２００４夏　GC・ケアンズ　☆２～３日目☆

2004/07/03 - 2004/07/13

到着初日にして10日分の気力と体力を使い果たしてしまった感もあるが、いやいやまだまだ旅行は始まったばかり…。

２日目
予定はDAVID FLEAYS WILDLIFE PARK　→　公園ＢＢＱ　→　CURRUMBIN　CREEK沿いのドライブ　だったけれど…？


３日目の予定
TWEED以南のドライブ
KINGSCLIFFでペリカンの餌付け　→　HASTINGS　POINT　→　蛤採り　→　CAZZYSでお誕生会

エリア オーストラリア

★★★　7/5（月）　〜予定大幅変更の２日目〜　★★★


夕べは遅かったが、それでも今日は今日の予定がある。
しっかり起きて朝食を摂らなければ何も出来ない。
と言うことで、６時過ぎに起きて身支度を整え、朝食の支度をする。夕べのうちに朝食は８時だと伝えてあるが、念のため７時半過ぎに電話をする。案の定、今起きたらしい。
少し雲は多いが、今日もまずまずの天気のようだ。テラスで朝食を食べよう。だがしかし、カモメ（？）が朝食を狙っているので、誰かが見張っていないとテーブルに並べることが出来ない。
８時に朝食の準備は整ったが彼らは来ない。見張りのためにも、早く来て欲しいのに‥。
８時半、ようやく彼らがやって来て朝食となった。
ネギと胡麻を入れた納豆、即席の漬け物、豆腐とワカメの味噌汁、野菜炒めにトマト‥。
食後にはバナナ入りのヨーグルトは欠かせないそうだ‥(-_-;)。
結局食事を終えたのは１０時、私はそれから後片づけせねばならない。毎日これじゃあ、どこにも行けやしない‥。

最初の予定ではこの日はDAVID FLEAYS WILDLIFE PARK→公園ＢＢＱ→CURRUMBIN CREEK沿いのドライブとなっていた。
「時間的にも体力的にもキツイだろうから、ドライブはやめて今日は動物園だけにしよう」と言う夫の言葉に義両親の反応は「えっ‥。動物園？（苦笑）」だった。
コアラを見たい、と言ったのは彼らの方じゃないの？　私達はコアラはもう何度も見ているし、別に動物園は必須ではないのだ。どうやら、コアラを見たかったのは義兄で、義父母は動物園は行きたくは無かったらしい。だったら、今まで何度も「行きたいこと、やりたいこと」を聞いていたのだから、その時に言って欲しかったよ‥。
結局、「必要ない」と言っていたお土産もやはり必要らしいこともあって、今日はパシフィックフェアーで買い物＆アンドリュー公園ということになった。
私が片づけをしている間に子ども達はプールに入ることにした。夫は子ども達を連れてプールへ。これで、少しは時間を無駄にせずに済む。


★★★　パシフィックフェアーでお買い物　★★★

片づけが終わり、少しして子ども達がプールから戻ってきた。軽くシャワーを浴びて着替えをして、パシフィックフェアーへ。
ここで行きたいのはお土産用にオパールの店とK-MART、それからPUMPKIN PATCHという子供服の店。PUMPKIN PATCHではあれば上の子のピアノの発表会用のドレスを調達したいのだ。ここで無ければ、彼女が事前に目を付けていたBeBeの白いドレスを買わねばならない。これが28,000円もするのだ！
MAYER側の駐車場に車を停め、階段を上がるとすぐにK-MARTの入口があった。チビが寝てしまったので、ここでまたバギーを買った。家にもあるのに‥。海外でバギーを買うのはこれで３度目だ。今回が一番高価だった（笑）。＄34した。
それから、炊飯用に「ライスクッカー」を購入。＄6。

K-MARTを出て、まずは腹ごしらえ。パシの中央にある池の側にあるカフェでランチ。
チビもここで目を覚ました。サンドイッチやプレーンドッグ、ナチョスをオーダー。チビがナチョスをいたく気に入り、この後ナチョスは我が家の定番に。
食事が終わって、代わる代わるトイレタイム。‥って言うかさぁ〜、じゃあ、行きたい人はまとまって行こうよ。代わる代わるのトイレタイム、待つだけでも相当のタイムロスだ。
ようやくトイレタイムが終わり、オパールの店に。
ここでは１件しか無いようだ。夫が職場の上司用にタイピンを探しているが、予算を少々オーバーしている。私としては「いいじゃん、他探す時間無いんだし‥」なんだけれど、彼はそうでは無いらしい‥。
お買い得品のブックエンドと義母がネックレスを購入。

その後、またまたトイレタイム。
次は上の子のドレス探し。丁度、手前に薬局があり、義兄もここで必要品を購入できたらしい。彼らが薬局から出る前に私の用事は終わってしまった。目的のPUMPKIN PATCHに行ってみたら、そうか、こちらは温かくても一応冬なのだ。置いてあるドレスは長袖のベルベットのもの位‥。うっかりしてたよ‥。28,000円の出費確定‥(T_T)。
この後MAYERに行くが、オパールは無し。仕方ない。後日どこかで調達するか‥。


★★★　大好きな『ゴージャス公園』　★★★

パシフィックフェアーを出て、いざ、子ども達のお待ちかね、ANDREWS公園へ。実はこの公園、正式名称はよく解らないのだが、上の子は「ゴージャス公園」と呼んでいる。日本には無いような楽しい遊具が一杯の公園なのだ。
ANZAC公園の駐車場に車を停めるが、近々BOAT SHOWがあるらしく、ゴージャス公園側の一部は多数のテントが設営されて利用できなくなっている。結局車を停めた場所から結構な距離を歩く事になった。
公園に到着すると、かなり沢山のオージーの子ども達が遊んでいた。日差しの和らぐ夕方に‥と考えたのは我が家だけではなかったからか、それともやはりスクールホリデイだからか。
ここで２組ほどの日本人親子を見かけた。あぁ、やはりここはかなりメジャーになりつつあるのね〜‥。今、日本からの旅行者はかなり少ない時期であるはずなのに。
まぁそれも無理はない。GC HWY沿いで目立つ場所だし、この遊具はかなり目を引く。
それに何より、かなりのアクセス数を数える某掲示板でここのことを褒めまくったのは私じゃないか。
子ども達の希望の遊具がなかなか空かない。それでも空きを見つけては少しずつ遊具で遊んでいた。

しかし、一番の目的「足漕ぎヘリコプター（命名ミミミ）」はなかなか空かない。ここにずっと付き切りで他の子が遊んでいても中のバーの部分にぶら下がったり、座席部分にぶら下がったり‥とやっている男の子がいて、なかなか入りにくい雰囲気なのだ。
そんなとき、片方の座席に空きが出た。急いで上の子を乗せようとすると例の男の子達が間を縫って乗り込もうとした。私が注意しようとすると横から同じように順番を密かに待っていた子のママが「みんな待っているから！」とたしなめてくれた。お陰で、２人とも乗ることが出来た。
クルクル何回転かすると、我が子達は満足したらしい。時間にして２分ほど。そして、さっきのママにバトンタッチ。いつの間にか、あのママの子どもの後には列が出来ていた。そう、みんな乗りたかったんだよね〜。ただ、彼らが牛耳っていたから乗れないと思って諦めていたんだ（笑）。


★★★　フィッシャーマンズコーブでの夕食　★★★

目的も果たし、日も暮れかかっていたので、そろそろ引き上げようと声をかけた。義父母もすっかり飽き飽きしている様子だし。
彼らに「ＢＢＱボートはここの運河で乗るんですよ。あそこに見えるボートよりもう少し大きいボートを借りるので、そんなに揺れはしないですが‥。」と振ってみるも反応は今ひとつ。まぁ、ボートは嫌なら我々だけでもいいんだけど‥。
それでも子ども達はなかなか引き上げることが出来ない。無理もない。彼女達の今回の旅行の一番の目的地なのだから。３０分程度で「さあ、お終い」っていうのも可哀想な話だ。
義父母は「寒い」と言って、先に車に戻った。
私達は子ども達を帰る方向に向かせるため、少し駐車場に近い方の遊具へと誘った。
ロープピラミッドを登ったりして、子ども達もそこそこ満足したところで、車へと引き上げた。

そろそろ夕飯の時間だ。せっかくサーファーズ方面まで足を延ばしたのだから、今夜はこの辺で食べてもいいのだが、我が家はあまりグルメに強くない。というか、はっきり言ってグルメ系は弱い。
一応、ネットで調べてはあるが、行ったことのない店に連れていって外したときが怖い‥。
ということで、今日はカリプソの下にあるフィッシャーマンズコーブに行くことにした。
車をカリプソの駐車場に停め、フィッシャーマンズコーブへ。
この日はそれほど混んでおらず、すぐに席に案内された。
いろいろ考えたが、結局３コースディナーが、一番得で我々の希望に添っているように感じたので、これを４つオーダーした。大人が５人いるのに４つだけ‥というのも少々気が引けたが、オーダーの際、丁度夫がトイレで席を外していたので、頼みやすかった(^_^;)。シェアしたいと言うと、小皿を持ってきてくれた。
実はここの割引クーポンをプリントアウトして持ってきていたのだが、部屋に置いてきてしまった。取ってくれば１コースにつき＄３のディスカウント‥。だが、もう肉体的にも精神的にもそんな余力は残っていなかった。黙っていれば彼らにはわからないのだから‥。
パスタとピザとチキンと魚。味はどれもなかなかだ。
量はやはりこれ以上頼んでいたら食べきれなかった‥(^_^;)。

夕食を終えて車の荷物を降ろし、部屋に戻った。
明日はみんなが楽しみにしている蛤採りの予定だ。明日の朝の打ち合わせをして、彼らも自分達の部屋に戻った。
さぁ、これでお風呂に入って寝るか‥と言いたいところだが、私にはやらねばならないことが沢山だ。
子ども達を風呂に入れたら、明日の朝食の準備をしなくては‥(-_-;)。

★★★　7/6（火）　〜３日目　出発はいつ？〜　★★★

今日はTWEED以南のドライブの予定。メインイベントは蛤採りだ。
今朝も早くから起きて朝食の準備。
昨日と同じように８時少し前に電話を入れると‥やはり今起きた様子‥(-_-;)。またかいっ！！
まぁいい。今日は最初から朝はゆっくりの予定だし。
でも、朝食出来てるんだから、食べたいよね〜‥。
やはり昨日と同じように８時半過ぎ、彼らはやって来た。義母はしっかりメイクまでしている。こっちはあなた達が来るのを待っているんだから、とりあえず顔を洗ったら食事にしようよ‥。
朝食を食べ、片づけをしているとき義母が聞いた。「日焼け止めっていつ塗るの？」
えっと‥。普通は化粧の前です‥ってもう化粧しちゃってますよね〜‥(-_-;)。
取り敢えず私はこれから新聞を買って干潮時間のチェック、潮干狩りグッズの買い出し、地図の調達、夕食のレストラン（CAZZY\\\'S）の予約‥とやらねばならないことがてんこ盛りなのだ。
日焼け止めは既に昨日のうちに義母に渡してあるし。と、夫と共に買い出しに出た。

新聞、どこで売っているだろう？　取り敢えず、本屋に行ってみよう。地図も必要だし。
本屋に向かう途中、交差点で車の老夫婦に呼び止められた。私が近づくと「この近くにマクドナルドはあるか？」と聞いてきた。う〜ん‥。マック、ブロードビーチにあるのは知ってるけど、あと、もう少しクーランガッタ寄りでどこかで見かけた気もするけれど‥。
「ごめんなさい。この近くではわからないなぁ。」
礼を言って彼らは走り去っていった。だけど、だけどなんで私に聞く？！　どう見てもツーリストであろう私に？！
日本ではよく道を聞かれる私だけれど、まさかクーランガッタに来てまで尋ねられるとは‥(^_^;)。

本屋には目的のTWEED以南の地図はなかった。
「干潮時間が知りたいけれど、新聞はどこで買える？」と聞くと、すぐ隣のコンビニにあるらしい。
コンビニで新聞を見るが、一体どれにすればいいのかわからない。レジのおばさんに「干潮時間はどの新聞に載っているの？」と聞くと、スポーツ新聞だと言い、親切にもそのページを開いてくれた。かなりのページ数だったので、教えて貰えて非常に助かった。私が買おうとすると、「あら、買うの？　干潮時間がわかったからいいんじゃない？」だって。なんとも欲がないというか‥。忘れる可能性も大なので、ちゃんと買いましたよ。よかった。今日の干潮時間は夕方５時過ぎだ。これならキングスクリフでのペリカンの餌付け、ヘイスティングポイント見学、蛤採りという今日のドライブ予定は全てこなせそうだ。
おばさんに熊手を売っている所を知らないか、と聞いたら、通路を進んだチョコレートショップの先の店に子供向けの熊手があると思う、と教えてくれた。
オージーって、本当に親切だ。商売っ気が薄いし‥。

おばさんが教えてくれた店に目的の品は全て揃っていた。プラスティック製の熊手とスコップと鍬のセット、バケツ、子どものビーチセット、全てが＄2.50。ここは＄2.50ショップか？　更にビーチパラソル約＄12を購入。
そしてその足でCAZZY\\\'Sへ。今日は夫の誕生日で明日は義母の誕生日。だが、義母は本当は今日が誕生日で夫と同じ日なのだと以前から言っていた。なので、今日ここで誕生パーティーをしようという計画だ。
本人である夫を伴っていくのもどうかと思うが、致し方ない。
予約はすんなり済んだ。バースデイであることを伝え、ケーキを用意して貰えるか聞いてみたが、ケーキの扱いは無いとのこと。まぁ、ケーキは無くてもいいか。子ども達もケーキはあまり好きじゃないし。

予約を終え、部屋に戻るまで、結局１時間近く経ってしまった。みんな痺れを切らせているだろうか？
自分達の部屋に戻ると誰もいなかった。夫が向こうの部屋に電話すると「まだ何も準備していないわ」という返事だったと言う。娘達が戻ってきたので、取り敢えず彼女達を水着に着替えさせ、上にパーカーを着せる。日焼け止めを塗って準備完了！　‥とところが彼らが一向にやって来ない。結局彼らがやって来たのは我々が準備を終えた１時間後だった‥。時間は間もなく１２時になろうとしていた。
悪びれた様子もなく義母が言った。「日焼け止め塗って、もう一度化粧し直してきたわ♪」
私達が買い出しに出ていた１時間、何をしていたんでしょうか？


★★★　遠い遠い蛤海岸　★★★

言いたいことは山ほどあったが言えるはずもない。
さぁ、出発！　と車に乗り込んだ。
まず、カリプソからすぐのTWEED MALLのTARGETで子供用の釣り竿を買おう。
夫と私だけが車を降りてTARGETへ。だが、ここに釣り具は置いていないとのこと。う〜ん、残念。我が家だけならもう１件探すところだが、今回は諦めよう‥。

次は明日の予定のＢＢＱボートの予約に。当初の予定ではBROADWATERで PARTY PONTPPNを借りる予定だったが、昨日直接予約に行きそびれてしまった。電話しようにもＨＰをプリントアウトしてきたのに、肝心の電話番号が記載されていないページだけを持ってきてしまった。調べようと思えば調べられるけれど、義父母はどうも乗り気ではない様子。
と言うことで、昨年も借りたカリプソ近くのTWEED RIVERのBOAT HIREにすることにしたのだ。ここで、直接ボートを見て貰って義母に判断して貰おうという考えだ。

端を渡ってＵターンして、BOAT HIREの事務所へ。昨年借りたときと同じおじさんが居た。あの黒い大きな犬も居る。
事務所からボートが見える。夫が義母に「あのボートだよ。どうする？」と聞くと、「うん、大丈夫だと思うわ。」との返事。義兄は大乗り気だ。これは借りるしかないでしょう‥という雰囲気。
そこで受付で明日ＢＢＱボートの予約をしたい旨を伝える。
このおじさん、なかなかの曲者。‥と言っても、決して悪い人じゃぁない。ただ、もの凄く早口なのだ。そしてマシンガンのように話す。何度聞き返しても、なかなか言っていることが理解できない。自分の語学力の無さを痛感する‥が、こちらが英語が苦手だと分かるなら、もう少しゆっくり話すか、１センテンスずつ話すとかしてくれてもいいのに‥。あぁ、そう言えば昨年もこのおじさんの説明を理解するのにかなり苦労したんだっけ。何度も聞き返したよなぁ‥。
とりあえず、昨年小型ボートを借りているので、少しは要領が解っている。
半日コースと１日コースがあるというのはわかった。時間が読めない我が家は１日借りておいた方が無難だろう。半日にしたら、下手すると１時間程度しか借りられない可能性だってあるのだから‥。
１日コースは朝８時〜４時まで。これで＄180。

予約を終えて、次は橋のたもとの青果市場へ。昨日の予定ではカットしたが、義父母が是非行きたいと言ったのだ。ここはまさしく地元の人の為のマーケット。いろいろな野菜や果物が言葉通り「山積み」になっている。こちらに来て、ずっと死んだ魚の目の様だった彼らの目が突然輝きを取り戻した。実に楽しげに見て回っている。子ども達も前回のケアンズ旅行で味をしめ、好みの果物でフルーツポンチを作って貰おうと、せっせと果物選び。義兄は「このパンが食べたい」とかなり大きなライ麦パン（20スライス位）をカゴに入れる。‥っていつどうやって食べるつもり？
義父母も満足したろうか？
さて、先を急がねば‥。

キングスクリフまでは30分ほどの道のり。ここで、出来ればペリカンの餌付けをしたいと思っていたのだが、時間的に厳しいか‥。キングスクリフに着いて本屋の看板に車を停める。さっき調達出来なかった地図、ここならあるだろうか？　だが、後からの視線が冷たい。「私の趣味の本を探しに行くのを待たされている」という空気なのだ。これから行く場所の地図なのに‥(T_T)。残念ながら、ここにも地図は無かった。
車に戻って動き始めると後から「トイレに行きたい」との声。どうしてさっきチビ助が青果市場でトイレに行ったときに一緒に行かないのか‥(-_-;)。とりあえず、昨年子ども達を遊ばせた遊具近くの駐車場に車を停める。車を降りて義父が近くの人にトイレの場所を聞いているようだ。その間にも義兄はどんどん先に歩いている。トイレは義兄が向かった方向とは逆方向にあるらしい。大声で呼び戻す。
そして義父と義兄がトイレに向かって少し経つと義母が「やっぱり私も‥」。‥だぁ〜かぁ〜らぁ〜！　トイレは一度に済ませてよね！
ここでランチの予定だったが、時間も押しているのでベーカリー辺りで買ってきて車で食べよう。と、私が店を探しに行くことに。持ちきれない可能性もあるので、夫にも付いてきて貰いたいところだが、残りの大人がトイレに行ってしまったので、子ども達を見ている役が必要なのだ。
結局車を停めた場所より随分と戻った所にベーカリーを発見。いかん‥。古傷の股関節の調子がおかしい‥。痛くはないけれど、前に足が出ないのだ。少し足を引きずるようになる。
パイやら飲み物やらを買って車に戻る。
ペリカン？　そんな時間は全くない。さぁ、蛤採りだ！
蛤海岸までの距離はそれほど遠くは無いはずなのに、そこに至るまでの道のりのなんと遠いことか‥。

★★★　目指せ蛤海岸　★★★

ノスタルジックな橋を渡り、田舎道をひたすら突き進む。昨年ぼちぼち開発が始まった地域は、もうかなりの数の家（HOLYDAY HOUSE？）が建っていて、更にアウトリガーだったか、大型のアコモも建設中だった。
更に進んで、見覚えのある光景が目に入った。HASTINGS POINTだ。
立ち寄っても大した時間ではないだろうが、ここまでの感じから、おそらく彼らは何とも感じないであろう。帰りにもし時間があれば、立ち寄る事にしよう‥。
事前の情報によるとここから約15kmほどの所に例の蛤海岸があるらしい。我が家の未体験ゾーンを車でひた走る。途中、分岐で少し迷いながら進むと、あった！　大きな右カーブ。きっとここだ！
車を路肩に停め、夫と私が下見に行く。細い小道を抜けると、延々と続く白砂の海岸。ここで間違いなさそうだ。とりあえず、ここに辿り着けた、と言うことで、私は一安心した。


★★★　念願の蛤採り…だけれど…　★★★

車に戻り、荷物を持って、全員で海岸へ。
海岸に着いてすぐ、夫が落ちている蛤を拾った。よかった、ちゃんといるんだ。私は更にホッとした。
時間的にも干潮の２時間ほど前、絶好の時間帯だ。潮も大分引いて、海までの距離は100ｍ近くあるだろうか。中程の海水をかぶらない位置にパラソルを立て、拠点を構える。
時々潮をかぶるくらいの位置で全員で勇んで掘り始めるが、蛤は‥いない。
深く掘ったり、少しずつ場所を変えて掘ったりしてみるが、１匹もいない‥。私は内心ドキドキだった。どうしよう。みんなもの凄く張り切っていると言うのに‥。これで採れなかったら、空気は凍り付くよなぁ‥(T_T)。

30分ほど経った頃、ブラブラ歩いていた義父が３つ採ったと言う。採れた場所は、もっとずっと内陸側らしい。
義父が採れたという場所近くに移動して、地面に小さな穴があるところを掘ってみると‥いた！　蛤だ！
みんなに声をかける。「この辺に居るよ〜！！」
その近辺を掘ってみると、いるいる、大きな蛤がゴロゴロしている。
どうやら我々は張り切りすぎて海辺に行き過ぎていたようだ。
ここからは、皆ノリノリで蛤採り。
結局日が落ち始めるまで１時間半くらい夢中になって採り、バケツ２杯分の成果を得られた。
日が落ち始めると途端に寒くなる。水着にトレーナー地のパーカー姿の娘達が風邪をひいたら大変だ。「そろそろ引き上げましょう！」と声をかけるが、夫と義兄はなかなかやめようとしない。男ってのは、こういうことにムキになるんだよね‥。
どんどん道具を片づけて、強制的にはい、終了！
車に戻る頃にはもう大分寒くなり始めていた。

★★★　余韻に浸れない…　★★★

今夜は７時にレストランの予約を入れてある。急がなくっちゃ。
残念だがHASTINGS POINTに立ち寄る時間は無さそうだ。
車がノスタルジックブリッジに差し掛かったとき、あまりの美しさに車を停めた。ごめんなさい。ちょっとだけ、写真を撮らせて。
美しい景色に足を止める時ですら、彼らに気を遣わなければならない。景色に酔いしれる時間など無いのだ。とりあえず、シャッターを押しまくる。


★★★　驚きのハプニング　★★★

車がTWEED MALLの信号に差しかかったとき、突然街の明かりが一斉に消えた。えっ？　何？　停電だ！
信号の明かりも消えてしまった。注意しながら車を進め、なんとか無事カリプソに到着したが、電動式の駐車場のシャッターが開かない。仕方がないので、シャッターの手前の駐車スペースに車を入れたとき、館内の明かりが着いた。おそらく自家発電が作動し始めたのだろう。
シャッターも開閉するようになったので、義父母と義兄は先に部屋に戻って貰うことにして、車を通常の宿泊者用のエリアに移動させる。
車を移動後、荷物を降ろして部屋に戻ると「いや〜、参ったよ」と義父。停電の影響で一度動いたエレベーターがまた止まり、ロビーで待たされてついさっき部屋にもどったところだと言う。確かに私達はタイミング良く戻れてラッキーだったのかもしれないけれど、車からかなりの荷物を２人で運んできたんですけど‥。

この後、各部屋に戻ってディナーの準備。砂で汚れた子ども達を夫が風呂に入れ、髪の毛を乾かすとあっという間に出発予定の６時50分。外を見ると、どうやら向かいのホテルも復旧したようなのでCAZZY\\\'Sへ。
宿泊先のアコモから歩いてすぐ食事に出かけられるというのはやはり便利だ。
シースルーのエレベーターに乗り込み13階へ。外はまだかなりの部分が暗い。せっかく眺望の良さが魅力のレストランなのに、こんな時に停電だなんてツイてない‥。


★★★　合同誕生会　★★★

CAZZY\'Sに着いて予約の名前を告げる。すぐに席に案内されたが、担当のウエイトレスのおばさん、もの凄いおしゃべりだ。こちらが質問をしようと一言話すと、30言くらいしゃべりまくり、こちらが質問する隙がない‥(-_-;)。とても親切なのだとは思うが、エントリーはこれがいい、だのなんだのとこちらが小食なので‥と言っても聞いちゃいない。結局かなり押し切られ、予定より多くを注文することになった。
メインも３〜４品をシェア‥と思っていたが、結局大人は全員分オーダーすることになった。いろいろな種類をシェア‥と話していたのに、オーダーの段階になって私以外はみんなビーフにすると言う。あれあれ？
結局せっかくシェア用の小皿を持ってきてくれたというのに、子ども以外は必要が無くなった。
さて、乾杯。すると何故かお誕生席に陣取った義兄が「今日は○○（夫）とお母さんの誕生日ということで‥」なんてさも自分がセッティングしました〜かの様に仕切り始めた。ま、私が仕切るよりはいいだろうけど、思いっ切りおいしいとこ取りじゃん‥(-_-;)。
オーダーした白ワインも殆ど義兄が飲み干した。元酒造会社勤務の義父が何というワインか？　と聞くのでラベルを見ていると例のおばさんが「ラベルを剥がして持ってきて上げる」と言う。おぉ、これは有り難い。やはり少し上のクラスのレストランではちゃんとラベル剥がし用のフィルムも用意してあるのね‥。
ところが数分後、おばさんはワインのボトルキャップ（？コルクの上にカバーされている物）を持ってきた。ラベルを剥がそうとしたけれど、上手くできなかった‥と持ってきたさっきのボトルには無惨な姿のラベルが‥。あ、やっぱり専用フィルムは無かったのね‥(^_^;)。
次に彼女は「カラエイシアの本を見るか？」と聞いてきた。カラエイシアって？　この辺にそういう名の観光地でもあるのだろうか？　「ええ」と答えると彼女が持ってきたのは『クロアチア』の本だった。カラエイシアってクロアチアの事かぁ〜。でも、なんでここでクロアチア？　ささっと目を通し、本を返した。
あぁ〜、お腹一杯。だが彼女は「食後酒は？」だの「デザートは？」だのと頻りに勧める。「ごめんなさい。私達みんなもうお腹一杯なの」「そう、でもアイスクリームなら？」‥。会計の際、レシートには「チップ」の欄があった。オーストラリアにチップの習慣はないけれど、このクラスのレストランなら１５％を払った方がいいのかな？　おばさんも一生懸命だったし‥。でも、その一生懸命さのせいであまり快適に過ごせなかった事も事実‥。悩んだ挙げ句、チップは加えないで支払いを済ませた。これって非常識だったかなぁ‥？


〜　もう一波乱　〜

夕食を終え、私と夫はTWEED MALLまで塩抜きの塩を買いに。体はもうヘトヘトだけれど、せっかく採ってきた蛤の塩抜きしなければならない。本当は海水を汲んでくるのが一番なんだろうけれど、長い長〜いGREENMOUNT BEACHを歩いて海水を汲んでくる気には到底ならない。ダメ元で塩水作って試してみよう‥。既にアルコールが入っているので、テクテク歩いて向かった。
カリプソからTWEED MALLまでは歩いて１０分程度の距離だが、私の足はもうかなり限界に近づいていた。今日、砂浜を歩いたのも大きいかもしれない。痛みも出てきた‥。
連日の疲れは精神的な事だけではなかったようだ。考えれば部屋のソファに座ったっけ？　ダイニングの椅子にすら、食事以外で座った時間は殆ど無い。コーヒー党の私は、今回部屋でもコーヒーを入れて飲もうとドリッパーとフィルターを持ってきていたが、今朝１度入れたきり。しかもそれはキッチンで立って飲んだのだった。（結局コーヒーを入れられたのは旅行中この日だけとなってしまった‥(T_T) )
大きく体を傾けながら部屋に戻った。

戻ってきた私達に義父が言った。「お母さん、疲れたって言うから、明日のボートは俺達はやめておくよ」。またか‥。義母が船が苦手なのはわかっていたし、だからこそ直接船を見て決められるようTWEED RIVERのボート屋さんにしたのに、どうしてその場で「大丈夫」と言っておいて、予約を済ませてから言うの？　‥まぁ、義兄が大乗気だったから嫌とは言い出しにくかったのかもしれないけれど‥。この一件で義兄はまた不機嫌になった。
予約金ももう支払ってあるし、義兄がボートを楽しみにしていたのもあるので、明日は義父母は留守番、我々一家と義兄でＢＢＱボートと言うことで話がついた。はぁ〜‥(-_-;)。

子ども達はもうお風呂が済んでいるのが幸いだ。
子ども達を寝かせた後、私はシャワーを浴び、浴槽に少し水を溜めて塩を入れた。浴槽が広いので数cm溜めるだけでも相当な水の量。買ってきた塩じゃ足りなかったかな‥。取り敢えず、買ってきた塩１kgを入れて蛤を沈めた。
これで一段落ではない。夫と話し合って明日はボートでＢＢＱの朝食という事にした。義父母には別に部屋食用の朝食を用意し、我々は午前中でボートを切り上げ、部屋に戻って一緒にランチ。これが一番いいだろうと。
私はこれから義父母用の朝食の準備とＢＢＱの準備をしなければならない。義父母の朝食には今日採ってきた蛤の味噌汁を付けることにしよう‥。