1997年冬～思い立ったらベルギーへも

1997/01/28 - 1997/02/09

パリに数日滞在後、アントワープにネロとパトラッシュに会いに、大好物のワッフルをたらふく食べるべく、バスでベルギーへ向かった。

パリへ戻る際にブリュッセルから乗ったバスはオランダ・アムステルダム発。一部の麻薬が合法の国オランダ、国境では、警官と麻薬探知犬による厳しい荷物チェックが行われる。
と突然、犬が一人の少年のカバンにつかみかかり、少年はそのまま警官に連行されてしまった。麻薬を忍ばせていたのであろうか。

2年前、アムスの駅で「薬をくれ～」と青白い顔で叫びまわっていたおじいさんの姿を思い出した。

ベルギーでの訪問地：
アントワープ、ブルージュ、ゲント、ブリュッセル

エリア ベルギー

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: アエロフロート・ロシア航空

パリを出発したバスは無事ブリュッセルに到着。
早速ベルギーフランへ両替する。

国境が変わるたびに両替する大変さは2年前のヨーロッパ周遊旅行で痛感した。
今はユーロで両替の手間がないのは本当に便利。

中央駅からアントワープ駅まで移動。
そして今夜の宿、YHブーメランへ向かう。トラムを乗り継ぎやっとこさ到着。

さて翌日、ネロとパトラッシュ像を探しに行く。

現地ではあまり知られておらず、道行く人に聞いても分からない、お店の人に聞いても分からない。

ようやくたどり着いたその場所に立っていたのは、
ぽつ・・・本当にちょこっと立っている。

こりゃ、普通に素通りするのも不思議でない。

ところがYHの玄関には
「夜7時までcloseだよ、see you!」の張り紙が。
この寒い中どうすりゃいいの･･･。

とりあえず寒さをしのぐため近くの教会にもぐりこむ。
すみません、キリスト教会さん。クリスチャンでもないのに防寒場所によく利用させてもらってます。
ついでに結婚式もシドニーの教会で挙げさせていただきました。

ここのYHの家具調度品が年代モノで落ち着いた雰囲気でかなりくつろげた。
お客はほとんどいなかったけれど。

像の後ろにある店の中に入ると、日本地図がでーんと壁に貼られている。
なるほど、観光客は日本人ばっかりなのね。

訪問者が地図に自分の出身地をピンで指し示している。私も四国の真ん中にぽんとさしてみる。

次の目的地、ブルージュへ向かう。アントワープからは1時間10分の道のり。

アントワープ中央駅の時計はちょうど12時を指していた。それにしても重厚で立派な建物だ。

ブルージュに到着しさっそく宿探し。
シーズンオフだからどこも飛び込みで行っても空き部屋があるのが嬉しい。

Markt広場から近くのYHは一泊食事つきで320BF。
部屋は広くて清潔。ただ真冬に白は体感温度を下げる。オイルヒーターのすぐ近くのベットを陣取る。

市内観光へ出かける。寒い中歩くのは数時間が限界だ。

フランドルの田舎を楽しむため、近郊のダム村へ行く予定にしていた。
インフォメーションで行き方を教えてもらうが、この時期はタクシーか歩きのみ。
タクシーは金銭的に、そして歩きは体力的にきつい。
仕方なくあきらめる。

日本に帰国してからタクシー代をケチるよりも見たい景色を見逃すことのほうが大きな損失だと気づく。いつもそうだ。

木靴がかわいい。

霧がかかったブリュージュの町。

１泊した翌日、早朝にブルージュを出発。
ブリュッセルへいく途中の町、ゲントへ立ち寄る。

ヨーロッパ鉄道の旅の楽しみは、目的地の途中、ふらりと途中下車しての町歩き。

ここの聖バーフ大聖堂の中に祭壇画『神秘の子羊』がある。見学料60BF。

ブルージュで残っていたトラムのチケットがここで使えた。

ひときわ目だつ鐘楼。

フランドル伯の城を見学。

中には武器のコレクションに混じりかなりリアルな拷問部屋もある。

わ、ギロチンだ。
刃の部分のシミはもしや、、
しかも当時使われていたそのものだという。

一人でこの部屋にいると怖くなってきた、そそくさと退散。

ゲント市内。

そして最後の訪問地、ブリュッセルへ向かう。

ブリュッセルのYH。宿泊代395BF、シーツ代が125BFと高かった。

部屋は木製の二段ベットが数台、机と椅子が置かれているシンプルなもの。
泊まり客は日本人が多く、レセプションも日本人だった。

グランプラスにあるブリュッセルの市庁舎。

グランプラスはフラワーカーペットが敷きつめられた明るいイメージだった。
冬はどこも人が少なくて閑散としているな。

有名だけど、見るとがっかりの小便小僧の像

ＥＵ本部

本場ゴディバの店。

夜のライトアップされた市庁舎も幻想的。

街角で売られていた焼き立てワッフルを食べるのが、何よりの幸せ。体が温まる。

パリでの食事はバゲットのサンドイッチだった。
バゲットにスーパーで買ったチーズとオイルサーディン、マルシェで買ったトマトをはさめば立派なご馳走。

寒いところが大の苦手なはずのに、真冬のヨーロッパに来てしまった。

帰国便のロシア上空は一面雪景色。
この見渡す限り、地平線まで続く雪景色に長い間見入っていたのだった。

この旅行記へのコメント （5）

• さすらいおじさんさん 2006/12/31 13:19:27

  どうぞ良いお年をお迎えください

  sunny321さん
  
  ヨーロッパ旅行前にベルギー、ベルサイユ、モンサンミッシェルなどの旅行記情報を参考にさせていただきました。
  
  アントワープではネロとパトラッシュに会いに行きました。ブリュージュ、ブリュッセルも満足しています。いい情報をありがとうございます。
  
  どうぞ良いお年をお迎えください。

• さすらいおじさんさん 2006/07/15 15:46:48

  アントワープは行ってみたい街です

  sunny321さん
  
  ８末から３ヶ月ヨーロッパ旅行を計画中で、１９９５−１９９７年の旅行記を拝見しました。
  アントワープは行ってみたい街です。
  日本人がほとんど、と書いておられますが、確かに何人かにたずねてみてもベルギー人はフランダースの犬をあまり知らないようですね。ネロをいじめた国民としては、知りたくないのかなあ---などと思ったりしますが。
  
  ベルサイユでは階段に気をつけます。モンサンミッシェル、モナコ、アイルランドも参考になりました。また拝見します。ありがとうございます。

• shinesuniさん 2006/02/19 20:45:31

  ブリュッセル　グランプラスの豪快な動画

  sunny321さんお返事有難うございました。
  
  http://www.ilotsacre.be/site/en/default_en.htm　　
  のページ中段
  『a live WEBCAM on the Grand Place of Brussels :』
  の右にあるグランプラスの写真をクリックしてみて下さいませ。
  グランプラスの動画右クリック→拡大→全画面表示でデカイ画面になります。
  戻す時も　右クリック→全画面表示を終了　　で戻ります＾＾。
  画面をダブルクリックでも拡大全画面になります。

• とんちゃん健康一番さん 2006/01/22 23:59:19

  お邪魔します♪

  sunny321さんへ　こんばんわ♪
  ベルギー旅行記を拝見させて頂いております。
  私も昨年夏に行きました。
  sunny321さんは1997年に行かれたんですね。
  小便小僧のジュリアン君、sunny321さんがおっしゃるように
  ちょっぴり「あれ〜？」って感じの場所にちょこんと居ましたね。
  アントワープにも行きました。
  ベルギーにまた行きたいですねぇ♪
  
  また、sunny321さんのページにお邪魔させて頂きますので、
  これからも宜しくお願いします☆
  
  

  sunnyさん からの返信 2006/01/23 23:44:45

  RE: お邪魔します♪

  とんちゃん健康一番さん
  
  書き込みありがとうございます。今頃香港ですね〜うらやましい！
  
  ベルギーへ次回は冬以外に行きたいです。若かりし頃はあの寒さに耐えられましたが、今となってはきっと無理でしょう。。
  
  香港から戻られる頃に、遊びに行きますね！
  
  sunny321