2001/08/16 - 2001/08/16
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ソフィさん
私はスイスが好きだ。
清潔感、人間に対する信頼、自然の美しさ、謙虚さ、平和への厳しい情熱。
私が初めてスイスを訪れたのは、ベルリンの壁事件の真最中、1961年8月だった。
スイスは面積こそ4.1万平方キロと近畿圏より少し広いが、人口は700万人強と大阪府より少ない。GDPも大阪府と大差ないだろう。
しかし街も田舎も美しく、景観や環境への配慮が随所に目立っている。
家々は花で飾られ、目障りな広告や電柱がなくて美しい自然をより美しく演出し、自分の国土を大切にしようとする市民の心意気がひしひしと感じられる。
鉄道や道路は、ハード、ソフトとも非常に発達し、南部を走ると、これでもか、これでもかとトンネルを掘っている。沢山ある橋梁には、景観とマッチさせようとする設計者の意気込みが素晴らしい。
われわれの平素住んでいる地域と比べ、何がそんなに差を生んでいるのだろう。
私はその原因を、住民の自律性と自己責任意識の差ではないかと考えた。これは永年の歴史(苦労)の積み上げの成果と見る。
私のスイス旅行は9回を数えるが、行くたびに新しい変化や発見がある。
このところ5年ほどご無沙汰しているので、どんなに変っているのだろうか。胸をときめかしながら機上の人となる。
スイスの独立は自らの手で遂げられ、維持されている。それに比べて、日本は自然発生的で、自然維持的な国である。そのためだろう。スイスでは自律性、自己責任が前提となったシステムが目立つようだ。
例えば道路の制限速度は、かなりカーヴの強い山道でも100キロであり、日本流で言えば設計速度を超えている。
駐車場はどの都市でも完備していて、ごく小さな町を除いて有料が原則であり、料金支払いシステムはさまざま。
環境に対する配慮は、行き届いているように見える。
交通で言えば、自動車をいかに減らすかが問題視されている。国民投票により、2004年以降スイス通過の国際トラック便を全部鉄道輸送すべく、アルプス越えの大トンネルが二つ建設中だ。
RAIL2000計画では、旅客に対する鉄道の利便性を大幅に向上した。7つの拠点都市を、それぞれオルール・キャダンセ(毎時一定時刻に発車、例えば30分毎或いは15分毎のダイヤ)で結ぶべく、さらに拠点都市における乗換時間の最小化を計り、短絡線の建設や複線化など投資を進めた。
チューリッヒ空港の地下には新線が建設され(2面4線)、各都市行きの特急が出ている。或いは各都市の鉄道駅で航空手荷物のチェックインが出来る。
朝ZURICHに出る。スイスの町はパーキング完備だが、ZURICHのような大都会でも同様。但し一時間2F、二時間5Fと、長時間ほど割高になっているのは興味深い。
駐車場はどの都市でも完備していて、ごく小さな町を除いて有料が原則であり、料金支払いシステムはさまざま。クレジットカードによる自動支払いや、路側駐車におけるチケットを使わない自動スペース確保装置など、進んでいる面が見られる。
ZURICH中央駅前、バーンホフシュトラーセにおける人、車,トラム、高級商店街の共生は興味深く、参考となる点大と見る。お互いに阻害し合うべきものが、逆に引き立て合っている。
一般に湖水は澄み通っていて、湖岸人口の多いチューリッヒ湖は汚れているが、それでも水深1mくらいは底が見える。
スイスは信頼感に基づく素晴らしい社会システムを形成している。しかし急成長と、ワーカーたちの流入で、システムを支える人とのミスマッチが見られる。これは先進国共通の悩みではないだろうか。
スイスの独立は自らの手で遂げられ、維持されている。それに比べて、日本は自然発生的で、自然維持的な国である。そのためだろう。スイスでは自律性、自己責任が前提となったシステムが目立つようだ。
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