランツの息子である皇太子ルドルフが、16歳の男爵令嬢マリー・ヴェッツェラと心中した場所です。跡地に修道院が建っています。このマイヤーリンクの悲劇は、その昔、大ヒットしたと言われる映画「うたかたの恋」で有名なようですが、残念ながら私はこの映画は見ていません。私は、むしろ、この当時に雑誌に連載中ではまっていたコミックの影響で、ルドルフ皇太子に関心がありました。もっとも、マイヤーリンクにある修道院は、心中の部屋こそ保存されていましたが、修道院自体は事件と無関係です。そのことは事前に知ってはいましたが、やはり、見学しても、あまり面白いと感じられませんでした。また、コミックで実年齢より若く少年にように美化されたルドルフが私の中で定着していたため、心中当時の髭づらの写真には、少しショックを受けてしまいました。
心中した2人の遺体は、皇太子はハプスブルグ家廟へ、マリー・ヴェッツェラはウィーンの森のハイリゲンクロイツの墓地へと、死後、引き離されてしまいました。マリー・ヴェッツェラの墓参りまでは、ツアーに含まれていませんでした。
(写真は、ウィーンの南の森のマイヤーリンク近くの写真です。バスの車窓から撮影したため、少し景色が流れています。マイヤーリンクの修道院等の写真は特に撮らなかったため、この写真を代わりとしました。) -
★Heiligenkreuz(ハイリゲンクロイツ教会)
ハプスブルグ家の前に現オーストリアのザルツブルグ以東を支配していたバーベンベルク家一族ゆかりの修道院です。創設は起源は14世紀までさかのぼります。中世の素朴な修道院かな、と思っていたら、ステンドグラスなどはきれいに修復されていて、予想より豪華ですばらしかったです。そのため思いがけず、写真撮影が楽しかったです。
写真は、ハイリゲンクロイツ教会前に立っていた、三位一体の碑、あるいはペスト柱です。バロック様式らしい、雲モコモコのデザインが、慣れないうちはちょっと気持ち悪いくらいでした。
ちなみに、ウィーンの中心、シュテファン寺院にほど近いグラーベン通りにも同じような碑があります。また、同じような碑を、次の旅程のリンツでも見かけました。翌年(2004年)のチェコ旅行のときにも見かけました(世界遺産となっているオロモウツの三位一体の碑は、その最たる例でしょう)。どうやらこのタイプの碑は、かつてのハプスブルグ帝国に散在しているようです。三位一体の碑ですが、この手の碑は、おそらくどれも、ヨーロッパ近世において猛威をふるったペストの終焉を記念し、神に感謝したために立てられたものでしょう。 -
ハイリゲンクロイツ教会では、最初は中庭を囲む回廊を回り、いくつかの礼拝堂などを見学してから、最後にメインの教会に入りました。写真は、ハイリゲンクロイツ教会の主礼拝堂のバラ窓です。最初のうちは、昔の修道院にしてはステンドグラスがずいぶん鮮やかで美しく残っているなぁと関心していたのですが、修復後の19世紀のものでした。
メインの教会の写真は撮りませんでしたが、ロマネスク様式に、ゴシック様式の祭壇や聖歌隊席などが混在している、建築様式的になかなか興味深い教会でした。ほかに、信者席や聖歌隊席の寄せ木細工がとてもステキだったのを覚えています。 -
写真は、ハイリゲンクロイツ教会の中庭を囲む回廊のステンドグラスの一つです。円が多用された幾何学模様も素敵ですが、聖人たちも、ちまちまっ、っとして、どこか可愛らしいデザインです。少しブレていて見づらいのは、ご容赦くださいませ。
-
ハイリゲンクロイツ教会の「死の礼拝堂」の骸骨型ろうそく立てです。とてもインパクトがありました。この礼拝堂の中に入ることはできませんでしたので(柵に阻まれて入れないようになっていました)、柵の間にカメラを突っ込んで撮影しました。
-
★Seegrotte(ゼーグロッテ)
ゼーグロッテは、私の今回のウィーン訪問で、自然史博物館に続き二番目の目当ての場所でした。かつての石膏鉱山にできた地底湖が、ゼーグロッテ見学のハイライトとなります。まずは人ひとりがやっと通れるくらいの狭い坑道を奥まで歩きました。両側は白い漆喰で固められていました。ずいぶん長く歩きましたが、涼しくて気持ちよかったのでずっと歩いていたいくらいでした。
いくつも洞窟がありましたが、その一つに、ディズニー映画「三銃士」(実写)の牢獄のロケに使われたというところもありました。坑道内ではツアーガイドではなく坑道専門のガイドが説明しましたが、彼の英語は、ドイツ語なまりがひどく、早口で、内容も採掘の方法など初めて聞くわかりにくいものでしたので、説明はほとんど聞き取れませんでした。
最後に地底湖をボートで渡りました。私がなにより楽しみにしていたのは、この地底湖のボート乗りです。湖の水は、びっくりするほど澄んでいました。ところどころ明かりで照らされ、洞窟の天井が水面にきれいに反射し、とても清逸で幻想的な世界でした。天井が反射するせいでとても深い湖のように錯覚しそうになりましたが、よく見ると思ったより浅いです。水深1メートルくらいでしょうか。湖の底はほとんど平らで、いかにも人工の湖というかんじでした。沈殿物も、爆破の破片物のようです。ボートに乗っていたのは20分くらいでした。無駄だろうと思いながらも、つい何枚もシャッターを切ってしまいました。そして実際、無駄に終わりました。ここには、かろうじて何が写っているかわかる写真を掲載しました。地底湖のボートの発着場です。
ゼーグロッテ見学後、少しだけコーヒーブレイクがありました。パンフレットを買った後、カフェで、同じツアーの人と相席しました。オーストリア在住の女性と、そのお姉さんでアイルランド在住という、やや年輩のお二人。相席ついでに、ツアーの感想など、少しだけ話をしました。少し人見知りをする私は、旅先で、道を聞いたりなどの必要がなければ、現地の人であれ他国からの観光客であれ、あまり話をする機会がありません。でも、ツアーに参加すると、同じツアーメンバーということで親近感も沸き、こういうコンタクトの機会がもてることがあります。英語は読み書きは得意でも会話とヒアリングが苦手な私は、英語圏の人が相手だととても下手っぴいな英語で余計に自信をなくすのですが、相手の方が辛抱強く耳を傾けてくれたおかげで、なんとか会話が成立したと思います。こういうちょっとしたコンタクトは旅先の嬉しい思い出の一つとして記憶に残ります。 -
ゼーグロッテ見学まで終わってウィーンに戻り、ツアーが終わったのは14時でした。夜のホイリゲ・ツアーは、ホテルに迎えが来る時間が19時なので、昼食をとる間も惜しんで18時頃までウィーン市内観光をしました。といっても、まずはエナメル・ジュエリーの店 M. Freyへ行き(実は前日にも行っているので2度目。昨日は買おうか買うまいか迷ったリングをやっぱり買うことにしたので@)、それからその最寄りの2つの博物館、劇場博物館とアルベルティーナへ行きました。
★Teatermuseum(劇場博物館)
最初の、舞台の紙模型と舞台装置や上演の様子のスケッチの展示は、それほど興味が沸かなかったので素通りしてしまいました。いまから考えると、かなりもったいなかったです。舞台衣装の展示はとても気に入りました。もともとこの博物館で一番楽しみにしていたのは、それでした。もしかしたらクリムトがデザインしたのでは!?──と想像したくなるような衣装もありました。ギリシャ悲劇「オイディプス」の衣装でした。「真夏の夜の夢」や「メアリー・スチュアート」といった劇の衣装は、それらしいイメージどおりの衣装が並んでいました。
ほかに、マリオネットの展示がなかなか面白かったです。欧米の人形は、日本の人形に比べると可愛いと断言するには苦しいですが、なかなか愛嬌があって、ある意味、味のある顔つきの人形であることが多いです。触ってもよいように展示されているマリオネットもありましたので、ためしに動かしてみました。といっても、あやつり糸で上からあやつられる人形ではなく、手袋人形のように、手を突っ込んで指で顔や手を動かすタイプのものでした。やってみると、指が奥まで突っ込めないうえに、人形の頭が重くて、とても動かしづらかったです。子供サイズだったのでしょうか。しかし、そうであればますます、人形の頭は重すぎでした。
写真は、マリオネットの展示室のうちの一室で撮ったものです。天井に近い位置にまで、マリオネットたちが写真のように展示されていました。鏡面のようなパネルの前に展示されていたので、人形たちの頭上の銀白色のもやもやは、光が反射したものです(心霊写真ではありません(笑))。
★Albertina(アルベルティーナ)【写真なし】
「地球の歩き方」には、「素描画約6万点、版画約100万点という世界最大のクラフィックアートを所蔵する美術館」と紹介されています。実は私自身も、その昔(だいぶ昔)、東京で開催された、レンブラントの素描をハイライトとするここの美術館のコレクションの素描展を見学しに行き、素描の良さをあらためて教わりました。それだけに、ここはとても楽しみにしていたのですが、期待はずれでした。収蔵はそれだけあるかもしれませんし、このときに展示されていたのは、予想よりあまりにも少なかったのです。レンブラントやエゴン・シーレの素描は確かにありましたが、1〜2枚っきりでした。15分で鑑賞が終わってしまいました!
アルベルティーナの建物は、この年の2003年度に改修が終わったばかりでした。もと宮殿らしい内装は真新しくなり、装飾は凝っていてとても美しかったので、それはそれで目の保養となったのですが、目当ての素描よりも、まるで宮殿見学がメインのようでした。そうとでも考えないと、入場料7.50ユーロは、ウィーンカードで6.75ユーロに割引してもらったといっても、割にあわない気がしました。なにしろ、思ったより見ごたえがあって、博物館見学らしい充実した1時間が過ごせた劇場博物館は4.00ユーロ(ウィーンカード割引で3.60ユーロ)でしたし、さらに前日に訪れた、半日でもまだまだ見るものがたっぷり残っていた自然史博物館は6.50ユーロ(ウィーンカード割引で5.00ユーロ)だったのですから。 -
劇場博物館とアルベルティーナを見学した後、今度はカールス教会へ行くことにしました。
写真は、カールス教会最寄りのバス停留所とトラム停留所、カールスプラッツ駅です。バスとトラムの両方が立っている様がなんとなく気に入り、写真に撮りました。青い方がトラムで赤い方がバスのものです。もっとも、アルベルティーナからカールス教会へは、どちらも利用せず、歩いて行きました。 -
★Wagner-Stadtbahn-Pavilion(カールスプラッツ駅)
オットー・ヴァーグナー作のユーゲントスティール(アールヌーヴォーのこと)代表の建物です。これは実は、後ろ側です。この建物は向かい合った双子の建物で、現在片方は地下鉄駅の入口で、片方はカフェです。
代表的なユーゲントスティールの建物ですから、下調べのときに集めたり、帰国後もきっと買ってしまうであろうウィーン関連本に、この写真はいくらでも掲載されていて今更かな、と思いましたが、それでも自分の手で写真を撮りたくなったので撮りました。それでも後ろ側にしたのはち、ちょっとお茶目@ でも、なかなかステキでしょう? -
★Karlskirche(カールス教会)
「地球の歩き方」その他の写真で予想していたとおり、壮大なバロック建築でした。実は、今更バロック教会は見飽きてるので、それほど感動は覚えないだろうと、あまり期待していませんでした。カールス教会に向かう頃にはだいぶ疲れ切っていました。また、観光を優先させるために私はよく昼食を抜くのですが、この日は夜のホイリゲ・ツアーで夕食をおいしくいただくためにも昼食を抜いていて、お腹もすっかり空き切きっていました。そのせいか、次のターゲットと自分で決めたにも関わらず、向かう足取りが重かったのですが、この教会をひと目見たとたん、俄然、元気がでてきました。今更、などとはとんでもなかったです。写真を撮りまくってしまいました。 -
同じくカールス教会です。さきほどの写真より少し近くで撮影しています。思いがけず気に入りましたので、いろんなアングル、あるいは周辺の景色が少し違うバージョンで写真を複数枚、撮りたくなったのです。
-
カールス教会の入場料は、いくつかランクがありました。どうせ来たのですから、見学できるところは全て見学したいと思い、天井画の見学も含めた一番高いランクにしましたが、6ユーロと、教会見学にしてはやや高めでした。ガイドテープの貸出料も入場料に含まれていましたが、テープを借りる代わりにパスポートなどの身分証明書を預けなければならないようです。旅行中は命の次に大事にパスポート、ガイドテープを借りる程度で肌身から離したくなかったですし、英語解説を聞きながら見学する元気はなかったので、ガイドテープはあきらめました。
写真は、カールス教会の主祭壇です。モコモコの雲に、四方八方に延びる光輪。全体的に天上をめざす構図。バロックの栄華と華やかさの典型のような祭壇でした。 -
写真は、カールス教会の主祭壇の脇の2階の歩廊の窓枠をメインに撮りました。宮殿のような華やかさです。教会とは思えません。近隣ドイツ諸国でのプロテスタントの勢いに押されつつある中、なんとかカトリック教会が威信と信者を取り戻そうとがんばった時期であるバロック教会の内装は、これみよがしな壮麗さがありますが、やはりこういう豪華さは、自分の身近で実物をめったに拝めるものではないだけに、行ってよかったと思いました。それに、ミーハーな私、やっぱりこういうわかりやすい壮麗さは好きだなぁ、と改めて思いました。
カールス教会の内装全体については、とても凝っているけれど、バロックらしい捻れや誇張的な要素はあまりあからさまに感じられず、全体的にそれ程くどくありませんでした。ロココ様式が加味されたドイツ・バロック様式(私のお気に入りの様式です@)だからかもしれません。
天井画は、神話をモチーフにした、バロック教会や宮殿の内部を飾るのによく使われるような絵でした。確かに、ひと目、近くで見たかったわけですし、近くで見ると下から眺めるよりずっと迫力がありましたが、私にとってはそれほど珍しいタイプの絵でも、非常に好みの絵というわけでもありませんでした。それよりも、見上げている最中、ドームの窓から射し込む太陽をもろにあびて、暑くて暑くてたまりませんでした。まるでケバブの串刺しの肉のように、あぶり焼きされている気分でした。
ちなみに、天井画を間近で見ることができたのは、修復作業のために足場が組まれていて、それが観光客にも開放されていたためでした。どうりで階段や梯子が、なんとなく揺れるような不安定なかんじがしたはずです。修復作業は、2005年度末に終わる予定だそうです。そうなれば足場も撤去され、天井画をもう間近で見ることができなくなるでしょう。そう考えると、わりと貴重な体験だったかもしれません。 -
これもカールス教会です。脇の柱の部分をメインに撮りました。こうしてみると、ハプスブルグ家ゆかりのバロック教会というよりは、まるで古代ギリシャかローマの神殿のようです。
-
夜は、プラター遊園地の大観覧車に乗ったあと、近郊のグリンツィング地区のホイリゲに行く、というツアーに参加しました。ツアー案内のパンフレットには所要4時間とありました。ホイリゲとは、ドイツ語で「今日」という意味ですが、ウィーン名物の新酒のワインのことです。新酒のワインだけでなく、ウィーン近郊のブドウ農家が経営する、自家製の新酒を飲ませるウィーン独特のバー・レストランの総称ともなっています。私はそれほどホイリゲに執着はありませんでしたが、せっかくのウィーン名物をウィーンで経験しなくてはもったいないです。ホイリゲ(新酒)はどんな味か、あるいはホイリゲ(レストラン)とはどんなかんじか、話の種に行って見たいと思っていました。
ただし、よいホイリゲは、ウィーン郊外にあります。とくに、Grinzing(グリンツィング)地区です。ウィーン中心部から所要どのくらいかわかりませんが、夕食時を狙って夜遅くに郊外へ行くのには、少し不安がありました。なので無理かなぁと思っていたのですが、ツアーがあると知り、飛びつきました。そのツアーは、映画「第三の男」などでロケされている、これまたウィーン名物の大観覧車からウィーンの夜景を楽しむ、というのも含まれていたので、好都合でした。
もっとも、大観覧車に乗った時間は19時頃でした、ヨーロッパの夏は19時ではまだ昼のように明るいので(21時まで明るい!)、全然、夜景ではありませんでした(笑)。
★Prater(プラター遊園地)のRiesenrad(大観覧車)
写真は、この大観覧車に乗っている最中に、窓から他の客車を撮ったものです。ウィーンに行くにあたり、わざわざ映画「第三の男」を見ました。なので、これも話の種に乗ってみたかったのです。で、乗った感想は悪くなかったのですが(乗ったという経験ができただけでも満足@)、プラター遊園地というのは、もちろん、大観覧車しかないわけではありません(そもそもプラターそのものも、遊園地だけではなく、野外劇場などもあり、なかなか広大な地域です)。他にも面白そうなアトラクションがいろいろあって、特にプラターの歴史がひと目でわかるようにジオラマや人形で展示されているらしい歴史パビリオンのようなところには大変惹かれました。しかし、ツアーでは予定の変更がききません。大観覧車を降りたら、さっさと次へ移動しなければなりません。こういうところはツアーの不便さを感じました。
ところで、この大観覧車、15ある客車のうち、ふつうに客を乗せていたのはその半分だけでした。残りの半分は食事ができるようになっていて、食事が終わるまで何度でもぐるぐる回れるらしいです。ですが、埋まっている客車は1つきりで、残りは空のまま回っていました。並んで待っている人がこんなにいるのに、空いているなら乗せてくれればいいのに、と思うのは、せっかちな日本人らしい発想でしょうか。あるいは、もしかしたら、食事をせずふつうに乗るだけの客車より高い席なのでしょうか。
★Heurige(ホイリゲ)にてホイリゲを味わう【写真なし】
ホイリゲでは、シュランメルと呼ばれる甘いメロディーの庶民的な音楽の生演奏とダンス・歌を鑑賞しながらディナーをとるのがお定まりコースだそうです。もっとも、ツアーではホイリゲらしさをどこまで味わえたか疑問です。私たちのツアーだけでなく、団体客がたくさんいて、大部屋に寿司づめ状態でした。バイオリンとチェロとピアノの生演奏のとき、客はほとんど無視状態、めいめのおしゃべりに興じていて、とても落ち着ける雰囲気とはいえませんでした。中には、はた迷惑なほど、ものすごい甲高い声で騒いでいたグループもいました。でも、ダンスと歌が入ったら、みんな注目しました。ダンスでは、ウィンナーワルツを踊った女性の白いドレスがとても素敵でした。踊りも歌も、悪くありませんでしたが、ぎりぎりの空間で踊っているので、見ている方が窮屈で、どこかにぶつかりやしないか、はらはらしてしまいました。
ホイリゲでは、ふつう、席を立って、バイキングのように好きなものを注文できるはずなのですが、ツアーという制約のため、メニューはあらかじめ決まっていました。飲み物は選ぶことが出来ましたので、ワインはポピュラーな炭酸わりの白を注文しました。メインディッシュはおなじみウィーナーシュニッツェルでした。昼食抜きでお腹がすいていたこともあり、とても美味しくいただけました。
ところで、私の向かい席には、同じツアー参加の在ニューヨークのフィリピン人女性がつきました。バスの中でも隣の席でしたし、一人で参加している人はあまりいなかったので、自然とそうなりました。ところが彼女は、このツアーの売りも、ホイリゲとは何たるかも全然わかっていなくて、ただ夕食が出るツアーということで参加したようでした。大観覧車のときも、お腹が空いたので早くレストランに行きたい、とばかり言っていました。だからでしょう、せっかくのホイリゲなのにワインは断ってコーラーを注文し、ウィーナーシュニッツェルは半分以上残し、伝統的なウィーン・ハウスメイド・デザートのアップルパイ(正確にはApfelstrudel(アプフェルシュトゥルーデル)は一口で食べるのをやめ(これは確かに癖のある味でしたが)、席も途中で立ってしまって、ダンスもほとんど見ていませんでした。彼女にとってこのツアーは期待はずれだったでしょう。お気の毒に。彼女は、ホテルにレストランがないから、ウィーン旅行中はディナーのつくツアーばかり申し込んでおいた、と言っていました。本当に美味しい食事にありつきたければ、こういう、夕食以外のオプションの方がメインのようなツアーに参加しない方がいいのに、と内心で思いながら、今後も下手するとこんな調子かも、と他人事ながら心配になってしまいました。食事を始める前は、明日はモーツアルトを聴きながらのディナーだ、と嬉しそうに話していましたので、彼女にとってのウィーンの印象が悪くならないためにも、予約したツアーのうちの一つくらいは期待はずれでないものがあればよいのに、と思いました。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (5)
-
- shinesuniさん 2005/11/16 23:10:08
- カールスプラッツ駅も大観覧車もお洒落な写真ですね。
- まみさんコンニチハ。いや〜^^いいアングルです。お洒落ですね。
オーストリア編書き始めたとの事で見に来ました。
ウイーン、ザルツブルグのほかにどこへ行ったのでしょうか?
今から楽しみです。
- まみさん からの返信 2005/11/17 08:42:41
- RE: カールスプラッツ駅も大観覧車もお洒落な写真ですね。
- shinesuniさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。
大観覧車もお洒落な写真と言っていただいて嬉しいです。
光が反射しているのが、とても残念だなぁと思っているので。ま、それを割り引いて、ですね(笑)。
日程は、このオーストリア編の最初に詳しく書いていますが、ウィーンとザルツブルグにゆったり日程をとり、あとはリンツとグラーツという、オーストリアの中のメジャーな都市ばかりまわりました。インスブルックの方まで行きたかったのですが、飛行機をウィーンIN OUTにしてしまったので、ウィーンに戻らなくてはならない時間がとれそうになくて、その手前で引き返す行程をとったわけで。
ハンガリーの影響のあるアイゼンシュタットも、ウィーンからの日帰りで行きたかったのですが、ウィーンの中にいてもまだまだ見ていない見所がたくさんでしたので、あきらめてしまいました。
翌年の中欧旅行でハンガリーを入れたのも、そのときの残念な気持ちがちょっと心の底に残っていたせいもあるかもしれませんね。
過去の旅行記をひっくり返していると、行き損ねたところなどをどんどん思い出し、また記憶が薄れてるからもう一度行きたいと思うところも出てきて仕方がないですね@
ザルツブルグも4日間ではほんと、足りませんでした。shinesuniさんの掲示板の方にも書きましたが、ハルシュタットもすごく行きたかったです。
でも、まあ、今、私の頭の中では、次の旅行はハンガリーがいい、とまだ頑固に固執しています。年間計画を予測すると、やっぱり来年は夏に行けそうにないのが残念で、行けても10月になりそうです。
その頃のハンガリーって日本よりずっと寒そうですし……日照時間も短いですし……もっと暖かい国、あるいは別のところもいいかなぁと思っていても、頭の切り替えができません(笑)。
いまのところは、10月でもいいから行けるだろう!と夢を抱いて、4 for Travel をはじめ、みなさんの旅行記を拝読して(ハンガリーに限らず興味の
むくまま)、そしてメッセージの交換などで楽しく過ごしています。
前にshinesuniさんがおっしゃていたとおり、行くことも大事ですけど、情報交換も楽しいですねっ!
- shinesuniさん からの返信 2005/11/17 08:48:41
- RE: RE: カールスプラッツ駅も大観覧車もお洒落な写真ですね。
- わたしもハルシュタットは行きそこねていますので是非行きたいです。
まみさんフランツ・リストの生誕地ライデン?の場所知っていますか?
今はオーストリア領になるらしいのですが是非行ってみたいと思っています。
簡単な書き込みでスイマセン。また後で書きますね。
- まみさん からの返信 2005/12/02 12:57:28
- ライデン、知らなかった〜
- shinesuniさん、こんにちは。
>まみさんフランツ・リストの生誕地ライデン?の場所知っていますか?
知らなかったです〜。
今日、オーストリアのリンツをアップしましたが、ブルックナーの生誕地というのも、行くまで知りませんでした。
もう趣味となってしまいましたが私はピアノを弾くので、ブルックナーはともかく、リストの曲を弾いても、リストについてはほとんど知らないという、中途半端ぶりです@
どうも私の音楽家に関する知識は、小中学生のときくらいに偉人シリーズの子供向けの本で知った程度のものが基盤になってます。画家に対する興味と対照的です。いやはや。
- shinesuniさん からの返信 2005/12/02 22:27:06
- RE: ライデン、知らなかった〜
- ハンガリーのエゲルUPしました。美女の谷はご存知でしょうか?
ハンガリーでも有数のお薦め場所です。
PS ピアノ出来るんですかww!
私はクラッシックピアノにはうるさいですが、
演奏は...ぶきちょなものでT.T
ショパンコンクールのダイジェストです。
保存できませんので一回途切れ途切れでも流しておいて、
一通り終わってから聞いてください。
もし意味が解らなければ御一報を。
http://www.itvp.pl/chopin/i.tvp/
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ウィーン(オーストリア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
ウィーン(オーストリア) の人気ホテル
オーストリアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
オーストリア最安
478円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
5
16