1972/10/05 - 1972/10/05
321位(同エリア343件中)
ソフィさん
1961年10月5日(木)
駅まで、自分の車で出迎えてくださった、構造物管理区長Nさん。
33歳と若いが、自家用車を持っている。
日本で自家用車を持つことは、夢のまた夢だが、フランスでは当たり前のことで、月給の三倍程度の車を持つ事が標準と言う。
Nさんは月給1.000フラン(当時72,000円)で、持っておられるシトローエン2CVの新車価格が380,000フラン(当時274,000円)だから、少し無理をしておられるのかも知れない。
私の給料が今の三倍になれば10万円、そのうち安い車も出来てくるだろうから、車が買えるかも知れない。
しかし、それは何時のことだろう。
国鉄在職中は、適わぬ夢か。
構造物管理区とは、フランス国鉄の5つの管理局をそれぞれ幾つかに分け、その地区にある橋やトンネルなどの土木構造物を管理する組織で、その責任者である彼は、月に一度は本局のあるパリまで打合せに出向く。
フランス国鉄には古い構造物がたくさんあって、安全を確保するためには大切な役割である。
日本では同じ役割を、保線区の助役が受け持っている。
保線区は、列車が安全かつ快適に走るため、線路をきちんと保つのがメインの仕事であり、日本も早晩構造物に特化した組織が必要になるだろう。
自家用車を会社の仕事に使うのも、面白いシステムである。
私の出張でも、自家用車使用が可能で、その場合の出張費計算方法があり、選べることになっている。
その場合8万キロを走って償却が出来ることを前提にして、燃費と保守費を加算し、キロ当たりの旅費を計算するそうだ。
算出の基礎となる車のグレードは、その人の地位によって決まっている。
PR
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
0