1972/10/10 - 1972/10/10
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ソフィさん
1961年10月10日(火)
東京にあって、パリにないものは多い。
飲食店関係でも、数えてみると、直ぐ五指に余る。
そば屋、すし屋、ラーメン屋、静かなカフェ、弁当屋、飲み屋、料亭、キャバレー。
これらは深く我々の日常生活にかかわっていて、日本を離れて始めてその有難さが判るものだ。
仕事の憂さを晴らそうと、縄のれんを探しても見つからない。
強いて似たものを挙げれば、何時でもアルコールが飲めるフランス風カフェだろうが、日本の飲み屋の雰囲気には程遠い。
こうした生活文化の差は、ここに暮らす日本人の、ストレス増幅に大きく係っている。
昼飯にしても、苦労する。
日本のそば屋のように、簡単に済ますことの出来るところはない。
レストランに入れば最低6フラン(当時430円)はかかるが、そんな店は不味くて肉が固い。
もう少し奮発すれば、10フラン(当時720円)、これでは経済が持たない。
軽食といえばサンドイッチだが、ここにも内容において文化の差が見られる。
固いバゲットにハムを挟んだだけのものは、ビールと一緒に流し込まないと、喉に詰まって食べられない。
日本の食パンのような柔らかいパンは、ほとんど見当たらないのである。
これだけで済ませるとなると、あまりにも寂しすぎて、ストレスの原因となる。
(最近のサンドイッチは少し進化して、レタスやトマトを挟むなど変化が出来、美味しくなった)
早く安く昼飯をあげるには、結局セルフサービスになる。
味は最低だが、自分の目で料理を確かめることが出来、待たずに食べられるのが何より重宝である。
値段は、3〜5フラン(当時220〜360円)。
しかし、空腹は満たされても、心は満たしてくれない。
フランスは食文化の国と言いながら、一流レストラン以外かなりの粗末さだ。
日本の弁当の簡便な豊かさは、世界に誇り得ると考える。
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