2005年夏の旅?（陸路の国境越えは体力がいる～　in スリナム）

2005/07/21 - 2005/08/22

トリニダード＆トバコに行くまで７泊分ある。
折角、ここまで来たのだから、
東隣のスリナムに行きたいし・・・

ベネズエラで会った日系商社マンから、
「スリナムへ？それも陸路で行くなんてそんな危険な事を！もし、行くのなら日本大使館に届けるように！」と、声も裏返るくらいびっくりされたし、馬鹿にされた。

でも・・・ここまで来て行かないのは忍びがたい。
途中で危険と感じたら引き返そうと決心して行くことを決めた。

ホテルの経営者のおじさんに聞くと、
ホテルの前から、毎日US$20でスリナム国境まで車が出ているよ！と簡単に言った。
朝３時３０分～４時のあいだにくるとか・・・アバウトな時間・・・本当かな？
モーニングコールを頼んでおいた。
なんと午前２時５０分にドアをノック！これがガイアナ式モーニングコール？
しかし・・・待っても、待っても車が来ない！
４時・５時・・・・時間が過ぎた。痺れを切らしてノックした男性をたたき起こした。
最終的には、男性にバス乗り場まで案内させた。

乗り合いバスが沢山止まっていた。
バスは詰め込めるだけ詰め込んで、満席になると出発する。
やっと、午前７時に出発した。
ものすごいスピードで飛ばす！飛ばす！
道路には、自動車に轢かれた子山羊や犬が放置されていた。

スリナムには、ニューアムステルダムまで行き、
そこからまたバスでスプリングランドに行く。
ここからスリナムのニューニッカリーまで、毎日午前１１時発のフェリーが出ている。

エリア スリナム

ジョージタウンから、ぎゅうぎゅうに詰め込まれて、
走る、走る・・・乗り合いバス。

お客を下ろしたり、乗せたりしながら走っていった。
信号は全く無かった。

途中、バスごとフェリーに乗って、バービス川を渡る。
こんなフェリーは初めてだった。
車が乗船する入口、出口が船の横っ腹。
乗船すると左右に車が振り分けられる。
車と車の間は１０ｃｍも無い。
見事な技で驚きました。
もちろん、車止めも無し！

やっと対岸のニューアムステルダムに向かった。

遠くに見えるのが、ニューアムステルダムの桟橋。

上陸してからでも、ガイアナの国境はまだまだ遠い！

猛スピードで飛ばして行く。
それでも午前１１時発のフェリーに間に合うか心配になる。
乗らないとスリナムに行けない！
運転手さんに、ハリーアップ！ゴー！ゴー！と！
命知らずもいいとこやった。

バスによっては、スピードメーターが壊れているのもあった。
初めからスピードなんて関係無いみたい。

最後の町から、森の中をどんどん走る。
でも、なかなかスプリングランドのフェリー乗り場が見えない！

イミグレも通過しないと行けないし・・・
益々心配になった。

どうにか間に合った。

次はこのフェリーでコランティーン川を渡り、
スリナムのニューニッケリーへ入国出来る。
コランティーン川が国境線。

ガイアナ・スリナムは奴隷制度が廃止されると、
労働力としてインド人、中国人が多く入ってきた。
それで、インド人が多いし、中国人もいた。

突然、スコールが降った。
凄い雨！
雲行きが悪くなると、待ったなしで大雨！
雨が大嫌いな私に取っては辛い〜〜！！

カラカスでも、エンジェルフォールでも、ガイアナでも、雲の流れが速く、あっと言う間に大雨がふる。

学習したので、初めからリュックカバーをしておいた。良かった！

コランティーン川。

雲が低く流れ、川の色もダーク・・・
少し不気味な気配がした。

この川を渡ればスリナム・・・
今、まさに国境線を越えているのだ！と思うと、
足元から、胸に向かって感動が迫ってくる。

私のデジカメを覗く。

撮ってくれとポーズを撮る。

堂々とした女の子にこちらが驚いた。
おしゃまな女の子だった。

嫌がる弟を連れてきた。
お姉ちゃんが弟にポーズをとれと言う。

弟は男の意地か、姉の言うことを聞かなかった。
シャイな男の子なんやね。

お姉ちゃんも弟も素直な可愛い子だった。

国境を越えるには、とても小さなフェリーだった。
真ん中に車が１５台くらい乗っていた。

スリナムに行くときも、ガイアナに帰る時も、
大雨だった。この辺の雨は凄い！

スリナムのニューニッケリーに着くとイミグレを通過。それからが大変だった。
雨は容赦無く降るし、
どの乗り合いバスに乗れば良いのやら！
次々とミニバスは行ってしまう。とうとう最後の１台になった。

ボス風の人が「チャイニーズ！このバスの横で待ちなさい」と言ってくれたが、
その声に、イミグレに残った全員が殺到して我先に乗る！
遅れてはなるまいと頑張って乗った。
まるで戦いのような席取りだった。
どうにか自分の席を確保！
よくそんなに座れるなぁ〜？と感心するくらいギュウギュウ詰めだった。

ギュウギュウ詰めのミニバスが、
豪雨の中、泥沼のでこぼこ道を無茶苦茶なスピードで走る。
座席にしがみついていないと、
跳んで行ってしまう激しい揺れ。
頭は天井にぶつかるし、胃や腸は捻れそうだった。

もちろん荷物もギュウギュウ詰めなので、
途中、何回も後ろの荷台のドアが開く。
その度に豪雨の中、運転手が降りて閉める。
車は窓もどこもかも泥まみれ！

４時間以上走って、ようやく首都パラマリボに着いた。
外は真っ暗で何処を走って居るのか判らない。

でも午後７時を過ぎていてもお店が開いていた。
ガイアナより治安が良さそうな感じがした。

ミニバスの運転手にホテルを言えば、そこまで行ってくれる。
ＹＷＣＡに泊まろうと思ったが、同じバスに乗っていた乗客がホテルの前で降りたので、一緒について行った。
ホテルのフロントの聞くと空室があると言う。
夜の８時を過ぎていたので、そこに泊まる事にした。

このホテルで１部屋が￥2,300だった。
ただしシャワーは水だった。

早朝と言うか夜中と言うか午前２時５０分に起こされて、ガイアナのジョージタウンを出発して、スリナムのパラマリボに着いたのが夜の８時過ぎ！
The longest day!だった。疲れた〜〜！！

この旅行記へのコメント （11）

• さすらいおじさんさん 2006/02/03 02:24:08

  観光客が少ないから被害報告が無いのでしょうか？

  気楽トンボさん
  
  ＞早朝と言うか夜中と言うか午前２時５０分に起こされて、ガイアナのジョージタウンを出発して、スリナムのパラマリボに着いたのが夜の８時過ぎ！
  
  １８時間の旅ですか、私は逆コースでパラマリボからジョージタウンに入ることを考えていますが、どうなることやら---
  
  商社マンが危険と言ってますが、外務省安全情報では、ギアナ三国は危険情報なしになってますね。
  観光客が少ないから被害報告が無いのでしょうか？

  気楽トンボさん からの返信 2006/02/03 15:16:00

  ◆ジョージタウンまでは・・・

  おじさんは逆コースですね。
  
  ホテルで国境のニューニッカリーまで行きたいと言えば、
  車の手配をしてくれると思います。
  
  私の場合は、国境から乗ったバスの運ちゃんが、
  いつガイアナに戻るのか？と聞いてくれたので、
  携帯電話の番号を教えて貰い、
  ホテルのフロントから電話をして貰いました。
  
  スリナムとガイアナの国境は船に乗らないと行けません。
  その船は１日１回だけ。
  その時間に間に合うように、朝４時頃に起きて待っていました。
  車は５時に来てくれました。他のホテルにピックアップして、
  パラマリボを６時出発。
  ニューニッカリーから船でガイアナの国境へ。
  ガイアナに着くとミニバスが乗れ、乗れと待っているので、
  大丈夫ですよ。
  

• さすらいおじさんさん 2005/09/24 13:53:44

  リュックカバーは参考になりました

  気楽トンボさん
  
  ＞次はこのフェリーでコランティーン川を渡り、
  スリナムのニューニッケリーへ入国出来る。
  
  危険と言われたスリナム、良くチャレンジされましたね。でもバスの時間にルーズなのはアフリカどこでも同じですね。
  
  ＞突然、スコールが降った。
  凄い雨！
  雲行きが悪くなると、待ったなしで大雨！
  雨が大嫌いな私に取っては辛い〜〜！！
  カラカスでも、エンジェルフォールでも、ガイアナでも、雲の流れが速く、あっと言う間に大雨がふる。
  学習したので、初めからリュックカバーをしておいた。良かった！
  
  １１／８−２７日、ネパール、ミャンマー、ラオス、タイをバックパッカーしようと計画したのでリュックカバーは参考になりました。買っておこうと思います。
  
  ＬＵＣＫＹマークの黄色のＴシャツの女の子の表情がいいですね。
  

  気楽トンボさん からの返信 2005/09/28 10:11:07

  ◆さすらいおじさん！今頃は・・・

  おじさんの旅がまた始まりましたね。
  今頃は何処に？・・・
  
  11/8〜27日バックパッカーの旅ですか？
  ネパール、ミャンマー、ラオス、タイを旅するなんていいですね。
  リュック担いで、自由気ままな旅も、また楽しからずや！
  
  リュック一杯に思い出が詰まるとおもいます。
  
  

  さすらいおじさんさん からの返信 2005/10/09 03:07:01

  １０／８ 夜帰国しました

  気楽トンボさん
  
  １０／８ 夜帰国しました。
  一眠りしてメールを拝見しました。
  詳細は、旅行記で報告させていただきます。
  １１／８からのバックパッカーの旅の前に１０／２２−２８オマーン、ドバイを予定していますので、それまでに体力を回復したいと思っています。

  気楽トンボさん からの返信 2005/10/09 10:12:49

  ◆さすらいおじさん、無事お帰りなさい。

  風邪を引かれたとか・・・大丈夫ですか？
  
  えぇ〜今度はドバイ＆オマーン！
  スッチ並に飛行機搭乗ですね（笑）
  スターアライアンス、ワールドパークス、ワンワールド・・・
  一杯、貯まったかな？
  
  アラブは所得税、教育費、医療費はただ。
  石油の力は凄いです。
  ドバイでは「Desert Safari」を楽しんでください。
  砂漠サファリって何かな？と思って参加しましたが、
  車のタイヤの空気圧を抜き、
  ジェットコースターのように登ったり降りたり！
  スリリングで最高に楽しかったです。
  
  オマーンのマスカットは「谷間にふわっと浮かびあがった美しいもの」
  と言う意味です。治安もよく、美しい町を堪能してきてください。
  
  アラブもオマーンもゴールドが超お買い得なのでお土産に！
  
  早く体調を戻してくださいね。
  

  さすらいおじさんさん からの返信 2005/10/09 10:40:25

  RE: ◆さすらいおじさん、無事お帰りなさい。

  気楽トンボさん
  
  ＞風邪を引かれたとか・・・大丈夫ですか？
  
  ホテルでクーラーをつけたまま寝て不覚でした。大分良くなりました。
  
  ＞えぇ〜今度はドバイ＆オマーン！
  スッチ並に飛行機搭乗ですね（笑）
  スターアライアンス、ワールドパークス、ワンワールド・・・
  一杯、貯まったかな？
  
  ツアーが多いのでなかなかたまりません。
  
  ＞アラブは所得税、教育費、医療費はただ。
  石油の力は凄いです。
  ドバイでは「Desert Safari」を楽しんでください。
  砂漠サファリって何かな？と思って参加しましたが、
  車のタイヤの空気圧を抜き、
  ジェットコースターのように登ったり降りたり！
  スリリングで最高に楽しかったです。
  
  「Desert Safari」
  おもしろそうですね。楽しみです。
  
  ＞オマーンのマスカットは「谷間にふわっと浮かびあがった美しいもの」
  と言う意味です。治安もよく、美しい町を堪能してきてください。
  
  葡萄のマスカットのイメージがありますが、「谷間にふわっと浮かびあがった美しいもの」という意味ですか。教えていただきありがとうございます。
  
  ＞アラブもオマーンもゴールドが超お買い得なのでお土産に！
  早く体調を戻してくださいね。
  
  金を買う余裕はちょっと---旅費でいっぱいだしーーー
  体調を整えて楽しんできます。

  気楽トンボさん からの返信 2005/10/10 17:38:21

  ◆さすらいおじさん、風邪はましになりましたか？

  聞いてください！！！
  やっと夏の旅行記が完成しました。
  もう秋になってしまいましたが・・・
  
  後はクチコミを書こうと思っています。
  
  １２日から京都で仕事です。
  デジカメを携えて仕事を！
  いいえ・・・仕事優先でした（笑）
  
  さすらいおじさんの旅行記の１日の訪問回数は凄いですね。
  
  早く風邪を治してください。
  おじさんの旅物語を楽しみに拝見に行きます。
  

  さすらいおじさんさん からの返信 2005/10/11 03:06:36

  RE: ◆さすらいおじさん、風邪はましになりましたか？

  気楽トンボさん
  
  風邪は大分良くなったので、とりあえずトランジット国のカタール・ドーハをＵＰしました。少しずつＵＰしますのでご覧いただければ嬉しいです。
  
  ＞聞いてください！！！
  やっと夏の旅行記が完成しました。
  もう秋になってしまいましたが・・・
  
  完成版を拝見しました。キング牧師の情報、素晴しいですね。差別の様子が良く解ります。私も是非訪問したいです。
  
  利用された交通機関の数がすごいですね。飛行機の遅れ、旅行社へのペナルティなど個人だとトラブルが大変ですね。でも、ダメモトでビジネスクラスをゲットされたのはすごい！　見習います。

  気楽トンボさん からの返信 2005/10/11 13:37:49

  ◆さすらいおじさん！気楽を見習うと大変ですよ（笑）

  風邪が良くなって良かったです。
  
  秋雨が降っています。
  一雨毎に涼しくなっていきますね。
  
  もうすぐ、さすらいおじさんは夏に逆戻りですね。
  冬にアラブ＆オマーンにいきましたが、
  日中は凄く暑いでした。
  でも、クリスマスの飾りが町のあちこちに！
  暑いクリスマスは初めての経験。
  
  アブダビの素敵なホテルにあるイタリアンレストラン「アマルフィ」で、
  パバロッティの歌声を聴きながらお食事をしました。
  赤ワインを飲んで、美味しいディナーを味わいました。
  １人だったのが少し寂しいでした。
  
  
  
  
  
  
  

  さすらいおじさんさん からの返信 2005/10/11 14:35:00

  RE: ◆さすらいおじさん！気楽を見習うと大変ですよ（笑）

  気楽トンボさん
  
  アブダビの素敵なホテルにあるイタリアンレストラン「アマルフィ」,
  いいムードですね。私は今回またツアーなので自由行動は難しいと思いますが、オマーン、ドバイは楽しみです。