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 市内から高速道路を使って約1時間半弱、北西に進路をとります。途中昌平インターにあるサークル上の分岐の中央には李自成の銅像が立てられていました。明王朝を滅ぼした彼がこんなにも称えられているとは、予想していませんでした。民衆を解放したという意味で解放軍に通じるものがあるからですかね。ここからか北京に向かって進軍していったんだよと、ガイドさんも誇らしそうに説明していました。<br /> 昌平付近には明の時代の皇帝陵が点在しており、少しずつ調査が進められているそうです。中でも有名なのが明王朝の神宗万暦帝の陵墓、定陵、いわゆる地下宮殿です。財政難に苦しむ明にあって張居正はなんとか財政改革を成し遂げた。しかし、親政を始めた万暦帝は北虜南倭に対する遠征に加えて、この豪華な地下宮殿の建造に乗り出したために、明の財政は再び悪化していったのです。どんなに豪華なものなのでしょう。 <br />

思い立ったら北京!2(郊外編)

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2000/12/21 - 2000/12/24

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ria

riaさん

 市内から高速道路を使って約1時間半弱、北西に進路をとります。途中昌平インターにあるサークル上の分岐の中央には李自成の銅像が立てられていました。明王朝を滅ぼした彼がこんなにも称えられているとは、予想していませんでした。民衆を解放したという意味で解放軍に通じるものがあるからですかね。ここからか北京に向かって進軍していったんだよと、ガイドさんも誇らしそうに説明していました。
 昌平付近には明の時代の皇帝陵が点在しており、少しずつ調査が進められているそうです。中でも有名なのが明王朝の神宗万暦帝の陵墓、定陵、いわゆる地下宮殿です。財政難に苦しむ明にあって張居正はなんとか財政改革を成し遂げた。しかし、親政を始めた万暦帝は北虜南倭に対する遠征に加えて、この豪華な地下宮殿の建造に乗り出したために、明の財政は再び悪化していったのです。どんなに豪華なものなのでしょう。

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  •  実際に長城に登ったのは八達嶺という地です。バスを降りると本当に寒い!気温は-6度くらいでしょうか。「比較的」斜度が緩やかで太陽の光がさしている「女坂」と急で日陰になっている「男坂」とがあり、多くの人が女坂に上っていきます。<br />延々と続く長城。初めは余裕があったものの、次第に斜面が急になってくると息も上がるし、怖くなってきます。高所恐怖症ではないのですが、強烈な風にあおられて急な斜面を上がるそして降りるのは結構怖いです。<br />

     実際に長城に登ったのは八達嶺という地です。バスを降りると本当に寒い!気温は-6度くらいでしょうか。「比較的」斜度が緩やかで太陽の光がさしている「女坂」と急で日陰になっている「男坂」とがあり、多くの人が女坂に上っていきます。
    延々と続く長城。初めは余裕があったものの、次第に斜面が急になってくると息も上がるし、怖くなってきます。高所恐怖症ではないのですが、強烈な風にあおられて急な斜面を上がるそして降りるのは結構怖いです。

  •  本当に急な部分は階段上になっていて、下が見えないくらいの箇所もあります。ポイントとなる狼煙台は大体2層構造になっていて、かつてはこのあたりに多く生息していた狼の糞を集めて狼煙をあげたとのことです。一時間ぐらい使って延々と登り、そして降りてきたら、膝が笑ってしまいました。それだけ急斜面だということでしょう。

     本当に急な部分は階段上になっていて、下が見えないくらいの箇所もあります。ポイントとなる狼煙台は大体2層構造になっていて、かつてはこのあたりに多く生息していた狼の糞を集めて狼煙をあげたとのことです。一時間ぐらい使って延々と登り、そして降りてきたら、膝が笑ってしまいました。それだけ急斜面だということでしょう。

  •  十三陵(定陵)の入り口は、気持ち小高くなっている所にあります。入って驚いたのは階段を下りて下りて下りて下りて、何度ターンしたか本当にわからないほど階段を下りていくのです。最初は、本来皇后の棺を置くはずであった石台のある部屋です。外界と完全に遮断されるこの陵墓にあって、唯一大地の神との接点を持つ場所として、さらに地下に向かって空井戸が掘られています。そこには多くのお賽銭が投げ込まれていました。 <br /> 隣の部屋には皇帝と皇后の玉座が備えられています。玉座の前には燭台と、明かり用の油がかつてはなみなみと入っていた、とんでもなく大きな甕が置かれています。実際に使う玉座ではないのにこの豪華さ。周りの壁が殺風景なだけに巨大な埋葬物が不思議な死後の世界をかもし出しています。その奥の部屋が皇帝の棺と二人の皇后の棺と宝物箱の置かれた玄室です。壁の高さ約10メートル弱、棺の高さは台座を含めて3メートル位。とにかく規模が大きくて圧倒されてしまいました。<br />

     十三陵(定陵)の入り口は、気持ち小高くなっている所にあります。入って驚いたのは階段を下りて下りて下りて下りて、何度ターンしたか本当にわからないほど階段を下りていくのです。最初は、本来皇后の棺を置くはずであった石台のある部屋です。外界と完全に遮断されるこの陵墓にあって、唯一大地の神との接点を持つ場所として、さらに地下に向かって空井戸が掘られています。そこには多くのお賽銭が投げ込まれていました。
     隣の部屋には皇帝と皇后の玉座が備えられています。玉座の前には燭台と、明かり用の油がかつてはなみなみと入っていた、とんでもなく大きな甕が置かれています。実際に使う玉座ではないのにこの豪華さ。周りの壁が殺風景なだけに巨大な埋葬物が不思議な死後の世界をかもし出しています。その奥の部屋が皇帝の棺と二人の皇后の棺と宝物箱の置かれた玄室です。壁の高さ約10メートル弱、棺の高さは台座を含めて3メートル位。とにかく規模が大きくて圧倒されてしまいました。

  •  地上に出ると神宗の石碑が立てられた楼閣があります。石碑自体も巨大で圧倒されるのですが、この楼閣の壁も分厚くて驚きです。約2メートル弱はあろうかと思われるこの壁は、粘土ともち米とを混合した材質できわめて頑丈につくられているということで建築史上特筆されるとのことです。故宮もそうですが、中国の建造物はどれも壁が厚いという印象を受けました。石と土の文化の国と、木の文化の国との違いを感じさせられました。

     地上に出ると神宗の石碑が立てられた楼閣があります。石碑自体も巨大で圧倒されるのですが、この楼閣の壁も分厚くて驚きです。約2メートル弱はあろうかと思われるこの壁は、粘土ともち米とを混合した材質できわめて頑丈につくられているということで建築史上特筆されるとのことです。故宮もそうですが、中国の建造物はどれも壁が厚いという印象を受けました。石と土の文化の国と、木の文化の国との違いを感じさせられました。

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