第二日目は、カトマンズからポカラまで２００ｋｍを８時間かけてのバスによる移動。曲がりくねった山あいのガタガタ道を、他のトラックやバスと抜きつ抜かれつ、土埃にまみれての旅だった。<br /><br />土の粒子が余程細かいらしく、舞い上がった埃が何時までも空中に浮かんでいる。靴に付いた土は、いったん乾くと、洗っても簡単には落ちない。<br /><br />途中側溝に突っ込んで横転した車に出会う事５回。<br />坂道を事故に出会った人がフラフラと歩いている。<br /><br />１００ｋｍほど行ったところで、旧グルカ（正しくはゴルカ）王国の南端をかすめる。<br /><br />この国は山に隔てられ、３６部族が７０種類の言葉を話している。<br />その一つグルカは、１８世紀半ばにネパールを統一した。<br />その後１９世紀初頭、イギリスのインド侵略の傭兵として勇猛さにおいて世界に名を馳せた。<br /><br />現王朝はグルカ王の後裔であるが、カーストの文化を引き継ぎ、他部族を下に置いた。<br /><br />最近この国ではマオイスト（毛沢東主義と勝手に彼等が呼んでいる）のテロが横行し、道路の至る所で検問が厳しいが、私の見るところでは部族問題の延長だろう。<br />

ヒマラヤ山麓トレッキング【３】　グルカの国を通る

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2002/12/03 - 2002/12/03

306位(同エリア328件中)

#ハイキング・登山

ソフィさん

　第二日目は、カトマンズからポカラまで２００ｋｍを８時間かけてのバスによる移動。曲がりくねった山あいのガタガタ道を、他のトラックやバスと抜きつ抜かれつ、土埃にまみれての旅だった。

土の粒子が余程細かいらしく、舞い上がった埃が何時までも空中に浮かんでいる。靴に付いた土は、いったん乾くと、洗っても簡単には落ちない。

途中側溝に突っ込んで横転した車に出会う事５回。
坂道を事故に出会った人がフラフラと歩いている。

１００ｋｍほど行ったところで、旧グルカ（正しくはゴルカ）王国の南端をかすめる。

この国は山に隔てられ、３６部族が７０種類の言葉を話している。
その一つグルカは、１８世紀半ばにネパールを統一した。
その後１９世紀初頭、イギリスのインド侵略の傭兵として勇猛さにおいて世界に名を馳せた。

現王朝はグルカ王の後裔であるが、カーストの文化を引き継ぎ、他部族を下に置いた。

最近この国ではマオイスト（毛沢東主義と勝手に彼等が呼んでいる）のテロが横行し、道路の至る所で検問が厳しいが、私の見るところでは部族問題の延長だろう。