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第8日(8月8日) <br />朝起きたら雨、なんたることか年間雨量16?のこの地で雨にあうとは、幸か不幸か?<br />彼の弁によれは前日のトルファン盆地(標高24〜−150?)は灼熱地獄で、気温45℃湿度<br />10数%だったとのこと、長袖とサングラスが必需品といわれた用意してたのにトルファンはうす曇り。<br />8:00 ホテル  出発 <br />未舗装の悪路を疾走、途中塩水が干上がって白く波うつ広野の横を通ったり、1日に<br />数便のみしか走らない南新疆鉄道の列車に踏切で停車させられたりして車を進む。<br />≪風の谷の強風≫<br />途中瞬間風速が40?の風が吹く砂漠に下り強風を実感す。<br />また、途中で大型トラックが横倒しになっていたり、隊商宿の塀を風除けにして数台が寄り添い倒れないようにして嵐の通過するのを待っている光景にも出会う。<br />≪ぶどう棚≫<br />シルクロードを西から隊商によりもたらされたという甘いぶどうを賞味し、畑や日干し煉瓦で作られた乾燥小屋を見、ウィグル帽を借用各々記念撮影。(葡萄が日本に渡来したのは仏教とともに伝わったとか)<br />≪カレーズ≫<br />天山山脈の地下水を数十キロにわたり地下水路で導き所々に竪穴を掘って中継ぎをし、またその後は水路の土砂をそこから揚げて掃除している由。(昔は1200本あったのが今は725本とか)<br />水路が地表に現れた観光用の水場でヒシャクですくって味見する。(飲むと硬水のため下痢をする)<br />「下流でも利用しているので洗いものをしないように」との中国語の注意書きあり。<br />≪交河故城≫<br />2本の川に挟まれた古城跡で、幅300?長さ1,650?高さ30?の敵からの防御に適した台地の上に造られている。<br />普通は地表から建築物が造られているがここは地表から砂岩を掘り下げて、計画通りの建造物を造っているので屋上部の高さは皆同じになっている。<br />寺院・官庁街・一般住居と地区別に分かれている。<br />トルファンには玄奘三蔵が仏法を説いたことで有名な「高昌故城」があるのだが日帰りで時間的余裕がなくパス。<br />≪アスターナ古墳群≫<br />「休息の場所」と言う意味で多数の窟があるが、公開されているうちの1窟を見学、地下に入る通路を入って行くと4賢人(玉人・金人・石人・木人)などの壁画、もう1窟にはミイラが安置されている部屋あり。(撮影禁止=学芸員が監視)<br />≪ベゼクリク千仏洞≫<br />火焔山(後述)の山麓にあり「装飾された家」という意味を持つこの洞窟、公開されている2窟を見たが中世イスラム教徒が侵入時に偶像崇拝を禁じていた教えに従い顔面部はそぎ取られたとか、無残なり。<br />≪火焔山≫<br />『西遊記』(三蔵法師・孫悟空・猪八戒・沙悟浄が登場する珍冒険物語)で有名なこの山並みは「紅の山」を意味し、不毛の山ひだが夏の日に照らされ真っ赤に燃える光景からこの名がつき、それが物語に語られることになったのだが当日は曇天のためその光景は実感できずたゞ想像するのみ。<br />残念ながら日帰りの行程、心を残しながらウルムチへ引き揚げる。<br />シルクロード最後の晩餐。                                    【ウルムチ泊】<br />

『あこがれのシルクロード旅行記』  【七の七】

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1995/08/01 - 1995/08/11

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花やん

花やんさん

第8日(8月8日)
朝起きたら雨、なんたることか年間雨量16?のこの地で雨にあうとは、幸か不幸か?
彼の弁によれは前日のトルファン盆地(標高24〜−150?)は灼熱地獄で、気温45℃湿度
10数%だったとのこと、長袖とサングラスが必需品といわれた用意してたのにトルファンはうす曇り。
8:00 ホテル  出発 
未舗装の悪路を疾走、途中塩水が干上がって白く波うつ広野の横を通ったり、1日に
数便のみしか走らない南新疆鉄道の列車に踏切で停車させられたりして車を進む。
≪風の谷の強風≫
途中瞬間風速が40?の風が吹く砂漠に下り強風を実感す。
また、途中で大型トラックが横倒しになっていたり、隊商宿の塀を風除けにして数台が寄り添い倒れないようにして嵐の通過するのを待っている光景にも出会う。
≪ぶどう棚≫
シルクロードを西から隊商によりもたらされたという甘いぶどうを賞味し、畑や日干し煉瓦で作られた乾燥小屋を見、ウィグル帽を借用各々記念撮影。(葡萄が日本に渡来したのは仏教とともに伝わったとか)
≪カレーズ≫
天山山脈の地下水を数十キロにわたり地下水路で導き所々に竪穴を掘って中継ぎをし、またその後は水路の土砂をそこから揚げて掃除している由。(昔は1200本あったのが今は725本とか)
水路が地表に現れた観光用の水場でヒシャクですくって味見する。(飲むと硬水のため下痢をする)
「下流でも利用しているので洗いものをしないように」との中国語の注意書きあり。
≪交河故城≫
2本の川に挟まれた古城跡で、幅300?長さ1,650?高さ30?の敵からの防御に適した台地の上に造られている。
普通は地表から建築物が造られているがここは地表から砂岩を掘り下げて、計画通りの建造物を造っているので屋上部の高さは皆同じになっている。
寺院・官庁街・一般住居と地区別に分かれている。
トルファンには玄奘三蔵が仏法を説いたことで有名な「高昌故城」があるのだが日帰りで時間的余裕がなくパス。
≪アスターナ古墳群≫
「休息の場所」と言う意味で多数の窟があるが、公開されているうちの1窟を見学、地下に入る通路を入って行くと4賢人(玉人・金人・石人・木人)などの壁画、もう1窟にはミイラが安置されている部屋あり。(撮影禁止=学芸員が監視)
≪ベゼクリク千仏洞≫
火焔山(後述)の山麓にあり「装飾された家」という意味を持つこの洞窟、公開されている2窟を見たが中世イスラム教徒が侵入時に偶像崇拝を禁じていた教えに従い顔面部はそぎ取られたとか、無残なり。
≪火焔山≫
『西遊記』(三蔵法師・孫悟空・猪八戒・沙悟浄が登場する珍冒険物語)で有名なこの山並みは「紅の山」を意味し、不毛の山ひだが夏の日に照らされ真っ赤に燃える光景からこの名がつき、それが物語に語られることになったのだが当日は曇天のためその光景は実感できずたゞ想像するのみ。
残念ながら日帰りの行程、心を残しながらウルムチへ引き揚げる。
シルクロード最後の晩餐。                                    【ウルムチ泊】

  • 交河故城

    交河故城

  • 交河故城の仏塔跡

    交河故城の仏塔跡

  • ベゼグリク千仏洞

    ベゼグリク千仏洞

  • カレーズ

    カレーズ

  • 火焔山

    火焔山

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この旅行記へのコメント (2)

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  • mom_momさん 2005/04/03 16:22:43
    はじめまして(^0^)
    足跡を辿ってやってきました。
    mom_momと申します。

    シルクロードは、超大作ですね。
    素晴らしい。
    何日ぐらいの日程で行かれたのですか?
    まだ、未開の地に等しい場所でしょうから、さぞ、大変なご旅行だったでしょうね。
    仕事の関係で中国には、よく行くのですが、都会なもので。
    昔は、ちょっと田舎に行くと舗装していない道路(悪路)とすぐ壊れる自動車、その悪路を80Km〜100Kmで飛ばす飛ばす。
    初めて乗ったときは、ジェットコースタより恐怖を覚えたものです。

    それを考えると、シルクロードに憧れてはいるものの、ちょっと勇気がないですね。尊敬してしまいます。
    mom_momもできれば、いつの日か、万里の長城の西の果てを見てみたいと思っております。
    しかし、まだまだ時間のかかる場所なので、未だ実現は難しいです。

    また、ゆっくりとお伺いします。
    これからも、よろしくお願いしますm(_ _)m

    mom_mom

    花やん

    花やんさん からの返信 2005/04/03 18:11:14
    RE: 有難うございました。
    これは私と同行し、その後も再々旅行した友人のはなしです。
    私が行ったときと違い、現在は西安まで直行便が出ていますしウルムチからトルファンまでは高速道路が通じています。
    またウルムチは大都市となり日本の都会と変わらない変容ぶりです。(これはNHKの『新シルクロード』で放映されたシーンで松平アナウンサーが解説していました)
    ただ、自然条件はやはり過酷で夏は45℃はかくごせねばなりませんが、湿度が十数%ですからからっとしています。
    脱水症には気をつけてミネラルウォーターを買って飲めば大丈夫です。

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