1999/09/18 - 1999/10/09
21123位(同エリア23720件中)
まみさん
スペインは、西欧の中では私にとってエキゾチックな国でした。いや、私だけでなく、事実、そうですね。特に国土の半分が長年イスラム圏にあったその遺産が、観光客を惹き付ける目玉でしょう。1999年に行ったスペインは、その頃とりわけ旅行先としてアラブ圏に一番魅力を感じていた私の好奇心を、大いに満足させてくれました。かつ、歴史、美術、言語、観光インフラ、どれをとっても、やっぱり西欧だなァって思いました。両方のいいところを味わえた旅でした。
(写真は、マドリードのシンボルのクマです。木のように見えるのは、ハチの巣だったと思うのですが……クマのプーさん絡みでハチミツとクマは結びつくけれど、なんでマドリードがクマだったのか、忘れました〜。)
※マドリードとクマの関係ですが、Lonely Planetの解説でも、マドリードの市の紋章にまで採用された由来は、明確なことはわからないようです。また、ハチの巣だと思っていたものは、英文ではstrawberry treeと説明されています。
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1999年 日程一覧
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第1日目:1999年9月18日(土)
成田出国〜アムステルダム経由〜マドリード到着
第2日目:1999年9月19日(日)
マドリード滞在第1日目
プラド美術館(鑑賞時間正味4時間)&雨の中のマドリード市内観光半日ツアー
第3日目:1999年9月20日(月)
マドリード滞在第2日目
城壁で有名な古都アヴィラと、ローマ時代の水道橋とディズニーの白雪姫のモデルとなったお城で有名なセゴビアめぐりの日帰りツアー
第4日目:1999年9月21日(火)
マドリード滞在第3日目
午前:考古学博物館(鑑賞時間正味2時間半)&ろう人形館
午後:王室の修道院であり歴代王族の霊廟であるエル・エスコリアル宮&カイドスの谷めぐりの半日観光ツアー参加
第5日目:1999年9月22日(水)
マドリード滞在第4日目
古都トレド日帰り旅行
第6日目:1999年9月23日(木)
マドリード滞在第5日目
午前:離宮のあるアランフェス観光
夕方:現代美術館であるソフィア王妃芸術センター(鑑賞時間正味3時間半)
第7日目:1999年9月24日(金)
マドリードから北のレオンへ長距離バスで約3時間
レオン観光:カテドラル(大聖堂)&サン・イシドロ・バジリカ(教会堂)見学
第8日目:1999年9月25日(土)
長距離デラックス・バスでマドリードに戻る
午後:王宮&エンカルナシオン修道院見学
第9日目:1999年9月26日(日)
マドリード滞在第6日目
午前:サン・フェルナンド芸術アカデミー、デスカサレス・レアルス修道院、他
午後:ティッセン・ボルミネッサ美術館(鑑賞時間正味5時間)
第10日目:1999年9月27日(月)
マドリード発スペイン版新幹線AVE約2時間半でセビリアへ
午後:セビリア市内半日観光ツアー参加
夜:フラメンコ・ショー
第11日目:1999年9月28日(火)
セビリア滞在第2日目
イスラム様式のアルカサール(城)、元メスキータ(イスラム寺院)を改造したカテドラル(大聖堂)、闘牛博物館見学、他
第12日目:1999年9月29日(水)
セビリアから長距離バス約3時間でグナラダへ
午後:カテドラル(大聖堂)、王宮礼拝堂、サン・ヘロニモ教会見学、他
夜:フラメンコ・ショー
第13日目:1999年9月30日(木)
グラナダ滞在第2日目
午前:アルハンブラ宮殿
午後:旧市街アルバイシン地区散策&カルトゥハ修道院見学
第14日目:1999年10月1日(金)
グラナダから長距離バス約2時間半でコルドバへ
午後:元イスラム寺院(メスキータ)からキリスト教大聖堂に改悪された「メスキータ・カテドラル」、アルカサール(城)、市立美術館見学、他
第15日目:1999年10月2日(土)
コルドバ発スペイン版新幹線AVE約2時間半でマドリードへ
午後:マドリード最大のレティーロ公園散歩&ティッセン・ボルミネッサ美術館再び(鑑賞時間正味1時間)
第16日目:1999年10月3日(日)
マドリード〜バルセロナへ特急列車Talgoで約6時間
第17日目:1999年10月4日(月)
バルセロナ滞在第1日目
午前:カタルニアの聖地であり奇岩の山の中腹にあるモンセラートの街半日ツアー参加
午後:カテドラル(大聖堂)、サグラダ・ファミリア教会、ガウディが設計したミラ邸見学、他
第18日目:1999年10月5日(火)
バルセロナ滞在第2日目:近郊日帰り旅行
午前:ダリ美術館目当てでフィゲラスへ
午後:フランスの雰囲気のある古都ジローナへ
第19日目:1999年10月6日(水)
バルセロナ滞在第3日目
ピカソ美術館、コロンブス以前の中南米美術館、剥製がずらりの動物博物館、ガウディのグエル公園、現代美術館見学、他
第20日目:1999年10月7日(木)
バルセロナ滞在第4日目
バルセロナ・オリンピックの時に開発されたモンジュイックの丘:ミロ財団美術館、カタルニア国立美術館&スペイン村見学
第21日目:1999年10月8日(金)
バルセロナ発〜アムステルダム経由〜機内泊
第22日目:1999年10月9日(土)成田着
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- KLMオランダ航空
-
第1日目:1999年9月18日(土)成田出国〜マドリード到着
1999年9月18日、22日間のスペイン旅行に向けて、飛行機が離陸します。
何度、旅行しても、この瞬間はいつもどきどきします。いよいよ、海外旅行が始まるんだ!という期待と感動で。
できることならこの感動を、体を乗り出さんばかりに窓に張り付き、ゆっくりと後ろに流れていく滑走路を眺めながら……あるいは、上空で機体が旋回する時に見える、空港周辺の豆粒のような街並みを眺め下ろしながら味わいたいところですが、あいにく私の席は、エコノミー席の3つ並んだ、窓側でも通路側でもない真ん中。
それでも外が眺められるだけ、まだマシですか。
だけどやっぱり、窓側でも通路側でもない真ん中の席なんて、私にとってはハズレです。
成田空港から乗り継ぎのアムステルダムまで約13時間。席がどの辺か、というのは重要です。
なのに今回は、旅行会社がチェックインまで代行したので、選択の余地がなかったのです。せっかく早めに空港に行ったのに。
いっそ通路側だったら、隣の人の気兼ねなしにトイレに行ったり、体を伸ばすために自由に席を立つことができたのに。
とはいえ、両隣の人たちにはついてたと思います。
窓側には、スペイン旅行はこれが4回目だ、という日本人OL。
通路側には、日本語ぺらぺら、スペインにもたびたび旅行するという、日本で働いているドイツ人女性。
ドイツ人女性の方は、今回のフライトは休暇で実家に帰るためだけど、一週間くらい骨休みしたら、車でスペイン旅行する予定だそうです。
つまり、この座席一列は、私を含め、3人とも、日本で働くOLで、休暇としてスペイン旅行を控えている身というわけです。
おかげで、スペインの話題はもちろんのこと、同じOLとして、自分たちの仕事や職場のエピソードを、時に共感し合い、時に日本人とヨーロッパ人と視点を違えて夢中になってしゃべっていました。
当然のように、これからの旅に有益な情報も得られました。
その中でも特に重要なのが、スペイン語で「トイレ」を何と言うか。
私は独学でスペイン語を勉強しました。利用したのはNHKのラジオ講座です。
辞書を片手に時間をかけてなら、ちょっとした翻訳ならなんとかできるまでになりましたが、独学の弊害で、ヒアリングと会話は苦手です。
それでも観光旅行なら全然知らないよりもなんとかなるでしょうから、機内で会話集を復習するつもりで、旅行前だからといって、特に集中して勉強したりしませんでした。
(※当時の私は語学が趣味で、スペイン語の他にも並行して、いくつか独学で勉強していました。使わなくなった現在(2009年)は、残念ながらほとんど枯渇してます。)
そのため、隣の席の日本人の女の子がトイレ探しで苦労したエピソードを話してくれるまで、私はスペイン語で「トイレ」をなんというか、きれいに忘れていました。
これほど重要な、かつ切実な言葉はないというのに!
彼女いわく、辞書や会話集には、servicio(セルビシオ)という、英語のサービスという単語から何となく見当がつく単語しか載っていないけど、現地で使われているのは、「正確なところは忘れたけど、アーなんとか、っていうservicioとは全然違う言葉ばっかりなの。」
おかげで彼女は、現地の人に目の前のドアを指し示されても、どこにもトイレって書いてないじゃない、本当にここ?───と、立ちつくしてしまったそうです。
私は、というと、彼女のこの話のおかげで、現地でトイレらしい扉に「aseos(アセオス)」と書かれてあっても戸惑わずにすみました。
ちなみに帰国後、手持ちの辞書で調べてみると、aseosの意味は「掃除、清潔、身じまい」としか出ていませんでした(大きい辞書にはさすがに載っていました)。
やはり生きた情報は違う、としみじみ思った一件です。
※写真は、1999年のスペイン旅行で買ったものを勢揃いさせてみました。寄木細工の小箱、小物やアクセサリーです。
人にあげてしまったものは写っていません。例えばバルセロナのグエル公園のカラフルなトカゲちゃんの模型など@
丸い入れ物のリップクリームは、友人からもらったスペイン土産で、例外です。
右下の小物は、ダリの「ゆがんだ時間」の絵のモチーフとなっている、ぐにゃりとゆがんだ時計の模型です。あの絵は私のお気に入りなのです。
背後の写真立てに入っているのは、フィゲラスのダリ博物館で撮った写真を2Lサイズに焼き増ししたものです。 -
第1日目:1999年9月18日(土)の日記の続き
アムステルダム経由で飛行機がマドリード・バラハス空港に到着したのは、現地時間の夜7時。
ホテルへはタクシーを使いました。
マドリード滞在中のホテルは日本から予約済みです。
到着が夜だからですが、昔と違って、現地での安ホテル探しが面倒くさくなったので、最近は値段が手ごろであれば日本から旅行会社を通じて予約することも多くなりました。
私は、数年前に一度、全行程、デラックスか五つ星ホテル、という豪華なツアーに参加しました。1995年春のマルタとシチリア旅行です。
以来、海外旅行に味をしめ始めた大学生や社会人なりたての頃に比べると、すっかりぜいたくになってしまったかもしれません。
いかにも安ホテル!みたいなところに泊まるよりは、少し財布の紐をゆるめることで快適なホテル・ライフを楽しむ方が良くなってきたこの頃。
同じく、今回の旅では、移動の足にむやみに金をケチるのをよそうと思っています。
実は、空港から市内への交通機関の選択肢はタクシーと空港バスの二つありました。
昔の私なら、がんばってバスにしたろうと思います。
日本円にして約3000円かかるタクシーを利用するよりは、15kgのスーツケースと5kgの手荷物を抱えて、初めて訪れる街を右往左往し、代わりにバス代約300円ですませる方を選んだことでしょう。
悲しいかな、昔と違って、今は体力に自信がありません。
だいたい、旅の初っ端から計20kgの荷物とは、何事でしょう!───と何度も自問したのに。持ち物リストにムダがないか、何度も何度も見直したのに。
結局、それ以上、軽くすることはできませんでした……。
そうなのです。これまで私は何度も海外旅行をしていますが(1999年度で15度目)、荷物を軽くできたためしがありません。
むしろ、回を重ねれば重ねるほど、あれば便利な物のリストが増えて、重くなっていく気がします。
そのうえ、個人旅行だから、自分で調べなければ何も情報は入ってこない、ということで、ガイドブックや資料はたくさん持っていきます。これが重い!
例えば、オーストラリアの出版社のLonely Planetシリーズの英文ガイドブック「Spain」。
これは、ホテル・レストラン・ショッピング以外についてはいまひとつ物足りない日本のガイドブックと違い、観光の情報は非常に頼りになるガイドブックですが、いかんせん、これ1冊で1kgはするという、ガイドブックにあるまじきボリューム。
だけど、いつ、どこで、どんな情報が必要になるかわからないから、適当に切り分けて持っていくこともできません。
もちろん、日本語のガイドブックも持っていきます。
まずは、初めての海外旅行以来、ずっと手放せない「地球の歩き方」シリーズの「スペイン」。
ちょっとした役立つヒントが意外に満載の、旅の雑誌「るるぶスペイン」。
それから、貴重な美術情報を提供してくれる「美術鑑賞紀行スペイン」上・下巻(美術出版社)。
他にも、スペイン観光局からもらったマドリード、バルセロナ他、アンダルシア主要3都市の小冊子や、ネットで仕入れた海外安全情報など、など。
おかげで、それら書籍類だけで10kg近くあるかもしれません。
※写真は、1999年のスペイン旅行で買ったもののうち、寄木細工の小箱に注目。
いまはどちらもアクセサリー・ボックスとして使っていますが、この写真を撮るにあたって、片方は中身を出して、東京・上野公園のパンダちゃんに入ってもらいました@ -
第1日目:1999年9月18日(土)の日記の続き
もっとも、マドリード空港から市内の足にタクシーを使ったのは、実は空港バスの到着駅が、マドリードの危険区域───スリや引ったくりの多い地区の筆頭に挙げられていたせいもあります。
到着駅は、かのコロンブスを記念した「コロン広場」(コロンブスは、スペイン語で「コロン」という)というのですが、停留所は人通りの少ない地下にあるようです。
そして、そこはあまりに観光客の被害が多い(特に日本人の観光客)ということで、パトカーが常駐しているくらいだそうです。
とはいえ、やっぱり狙われる人、っていうのはそういう隙のある人なわけだし、コロン広場手前の駅で降りるテもあります。その後で地下鉄を使うなり、タクシーを拾うなりすれば、足代を安くあげられます。
というわけで、私は、どちらにするか直前まで迷いました。
なにしろ、私は日本でだってめったにタクシーを使わないのです。
でも、海外だと、日本人だということであなどって、タクシー代をボル運ちゃんもいます。
しかも、はっきり言ってマドリードのタクシーは、そういう意味では悪質な運転手が多いらしいです。
───実際、過去にボラれたことがある私としては、慎重にならざるをえません。もっともボラれたのはマドリードじゃなくて、ローマで、ですが。
だけど、機内で窓側の席になった日本人の女の子の体験談を聞いて、迷いを捨てました。
彼女は今までの3回の一週間程度のスペイン旅行で、すでに2度もきわどい目に遭っているのです。
1度目は、かの有名なケチャップ攻撃。
自分でケチャップだのアイスクリームだのをターゲットの服になすりつけて、「汚れてますよ」と親切ぶって服の汚れを取る隙にスリを働く、っていうやつです。
彼女の場合は、自分がその手口にハマったとは全く気付かず、本当に親切な人だなぁ、と思いながらも、たまたま滞在ホテルがすぐそばだったので、部屋に戻ってクリーニングに出すから、と固辞したおかげで、結果として何もスラれなくてすみました。
あれが例の手口か……と思い当たったのは、だいぶ後だったそうです。
だけど、2度目はもっとすごいです。
人通りのない狭い道で、二人組みのひったくり強盗に遭ったというのですから。地面に押さえつけられて、現金を取られたそうです。
幸いケガもなく、パスポートも他の所持品も無事だったので、それほど大事に至らなかったようですが、それが前回の旅行の出来事だというのだから、驚きです。
それでも懲りずにまたスペインに行こうという彼女の根性に、脱帽。
とはいえ、今回のマドリード到着は夜だし、彼女もさすがに、危険区域の一つとされる「コロン広場」への空港バスを利用する気にはなれず、旅行会社を通じ、高いお金を払って日本から出迎えの人を手配していました。
やっぱり金をケチるより、安全第一ですね。
というわけでやっと、私はタクシーを使う決心がつきました。
───そんなたいしたことでもないのに、どーして私は妙なところで決断に時間がかかるかなぁ。
結果としては、この1999年度の22日間スペイン旅行中、タクシーを重宝しましたが、1度もボラれたり、嫌な思いをすることはありませんでした。
ヨーロッパでは珍しく、端数のおつりもきちんと払ってくれた運ちゃんもいたくらいです。
そう、ヨーロッパでは日本と違って、日常生活レベルだと、1番小さい単位の硬貨が必要な端数は四捨五入してしまうことが多いです。
少なくとも、今まで私が知る限り、イタリアと、今回のスペインはそうでした。
だから、おつりが1ペセタ多いだの少ないだの、いちいち目くじらを立てていたらやっていけません。
(ペセタ=ユーロ通貨導入以前のスペインの通貨単位。99年9月の換算率:1ペセタ=約0.7円)
※写真は、1999年度のスペイン旅行で買ったアクセサリーです。
トレドの金メッキの象嵌細工のペンダントに、バルセロナで買ったシルバーのリングとペンダント。
ただし、象眼細工のペンダントの小さい方は、日本で買ったような気が……(袋にはトレドと書かれてありますけれど)。
なお、1999年度のスペイン旅行で買ったおみやげは、こちらのブログ「まみ's Travel Diary」で詳しくレポートしています。
「旅先のおみやげシリーズその13──スペインで買ったもの(Revised)」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2006/07/13_aaac.html
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