フィルスト−ファウルホルン−ブスアルプ

2005/07 - 2005/07

好天に恵まれた７月のはじめのある日、フィルストからバッハゼーを経由してファウルホルンに登り、ブスアルプへ下るというルートをハイキングしました。

Special thanks: tsunetaさん

エリア グリンデルワルト(スイス)

宿泊していたホテルカバナ（Hotel Cabana）の部屋からは、アイガーがこのように見えます。朝、前日の悪天候が嘘のような青空に、アイガーが浮かび上がりました。こんな日は、迷わずハイキング！

フィルストまでは、グリンデルワルトからロープーウェイで約20分。1000m以上を一気に上ります。ここのレストランからの眺めも最高。

いよいよ、ハイキングの開始。まずは、バッハゼーへ向かいます。最初の少しきつい登りをすぎれば、あとはほとんど平坦な道。左手にアイガー、そしてユングフラウを見ながらお花畑の中をゆっくりと湖を目指します。

バッハゼーまでは約1時間のコース。それまで進行方向に見えていたレーティとジメリホルンが左に移動すれば、もうそこはバッハゼー。

バッハゼーを見ながら、軽い昼食をとりました。ここまで持ってきたメロンが甘くておいしかったことったら。

さて、小休止のあとは、このきつい坂を上ってファウルホルンを目指します。

坂はきついけど、風景はすばらしい。花は咲き乱れているし、後ろを振り返ればバッハゼーとフィルスト、さらに背後のアルプスを一望にすることができます。

途中のヒュッテ。傾斜とハイカーの見上げる先から、これからさらに高いところへ登っていくことがわかっていただけるでしょうか？

だいぶ高いところまできました。あと少しで峠（？）を越えて向こう側にでます。

峠を越えたところに分岐点が。左はブスアルプへ、右はファウルホルンへ。

そして、やっとファウルホルンが姿を現します。まだもう少し登らないとトイレや暖かい食事にありつけません。

が、これを改めて見ると、そばを歩いていた15歳くらいの女の子が、お父さんに向かって”I am not hungry, I dont wanna go there!!（おなかすいてないもん、あんなところ行きたくないもん！！”と叫んだ気持ちがよくわかる…。

しかし、登りきれば素晴らしい眺望を手に入れることができるのです。

昨日は雲で見えなかった三山もこのように揃い踏み。下界の緑、山の濃灰色と雪の白、そして空の青がうみだす美しいコントラストにくわえて、冷たく心地よい風や強い日差し、風の音などが渾然一体となって全身を包み込むのです。

ここまで登ってきてよかった、と心底思う瞬間です。

また、ファウルホルンの山頂からは、北側のブリエンツ湖(写真)やトゥーン湖などを望むことができます。

ファウルホルンでスープを食べて休憩した後、ブスアルプまで一気に下ります。写真中央にある何軒かの建物がブスアルプ。非常に急ですが、正面にベルナーオーバーランド三山を見据えながら下るコース。これも、なかなか乙なものでした。

2時間かからずにブスアルプに到着。食事を取ったりコーヒーを飲んだり、ここでも疲れた体を休めることができます。ここからグリンデルワルトまでは、バス。うねうねとくねった道を下っていったのでした。