2004/08/30 - 2004/09/21
28位(同エリア52件中)
極楽蝶さん
この日は,ゴールウェイ(アイルランド)を出発してエニレスキレン(北アイルランド)に向かう。途中,クロンマクノイズ,ボイル,スライゴーに立ち寄る予定だ。(ボイル,スライゴーは別の旅行記を作ります)
最初にクロンマクノイズに向かう。ここは初期キリスト教の修道院の遺跡として有名なところだ。ゴールウェイからアスローンの道の途中にある。ゴールウェイからアスローンまでの道は幹線道路で良く整備されている上に,車の交通量もそんなに多くないので快適にドライブできる。それに,ゴールウェイを出てからは青空が表れ,とても気持ちが良い。途中での田舎道に入り,クロンマクノイズの遺跡に行くことになるが,その交差点もちゃんと案内表示があり,スムースに目的地に着くことができた。
クロンマクノイズの歴史は,545年にアイルランドの12使徒のひとり聖キアランが当時の交易路と河川の交差点であったこの地を訪れ,修道院を建てたことに始まります。その後,この地では学問がとても盛んになり,アイルランドの学問の中心地としてばかりでなく,ヨーロッパの学問の中心地のひとつとして多くの修道僧,神学者が集まりました。初期キリスト教文化の中心地のひとつとしてその名を世界に知られるようになります。
しかし,クロンマクノイズはバイキングやアングロ・ノルマン人,さらには同じアイルランド人からも襲撃を何度も受け,だんだんと衰退し,ついには1552年にイギリス軍に占拠,破壊され,このときに価値のあるものは殆どが略奪されてしまいました。
今この地を訪れると緑豊かな平野の中にシャノン川がゆったりと流れ,聖キアランがここに心惹かれたことがよく分かります。牧歌的な風景の中に残された昔日の時間を止めた遺跡は,ただただ美しいばかりです。
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クロンマクノイズ(1)
この写真は西のハイクロスとラウンドタワーです。おそらくクロンマクノイズのハイクロスの中でこれが一番有名なのではないでしょうか。ただし,このハイクロスは複製品です。オリジナルはクロンマクノイズのビジターセンターに大切に保存されています。
この日はとても良い天気。雲さえありません。ハイクロスとラウンドタワーが緑の芝と青い空に映えているとは思いませんか。 -
クロンマクノイズ(2)
この墓碑はクロンマクノイズの中でも他のものとは違っていました。時代が結構新しいように思います。
それはともかく,この遺跡の脇にはシャノン川がゆったりと流れていて,のんびりとしています。近くには船着き場があり,ボートクルーズでここを訪れることもできます。できるなら次回はボートクルーズでこの風景を見たいと思いました。 -
クロンマクノイズ(3)
礼拝堂でしょうか? かなり小さい建物です。
遠くに見えるラウンドタワーの高さはそれほどではありませんが,ちゃんとキャップが残っています。それと,このタワーは遺跡を囲む低い塀の一部でもあるようでした。 -
クロンマクノイズ(4)
遺跡にはいくつの教会跡が残されています。遺跡の規模にしては少し多いようにも思います。
ところで,ここに映っている教会もアイルランドの教会らしく,ゴツゴツとした壁面に小さい窓があるだけです。 -
クロンマクノイズ(5)
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周囲の風景
遺跡のすぐ脇にはシャノン川が流れ,高い木がないため,のっぺりとした平野が見渡せます。
遺跡のすぐ前では牛も放牧されていますが,重要な遺跡などの近くでもこんな風景が見られるのはアイルランドではごく普通のことです。 -
西のハイクロス(全体像)
これが最初の写真のハイクロスのオリジナルです。
ハイクロスの全体に聖書の物語が刻まれた素晴らしいものです。アイルランドに現存するハイクロスの中でも最も美しいものの代表だと考えて良いと思います。 -
西のハイクロス(十字部分1)
このモチーフはイエスの磔刑でしょうか?? 左側の人は長い槍で右胸の辺りを刺しているように見えます。中心の人物(イエス?)と左右の人物の大きさが随分と違っていますが,これは主題となる人を他より大きく描くという技法なのでしょうか? -
西のハイクロス(十字部分2)
このモチーフは最後の審判でしょうか?? 中心に大きく描かれている人物は手に十字架?大きな槌のようなものを持っています。また,前の写真と違い,この人物は豪奢な服を纏っているように見えます。両側に描かれた人たち(?)の表情や姿勢は浸食していて判明しませんが,十字架の側が天国に,もう一方の側が地獄に堕ちる様子を描いているのかもしれません。 -
南のハイクロス(全体像)
このハイクロスの形は西のハイクロスと似ていますが,十字架に刻まれた装飾は紐組模様です。ただし十字架の柱の真ん中あたりには,風雨による試食のためか,あるいは異教徒による破壊のためか,判別は難しくなっていますが,何か象徴的な場面が刻まれていたようです。 -
南のハイクロス(十字部分)
昔日は美しい紐組模様が刻まれていたのでしょうが,随分と潰れてしまっています。また,この写真では,はっきりと確認できますが,十字の下の部分に刻まれた物語の主人公の顔が(?)なんとか分かります。 -
北のハイクロス
北のハイクロスには十字の部分がなくなっています(もしかしたら,最初からこのような石柱なのかもしれませんが?)。けれども,ここに刻まれた組紐模様は,今でもとても綺麗に残っています。このような模様には,キリスト教以前からのアイルランドの歴史・文化を感じます。 -
墓石(1)
ビジターセンターでは,クロンマクノイズに残されていた墓石もみることができます。
この墓石は十字架の中心にラウンドが刻まれていて,その中に組紐模様のような模様が刻まれています。また,アルファベットもはっきりと読み取ることができます。 -
墓石(2)
この墓石はおそらく大きなものの部分だとおもいますが,今でも刻まれた字が読み取れます。 -
墓石(3)
この墓石にはケルト十字が刻まれ,この十字架の脚の部分は渦巻き模様をしています。ちょっとだけ,キリスト教以前の様式が表れていて面白いと思います。また,この墓石の上の辺にはアルファベットが,残る三辺にはラーメンどんぶりの縁のような模様が刻まれています。 -
墓石(4)
墓石の破片でしょうが,花柄のような模様が描かれています。この模様は現代でも利用されているような素敵なものです。こんな柄のプリントの洋服やハンカチやバックを見たことはありませんか? -
墓石(5)
これも墓石の破片ですが,十字などがたくさん散りばめられた変わった模様です。
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