1961年10月5日（木）続<br /><br />ボルドーに着いた夜は、Ｎさん宅によばれ、晩御飯のご馳走になった。<br />私がフランス国鉄の方の家に招かれるのは、これが初めてなので、楽しみに出掛ける。<br /><br />食事は奥さんの手作りだが、サラダとビフテキ。<br />デザートのサヴァランが、とても美味しかった。<br /><br />フランス国鉄職員の日常生活に、日本に比べ大変興味があると話したので、家中を見せてくださった。<br />一階は車庫と、台所のついた10畳程度のリビング・ダイニング。<br />二階には寝室が3つある。<br /><br />突然の訪問にもかかわらず、どの部屋も良く片付けられている。<br />キッチリ片付いているだけでなく、小ぎれいに飾られていて、日本の住居とはイメージが違っている。<br /><br />この人は、子供の教育に熱心らしく、子供部屋にも乱雑さが見えない。<br />5歳のお嬢さんと、3歳の坊ちゃんが可愛い。<br /><br />フランスは極端な学歴社会だが、学歴の高低は、家庭の食卓での会話で決まると言われている。<br />入学試験で、面接が重視されるからだろう。<br />だから親父たるものは、家庭での子供との接触を、非常に重視しているのだ。<br /><br />日本の父親の、見習うべき点と感心する。<br />日本では高度成長期に入って、仕事が忙しいとの理由で、子供の教育を母親任せにする傾向がある。<br /><br />家は国鉄所有の社宅で、家賃は70フラン（当時5,000円）。<br />彼は転勤があるので、社宅に入ることが出来るようだ。<br />日本の国鉄宿舎に比べ立派だが、家賃はそれほど高くない。<br />

ボルドー 479 国鉄宿舎を訪問する

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1972/10/05 - 1972/10/05

321位(同エリア343件中)

#留学

ソフィさん

1961年10月5日（木）続

ボルドーに着いた夜は、Ｎさん宅によばれ、晩御飯のご馳走になった。
私がフランス国鉄の方の家に招かれるのは、これが初めてなので、楽しみに出掛ける。

食事は奥さんの手作りだが、サラダとビフテキ。
デザートのサヴァランが、とても美味しかった。

フランス国鉄職員の日常生活に、日本に比べ大変興味があると話したので、家中を見せてくださった。
一階は車庫と、台所のついた10畳程度のリビング・ダイニング。
二階には寝室が3つある。

突然の訪問にもかかわらず、どの部屋も良く片付けられている。
キッチリ片付いているだけでなく、小ぎれいに飾られていて、日本の住居とはイメージが違っている。

この人は、子供の教育に熱心らしく、子供部屋にも乱雑さが見えない。
5歳のお嬢さんと、3歳の坊ちゃんが可愛い。

フランスは極端な学歴社会だが、学歴の高低は、家庭の食卓での会話で決まると言われている。
入学試験で、面接が重視されるからだろう。
だから親父たるものは、家庭での子供との接触を、非常に重視しているのだ。

日本の父親の、見習うべき点と感心する。
日本では高度成長期に入って、仕事が忙しいとの理由で、子供の教育を母親任せにする傾向がある。

家は国鉄所有の社宅で、家賃は70フラン（当時5,000円）。
彼は転勤があるので、社宅に入ることが出来るようだ。
日本の国鉄宿舎に比べ立派だが、家賃はそれほど高くない。